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第2章 一年二学期
第90話 ゆく年くる年に愛を誓う
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一年の最後の日である大晦日。
ハワイから帰国した桜井の母は、夕方にはアパートに帰って来た。
桜井の母が自宅の玄関を開けると、狭い我が家に我が子とそれ以外の人間がまっすぐこちらを見て来た。
サトシと桜井、アキラと長谷川さん、そしてその子供のアツシの五人が、桜井の母の帰りを待っていたのだ。
「ただいまー。あれー? 何なの? どうしてこんなに人がいるの?」
桜井美柑とアキラが、真っ先に母親に飛び掛かって来た。
「お母さん! お母さんがいない間、大変だったんだからねっ」
「お母ちゃん! おかえりー。会いたかったよーーー」
「え、美柑、これってどういうこと? アキラ、お母ちゃんも会いたかったよー」
母は、戸惑いながら部屋に入った。
「あらま、長谷川さん。それにサトシ先生まで。お客様がいらっしゃるなんて、美柑、ちゃんとお茶はお出ししたの?」
「出してるわよ。っていうか、みんな、お母さんが帰ってくるのを待ってたんだから。長谷川さんも、サトシ先生も」
「あらあら、長谷川さん、美柑と仲良くなれましたのね。よかったわー。まあ、サトシ先生にはお世話になりっぱなしで」
長谷川は、緊張した面持ちで母と対面した。
「桜井花子さん、わたしと結婚してください」
「え?」
サトシも真剣な顔で母に言った。
「お母さん、お嬢さんをわたしにください。必ず幸せにしますからっ!」
「え? お二人からいっぺんに言われましても……えええーっとぉ」
桜井の母が戸惑っているので、長谷川さんはサトシにお願いした。
「佐藤さん、申し訳ありませんが、ここは私の話を優先させてください」
「そ、そうですね。わたしの勇み足でした。すみません。では、長谷川さん、どうぞ」
「では改めて、桜井花子さん。わたしと結婚してください。そして、子供たちと一緒に暮らしましょう」
「あらやだ、長谷川さんったら、改まっちゃって」
「花子さんは美柑ちゃんにわたしの住所を書いたメモを渡しましたね。そのおかげで、わたしは目が覚めました。もう正々堂々と夫婦になりましょう、花子さんっ」
「やっと、その気になってくれたのね。嬉しいわー。ずっとその言葉を待ち続けて十六年……。子供がこんなに大きくなってから、やっとプロポーズされるなんて、長生きはするものね」
「お母さん、そんなに年取ってないでしょ」
桜井は、そんな母にちょっとチクリと言ってみた。
「よく十六年も隠してくれたわね。もっと早く言ってくれれば、こんなにショックを受けることはなかったのに。隠し通した割には、全く悪びれてないんだから、お母さんったら」
「あら、お母さんだってこの日がくるまでは、いろいろと苦労したのよ。でも、あのメモを美柑に残して行って、正解だったってことね。美柑ならきっと、長谷川さんを訪ねると思っていたもの。あんた勘がいいからね」
「お母さん、酷いわ。本当にわたしはショックだったんだからね」
「でも、サトシ先生がそばにいてくれたでしょう?」
「そうだけど。もしかして、それも計算済みだったとか言うんじゃないわよね」
「あら、よくわかったわねぇ。やっぱり美柑って勘がいいわー」
「お母さんっ」
「だって、美柑。あんた、サトシ先生の家に行って帰ってこなかった日があったでしょ。それなら、もう心配ないと思ったのよ」
「う……、それを言われると、言い返せない」
サトシは、恐る恐る会話に入ろうとした。
「あのぅ、もうそろそろ、よろしいでしょうか? お嬢さんと結婚を前提としてお付き合いすることを認めていただきたいのですが……」
「あら、もちろん、そのつもりでしたわ。前に言ったでしょう、サトシ先生。娘をよろしくお願いしますって」
「あれって、こういう意味だったんですか」
「あら、ほかにどういう意味がありまして? 長谷川さんも、それでよろしいわよね」
「はい、美柑ちゃんの側に佐藤さんがいてくれたら、父親としても安心です」
「ですって、よかったわね、美柑」
「もうちょっと驚くとか、怒るとかないの? お母さん」
サトシは戸惑っている桜井の横で、丁寧にご両親に頭を下げた。
「お嬢さんをしあわせにします。高校はきちんと卒業させます。どんなことがあろうとも、一切の責任はわたしが取りますから」
「あらあら、そんな。こちらこそよろしくお願いします」
