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第5章 二年二学期
第162話 修学旅行・民泊体験おばあは見ていた
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古宇利島《こうりしま》での民泊初日から一晩たった。
生徒たちはそれぞれのホストファミリーの家に泊り、先生たちは一棟貸し切り別荘コテージに泊っていた。
サトシの隣では青柳先生が寝ている。
ベッドで目が覚めたサトシは、気持ちよさそうに寝ている青柳先生を起こさないようにそっと部屋を出た。
まだ誰も起きていない朝にコテージを出ると、今日もいい天気になりそうな有明の空だった。
サトシは、自転車で散歩に出かけることにした。
(なんで青柳先生と同じベッドに寝なきゃいけないんだ。別にいいけど……修学旅行中ずーっと一緒だぞ。ローテーション制にしてくれないかなぁ)
サトシは青柳先生が嫌いではないが、桜井の担任で、しかも去年から何かと桜井と接触が多いところが、ちょっと気に入らない。
だからといって、青柳先生をいじめようなんて気は起きない。
青柳先生は確実に成長して、桜井の退学を止めたりしてくれた頼もしい後輩だ。
でも、やっぱり気に入らない。
(嫉妬? まさか……しっ……と、なのかな)
サトシの自転車はティーヌ浜に着いた。
日ごろは観光客でにぎわうビーチも、誰もいなくて静かだった。
ハートロックと言われる二つの岩は、波の浸食を受けてハートに見える。
そのことから、この岩を目にした人の恋が叶うと言われている。
(本当は桜井と来たかった)
ティーヌ浜を後にして、サトシは桜井が泊まっている家まで自転車で行ってみようかと思いついた。
外観だけでも見られれば、それだけでいいと思った。
ポケットから地図を出し、桜井の民泊先を探す。
桜井の民泊先の家は、広い畑の隣にあった。
サトシが自転車を止めて、家の外観を眺めていると、玄関先に洗濯物を干しに女の子が出て来た。
桜井だった。
巡回の時間でもないのに、訪問するわけにもいかず、サトシは道路から大きく手を振った。
桜井は手を止めてこっちを見た。
サトシだとわかると、桜井も大きく手を振って返してきた。
すると、桜井の横におばあが出てきて、何かを言っている。
おばあはサトシの姿を見つけると、丁寧に頭を下げて挨拶してきた。
サトシも、頭を下げて挨拶を返した。
「あ、どうもー」
その先はどうリアクションしていいかわからなくて、サトシは自転車のペダルに足をかけると、そのままその場を走り去った。
(あぶねー。不審者と思われるところだった。もう宿に帰ろう)
先生たちの宿に帰ると、オーナーさんが届けてくれたおにぎりを、みんな外で食べているところだった。
「どこへ行ってたんですか、サトシ先生。起きたら隣にいないんだもの。心配しましたよ」
「青柳先生の寝言がうるさくて、散歩に出ちゃいました」
「え! 僕、何か寝言を言ってました?」
「嘘です」
「何ですか。からかわないでくださいよぉ」
緑川先生はさっそく赤川先生にメールした。
:あの二人、昨夜は、きっと何かあったんですわ。今朝は、いつもより仲がいいです。
古松川先生は、のんびりとした朝食の時間にしみじみと言った。
「生徒たちが遅刻をしてこないか、食事会場で待ち構える必要がないので、いいですねぇ、五十嵐先生?」
「ははは、そうですね。ですが、皆さん実はそれが物足りなかったりして?」
藤原先生が、おにぎりを頬張りながら応えた。
「物足りないです。なーんて言っていられるのは今だけですよ」
「藤原先生、またそうやって脅す……」
「古松川先生も、サトシ先生も、他の先生方も、今日は民泊先に教員3チームに分かれて訪問します。数の関係で、古松川先生と五十嵐先生のどちらかが、緑川先生が運転する車に乗っていただくのですが、どうされます?」
五十嵐先生はしばらく考えてから答えた。
「わたしは泊った棟が緑川先生たちと一緒だったから、車もご一緒しましょうか? と、言いたいところだが……体力的にわたしは自転車で大丈夫です。古松川先生、無理しないで車で回ってください」
「え、いいんでしょうか。そうしていただけると嬉しいです」
藤原先生は説明を続けた。
「では、わたしと青柳先生がペアで回りましょう。五十嵐先生はサトシ先生とペアで回ってください。そして、車チームは古松川先生と緑川先生と保険の先生で。各エリアは、学校で説明したとおりでお願いします」
「はい」
朝食が終わると、先生たちは準備をして巡回に出た。
