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第8章 三年二学期
第233話 ドッキドキの合格発表②
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青柳先生が焦って職員室に飛び込んできた。
「サトシ先生! 大変です! 桜井が……」
青柳先生の言葉に、職員室じゅうが緊張に包まれた。
「桜井が、どうしたんですか!」
サトシは青柳先生に駆け寄った。
「桜井が、気持ちが悪いと言ってトイレで吐いてます。まさか……、つわり?……」
「そんなわけないでしょう! 何バカなことを言ってるんですかっ!」
もちろん、サトシに身に覚えはない。
工藤先生も、そんなはずはないという自信みたいなものがあった。
「青柳先生、どういう経緯で桜井は気持ち悪くなったんですかっ?」
「合格発表が怖くて見れないというので、僕が一緒にみましょうかと言ったら、『悪い結果を青柳先生と見るくらいなら死んだほうがマシ』と言って、その後『気持ち悪い……吐きそう……』と、トイレにこもって吐き始めました」
工藤先生は、話を聞くとため息をはいて天井を見あげた。
「オーマイガッ! 過度の緊張によるものだろう。早く桜井を保健室へ……」
工藤先生が言うよりも早く、サトシはB組の教室近くのトイレまで走りだした。
そのトイレ近くまで行くと、ちょうど桜井がフラフラと廊下へ出てきたところだった。
「桜井! 大丈夫か? 保健室へ行こう」
「あれ、サトシ先生だ。来てくれたんだ」
サトシは桜井をひょいと抱き上げて、そのまま保健室まで連れて行った。
保健室の先生は、帰ろうとしているところだった。
「すみません。生徒が吐き気がするというので、ちょっと休ませてもらっていいですか?」
「あら、サトシ先生と……、桜井さん? ええ、どうぞ」
桜井はサトシの腕から降りようとした。
「大丈夫です。もう落ち着きました。保健室で休まなくていいです」
「桜井、本当に大丈夫か?」
「先生の顔を見て、ここまで抱っこされたら、もう治りました」
保健室の先生は、にっこり笑ってうなずいた。
「そうよねー。イケメンに抱っこされたら、吐き気なんて吹き飛んじゃうよねー」
「や、やめてください。こっちは本気で心配したんですから」
そう言いながら、サトシの顏はみるみる赤くなっていた。
「と、とりあえず、英語科準備室に行くぞ」
(保健室にこれ以上いると冷やかされる……)
サトシは、桜井を英語科準備室まで連れて行った。
桜井は、英語科準備室の椅子に座ると、思い出したように言った。
「ここ、嫌だな。前にここで英検準一級落ちた知らせ聞いたの。思い出しちゃった」
サトシは、桜井の緊張を和らげようと、棚からティーカップを取り出した。
「知らないだろう。ここで紅茶が飲めるんだよ」
「え、何? 英語科準備室って、ティールームなんですか?」
「工藤先生がイギリス留学してたときに、研究室で紅茶を飲んだ経験があるそうだ。英国紳士みたいだろ。ティーパックだけど」
サトシは、紅茶をいれるところを桜井にじっと見つめられているのに気づいていた。
「ここで、合格発表を見ようか。ゆったりとした気分で」
桜井はスマホをポケットから取り出した。
「ほんとに……ここで見るの?」
桜井は緊張の面持ちで、スマホを両手で持ちながらサトシの顔を見上げた。
「うん。俺も一緒に見るから、大丈夫だよ」
サトシは、紅茶の入ったティーカップを皿の上にのせながら、落ち着いた声でそう言った。そして、桜井の所まで運んでくる間、ティーカップはカチャカチャ音がしていた。
「先生、大丈夫って本当ですか? めっちゃ震えてますがっ!」
サトシはさわやかな笑顔を向けていたが、桜井の前に置いた紅茶はちゃぷちゃぷ音を立てていた。
(ヤバい。手の震えが止まらない……)
それでも、サトシは緊張を桜井に悟られまいと必死に余裕の顔を作った。
「先生ったら……、こういう時に妙にかっこいいのは何故?」
(本当は緊張している。手足がスマホのマナーモードみたいに震えているんだが……)
桜井が紅茶を一口飲んだのを見て、必死に余裕をかまして微笑んだ。
「どう? 少しは落ち着いた?」
「まだ恐いです。だって、“不合格”って出たら……絶対泣くもん……」
「そうなったら、俺がティッシュ渡すから」
「……渡すだけ?」
「一箱分くらいあるから大丈夫」
「わかりました。い、いきます!」
桜井はサトシの優しい笑顔に促されて、緊張した手でスマホを操作し始めた。
大学のマイページを開く。
大学名と学部学科の横に、青い字で『合否確認』とあった。
それをタップする直前、
「見れない……やっぱ無理……先生、お願い。代わりに……」
「え、マジで俺? 正直言うと緊張してるんだ。ごめんなさい」
「お願い……先生、タップして……」
「ええー、俺がぁ⁉ 自分で見た方が、あとで『なんであんなリアクションしたんだろ』って後悔しないと思うけど?」
「リアクションの問題?! 大丈夫、何があっても全部先生のせいにしますから!」
「……すごいプレッシャーだな……」
サトシは、桜井にお願いされて震える指をスマホに近づけた。
「行くよ……? いいね?」
「いや……ちょっと待って……あー、でも、行って……! あ、やっぱり待って!」
サトシは、言われた通りに一瞬待とうとしたが、震える指はもうバナーをタップしてしまっていた。
その瞬間。
画面に赤い太字が表示された。
“合格 Eligibility”
「――えっ!?」
先に声をあげたのはサトシだった。
「え、え? え???」
桜井がスマホをのぞき込んだ次の瞬間――
「きゃあああああああああああああああああ!!!!」
部屋中に響く歓声。
桜井はスマホを机の上に放り出すと、感情のままにサトシに向かって――
ダイブした。
「せんせぇぇぇぇぇ~~~~っ!! わたし、うかったああああああ~~~!!」
「わあわあちょっと待って、飛びつくな! 思ってたより勢い強いから! バランスがっ……あぶなっ――」
ガタン!!
