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第3章 一年三学期
第111話 横浜デート・推しに夢中
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横浜は桜が七分咲きだった。
その七分咲き桜の道路の横、コスモランドという小さな遊園地の前に立って、桜井は興奮していた。
「先生、ヤバいです。わたしの推しのアニメ・フェアが開催中です」
「ふーん、そうなのか」
サトシはアニメには関心が無い。
さもどうでもいいような返事をしたサトシに、桜井は熱意をもって力説してくる。
「先生は知らないかもしれないけれど、このアニメは日本で、いえ世界中で有名なんです。このアニメは海外でも超人気で、コスプレイヤーがいるほどなんだから。ああヤバいよ。ここにいたらわたしの限界オタクがばれてしまう」
「そっか、桜井がそんなに好きなのなら、入ろうか。ここは入場無料だし。あ、アトラクションはやめようね。俺は高所恐怖症だから」
「そんなのわかってるって。アトラクションよりグッズです! あああ、これ欲しい。ね、ね、このアニメキャラって、サトシ先生に似てない?」
「いや、こんなに俺はかっこよくないだろ。でも名前は似ているか……」
「顔も似ていますよ。超イケメン。ほら、周りの女の子がみんな先生を見てるじゃん。似てるんだよ、やっぱり。先生ダメですよ、他の子によそ見しちゃ」
桜井の言う通り、まわりの女の子がサトシを見てざわついていた。
「やばくね? アニメキャラにそっくりのイケメン見っけ」
「うおー、そっくり。何だ、彼女いるじゃん」
「チッ! 一緒に写真撮ろうと思ったのに」
女子に騒がれるのは、学校で慣れているサトシは「だから何」という顔でやりすごした。
それよりも、女子高生のキャラが桜井に似ていることの方が気になっていた。
「それを言うなら、この女の子、桜井に似てるな」
「あああー、その子、この先生の教え子ですよー」
「じゃ、俺たちと一緒じゃないか」
「どうしよう、グッズ欲しい、欲しい、欲しい」
「待て、待て、冷静になれ桜井。先に、エアキャビンに乗って赤レンガ倉庫へ行こう。そこでランチして、また戻って来れば、いくらでも……」
「先生、さすがですっ! エアキャビンっていうロープウェイに乗れば、中でアニメの声優さんの声が聞けるみたいです。それ、乗りましょう! 早くっ! 行こう」
サトシは桜井に引っ張られるようにして、コスモランドから赤レンガまでのロープウェイに乗った。
すると、桜井が言った通り、声優さんがアニメキャラの声で喋っているボイスが流れていた。
「あの、桜井?」
「黙って! 尊い声優さんの声が聞こえなくなる!」
「はい、すみません」
サトシは自分が高所恐怖症だということを忘れていた。
冷や汗が流れ、足の裏がぞくぞくして怖くてたまらない。
しかし、それを言うと桜井に怒られると思って、サトシはひたすら耐えていた。
エアキャビンに乗っている間じゅう、サトシはじっと黙っていた。
やっと、エアキャビンが対岸の運河パーク駅に着いて、赤レンガ倉庫まで歩く。
桜井はまだ夢見心地気分で、スキップしていた。
「大丈夫か、桜井」
(てか、それは俺か。ああ、怖かった)
「ああ、幸せすぎる。素敵だったわ、アニメキャラの声……イケボ」
「俺の授業も、それくらい夢中になって聞いてくれたらいいのになぁ」
「あ、ごめんなさい、先生。ひょっとして、アニメキャラに妬いてる?」
「バーカ、そんなにガキじゃないぞ、俺は。さてと、ランチは何にしようか」
赤レンガ倉庫にはさまざまなレストランがあって迷った。
「適当でいいかー」
「先生、わたしハワイで有名なこのお店がいい」
「ええ! 長蛇の列じゃないかー」
「どこの店だって並んでるって。悩んでいる暇あったら、さっさと並んだ方が早いから」