サトシがもっとも緊張していた桜井の母への説得シーンだったが、実にあっけなく許可が下りた。
アキラは母の荷物を開け始めていた。
「ねぇ、ねぇ、おみやげ見てもいい?」
「いいなぁ、アキラのお母さん。綺麗な人で」
「おお、アツシも母ちゃん欲しいよな。そうだ、お母ちゃん、アツシのお母ちゃんになってよ」
母は、アツシと会うのは初めてだった。
「まあ、アキラとよく似た可愛い子ね。長谷川さん、アツシくんというの? わたしが母親でもいいのかしら」
「もちろん、わたしたちは家族なんだから」
「嬉しいわー。こんなに家族が増えて。あ、美柑は先生のお宅に行くのかしら?」
「まだ行かないわよ! わたしまだ高校生なんだからねっ。未成年よ、未成年!」
「あ、そうだったわ。ごめんなさいね。あんたってしっかりしているから、つい」
「悪かったわね。お母さんのせいで所帯じみちゃって」
「ほらほら、怒らないの。サトシ先生、こんな娘ですがよろしくお願いしますね。どうか悪いときは、遠慮なく叱ってやってください」
「はあ、いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしております」
サトシは、保護者の許可をもらう最後の関門が、この人でよかったと思った。
実は、最後に桜井の母が反対すれば、この話が無かったことになってしまうのではないかと心配していた。
桜井の母は、サトシにとってのラスボスだったのだ。
それが、こんなにあっけなく攻略できるとは思っていなかった。
夜になると、桜井と母親の二人で年越しそばを作って、皆で食べた。
長谷川さんは、このまま桜井のアパートで年越しをすると言うので、サトシは遠慮して実家に戻ることにした。
「ええー、おじさんも泊まっていけばいいのにー」
「アキラ、バカね! うちにそんなに布団ないわよ。狭いんだから、しょうがないでしょ」
アキラはサトシを引き留めたが、サトシにしてみればせっかくの親子水入らずに邪魔するわけにはいかない。
「先生は、実家に帰ります。長谷川さん、お母さん、また一緒に食事しましょう。出来ればうちの両親も一緒に」
「しゃ、社長とですかぁ? 緊張しますよ、それは。でも、覚悟しておきます」
「やーね、長谷川さん、こういう時は楽しみにしてますっていうのよっ!」
桜井の母の言い方は、桜井に似ているなとサトシは思った。
桜井が途中まで送って行くことになって、サトシと一緒に夜の住宅街を歩いていた。
「なんだか、あんな母親で恥ずかしいわ。ごめんなさい、先生」
「今さら、恥ずかしがることないよ。お母さんとはもう何度も会っているし。でも、いいお母さんじゃないか。ああ見えて、実は大変な苦労されてるんじゃないかな。そうじゃないとあんな笑顔できないよ。今回の件だって考え抜いた作戦だったんだと思う」
「え、そんなに深いかしら」
「桜井のことをとても気にかけていたのだと思うよ。でも、ストレートに言ったら反発されるから、考えた末の旅行だったんだろうね。素晴らしいお母さんだ。長谷川さんが一途に愛したのもわかるな」
「やだ、先生までお母さんに惚れないでよ」
「バカなことを言うな。先生には、桜井……美柑がいればいい」
「マジで? 下の名前で呼ばれるとドキッとしちゃう」
「もう、わかっているだろ」
サトシは照れ隠しに夜空を見上げた。
「へへへ、だって、もっと聞きたなぁ……なんて」
「だーめ、もう言わない」
「ケチ」
商店街になる手前で、サトシは立ち止まった。
「もう、ここでいい。早く家に戻って、久しぶりに親子水入らずで過ごしなさい」
桜井は、小さく頷いた。
サトシは先生として、桜井に言った。
「来年から、三学期が始まる。また元気に学校に来なさいよ」
「はい」
桜井はサトシのコートの袖をギュッとつかんだ。
「また、遊びにきてくれますか?」
「三学期から、先生はちょっと忙しくなると思う。でも、また来る」
「ちょっと寂しいかも」
「バーカ、ちょっと前の日常に戻るだけだろ。何も変わらないよ」
サトシは両手を広げて桜井を抱きしめた。
そのままずっと抱きしめていると、どこからか除夜の鐘が聞こえて来た。
(百八個ある煩悩は、鐘が一つ鳴るごとに一つ消えていくのか。……校長先生が言ってた通りだった。見方を変えたら、この気持ちは煩悩じゃなくて……たぶん愛)
「先生、何考えてる?」
「ん? 何も。桜井は何か考えていた?」
「では、ここで問題です。わたしは何を考えていたでしょう。わかる?」
「……わかるよ」
「どうして?」
「さあ、どうしてかな」
「わかっているのならもういいわ。どうせ、当たっているもん」