サトシはバランスを崩して後ろに倒れそうになり、かろうじて机の端で体勢を持ち直した。
桜井はサトシの胸にしがみついたまま、突然泣き出した。
ぼろぼろぼろ……っ
「う、うぅ……信じられない……絶対落ちたと思ってたのにぃぃ……」
「泣くのかよ!! 喜んでんのに泣くのかよ!! ほんとにバカだなぁ」
涙と嗚咽と笑いが入り混じった謎テンションに、サトシまで泣きそうになった。
(学校だけど、今だけはハグしてもいいよな。不可抗力ということで)
その時――
バンッ!!
ドアが勢いよく開いた。
「いまの悲鳴、なに!? どした?! ……あっ」
廊下から入ってきた工藤先生が、目を見開いた。
桜井は、サトシにしがみついて号泣中。
サトシは、泣いている桜井をなでなで中。
完全にアウトな構図で、サトシは工藤先生と目が合い、しばし沈黙した。
「お前ら、保健室に行ったんじゃなかった……のか。ここで青春してんじゃねえよ。見なかったことにしてやるから、ま、合否結果だけは後で聞くからな。あとで報告しろよ。だいたい想像ついたけど……どうぞ、ごゆっくり」
ドアがパタンと閉められた。
「く、工藤! ち、ちがっ、違う、違う、違います! 今のは――っ!!!」
「せんせい……わたし……ほんとに受かってたんだねぇぇぇぇ……」
「この状況で泣かれると何も言えない!」
サトシはそんな桜井の頭をそっとなでながら、小さくため息をついた。
「……もう、心臓に悪い……」
そう言いながら、サトシは心から桜井の合格を喜んでいた。
「サトシ先生! 大変です! 桜井が……」
青柳先生の言葉に、職員室じゅうが緊張に包まれた。
「桜井が、どうしたんですか!」
サトシは青柳先生に駆け寄った。
「桜井が、気持ちが悪いと言ってトイレで吐いてます。まさか……、つわり?……」
「そんなわけないでしょう! 何バカなことを言ってるんですかっ!」
もちろん、サトシに身に覚えはない。
工藤先生も、そんなはずはないという自信みたいなものがあった。
「青柳先生、どういう経緯で桜井は気持ち悪くなったんですかっ?」
「合格発表が怖くて見れないというので、僕が一緒にみましょうかと言ったら、『悪い結果を青柳先生と見るくらいなら死んだほうがマシ』と言って、その後『気持ち悪い……吐きそう……』と、トイレにこもって吐き始めました」
工藤先生は、話を聞くとため息をはいて天井を見あげた。
「オーマイガッ! 過度の緊張によるものだろう。早く桜井を保健室へ……」
工藤先生が言うよりも早く、サトシはB組の教室近くのトイレまで走りだした。
そのトイレ近くまで行くと、ちょうど桜井がフラフラと廊下へ出てきたところだった。
「桜井! 大丈夫か? 保健室へ行こう」
「あれ、サトシ先生だ。来てくれたんだ」
サトシは桜井をひょいと抱き上げて、そのまま保健室まで連れて行った。
保健室の先生は、帰ろうとしているところだった。
「すみません。生徒が吐き気がするというので、ちょっと休ませてもらっていいですか?」
「あら、サトシ先生と……、桜井さん? ええ、どうぞ」
桜井はサトシの腕から降りようとした。
「大丈夫です。もう落ち着きました。保健室で休まなくていいです」
「桜井、本当に大丈夫か?」
「先生の顔を見て、ここまで抱っこされたら、もう治りました」
保健室の先生は、にっこり笑ってうなずいた。
「そうよねー。イケメンに抱っこされたら、吐き気なんて吹き飛んじゃうよねー」
「や、やめてください。こっちは本気で心配したんですから」
そう言いながら、サトシの顏はみるみる赤くなっていた。
「と、とりあえず、英語科準備室に行くぞ」
(保健室にこれ以上いると冷やかされる……)
サトシは、桜井を英語科準備室まで連れて行った。
桜井は、英語科準備室の椅子に座ると、思い出したように言った。
「ここ、嫌だな。前にここで英検準一級落ちた知らせ聞いたの。思い出しちゃった」
サトシは、桜井の緊張を和らげようと、棚からティーカップを取り出した。
「知らないだろう。ここで紅茶が飲めるんだよ」
「え、何? 英語科準備室って、ティールームなんですか?」
「工藤先生がイギリス留学してたときに、研究室で紅茶を飲んだ経験があるそうだ。英国紳士みたいだろ。ティーパックだけど」
サトシは、紅茶をいれるところを桜井にじっと見つめられているのに気づいていた。
「ここで、合格発表を見ようか。ゆったりとした気分で」