「桜井が選んだ店なら、俺もここでいいかなー」
「パンケーキが有名なんだよ。ここのパンケーキを食べてみたかったの」
「へえ、パンケーキが好きなんだ桜井」
「そうだよー。青柳先生とお茶したときもパンケーキを頼んじゃったんだよ」
サトシは、青柳先生と聞いて、胸がちくっとした。
「へー、そうなんだ。じゃ、ここやめよう」
「嫌だ、ここにしたい。ここのパンケーキ食べたい!」
サトシは桜井の顔をじっと見てから、何かに挑むように言った。
「わかった、わかった。じゃ、青柳先生と食べたパンケーキとここのパンケーキ。どっちが美味しいか、比べてみようじゃないか!」
「あれ、先生怒ってる?」
「別に」
「先生が嫌なら、いいんですよ。他でも」
「いいから、ほら、並んで、並んで」
やっと、店内に入る順番がやって来て、さっそくメニュー表からオーダーした。
「わたし、リコッタパンケーキ」
「じゃあ、俺はスクランブルエッグとトーストで」
「先生、ごめんね。ここ、めっちゃ高いね」
「だな。でも、美味しければ問題ない」
桜井にリコッタパンケーキが運ばれてきて、桜井は一口たべてにこやかに笑った。
「うううーーーん、おいひー!」
「美味しい? よかった。どっちがおいしい?」
「ん?」
「青柳先生と食べたパンケーキと」
「比べ物にならないくらい、こっちが美味しいです! 圧勝ですっ!」
「よっしゃー」
サトシは小さくガッツポーズをした。
赤レンガ倉庫では、お土産コーナーなどを一通り見てから、帰りのエアキャビンに乗った。
サトシにとって恐怖タイム、再びである。
「先生、ほら、あそこにベイブリッジが……」
「桜井、今、余裕ある?」
「へ? なんで」
「桜井の腕に捕まってもいいかな。高所恐怖症でつらい」
「あ! そういえばそうだったね。もう、最初から言ってくれればいいのに。忘れていたわたしも悪いけど」
「だって、桜井が楽しみにしていたから」
「そういえば、思い出した。先生、押入れの二段目から降りられなくなったことあったね」
「言うな」
サトシは、桜井の腕をぎゅっと掴んで、恥ずかしさと恐怖に耐えた。
「あらら、先生。密室でそんなに密着したら、わたしが先生を襲っちゃうよ」
「こら! 大人をからかうんじゃない! さっきみたいに、俺の事は無視して声優さんの声を聞いていればいいだろ」
「うーーん、聞いているよ。声優さんの声も、先生の震えている声も」
「別に、震えていないから」
「あ、っそ。じゃ、腕を振りほどこうかなぁ」
「だめ! お願いだから離さないでください」
「愛してるって言ってくれたら」
「……」
「え? 聞こえませーん」
「あいしてる」
「はい合格。わたしの腕をご自由にどうぞ」
「やった。好きにしていいんだ」
サトシはエアキャビンの中で、桜井をぎゅっと抱きしめた。
「え、マジで密着じゃん」
桜井は真っ赤になって、サトシにハグされていた。
エアキャビンから降りてコスモランドに戻ると、桜井はグッズに目移りして困っていた。
そんな桜井の行動を、サトシはさっき吹き出した冷や汗をハンカチで拭きながら、見守っていた。
(若さについていけない……。がんばれ俺)
「こらこら、桜井。あまり無駄使いするなよ。どれか一、二点にしなさい」
「そうだよね。キーホルダーにしようかなー。先生からもらった鍵につけるの」
「お、いいんじゃない?」
「先生もお揃いにしませんか?」
「え、俺はアニメはいいかな?」
「えー! なんでよ。おそろにしましょうよ。わたしがサトシ先生にそっくりのキャラにするから、先生はわたしに似ているっていうキャラにすれば?」
「なるほど、それは面白い」
「ね!」
二人でお揃いのキーホルダーを買って、大満足の桜井だった。
「ああ、楽しいねー。あれ? ほら、こんなに桜が咲いて綺麗だよ」
「それ、さっきから咲いてたよ。コスモランドに夢中で、ちっとも見ていないんだから」
「あははー。こりゃ、失敬、失敬」
パシャ!