サトシは五十嵐先生と一緒に、自転車で島の西側を中心に回ることになった。
サトシが今朝走ったコースと同じだったので、迷わずどんどん自転車を進めた。
「サトシ先生、地図を見なくても平気なんですか? よく迷わず進めますね」
「今朝、散歩がてらこの道を自転車で走りましたから」
「なるほど……このコースに桜井の民泊があるからか」
「違いますよ。偶然です」
「さて、どうだか」
五十嵐先生は笑いながらサトシをからかった。
最初に訪問した民泊先では、生徒たちが畑で紫イモの収穫を手伝っていた。
汗を流しながら顔に土を付けた生徒が、サトシを見つけると愚痴ってきた。
「先生は、サーターアンダギー作ったりするよ~って言ってたのに、話が違うんですけど!」
「農作業体験もあるよって説明したはずだが」
「そうだっけー?」
文句を言いながらも、生徒たちは手を止めることなく、黙々と働き続けていた。
五十嵐先生は生徒たちを激励した。
「偉いぞー。もっと働けー!」
次の訪問先は、小さな飲食店を併設している家庭だった。
一ノ瀬と柚木が作ったサーターアンダギーをごちそうになった。
五十嵐先生は、食べながら褒めた。
「美味しいじゃないか。柚木、いつでもお嫁に行けるぞ」
「ありがとうございます! 五十嵐先生だけです、わたしにお嫁にいけると言ってくれるのは」
「みんなは違うのか?」
「みんな、わたしのところにお嫁に行くから貰ってと言います」
「一ノ瀬は女の子じゃないかぁ」
「ううう、五十嵐先生。嬉しいです!」
やっと桜井のいるご家庭にやってきた。
今朝は、おばあの出現で慌てて帰ってサトシは気が付かなかったが、どこまでが敷地か分からないほど膨大なシークワーサー畑をもつご家庭だった。
敷地の中に入って奥に進むと、生徒たちはビニールハウスの整理をしているところだった。
「みんなー、まっすぐ畳めるように端を揃えるのよ! あ、先生!」
夏梅の声が広い農場に響く。
桜井たちは、はっとしてサトシと五十嵐先生の方を見た。
そのとき、桃瀬がビニールの異常に気が付いた。
「あ、ビニールの中に何かいる! ほら、動いた」
「ハルちゃん、ちょっと待って。手を離さないでね」
「美柑、何? 虫? ヘビ?」
「いやーーん、爬虫類も昆虫も苦手ですわ、わたくし」
「ミレイちゃんも、落ち着くのよ! 美柑、どうする?」
「わたしだって苦手だよ」
サトシはビニールの側に近づいてよく見てみた。
「バッタだよ。逃がしてあげなさい」
桃瀬がパニックになりながら震えた。
「嫌よ! このまま見なかったことにして畳んじゃおうよ」
桃瀬の意見に夏梅は反対した。
「ダメよ桃瀬さん、このまま畳んじゃったら窒息して死んでしまうでしょ。バッタが死んで干からびてしまってもいいの?」
「わたし関係ない。バッタがどうなろうと、そんなの知ったこっちゃない」
五十嵐先生とサトシは、生徒たちが目の前で揉めていてもすぐに手を貸そうとはしなかった。
(さあ、どうする君たち)
「いいこと、考えた!」
桜井が手をあげた。
「夏梅とミレイちゃん側がビニールを高く持ち上げて、桃瀬とわたしが真ん中あたり持って、みんなでバサバサとビニールを振ろうよ。そうやってバッタを追い出すの」
「それなら、直接触らなくてもいいのね。いいわ、そうしよう」
みんなでバサバサとビニールを振ってバッタを追い出そうとしたが、バッタも必死にしがみついてなかなか出てこようとしなかった。
「なんだよー。ダメじゃーん」
「いいアイデアだと思ったのになぁ」
この様子を見て、サトシは五十嵐先生に聞いた。
「どうします?」
「サトシ先生が捕まえて逃がしてやりなさい」
「はい」
サトシは、ビニールシートの脇からそーっと中に入り込むと、バッタを捕まえて出て来た。
サトシが手を離すと、バッタが元気よく跳ねた。
「「「ぎゃぁーーー!」」」
おもわず桜井はサトシにしがみついた。
そして、周囲の冷めた視線に気が付くと、はっとサトシから離れた。
その様子をずっと見ていたおばあは、サトシに向かって微笑んだ。
「あんれー、そういうことかね。この子は先生の彼女さんかー」
おばあの素朴で純粋な発言に、サトシは真っ赤になって否定した。
「いや、これは事故です!」
それと同時に
「さあさ、先生もみなさんも、さんぴん茶はいりましたよ。どうぞ飲んで休憩してください」
おとうと、おかあが、サトシたちにも声をかけてくださった。
「「「はーい」」」
(助かった。話題がそれた)
それでもサトシは、皆と楽しそうに笑っている桜井から目を離せなかった。