桜井はスマホをポケットから取り出した。
「ほんとに……ここで見るの?」
桜井は緊張の面持ちで、スマホを両手で持ちながらサトシの顔を見上げた。
「うん。俺も一緒に見るから、大丈夫だよ」
サトシは、紅茶の入ったティーカップを皿の上にのせながら、落ち着いた声でそう言った。そして、桜井の所まで運んでくる間、ティーカップはカチャカチャ音がしていた。
「先生、大丈夫って本当ですか? めっちゃ震えてますがっ!」
サトシはさわやかな笑顔を向けていたが、桜井の前に置いた紅茶はちゃぷちゃぷ音を立てていた。
(ヤバい。手の震えが止まらない……)
それでも、サトシは緊張を桜井に悟られまいと必死に余裕の顔を作った。
「先生ったら……、こういう時に妙にかっこいいのは何故?」
(本当は緊張している。手足がスマホのマナーモードみたいに震えているんだが……)
桜井が紅茶を一口飲んだのを見て、必死に余裕をかまして微笑んだ。
「どう? 少しは落ち着いた?」
「まだ恐いです。だって、“不合格”って出たら……絶対泣くもん……」
「そうなったら、俺がティッシュ渡すから」
「……渡すだけ?」
「一箱分くらいあるから大丈夫」
「わかりました。い、いきます!」
桜井はサトシの優しい笑顔に促されて、緊張した手でスマホを操作し始めた。
大学のマイページを開く。
大学名と学部学科の横に、青い字で『合否確認』とあった。
それをタップする直前、
「見れない……やっぱ無理……先生、お願い。代わりに……」
「え、マジで俺? 正直言うと緊張してるんだ。ごめんなさい」
「お願い……先生、タップして……」
「ええー、俺がぁ⁉ 自分で見た方が、あとで『なんであんなリアクションしたんだろ』って後悔しないと思うけど?」
「リアクションの問題?! 大丈夫、何があっても全部先生のせいにしますから!」
「……すごいプレッシャーだな……」
サトシは、桜井にお願いされて震える指をスマホに近づけた。
「行くよ……? いいね?」
「いや……ちょっと待って……あー、でも、行って……! あ、やっぱり待って!」
サトシは、言われた通りに一瞬待とうとしたが、震える指はもうバナーをタップしてしまっていた。
その瞬間。
画面に赤い太字が表示された。
“合格 Eligibility”
「――えっ!?」
先に声をあげたのはサトシだった。
「え、え? え???」
桜井がスマホをのぞき込んだ次の瞬間――
「きゃあああああああああああああああああ!!!!」
部屋中に響く歓声。
桜井はスマホを机の上に放り出すと、感情のままにサトシに向かって――
ダイブした。
「せんせぇぇぇぇぇ~~~~っ!! わたし、うかったああああああ~~~!!」
「わあわあちょっと待って、飛びつくな! 思ってたより勢い強いから! バランスがっ……あぶなっ――」
ガタン!!
サトシはバランスを崩して後ろに倒れそうになり、かろうじて机の端で体勢を持ち直した。
桜井はサトシの胸にしがみついたまま、突然泣き出した。
ぼろぼろぼろ……っ
「う、うぅ……信じられない……絶対落ちたと思ってたのにぃぃ……」
「泣くのかよ!! 喜んでんのに泣くのかよ!! ほんとにバカだなぁ」
涙と嗚咽と笑いが入り混じった謎テンションに、サトシまで泣きそうになった。
(学校だけど、今だけはハグしてもいいよな。不可抗力ということで)
その時――
バンッ!!
ドアが勢いよく開いた。
「いまの悲鳴、なに!? どした?! ……あっ」
廊下から入ってきた工藤先生が、目を見開いた。
桜井は、サトシにしがみついて号泣中。
サトシは、泣いている桜井をなでなで中。
完全にアウトな構図で、サトシは工藤先生と目が合い、しばし沈黙した。
「お前ら、保健室に行ったんじゃなかった……のか。ここで青春してんじゃねえよ。見なかったことにしてやるから、ま、合否結果だけは後で聞くからな。あとで報告しろよ。だいたい想像ついたけど……どうぞ、ごゆっくり」
ドアがパタンと閉められた。
「く、工藤! ち、ちがっ、違う、違う、違います! 今のは――っ!!!」
「せんせい……わたし……ほんとに受かってたんだねぇぇぇぇ……」
「この状況で泣かれると何も言えない!」
サトシはそんな桜井の頭をそっとなでながら、小さくため息をついた。
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