サトシは桜の木を背景に桜井が笑った写真を撮った。
「あー、撮ったなー。次は二人で撮ろうよー」
「おお、白金祭のときの要領でやればいいんだな」
「覚えていてくれたんだ。嬉しい!」
「はいはい、ここに入って桜井」
サトシは胸の中に桜井を入れるような恰好で、桜をバックにツーショットを撮った。
「どう? 撮れた? 見せて」
「撮れたよ。綺麗だ」
「何が?」
「何って、桜……井が」
「……先生も」
ふと、サトシと桜井は目が合って、見つめ合った。
胸がドキドキしている。
ほんのちょっとだけ、時間が止まったような瞬間だった。
「じゃ、行くよ。ほら」
いきなりそう言ったかと思うと、サトシは先にどんどん歩いて行く。
「もう、先生、歩くの早いよぉ。ちょっと待ってくださいよ」
サトシは一瞬だけ、キスしそうになったのを誤魔化したくて、ずんずん歩いていた。
「チューされるかと思ったよぉー」
「そんなこと、大きな声で言うもんじゃない。いいから、歩け」
「歩けって、そんな……、自衛隊の特訓みたいな言い方しなくたって」
さすがに大勢の人がいる前でキスするなんて、31になったサトシは恥ずかしくて出来なかった。
その七分咲き桜の道路の横、コスモランドという小さな遊園地の前に立って、桜井は興奮していた。
「先生、ヤバいです。わたしの推しのアニメ・フェアが開催中です」
「ふーん、そうなのか」
サトシはアニメには関心が無い。
さもどうでもいいような返事をしたサトシに、桜井は熱意をもって力説してくる。
「先生は知らないかもしれないけれど、このアニメは日本で、いえ世界中で有名なんです。このアニメは海外でも超人気で、コスプレイヤーがいるほどなんだから。ああヤバいよ。ここにいたらわたしの限界オタクがばれてしまう」
「そっか、桜井がそんなに好きなのなら、入ろうか。ここは入場無料だし。あ、アトラクションはやめようね。俺は高所恐怖症だから」
「そんなのわかってるって。アトラクションよりグッズです! あああ、これ欲しい。ね、ね、このアニメキャラって、サトシ先生に似てない?」
「いや、こんなに俺はかっこよくないだろ。でも名前は似ているか……」
「顔も似ていますよ。超イケメン。ほら、周りの女の子がみんな先生を見てるじゃん。似てるんだよ、やっぱり。先生ダメですよ、他の子によそ見しちゃ」
桜井の言う通り、まわりの女の子がサトシを見てざわついていた。
「やばくね? アニメキャラにそっくりのイケメン見っけ」
「うおー、そっくり。何だ、彼女いるじゃん」
「チッ! 一緒に写真撮ろうと思ったのに」
女子に騒がれるのは、学校で慣れているサトシは「だから何」という顔でやりすごした。
それよりも、女子高生のキャラが桜井に似ていることの方が気になっていた。
「それを言うなら、この女の子、桜井に似てるな」
「あああー、その子、この先生の教え子ですよー」
「じゃ、俺たちと一緒じゃないか」
「どうしよう、グッズ欲しい、欲しい、欲しい」
「待て、待て、冷静になれ桜井。先に、エアキャビンに乗って赤レンガ倉庫へ行こう。そこでランチして、また戻って来れば、いくらでも……」
「先生、さすがですっ! エアキャビンっていうロープウェイに乗れば、中でアニメの声優さんの声が聞けるみたいです。それ、乗りましょう! 早くっ! 行こう」
サトシは桜井に引っ張られるようにして、コスモランドから赤レンガまでのロープウェイに乗った。
すると、桜井が言った通り、声優さんがアニメキャラの声で喋っているボイスが流れていた。
「あの、桜井?」
「黙って! 尊い声優さんの声が聞こえなくなる!」
「はい、すみません」
サトシは自分が高所恐怖症だということを忘れていた。
冷や汗が流れ、足の裏がぞくぞくして怖くてたまらない。
しかし、それを言うと桜井に怒られると思って、サトシはひたすら耐えていた。
エアキャビンに乗っている間じゅう、サトシはじっと黙っていた。
やっと、エアキャビンが対岸の運河パーク駅に着いて、赤レンガ倉庫まで歩く。
桜井はまだ夢見心地気分で、スキップしていた。
「大丈夫か、桜井」
(てか、それは俺か。ああ、怖かった)
「ああ、幸せすぎる。素敵だったわ、アニメキャラの声……イケボ」
「俺の授業も、それくらい夢中になって聞いてくれたらいいのになぁ」
「あ、ごめんなさい、先生。ひょっとして、アニメキャラに妬いてる?」
「バーカ、そんなにガキじゃないぞ、俺は。さてと、ランチは何にしようか」
赤レンガ倉庫にはさまざまなレストランがあって迷った。
「適当でいいかー」
「先生、わたしハワイで有名なこのお店がいい」
「ええ! 長蛇の列じゃないかー」
「どこの店だって並んでるって。悩んでいる暇あったら、さっさと並んだ方が早いから」
「桜井が選んだ店なら、俺もここでいいかなー」
「パンケーキが有名なんだよ。ここのパンケーキを食べてみたかったの」
「へえ、パンケーキが好きなんだ桜井」
