気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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番外編

⑥ ブリュエット Side マリールイーズの母

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「あなた随分とひどい顔をしている自覚はあって?」

「え?」

お母さまの言葉に、手で顔を確認してしまった。

「執務や社交の時は大丈夫みたいだから何も言わずにいたけど、こっちに帰ってきてからは気が抜けたのか結構な頻度でひどい顔になっているわよ。休憩中にそんな顔されちゃあ、周りの人間が気を使うわ。」

どんな顔になっていたのかはわからないけど、トップの人間がそういった形で周りに気を使わせてはならない。

「ごめんなさい、お母さま。気をつけます。」

お母さまが困ったように笑う。

「ああ、言いたいことはそれではなくて、いえ、もちろん気をつけて欲しいのだけど。
わたくし達はねそんな顔をさせてまで、そんな顔をさせるような相手がいるあなたに無理に結婚しろとは言いたくないの。」

「でも・・・。」

「もちろん、後継の問題もあるし、こんなことを言うのは公爵家の人間としては無理にでも結婚しろと言うべきなのでしょうけど、わたくしも旦那様も親としてあなたに幸せになって欲しいと思っているの。」

「お母、さま」

「我が家はそれができるだけの力があるし、そう言う立ち位置でもあるわ。・・・ご先祖様達が築いてきたものは生半可ではないのよ。」

お母さまは、どこか茶目っ気のある笑顔でそう言い切った。

「・・・私は、彼との未来を望んでもいいのでしょうか?大勢の人に迷惑をかけてまで、それを望んでもいいのでしょうか・・・?」

「そうねぇ、お相手しだいというところもあるけれど・・・。
覚えておきなさい。世の中どうしようもないことなんて滅多にないのよ。妥協が必要なこともあるでしょうけど、どこかに抜け道はあるものだわ。年寄りっていうのはね、そういったものを見つけるのが得意なの。
それにねやってみなくては、迷惑をかけるかどうかもわからないわ。
だから諦める前に、いえ諦められないのなら相談なさい。わたくし達はあなたの味方よ。」


涙腺が緩んでしまった私は、久しぶりに母の胸で思いっきり泣いた。子供のように恥ずかしげもなく。
母は泣き止み真っ赤に腫らした目をそのままにした私を連れて、父の書斎に突撃した。
そこで、心のうちを全て話し、その覚悟を示した。
その日の執務もそっちのけで、たくさん話し合って結論を出した。


手紙の代わりに彼に送る手配をしたのはクロッカスの花。

花言葉は


あなたを待っています



************


(  ̄ノ∇ ̄) ̄ー ̄)ヒソヒソ
( ̄b ̄) シーッ
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