気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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② アリスティド Side サポートキャラ

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同じ大切な人を喪った者同士、慰め合い、支え合ううちに特別な感情が生まれるのも必然であったのかもしれない。

陛下と王妃様は深く愛しあい、結婚を望むようになった。

王妃様との結婚は伯爵家で少々身分が低いが、今まで無かったわけではないし、何より婚約者を喪い落ち込んだ陛下を元気にさせた存在だ。
派閥も実家も問題がなく、本人も王妃付きの女官を目指すだけの才覚があったため諸手を上げて歓迎された。

一部婚約者を暗殺して後釜に収まったと言う者もいたが、学院で婚約者ととても仲がよく、出会ってあまり経っていないなどと思えない二人の様子や、亡くなったあと陛下を支えながらも本人も酷く落ち込んでいた様子はいろんな人が見ていた。なのでただのやっかみとあっという間にそのような話は消え去った。


そんな二人が結婚し、問題が起きたのは5年後だった。
いや、正確には5年経っても子供ができなかったことが問題だった。

通常3年子供が生まれなければ側妃を娶るものだが、正妃を愛している陛下は側妃を娶るのを嫌がった。
しかし後継を作るのも王の義務。
5年経った時点で正妃様に説得され、陛下が折れた。

側妃選びもなかなか困難を極めた。
陛下と同世代や少し上下の世代は、亡くなった婚約者や正妃様との仲を見て敵わないと早々に結婚してしまっていた。
それより下の世代は、側妃に上がれる身分の女性が少なく、いても野心がある者ばかりだったのだ。

そんな中、側妃に選ばれたのが私の母であった。

本人も、実家も野心満々で、問題が起きそうな気配しかしていなかったが力関係などで断れなかった相手。

ともあれ正式に決まったことだ、早々に側妃は王宮に上がった。
そしてすぐに、正妃様が身籠もられていることがわかった。

第一王子が生まれて間もなく、今までの5年間はなんだったのかとばかりに、正妃様は第二王子を身籠り母子ともに元気に出産した。

そして、側妃も第三王子となる私を身籠ったのだ。

そこからは予想した通りに、問題が起きた。
私が無事生まれた途端、正妃様と第一、第二王子の命を狙われるようになった。

私自身も母や、祖父、二人が用意した教育係から王になれと、王にふさわしいのは私だと洗脳のように言われ続けた。

私にとって幸運だったのは、陛下も正妃様も二人の兄上たちも私を側妃や祖父と同類の人物として見なさず、家族として接してくださったことだろう。
権力欲に取り憑かれた身内を持つ私が王族としてそれなりに真っ当な考えを持てたのもそのおかげだと考えている。




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