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第9章 三年三学期
第252話 放課後の職員室は大盛り上がり
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放課後になった。
サトシは、まず職員室にいる同僚から招待状を渡すことにしていた。
丁度良く、工藤先生がパソコン作業を終えて、コーヒーを入れに給湯室へ向かった。
「工藤。今、ちょっといいか?」
「ん? どした?」
「実は……」
サトシは照れながら、工藤先生に招待状を手渡した。
「え?! マジで? ええ?! 中身見ていいか?」
「ああ、返事は中に入っているハガキでいい……」
「おおっ! 母校の教会じゃん! で、披露宴は近くのあのホテルか。すげえな、おめでとう!」
「つきましては、受付をお願いしたいんだけど……」
「それって、仕返しか?」
「え、何の事……?」
「俺が、お前の元カノと結婚式を挙げるとき、お前に受付頼んだじゃん。あの仕返しか?」
「そんなこと考えていないよ。桜井と一緒に考えたんだ。工藤が適任だって」
「お前、俺の結婚式のとき、怖い顔して受付してたからなぁ」
「もういいよ、昔の話だ。忘れろよ」
しばらくすると、ぞろぞろと先生たちが職員室に戻って来た。
「あ、他にも渡したい人がいるから、工藤、話はまたあとで」
サトシは、古松川先生と大山先生にも招待状を渡した。
古松川先生は、
「うわぁ~! ついに!」
大山先生も
「ついにきたか、桜井のママさんと俺が親戚になる日が……」
「いや、ならない。ならないから、大山先生」
そこへ、青柳先生も職員室に戻って来た。
「あれー? 皆さんで何を盛り上がってるんですか? 何かいいことでもありました?」
工藤先生はマグカップを持ったまま、青柳先生の所に来た。
「ありましたよ。いいこと。なあ、サトシ」
サトシは、青柳先生にも招待状を渡した。
「桜井との挙式が決まりました。ご出席をお願いしたく……」
「えっ? マジで?」
「つきましては、佐藤家側の受付を工藤先生と青柳先生にお願いしたいと思います」
工藤先生は、胸を張った。
「いいよ、いいよ! まかせろ。俺スーツ着るとダンディぶりが三割増しになるタイプだから!」
しかし、青柳先生は不安な表情を浮かべた。
「僕なんかが受付していいんでしょうか。そんな大役……、どっちかというとカメラマンのほうが……」
工藤先生は、青柳先生の肩に手をまわした。
「なあ、青柳先生。両家の顔となる受付係ってのはなぁ、華がある奴に頼むことが多いんだよ。なんせ、ゲストが最初に会う結婚式の華。つまり、俺とは青柳先生は新郎新婦から見てもっともイケてる同僚ってことだ! 好印象に思われている存在! ベストオブベストフレンド! 選ばれし者! 導かれし勇者なんだ!」
「RPGっすか? マジっすか?……そんなうまいこと言って……」
サトシは、ここは工藤先生に合わせた方が無難だと考えた。
「ああ、その通り。それにこの受付係は桜井からの提案なんだ(嘘だけど……本当は嫌がった)」
「青柳先生、なあ、よく考えてみろよ。結婚式の受付ってのは、実は出会いのチャンスなんだよ」
青柳先生の目が少しだけ明るく輝いた。
「工藤先生、出会いのチャンスって……もっと具体的に教えてください」
「まず、ほかの人よりも特別感を味わえるだろ。そして、新婦側の受付の人と誰よりも早く仲良くなれるんだ。個人差はあるが……」
「そうなんっすか? サトシ先生、新婦側、つまり桜井側の受付係って可愛い子ですかね?」
(うっ! 桜井側の受付は、一ノ瀬と夏梅。ここで教え子だと言ったら青柳先生の夢と希望をつぶすことになる……)
「まあ、普通に可愛いですよ。何よりも若い子ですよ、とにかく……若い女性が二人も」
