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王都編
ジルside
しおりを挟む王「ここ最近休暇がなかったな…余も鬼ではない休みをやろう」
ライ「やっと休めるよ~早く可愛子ちゃんと遊びたいな~ジルはなにする?」
「俺…は」
ザワザワ
ライ「うーんいないみたいだねぇ」
いつもなら煩わしいだけの人混みもリュウヤがいるかも知れないと思ったら…なんだこの気持ちは…
ライ「うー…あっいたいたリュウちゃん」
!リュウヤ
見た瞬間に胸のこのあたりが締めつけられるそんな感じがした
ライ「やっと誘えたね楽しんできなよ~」
ジル「あぁ」
自分からこの人と一緒にいたいと思ったのは初めてだった
当日会ったらすごい驚いていた
こんな格好してるから当然か
最初に服を買いたいと言う要望があったから来たが俺も来るのは久々だった
この変装用の服と装備この二つだけで十分だ
リュウヤ…は目を輝かしているな
…かわいい
次の瞬間リュウヤの口からとんでもない発言が
リュウヤ「選んでもらえたらなぁって」
選ぶ?服を?誰が?俺が?
それはつまり俺が選んだ服をリュウヤが着ることになるということで
リュウヤ「おーいジルー」
はっ!
「いやー良い買い物したわジルのセンスに感謝だわ」
あんなに服に時間を費やしたのは初めてだ
こういう服を着たら…いやあっちの服の方が
そんなふうに想像力が働いてしまいつい長居してしまった
その後いろいろなところをまわった
とても…たのしかったこの幸せなひとときがずっと続けばいいのにそう思った
その幸せを壊す奴が現れた
?「おやっおやおやおやなにやら見知った顔があると思ったらジル様じゃあありません
か~」
俺が正体を隠してる理由はばれて大騒ぎになるのを防ぐためというもの以外にこういう厄介な奴に見つかって絡まれるのを防ぐ…そのためでもあった
この奴隷商人は王が後ろ盾にいる、いわゆる『お気に入り』だ
こいつが何度か王城に来ているのをみたことがあるその中で何度か俺も紹介をされた
だが、こいつだけには見つかりたくなかった
王が後ろ盾にいるからといい違法である人身売買•誘拐をして金を稼いでいる
関わらない方がいいそう思った
だがリュウヤは気になることがあるといい行くことに決めた
俺は正直関わりたくなかったが…
もしもに備えて行こう
思ってた通りだ
身分の高いやつほど変なプライドがあるからな欲しいものは何がなんでも手に入れるそんな腐った考えがよく出るものだ
俺は今無性に腹が立っている
実際あの男はありとあらゆる悪事に手を染めている
「どうしてやろうか」
?「それにしても遅いいつ帰ってくるんだ たかが小僧如きに」
わしは欲しいもの全て手に入れてきた
?「?騒がしいな」
執事「困ります!いくらS級冒険者だからといって」
?「なに?」
バンッ!
?「きっ貴様わしが男爵だと知っての「黙れ」ひっ」
ジル「お前は…やってはいけないことを三つした」
ジル「一つ目は数々の悪事…二つ目はリュウヤに手を出したこと…三つ目は俺を怒らせたことだ…」
?「あっ悪事のしょっ証拠でもあるのか?」
ジル「…そんなもの必要ない」
?「わしをどうするつもりだ!殺すのか?できるならやってみろわしを殺したら陛下が黙ってな「…それはどうかな」」
ジル「…陛下はお前より俺を優先するだろう…なぜなら俺には利用価値があるから…な」
?「ひっ!かっ金ならやる!いくらだ?」
ジル ジャキンっ
?「なっなんだその剣は」
ジル「粛正だ…」
?「ひぃ~!」
バタンっ
ジル「やりすぎた…」
まぁいい
ジル「…そこのお前」
執事「はっはい」
ジル「この先のことは好きにしろ…逃げるなり辞めるなり…な」
執事「あっあのお待ち下さい」
ジル「?なんだ」
執事「これをどうぞ」
ジル「…書類?」
執事「この書類は不正の数々を記したものです。もう私には関係のないものなので…これを機に今まで受けた恩を旦那様にお返ししようと思いましてどうぞご自由にお使いください」
ジル「…分かった」
執事「あの方なら…あとは頼みましたよ」
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