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番外編
⑤ ブリュエット Side マリールイーズの母
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あれから、仮面舞踏会に顔を出さず、シーズンが終わってすぐに逃げるように領地に帰った。
領地に戻ってからは執務をこなす一方で、渡された婚約者候補の一覧に載っている人物たちと交流を重ねる。領地経営に関わっている者達なので元から面識があり、それなりに人となりをお互いに知っている。今はさらに踏み込んだ伴侶としてやっていけるかを確かめ合っているのだ。
風の噂によると王都では婚約者争奪戦が始まっているようだ。王太子は15歳、貴族は学院を卒業する18歳前後に結婚することが多いため、同年代は婚約者がいても結婚はまだという女性が多い、結果婚約を解消してでも王太子の婚約者になろうとする女性も多くいるらしい。
なんとまあ、皆さんやる気に満ちている。
ただ、肝心の王太子は婚約者を喪ったショックから回復できておらず、新しい婚約者の選定にも消極的らしい。
はあ、とため息をついて読んでいた書類から目を外す。執務はなんとかこなせているが、全然集中できていない。
原因は分かっているが、踏ん切りがつかずにいる。
再び書類に目を向けようとしたところで、ドアがノックされた。
「エッテ、今いいかしら?」
「お母さま?どうぞ。」
見ようとしていた書類を机の上に置き、立ち上がってお母さまを迎え入れる。
貴族としてはおかしいのだろうが、我が家では先触れなしに本人がやってくるのはざらだ。急ぎ対処しなくてはならない案件などあるので、時間がもったいないというのが理由。
とはいえ、担当する業務が異なるお母さまが私の執務室にくるのは珍しい。
「どうかしましたか?」
部屋に入ってきたお母さまはえらくご機嫌に見える。
「ゆっくりする時間はあるかしら?美味しいお菓子をいただいたから、よかったら一緒にお茶をしない?」
なるほど、大の甘い物好きのお母さまのお気に召すお菓子が手に入ったのだろう。
「ええ、喜んで。」
急ぐ仕事もなし、どうせ集中できないのだから、それに少し気晴らしになるだろう。
情報交換、主に私と婚約者候補たちの状況を話しながらサロンに到着すると、すでにお茶会のセッティングが終わっており、いろいろなお茶菓子が並んでいた。
お母さまと私がが席に着くとさっと侍女たちがお茶を淹れていく。ちなみにお茶はこだわりのあるお母さまがお菓子に合わせて選んでいる。
「これがいただいたお菓子よ。」
いろいろ並んでいるお菓子の中から、頂き物を勧めてくる。
勧められるままにお菓子を頬張ると、甘さは控えめでバターの香りが口中に広がった。さすがお母さま、お茶もお菓子にバッチリ合う風味。
並んだお菓子とお茶に舌鼓を打っていると、お母さまがじっと私の顔を見ているのに気がついた。
「ねえ、エッテあなたが望まないなら結婚なんてしなくていいのよ。」
「は?何言ってるのお母さま。」
結婚に関して話しをしたいのだろうと移動途中の話題で勘づいていたが、さすがにそうくるとは思っていなかった。
************
( ^ω^ 三 ^ω^ )ヒュンヒュン
(*・_・) じっと待つ【ω】~~~
領地に戻ってからは執務をこなす一方で、渡された婚約者候補の一覧に載っている人物たちと交流を重ねる。領地経営に関わっている者達なので元から面識があり、それなりに人となりをお互いに知っている。今はさらに踏み込んだ伴侶としてやっていけるかを確かめ合っているのだ。
風の噂によると王都では婚約者争奪戦が始まっているようだ。王太子は15歳、貴族は学院を卒業する18歳前後に結婚することが多いため、同年代は婚約者がいても結婚はまだという女性が多い、結果婚約を解消してでも王太子の婚約者になろうとする女性も多くいるらしい。
なんとまあ、皆さんやる気に満ちている。
ただ、肝心の王太子は婚約者を喪ったショックから回復できておらず、新しい婚約者の選定にも消極的らしい。
はあ、とため息をついて読んでいた書類から目を外す。執務はなんとかこなせているが、全然集中できていない。
原因は分かっているが、踏ん切りがつかずにいる。
再び書類に目を向けようとしたところで、ドアがノックされた。
「エッテ、今いいかしら?」
「お母さま?どうぞ。」
見ようとしていた書類を机の上に置き、立ち上がってお母さまを迎え入れる。
貴族としてはおかしいのだろうが、我が家では先触れなしに本人がやってくるのはざらだ。急ぎ対処しなくてはならない案件などあるので、時間がもったいないというのが理由。
とはいえ、担当する業務が異なるお母さまが私の執務室にくるのは珍しい。
「どうかしましたか?」
部屋に入ってきたお母さまはえらくご機嫌に見える。
「ゆっくりする時間はあるかしら?美味しいお菓子をいただいたから、よかったら一緒にお茶をしない?」
なるほど、大の甘い物好きのお母さまのお気に召すお菓子が手に入ったのだろう。
「ええ、喜んで。」
急ぐ仕事もなし、どうせ集中できないのだから、それに少し気晴らしになるだろう。
情報交換、主に私と婚約者候補たちの状況を話しながらサロンに到着すると、すでにお茶会のセッティングが終わっており、いろいろなお茶菓子が並んでいた。
お母さまと私がが席に着くとさっと侍女たちがお茶を淹れていく。ちなみにお茶はこだわりのあるお母さまがお菓子に合わせて選んでいる。
「これがいただいたお菓子よ。」
いろいろ並んでいるお菓子の中から、頂き物を勧めてくる。
勧められるままにお菓子を頬張ると、甘さは控えめでバターの香りが口中に広がった。さすがお母さま、お茶もお菓子にバッチリ合う風味。
並んだお菓子とお茶に舌鼓を打っていると、お母さまがじっと私の顔を見ているのに気がついた。
「ねえ、エッテあなたが望まないなら結婚なんてしなくていいのよ。」
「は?何言ってるのお母さま。」
結婚に関して話しをしたいのだろうと移動途中の話題で勘づいていたが、さすがにそうくるとは思っていなかった。
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( ^ω^ 三 ^ω^ )ヒュンヒュン
(*・_・) じっと待つ【ω】~~~
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