(嘘はついていない。かなり若いが……)
「若い女性……いいっすね。工藤先生は既婚者だし、独身男性は僕だけですよね」
工藤先生が畳みかけるように説得してきた。
「そう、そう……それに、受付の子だけじゃないぞ。出席者の顔を一番最初に見られるから、可愛い子チェックが受動的に可能だ。特になぁ……、ここだけの話……女性が名前を書いてるとき、かがむからちょっとエロい」
青柳先生の顔が赤くなった。
工藤先生はさらに続けた。
「もしかすると『あの受付の人、カッコよくない?』なーんて言われるミラクルが起きるかもしれない……」
「えええ、そんなミラクルがっ?!」
「ほらな? いいことだらけじゃないか、受付係」
「やります! 僕、受付係やります! ぜひ僕にやらせてください!」
サトシは、工藤の会話力にはいつも感動さえ覚える。
(工藤って弁護士にむいていたんじゃない? それはそれとして、俺は工藤の結婚式で、女性をエロい目で見たことは無いからな)
サトシの周りで賑やかに会話していると、他の先生たちも寄って来た。
「いいわねー、サトシ先生と桜井さんの結婚式? わたしも出席したいわー」
「じゃあ私は乾杯のご挨拶ね? 任せて!グラス掲げるの得意なの!」
このままいくと、収拾がつかなくなりそうだ。
藤原先生までが
「学年主任って、サトシ先生の上司だと思っていたが、違いましたか……」
(マズい。桜井のアドバイス通りだ。「わたしも出たいって言いだす先生もいるかもしれないから、招待状は多めに持って行ってね。先生が恥をかくの嫌だから」……桜井の言う事きいて、余分に持ってきてよかった)
「そんなぁ、三年生担任グループは、桜井が一年生の時からずっと見てくれたじゃないですか。もちろん、上司である藤原先生、そして、緑川先生もご招待させてください」
「ははっは、なんだか無理やり要求したみたいで悪いな、サトシ先生」
「ホントですわ。藤原先生ったら強引です。でも、招待されたら行くしかないわね」
「それにしても、あれですな。桜井が一年生の時は、あどけなさが残る少女だったのになぁ……」
「ええ、ええ、今は素敵なお嬢さんに成長しましたわ。もうすぐ卒業ですものね」
「ホントにそうですよね。もうすぐ女子大生になるんだから」
サトシも、一年生の桜井と現在の桜井を頭の中に浮かべた。
(本当にそうだな。桜井は成長した)
すると、青柳先生までうっとりした顔で言った。
「ですよねー。一年生の時より色気が出て……」
「お前が言うなっ……」
飛び掛かろうとしたサトシを工藤先生は、必死に止めながら小声で言った。
「落ちつけ、サトシ。こいつの扱いは俺に任せろ」
「う、工藤。頼むわ。どうもこいつは苦手だ……」
すると、大山先生がいきなり挙手した。
「はいっ! 余興は? 余興はどうしますか? 桜井が喜ぶような余興しませんか?」
「新郎新婦の馴れ初めを英語のスキットで再現しようか」
「英語教師らしく、“Love”の語源解説を漫才でしよう」
「シェイクスピアの愛の詩を大まじめに読む」
「教師のモノマネ大会はどうだ。たとえば、校長先生の口癖、副校長の歩き方、など内輪ネタで爆笑させよう」
サトシは過熱した余興会議にストップをかけた。
「一応、父の会社関係者と、学校の理事長も出席予定だから、その……もう少し控えめに……」
工藤先生がポンと膝を叩いた。
「二年前になるかな。桜井が企画演出した、先生アイドル化計画の再現はどうだ?」
「いいねー。でも振り付け忘れた」
「教頭の代わりに、今度こそわたしがセンターになりたいですわ!」
「校長も踊るかな」
「まさか……」
「校長も踊ったら盛り上がるだろうな」
アハハハハ……
サトシは、そっと職員室を後にした。
(もう、どうぞご自由に……)
