気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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① NO Side 断罪の場

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とある国の王宮
謁見の間

儀礼用ではない小規模のとはいえ1000人位悠々と入る広さのその部屋に
穏やかとはいえない声色の青年の声が響いている


一番奥に座すはこの国の王
その両脇に控えるは第一王子と宰相
いずれも厳しい顔つきで青年の話を聞いている

それに相対してるのは
ドーリッシュ公爵家の主人ウスターシュ
少し距離を置いたところにドーリッシュ公爵家の一番目の娘マリールイーズ

さらに距離を置いて
第二王子エルネストと第三王子アリスティド
分厚い書類の束を持ち王たちに向けて何事か訴えている先ほどから響いている声の主宰相子息クロヴィス
そして
そのその3人に庇われるように立つドーリッシュ公爵家の二番目の娘セシル

その9人がこの謁見の間にいる全ててである


「・・・・・以上が今こちらで調べが上がっているマリールイーズ嬢の犯している悪事になります。」

宰相子息が先ほどから朗々と訴えていたのはマリールイーズの犯したとされる悪事の数々であった。

「陛下、マリールイーズはそれだけではなく異母妹とはいえ家族に、冷たく厳しい態度を取り続けました。
そのような者が婚姻により王家に連なる存在になるのは相応しくなく、また私も家庭を築くのは難しいと考えます。
よって、マリールイーズとの婚約破棄を認めていただきたい。」

アリスティドの言葉に王は目線をマリールイーズに向ける。
視線の先にいるマリールイーズは一切の感情も思惑も面に出すことなく静かに佇んでいた。

「何か申し開きはありますか?」

宰相の言葉に先に反応したのはウスターシュであった。

「申し開きのしようもございません。
我が娘ながらこのような悪事に手を染めるとは・・・。
第三王子の婚約者という名誉な立場をいただきながらこの体たらく、まことに恥ずべきことです。
陛下、わたくしも婚約を破棄するのが良いかと愚考いたします。」

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