皆でさんぴん茶を飲みながら休憩していると、おばあが四つ折りに畳んだメモを、そっとサトシのポケットに入れた。
(なんだろう請求書かな)
生徒たちはそれぞれのホストファミリーの家に泊り、先生たちは一棟貸し切り別荘コテージに泊っていた。
サトシの隣では青柳先生が寝ている。
ベッドで目が覚めたサトシは、気持ちよさそうに寝ている青柳先生を起こさないようにそっと部屋を出た。
まだ誰も起きていない朝にコテージを出ると、今日もいい天気になりそうな有明の空だった。
サトシは、自転車で散歩に出かけることにした。
(なんで青柳先生と同じベッドに寝なきゃいけないんだ。別にいいけど……修学旅行中ずーっと一緒だぞ。ローテーション制にしてくれないかなぁ)
サトシは青柳先生が嫌いではないが、桜井の担任で、しかも去年から何かと桜井と接触が多いところが、ちょっと気に入らない。
だからといって、青柳先生をいじめようなんて気は起きない。
青柳先生は確実に成長して、桜井の退学を止めたりしてくれた頼もしい後輩だ。
でも、やっぱり気に入らない。
(嫉妬? まさか……しっ……と、なのかな)
サトシの自転車はティーヌ浜に着いた。
日ごろは観光客でにぎわうビーチも、誰もいなくて静かだった。
ハートロックと言われる二つの岩は、波の浸食を受けてハートに見える。
そのことから、この岩を目にした人の恋が叶うと言われている。
(本当は桜井と来たかった)
ティーヌ浜を後にして、サトシは桜井が泊まっている家まで自転車で行ってみようかと思いついた。
外観だけでも見られれば、それだけでいいと思った。
ポケットから地図を出し、桜井の民泊先を探す。
桜井の民泊先の家は、広い畑の隣にあった。
サトシが自転車を止めて、家の外観を眺めていると、玄関先に洗濯物を干しに女の子が出て来た。
桜井だった。
巡回の時間でもないのに、訪問するわけにもいかず、サトシは道路から大きく手を振った。
桜井は手を止めてこっちを見た。
サトシだとわかると、桜井も大きく手を振って返してきた。
すると、桜井の横におばあが出てきて、何かを言っている。
おばあはサトシの姿を見つけると、丁寧に頭を下げて挨拶してきた。
サトシも、頭を下げて挨拶を返した。
「あ、どうもー」
その先はどうリアクションしていいかわからなくて、サトシは自転車のペダルに足をかけると、そのままその場を走り去った。
(あぶねー。不審者と思われるところだった。もう宿に帰ろう)
先生たちの宿に帰ると、オーナーさんが届けてくれたおにぎりを、みんな外で食べているところだった。
「どこへ行ってたんですか、サトシ先生。起きたら隣にいないんだもの。心配しましたよ」
「青柳先生の寝言がうるさくて、散歩に出ちゃいました」
「え! 僕、何か寝言を言ってました?」
「嘘です」
「何ですか。からかわないでくださいよぉ」
緑川先生はさっそく赤川先生にメールした。
:あの二人、昨夜は、きっと何かあったんですわ。今朝は、いつもより仲がいいです。
古松川先生は、のんびりとした朝食の時間にしみじみと言った。
「生徒たちが遅刻をしてこないか、食事会場で待ち構える必要がないので、いいですねぇ、五十嵐先生?」
「ははは、そうですね。ですが、皆さん実はそれが物足りなかったりして?」
藤原先生が、おにぎりを頬張りながら応えた。
「物足りないです。なーんて言っていられるのは今だけですよ」
「藤原先生、またそうやって脅す……」
「古松川先生も、サトシ先生も、他の先生方も、今日は民泊先に教員3チームに分かれて訪問します。数の関係で、古松川先生と五十嵐先生のどちらかが、緑川先生が運転する車に乗っていただくのですが、どうされます?」
五十嵐先生はしばらく考えてから答えた。
「わたしは泊った棟が緑川先生たちと一緒だったから、車もご一緒しましょうか? と、言いたいところだが……体力的にわたしは自転車で大丈夫です。古松川先生、無理しないで車で回ってください」
「え、いいんでしょうか。そうしていただけると嬉しいです」
藤原先生は説明を続けた。
「では、わたしと青柳先生がペアで回りましょう。五十嵐先生はサトシ先生とペアで回ってください。そして、車チームは古松川先生と緑川先生と保険の先生で。各エリアは、学校で説明したとおりでお願いします」
「はい」
朝食が終わると、先生たちは準備をして巡回に出た。
サトシは五十嵐先生と一緒に、自転車で島の西側を中心に回ることになった。
サトシが今朝走ったコースと同じだったので、迷わずどんどん自転車を進めた。
「サトシ先生、地図を見なくても平気なんですか? よく迷わず進めますね」