「そうだよー。青柳先生とお茶したときもパンケーキを頼んじゃったんだよ」
サトシは、青柳先生と聞いて、胸がちくっとした。
「へー、そうなんだ。じゃ、ここやめよう」
「嫌だ、ここにしたい。ここのパンケーキ食べたい!」
サトシは桜井の顔をじっと見てから、何かに挑むように言った。
「わかった、わかった。じゃ、青柳先生と食べたパンケーキとここのパンケーキ。どっちが美味しいか、比べてみようじゃないか!」
「あれ、先生怒ってる?」
「別に」
「先生が嫌なら、いいんですよ。他でも」
「いいから、ほら、並んで、並んで」
やっと、店内に入る順番がやって来て、さっそくメニュー表からオーダーした。
「わたし、リコッタパンケーキ」
「じゃあ、俺はスクランブルエッグとトーストで」
「先生、ごめんね。ここ、めっちゃ高いね」
「だな。でも、美味しければ問題ない」
桜井にリコッタパンケーキが運ばれてきて、桜井は一口たべてにこやかに笑った。
「うううーーーん、おいひー!」
「美味しい? よかった。どっちがおいしい?」
「ん?」
「青柳先生と食べたパンケーキと」
「比べ物にならないくらい、こっちが美味しいです! 圧勝ですっ!」
「よっしゃー」
サトシは小さくガッツポーズをした。
赤レンガ倉庫では、お土産コーナーなどを一通り見てから、帰りのエアキャビンに乗った。
サトシにとって恐怖タイム、再びである。
「先生、ほら、あそこにベイブリッジが……」
「桜井、今、余裕ある?」
「へ? なんで」
「桜井の腕に捕まってもいいかな。高所恐怖症でつらい」
「あ! そういえばそうだったね。もう、最初から言ってくれればいいのに。忘れていたわたしも悪いけど」
「だって、桜井が楽しみにしていたから」
「そういえば、思い出した。先生、押入れの二段目から降りられなくなったことあったね」
「言うな」
サトシは、桜井の腕をぎゅっと掴んで、恥ずかしさと恐怖に耐えた。
「あらら、先生。密室でそんなに密着したら、わたしが先生を襲っちゃうよ」
「こら! 大人をからかうんじゃない! さっきみたいに、俺の事は無視して声優さんの声を聞いていればいいだろ」
「うーーん、聞いているよ。声優さんの声も、先生の震えている声も」
「別に、震えていないから」
「あ、っそ。じゃ、腕を振りほどこうかなぁ」
「だめ! お願いだから離さないでください」
「愛してるって言ってくれたら」
「……」
「え? 聞こえませーん」
「あいしてる」
「はい合格。わたしの腕をご自由にどうぞ」
「やった。好きにしていいんだ」
サトシはエアキャビンの中で、桜井をぎゅっと抱きしめた。
「え、マジで密着じゃん」
桜井は真っ赤になって、サトシにハグされていた。
エアキャビンから降りてコスモランドに戻ると、桜井はグッズに目移りして困っていた。
そんな桜井の行動を、サトシはさっき吹き出した冷や汗をハンカチで拭きながら、見守っていた。
(若さについていけない……。がんばれ俺)
「こらこら、桜井。あまり無駄使いするなよ。どれか一、二点にしなさい」
「そうだよね。キーホルダーにしようかなー。先生からもらった鍵につけるの」
「お、いいんじゃない?」
「先生もお揃いにしませんか?」
「え、俺はアニメはいいかな?」
「えー! なんでよ。おそろにしましょうよ。わたしがサトシ先生にそっくりのキャラにするから、先生はわたしに似ているっていうキャラにすれば?」
「なるほど、それは面白い」
「ね!」
二人でお揃いのキーホルダーを買って、大満足の桜井だった。
「ああ、楽しいねー。あれ? ほら、こんなに桜が咲いて綺麗だよ」
「それ、さっきから咲いてたよ。コスモランドに夢中で、ちっとも見ていないんだから」
「あははー。こりゃ、失敬、失敬」
パシャ!
サトシは桜の木を背景に桜井が笑った写真を撮った。
「あー、撮ったなー。次は二人で撮ろうよー」
「おお、白金祭のときの要領でやればいいんだな」
「覚えていてくれたんだ。嬉しい!」
「はいはい、ここに入って桜井」
サトシは胸の中に桜井を入れるような恰好で、桜をバックにツーショットを撮った。
「どう? 撮れた? 見せて」
「撮れたよ。綺麗だ」
「何が?」
「何って、桜……井が」
「……先生も」
ふと、サトシと桜井は目が合って、見つめ合った。
胸がドキドキしている。
ほんのちょっとだけ、時間が止まったような瞬間だった。
「じゃ、行くよ。ほら」
いきなりそう言ったかと思うと、サトシは先にどんどん歩いて行く。
「もう、先生、歩くの早いよぉ。ちょっと待ってくださいよ」
サトシは一瞬だけ、キスしそうになったのを誤魔化したくて、ずんずん歩いていた。
「チューされるかと思ったよぉー」
「そんなこと、大きな声で言うもんじゃない。いいから、歩け」
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