とはいえ、喜んでくれる同僚たちには感謝でいっぱいだった。
(俺は、いい上司と同僚に恵まれて幸せだな。この話、家に帰って早く桜井に教えてやろう。きっと、桜井は腹抱えて大笑いするぞ……)
サトシは、まず職員室にいる同僚から招待状を渡すことにしていた。
丁度良く、工藤先生がパソコン作業を終えて、コーヒーを入れに給湯室へ向かった。
「工藤。今、ちょっといいか?」
「ん? どした?」
「実は……」
サトシは照れながら、工藤先生に招待状を手渡した。
「え?! マジで? ええ?! 中身見ていいか?」
「ああ、返事は中に入っているハガキでいい……」
「おおっ! 母校の教会じゃん! で、披露宴は近くのあのホテルか。すげえな、おめでとう!」
「つきましては、受付をお願いしたいんだけど……」
「それって、仕返しか?」
「え、何の事……?」
「俺が、お前の元カノと結婚式を挙げるとき、お前に受付頼んだじゃん。あの仕返しか?」
「そんなこと考えていないよ。桜井と一緒に考えたんだ。工藤が適任だって」
「お前、俺の結婚式のとき、怖い顔して受付してたからなぁ」
「もういいよ、昔の話だ。忘れろよ」
しばらくすると、ぞろぞろと先生たちが職員室に戻って来た。
「あ、他にも渡したい人がいるから、工藤、話はまたあとで」
サトシは、古松川先生と大山先生にも招待状を渡した。
古松川先生は、
「うわぁ~! ついに!」
大山先生も
「ついにきたか、桜井のママさんと俺が親戚になる日が……」
「いや、ならない。ならないから、大山先生」
そこへ、青柳先生も職員室に戻って来た。
「あれー? 皆さんで何を盛り上がってるんですか? 何かいいことでもありました?」
工藤先生はマグカップを持ったまま、青柳先生の所に来た。
「ありましたよ。いいこと。なあ、サトシ」
サトシは、青柳先生にも招待状を渡した。
「桜井との挙式が決まりました。ご出席をお願いしたく……」
「えっ? マジで?」
「つきましては、佐藤家側の受付を工藤先生と青柳先生にお願いしたいと思います」
工藤先生は、胸を張った。
「いいよ、いいよ! まかせろ。俺スーツ着るとダンディぶりが三割増しになるタイプだから!」
しかし、青柳先生は不安な表情を浮かべた。
「僕なんかが受付していいんでしょうか。そんな大役……、どっちかというとカメラマンのほうが……」
工藤先生は、青柳先生の肩に手をまわした。
「なあ、青柳先生。両家の顔となる受付係ってのはなぁ、華がある奴に頼むことが多いんだよ。なんせ、ゲストが最初に会う結婚式の華。つまり、俺とは青柳先生は新郎新婦から見てもっともイケてる同僚ってことだ! 好印象に思われている存在! ベストオブベストフレンド! 選ばれし者! 導かれし勇者なんだ!」
「RPGっすか? マジっすか?……そんなうまいこと言って……」
サトシは、ここは工藤先生に合わせた方が無難だと考えた。
「ああ、その通り。それにこの受付係は桜井からの提案なんだ(嘘だけど……本当は嫌がった)」
「青柳先生、なあ、よく考えてみろよ。結婚式の受付ってのは、実は出会いのチャンスなんだよ」
青柳先生の目が少しだけ明るく輝いた。
「工藤先生、出会いのチャンスって……もっと具体的に教えてください」
「まず、ほかの人よりも特別感を味わえるだろ。そして、新婦側の受付の人と誰よりも早く仲良くなれるんだ。個人差はあるが……」
「そうなんっすか? サトシ先生、新婦側、つまり桜井側の受付係って可愛い子ですかね?」
(うっ! 桜井側の受付は、一ノ瀬と夏梅。ここで教え子だと言ったら青柳先生の夢と希望をつぶすことになる……)
「まあ、普通に可愛いですよ。何よりも若い子ですよ、とにかく……若い女性が二人も」
(嘘はついていない。かなり若いが……)
「若い女性……いいっすね。工藤先生は既婚者だし、独身男性は僕だけですよね」