「今朝、散歩がてらこの道を自転車で走りましたから」
「なるほど……このコースに桜井の民泊があるからか」
「違いますよ。偶然です」
「さて、どうだか」
五十嵐先生は笑いながらサトシをからかった。
最初に訪問した民泊先では、生徒たちが畑で紫イモの収穫を手伝っていた。
汗を流しながら顔に土を付けた生徒が、サトシを見つけると愚痴ってきた。
「先生は、サーターアンダギー作ったりするよ~って言ってたのに、話が違うんですけど!」
「農作業体験もあるよって説明したはずだが」
「そうだっけー?」
文句を言いながらも、生徒たちは手を止めることなく、黙々と働き続けていた。
五十嵐先生は生徒たちを激励した。
「偉いぞー。もっと働けー!」
次の訪問先は、小さな飲食店を併設している家庭だった。
一ノ瀬と柚木が作ったサーターアンダギーをごちそうになった。
五十嵐先生は、食べながら褒めた。
「美味しいじゃないか。柚木、いつでもお嫁に行けるぞ」
「ありがとうございます! 五十嵐先生だけです、わたしにお嫁にいけると言ってくれるのは」
「みんなは違うのか?」
「みんな、わたしのところにお嫁に行くから貰ってと言います」
「一ノ瀬は女の子じゃないかぁ」
「ううう、五十嵐先生。嬉しいです!」
やっと桜井のいるご家庭にやってきた。
今朝は、おばあの出現で慌てて帰ってサトシは気が付かなかったが、どこまでが敷地か分からないほど膨大なシークワーサー畑をもつご家庭だった。
敷地の中に入って奥に進むと、生徒たちはビニールハウスの整理をしているところだった。
「みんなー、まっすぐ畳めるように端を揃えるのよ! あ、先生!」
夏梅の声が広い農場に響く。
桜井たちは、はっとしてサトシと五十嵐先生の方を見た。
そのとき、桃瀬がビニールの異常に気が付いた。
「あ、ビニールの中に何かいる! ほら、動いた」
「ハルちゃん、ちょっと待って。手を離さないでね」
「美柑、何? 虫? ヘビ?」
「いやーーん、爬虫類も昆虫も苦手ですわ、わたくし」
「ミレイちゃんも、落ち着くのよ! 美柑、どうする?」
「わたしだって苦手だよ」
サトシはビニールの側に近づいてよく見てみた。
「バッタだよ。逃がしてあげなさい」
桃瀬がパニックになりながら震えた。
「嫌よ! このまま見なかったことにして畳んじゃおうよ」
桃瀬の意見に夏梅は反対した。
「ダメよ桃瀬さん、このまま畳んじゃったら窒息して死んでしまうでしょ。バッタが死んで干からびてしまってもいいの?」
「わたし関係ない。バッタがどうなろうと、そんなの知ったこっちゃない」
五十嵐先生とサトシは、生徒たちが目の前で揉めていてもすぐに手を貸そうとはしなかった。
(さあ、どうする君たち)
「いいこと、考えた!」
桜井が手をあげた。
「夏梅とミレイちゃん側がビニールを高く持ち上げて、桃瀬とわたしが真ん中あたり持って、みんなでバサバサとビニールを振ろうよ。そうやってバッタを追い出すの」
「それなら、直接触らなくてもいいのね。いいわ、そうしよう」
みんなでバサバサとビニールを振ってバッタを追い出そうとしたが、バッタも必死にしがみついてなかなか出てこようとしなかった。
「なんだよー。ダメじゃーん」
「いいアイデアだと思ったのになぁ」
この様子を見て、サトシは五十嵐先生に聞いた。
「どうします?」
「サトシ先生が捕まえて逃がしてやりなさい」
「はい」
サトシは、ビニールシートの脇からそーっと中に入り込むと、バッタを捕まえて出て来た。
サトシが手を離すと、バッタが元気よく跳ねた。
「「「ぎゃぁーーー!」」」
おもわず桜井はサトシにしがみついた。
そして、周囲の冷めた視線に気が付くと、はっとサトシから離れた。
その様子をずっと見ていたおばあは、サトシに向かって微笑んだ。
「あんれー、そういうことかね。この子は先生の彼女さんかー」
おばあの素朴で純粋な発言に、サトシは真っ赤になって否定した。
「いや、これは事故です!」
それと同時に
「さあさ、先生もみなさんも、さんぴん茶はいりましたよ。どうぞ飲んで休憩してください」
おとうと、おかあが、サトシたちにも声をかけてくださった。
「「「はーい」」」
(助かった。話題がそれた)
それでもサトシは、皆と楽しそうに笑っている桜井から目を離せなかった。
皆でさんぴん茶を飲みながら休憩していると、おばあが四つ折りに畳んだメモを、そっとサトシのポケットに入れた。
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