桜井は顔を真っ赤にしてうつむいた。
「わかりやすいんだよ、桜井は。じゃ、ご要望にお応えしますか」
サトシは桜井の唇に自分の唇を重ねた。
ハワイから帰国した桜井の母は、夕方にはアパートに帰って来た。
桜井の母が自宅の玄関を開けると、狭い我が家に我が子とそれ以外の人間がまっすぐこちらを見て来た。
サトシと桜井、アキラと長谷川さん、そしてその子供のアツシの五人が、桜井の母の帰りを待っていたのだ。
「ただいまー。あれー? 何なの? どうしてこんなに人がいるの?」
桜井美柑とアキラが、真っ先に母親に飛び掛かって来た。
「お母さん! お母さんがいない間、大変だったんだからねっ」
「お母ちゃん! おかえりー。会いたかったよーーー」
「え、美柑、これってどういうこと? アキラ、お母ちゃんも会いたかったよー」
母は、戸惑いながら部屋に入った。
「あらま、長谷川さん。それにサトシ先生まで。お客様がいらっしゃるなんて、美柑、ちゃんとお茶はお出ししたの?」
「出してるわよ。っていうか、みんな、お母さんが帰ってくるのを待ってたんだから。長谷川さんも、サトシ先生も」
「あらあら、長谷川さん、美柑と仲良くなれましたのね。よかったわー。まあ、サトシ先生にはお世話になりっぱなしで」
長谷川は、緊張した面持ちで母と対面した。
「桜井花子さん、わたしと結婚してください」
「え?」
サトシも真剣な顔で母に言った。
「お母さん、お嬢さんをわたしにください。必ず幸せにしますからっ!」
「え? お二人からいっぺんに言われましても……えええーっとぉ」
桜井の母が戸惑っているので、長谷川さんはサトシにお願いした。
「佐藤さん、申し訳ありませんが、ここは私の話を優先させてください」
「そ、そうですね。わたしの勇み足でした。すみません。では、長谷川さん、どうぞ」
「では改めて、桜井花子さん。わたしと結婚してください。そして、子供たちと一緒に暮らしましょう」
「あらやだ、長谷川さんったら、改まっちゃって」
「花子さんは美柑ちゃんにわたしの住所を書いたメモを渡しましたね。そのおかげで、わたしは目が覚めました。もう正々堂々と夫婦になりましょう、花子さんっ」
「やっと、その気になってくれたのね。嬉しいわー。ずっとその言葉を待ち続けて十六年……。子供がこんなに大きくなってから、やっとプロポーズされるなんて、長生きはするものね」
「お母さん、そんなに年取ってないでしょ」
桜井は、そんな母にちょっとチクリと言ってみた。
「よく十六年も隠してくれたわね。もっと早く言ってくれれば、こんなにショックを受けることはなかったのに。隠し通した割には、全く悪びれてないんだから、お母さんったら」
「あら、お母さんだってこの日がくるまでは、いろいろと苦労したのよ。でも、あのメモを美柑に残して行って、正解だったってことね。美柑ならきっと、長谷川さんを訪ねると思っていたもの。あんた勘がいいからね」
「お母さん、酷いわ。本当にわたしはショックだったんだからね」
「でも、サトシ先生がそばにいてくれたでしょう?」
「そうだけど。もしかして、それも計算済みだったとか言うんじゃないわよね」
「あら、よくわかったわねぇ。やっぱり美柑って勘がいいわー」
「お母さんっ」
「だって、美柑。あんた、サトシ先生の家に行って帰ってこなかった日があったでしょ。それなら、もう心配ないと思ったのよ」
「う……、それを言われると、言い返せない」
サトシは、恐る恐る会話に入ろうとした。
「あのぅ、もうそろそろ、よろしいでしょうか? お嬢さんと結婚を前提としてお付き合いすることを認めていただきたいのですが……」
「あら、もちろん、そのつもりでしたわ。前に言ったでしょう、サトシ先生。娘をよろしくお願いしますって」
「あれって、こういう意味だったんですか」
「あら、ほかにどういう意味がありまして? 長谷川さんも、それでよろしいわよね」
「はい、美柑ちゃんの側に佐藤さんがいてくれたら、父親としても安心です」
「ですって、よかったわね、美柑」
「もうちょっと驚くとか、怒るとかないの? お母さん」
サトシは戸惑っている桜井の横で、丁寧にご両親に頭を下げた。
「お嬢さんをしあわせにします。高校はきちんと卒業させます。どんなことがあろうとも、一切の責任はわたしが取りますから」
「あらあら、そんな。こちらこそよろしくお願いします」
サトシがもっとも緊張していた桜井の母への説得シーンだったが、実にあっけなく許可が下りた。
アキラは母の荷物を開け始めていた。