工藤先生が畳みかけるように説得してきた。
「そう、そう……それに、受付の子だけじゃないぞ。出席者の顔を一番最初に見られるから、可愛い子チェックが受動的に可能だ。特になぁ……、ここだけの話……女性が名前を書いてるとき、かがむからちょっとエロい」
青柳先生の顔が赤くなった。
工藤先生はさらに続けた。
「もしかすると『あの受付の人、カッコよくない?』なーんて言われるミラクルが起きるかもしれない……」
「えええ、そんなミラクルがっ?!」
「ほらな? いいことだらけじゃないか、受付係」
「やります! 僕、受付係やります! ぜひ僕にやらせてください!」
サトシは、工藤の会話力にはいつも感動さえ覚える。
(工藤って弁護士にむいていたんじゃない? それはそれとして、俺は工藤の結婚式で、女性をエロい目で見たことは無いからな)
サトシの周りで賑やかに会話していると、他の先生たちも寄って来た。
「いいわねー、サトシ先生と桜井さんの結婚式? わたしも出席したいわー」
「じゃあ私は乾杯のご挨拶ね? 任せて!グラス掲げるの得意なの!」
このままいくと、収拾がつかなくなりそうだ。
藤原先生までが
「学年主任って、サトシ先生の上司だと思っていたが、違いましたか……」
(マズい。桜井のアドバイス通りだ。「わたしも出たいって言いだす先生もいるかもしれないから、招待状は多めに持って行ってね。先生が恥をかくの嫌だから」……桜井の言う事きいて、余分に持ってきてよかった)
「そんなぁ、三年生担任グループは、桜井が一年生の時からずっと見てくれたじゃないですか。もちろん、上司である藤原先生、そして、緑川先生もご招待させてください」
「ははっは、なんだか無理やり要求したみたいで悪いな、サトシ先生」
「ホントですわ。藤原先生ったら強引です。でも、招待されたら行くしかないわね」
「それにしても、あれですな。桜井が一年生の時は、あどけなさが残る少女だったのになぁ……」
「ええ、ええ、今は素敵なお嬢さんに成長しましたわ。もうすぐ卒業ですものね」
「ホントにそうですよね。もうすぐ女子大生になるんだから」
サトシも、一年生の桜井と現在の桜井を頭の中に浮かべた。
(本当にそうだな。桜井は成長した)
すると、青柳先生までうっとりした顔で言った。
「ですよねー。一年生の時より色気が出て……」
「お前が言うなっ……」
飛び掛かろうとしたサトシを工藤先生は、必死に止めながら小声で言った。
「落ちつけ、サトシ。こいつの扱いは俺に任せろ」
「う、工藤。頼むわ。どうもこいつは苦手だ……」
すると、大山先生がいきなり挙手した。
「はいっ! 余興は? 余興はどうしますか? 桜井が喜ぶような余興しませんか?」
「新郎新婦の馴れ初めを英語のスキットで再現しようか」
「英語教師らしく、“Love”の語源解説を漫才でしよう」
「シェイクスピアの愛の詩を大まじめに読む」
「教師のモノマネ大会はどうだ。たとえば、校長先生の口癖、副校長の歩き方、など内輪ネタで爆笑させよう」
サトシは過熱した余興会議にストップをかけた。
「一応、父の会社関係者と、学校の理事長も出席予定だから、その……もう少し控えめに……」
工藤先生がポンと膝を叩いた。
「二年前になるかな。桜井が企画演出した、先生アイドル化計画の再現はどうだ?」
「いいねー。でも振り付け忘れた」
「教頭の代わりに、今度こそわたしがセンターになりたいですわ!」
「校長も踊るかな」
「まさか……」
「校長も踊ったら盛り上がるだろうな」
アハハハハ……
サトシは、そっと職員室を後にした。
(もう、どうぞご自由に……)
とはいえ、喜んでくれる同僚たちには感謝でいっぱいだった。
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