【完結】「婚約破棄ですか?分かりました」おしまい?

えるろって

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長い一日が終わり、夜の披露宴は無事に大成功を収めた。アリスとエリックは招待客を見送り、最後にフローレンスや使用人と軽く打ち上げをしてから、静かな大広間に二人きりで残る。まだキャンドルの香りやバラの甘い匂いが漂っている。

「ふぁ……すごく楽しかった。昼は挙式でバタバタして、夜はパーティーで踊って……寝るのが嫌いなわたしでも、さすがに疲れました」

アリスは大広間の壁に寄りかかり、満足げに息を吐く。エリックは腕を組んで微笑み、「お疲れさま。さすがに一日中動いたんだから、今夜くらいはしっかり寝てもいいんじゃないか?」と声をかける。  

アリスは頷きながら、「そうですね……こんなにも昼も夜も幸せだった日は初めて。わたし、寝るのが嫌いですけど、今は素直に寝たい気分かも……」と口にする。エリックは小さく笑い、隣に腰を下ろす。

「そう言ってくれるなら、俺も安心だ。結婚したら、毎日こういう感じになるかもしれない。昼夜を問わずバタバタする日もあるだろうが、一緒に過ごすなら平気だろう」

「はい……。ほんとに、エリックがいれば昼も夜も怖くないです。寝るのが嫌いだったはずなのに、今は昼に起きるのもそんなに苦痛じゃない。夜もあなたがいれば安心して眠れるし……」

二人は大広間の中央に目をやる。そこにはまだクッキーアートやバラの花が残っている。まるで二人の物語を象徴するような風景だ。ディーンやクライヴとの苦悩、王宮騎士団への報告、社交界の噂――すべてを乗り越えて迎えたこの夜が、二人の未来を照らしている。  

やがてエリックが「もうすぐ夜明けだぞ。そろそろ部屋に戻って休むか?」と尋ねる。アリスは驚きながら外を覗き、「あ……本当だ。わたし、寝るのが嫌いなんだけど、こんなに起きてると逆に昼が怖いです」と苦笑する。

「はは、寝ろ寝ろ。今日はもう十分がんばった。これからは俺も一緒にいるから、朝になっても大丈夫だ」

エリックの言葉に、アリスはじわりと涙が浮かぶ。寝るのが嫌いな少女だった自分が、結局夜通し動き回って朝を迎えることを「大丈夫」と言ってもらえるのは心底幸せに思えるのだ。

「じゃあ……寝ます。エリック、おやすみなさい。わたし、あなたとなら何度でも夜を楽しんだり、昼を楽しんだり、眠ったりできますから」

エリックはそっとアリスの肩を抱き寄せ、一瞬だけ額にキスを落とす。「おやすみ、アリス。お前の夜も昼も、これから全部守ってやるから……絶対に幸せにする」

アリスは顔を赤らめながら「ありがとう……わたしもあなたを支えます」と答える。こうして二人は大広間を後にし、それぞれの部屋で少しの睡眠を取る。  

朝日が東から差し込み始めた頃、アリスはベッドの中で目を閉じながら小さく呟く。

「ふぁ……寝るのが嫌いだったけど、今は眠るのが怖くない。昼に起きてもエリックが隣にいてくれるなら、ぜんぜん嫌じゃない……」  

寝るのが嫌いだった少女が、夜も昼も味方につけて愛を見つけた――長い物語の末に、アリスは完全なる幸福を手にしている。

ディーン、クライヴ、夜会での波乱、王宮騎士団への報告――あらゆる試練があったからこそ、この結末があるのだ。  

彼女はゆっくりとまぶたを下ろし、一瞬でスッと眠りに落ちる。

嫌いだったはずの眠りが、今は愛と安心の象徴へと変わりつつある。

夜中にクッキーを焼く日もまだあるだろうが、昼に起きてエリックと笑い合う時間も増えていく。

こうして寝るのが嫌いな彼女の物語は完結し、新しい朝へと続く。

→E N D←

最後まで、ご拝読ありがとうございました。

ちなみに私はとてもとても眠いです。
この作品の執筆で実は2日ほどオールしました。
なので寝ます。少し早いですが完結にしときます。
因みに寝るのは好きですよ?
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