「ねぇ、ねぇ、おみやげ見てもいい?」
「いいなぁ、アキラのお母さん。綺麗な人で」
「おお、アツシも母ちゃん欲しいよな。そうだ、お母ちゃん、アツシのお母ちゃんになってよ」
母は、アツシと会うのは初めてだった。
「まあ、アキラとよく似た可愛い子ね。長谷川さん、アツシくんというの? わたしが母親でもいいのかしら」
「もちろん、わたしたちは家族なんだから」
「嬉しいわー。こんなに家族が増えて。あ、美柑は先生のお宅に行くのかしら?」
「まだ行かないわよ! わたしまだ高校生なんだからねっ。未成年よ、未成年!」
「あ、そうだったわ。ごめんなさいね。あんたってしっかりしているから、つい」
「悪かったわね。お母さんのせいで所帯じみちゃって」
「ほらほら、怒らないの。サトシ先生、こんな娘ですがよろしくお願いしますね。どうか悪いときは、遠慮なく叱ってやってください」
「はあ、いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしております」
サトシは、保護者の許可をもらう最後の関門が、この人でよかったと思った。
実は、最後に桜井の母が反対すれば、この話が無かったことになってしまうのではないかと心配していた。
桜井の母は、サトシにとってのラスボスだったのだ。
それが、こんなにあっけなく攻略できるとは思っていなかった。
夜になると、桜井と母親の二人で年越しそばを作って、皆で食べた。
長谷川さんは、このまま桜井のアパートで年越しをすると言うので、サトシは遠慮して実家に戻ることにした。
「ええー、おじさんも泊まっていけばいいのにー」
「アキラ、バカね! うちにそんなに布団ないわよ。狭いんだから、しょうがないでしょ」
アキラはサトシを引き留めたが、サトシにしてみればせっかくの親子水入らずに邪魔するわけにはいかない。
「先生は、実家に帰ります。長谷川さん、お母さん、また一緒に食事しましょう。出来ればうちの両親も一緒に」
「しゃ、社長とですかぁ? 緊張しますよ、それは。でも、覚悟しておきます」
「やーね、長谷川さん、こういう時は楽しみにしてますっていうのよっ!」
桜井の母の言い方は、桜井に似ているなとサトシは思った。
桜井が途中まで送って行くことになって、サトシと一緒に夜の住宅街を歩いていた。
「なんだか、あんな母親で恥ずかしいわ。ごめんなさい、先生」
「今さら、恥ずかしがることないよ。お母さんとはもう何度も会っているし。でも、いいお母さんじゃないか。ああ見えて、実は大変な苦労されてるんじゃないかな。そうじゃないとあんな笑顔できないよ。今回の件だって考え抜いた作戦だったんだと思う」
「え、そんなに深いかしら」
「桜井のことをとても気にかけていたのだと思うよ。でも、ストレートに言ったら反発されるから、考えた末の旅行だったんだろうね。素晴らしいお母さんだ。長谷川さんが一途に愛したのもわかるな」
「やだ、先生までお母さんに惚れないでよ」
「バカなことを言うな。先生には、桜井……美柑がいればいい」
「マジで? 下の名前で呼ばれるとドキッとしちゃう」
「もう、わかっているだろ」
サトシは照れ隠しに夜空を見上げた。
「へへへ、だって、もっと聞きたなぁ……なんて」
「だーめ、もう言わない」
「ケチ」
商店街になる手前で、サトシは立ち止まった。
「もう、ここでいい。早く家に戻って、久しぶりに親子水入らずで過ごしなさい」
桜井は、小さく頷いた。
サトシは先生として、桜井に言った。
「来年から、三学期が始まる。また元気に学校に来なさいよ」
「はい」
桜井はサトシのコートの袖をギュッとつかんだ。
「また、遊びにきてくれますか?」
「三学期から、先生はちょっと忙しくなると思う。でも、また来る」
「ちょっと寂しいかも」
「バーカ、ちょっと前の日常に戻るだけだろ。何も変わらないよ」
サトシは両手を広げて桜井を抱きしめた。
そのままずっと抱きしめていると、どこからか除夜の鐘が聞こえて来た。
(百八個ある煩悩は、鐘が一つ鳴るごとに一つ消えていくのか。……校長先生が言ってた通りだった。見方を変えたら、この気持ちは煩悩じゃなくて……たぶん愛)
「先生、何考えてる?」
「ん? 何も。桜井は何か考えていた?」
「では、ここで問題です。わたしは何を考えていたでしょう。わかる?」
「……わかるよ」
「どうして?」
「さあ、どうしてかな」
「わかっているのならもういいわ。どうせ、当たっているもん」
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