気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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番外編

⑧ ブリュエット Side マリールイーズの母

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ついに今日、二人の関係が公になる。
とは言え、婚約の発表ではなく出会いから。一応私とカジミールは式典などで挨拶する程度の仲ということになっている、それが今日の夜会の主宰の公爵の仲介で二人は仲良くなり結婚にいたる。

という茶番が今夜行われる。
当然のことながら、手回しが済んでいるのである程度の人間はすでに私たちの関係を知っている。しかし、この茶番を行うことで権力やらの調整を図ることになっているのだ。面倒だが形が大事。

そして何より大事なのは茶番だろうがなんだろうが、これで堂々と恋人として振る舞えるようになる。

これ、とっても大事。

テンションが上がっている私はお父さまにエスコートされ、会場に入る。
まず主宰の公爵夫妻に挨拶をすると、そっと、カジミールが遅れるので茶番が予定のタイミングより少し後になることを伝えられる。

少し残念だったが、今まで待たされた8年間を思えばなんのその、と気合を入れ直し公爵令嬢としての社交に勤しむ。

そして一通り挨拶が終わり、少し休憩をするかと思ったところで同じ歳くらいの令嬢に話しかけられた。なんでも伯爵家の御令嬢で、学院で授業が被る事があって見知っていたとのこと、婚約者もおらず親近感が沸いたので失礼かとも思ったが声をかけてきた。と、全然記憶になかったが邪険にするほどでもなく乞われるままに少し人目につきにくい休憩スペースへと誘われた。
相手が同じ年頃の女性だと、油断してしまっていた、それ以上にこれから行われる茶番に意識が向いて浮き足立っていた。

だから、女性に渡された飲み物を疑いもなく、口にしてしまったのだ。

くらりと体が傾いた時に失敗したと思ってももう遅い、すぐ近くにいた男性がねっとりとした声で、大丈夫ですか?と声をかけてくるも、応えることができなかった。そばにいた女性は当然のごとく私の身柄をその男性に託した。体に触れられ抱えられる、その気持ち悪さと恐怖感に離して欲しいと言おうにも声が出ない。休憩スペースには、目立たない外へと通じるドアがあり、私はそのまま連れ出されてしまった。

完全に狙われていたのだと、気付いても薬を盛られた体は全く自由が効かずどうすることも出来ない、絶望に心が満たされていく。


どこかの部屋に連れ込まれ、ベッドに横たえられてドレスがはぎ取られていく。これからどうなるかなど考えるまでもない、体は動かず意識だけが残る中、地獄の時間が始まった。




************

やっとこの時が
(*థ౪థ)
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