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⑤ アリスティド Side サポートキャラ
しおりを挟むセシルに恋をしているのだと自覚してから一番変わったのは私自身の心の動きだった。
今まで以上にセシルを求める気持ちが膨らんだ。
会えば嬉しくなり、別れが辛く感じる。
セシルの一挙手一投足に心が揺り動かされる。
この時ほど、感情が顔に出にくいことが良かったと感じることはなかった。
行動に関していえば、とっくの昔にセシルに会うことが目的になっていたが、表向きはマリールイーズに会うついでに未来の義妹と交流しているという体だった。それを変える訳にはいかないから、公爵邸にいく頻度を増やすなどはできなかった。
その代わり、出来るだけ一緒にいられるように、セシルが登城する時にはマリールイーズの勉強が終わるのをお茶会しながら待ったり、公爵邸に行くときはマリールイーズが来るギリギリまで一緒にいてもい少しでも二人の時間が長くなるようにした。
私がお願いすれば、少し躊躇いながらも嬉しそうに一緒にいてくれる。そんな姿も健気で可愛らしいものだった。
あるとき、そんなマリールイーズが来るまでの短い逢瀬の間にセシルが悲しそうな顔でマリールイーズに嫌われているようだと相談して来た。
私がいる時などはそうでも無いが、セシルとマリールイーズ二人きりだと、冷たくきついことを言われたり、睨まれたりするのだと。
元々平民のセシルのことを公爵家に相応しく無いと思っているのでは無いかと。
元々冷たい顔立ちで、言葉数も少ないこともあってそう感じるだけでは、などとフォローをしセシルを慰める。
その現場を見ていないから断言はできないが、もしそれが本当なのであればなんとか考え方を改めさせなくてはならないと考えるようになった。
そんな風に過ごしているうちに、学院に入る年になった。
学院では今まで以上にセシルとマリールイーズと関わる機会が増え、今まで目にしなかった一面を見る機会ができた。
セシルの言う通り、マリールイーズはセシルにきつい言葉をかけていた。
私が見つけた時には庇うようにしていたが、マリールイーズの態度は変わらずどうすべきか悩んでいる時にセシルからさらに衝撃的な話をされた。
マリールイーズが領地で不正を行っているようだ、と。
それが本当であれば婚約自体を考え直さなくてはならない。
とにかく事実か確認しなくてはいけないと思い、兄上やクロヴィスに調査を頼んだ。
その結果、マリールイーズはクロだった。
だからマリールイーズとの婚約を破棄しようと動き始めたところで、陛下から呼び出しされた。
セシルやドーリッシュ公爵、マリールイーズも呼ばれているし、このタイミング。
陛下もわかっておられるのだろう。
婚約者として過ごして来た相手だが、情けをかけてはならない。
断罪の始まりだ。
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