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第1章 始まり
9話 再びギルドで
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リュウジンは南門の門番に冒険者カードを見せ、何の問題もなく帝都に入り再び冒険者ギルドに戻ってきた。
リュウジンはここでやっと何か依頼を受けていけばよかったなと思ったが、今更どうしようもないな、と思って受付の列に並んだ。
「あっ!こいつっす!さっきロンのやつが強制ログアウトされたやつっす!」
そういってリュウジンを指さしてきた男に別の男が近づいてきた。
「あ?・・・なるほど。おい!兄ちゃん、こいつが言ってるのはお前であってるか?」
「ロンってやつが誰かは知らんが、ここでさっき喧嘩を売ってきたクソ虫を追い払ったのは俺で間違いないな」
不遜な態度でリュウジンは答えた。
「ほう?まぁいい。強いやつはうちのクランに大歓迎だからな」
その男はそういいながら不敵に笑った。
「何を言っている?まるで俺がお前らのクランに入るかのような物言いだな」
「俺らのクランに入るだけでお前の罪を消してやろうってんだぜ?ありがたく思いな?それともオリジナルスキルを威圧なんかに使った雑魚が俺たちギルド相手に勝てるつもりなのか?ハハハハハハハハハハ」
男は下っ端の男から話を聞き、威圧の効果の高さからオリジナルスキルによるものだと決めつけていた。
「はっ、罪ね。俺に喧嘩を売ってきた羽虫風情を追い払ったことのどこに罪があるってんだ?」
「『チェダークラン』に喧嘩を売ったことが罪だ!弱者は強者の言うことを聞いておけばいいんだよ!」
「クハハハハハハハハハハハハハハ」
リュウジンはその男の言葉に耐えきれなくて大笑いした。
「何がおかしい!」
男は額に青筋を浮かべながらいきなり笑ったリュウジンにどなった。
「おいおい笑い殺す気か?雑魚に雑魚呼ばわりされるとは・・・っく・・クック・・・クハハハハハハハハハ」
「てめぇ!」
「いや~、悪い悪い。身の程も弁えん馬鹿に喧嘩を売られるのは久々でな」
薄ら笑いを浮かべながら不遜な態度で話しかけるリュウジンの纏う異様な雰囲気に気づいた男も臨戦態勢になるが
「は~い、そこまでよ♪それ以上やるのなら私が相手になってア・ゲ・ル。私と朝までコースか檻の中で冷たい床の上で過ごすのどちらがいいか選ばせてあげるわよ♪オススメは私との朝までコースよ♪」
そう言って割って入ってきたのは筋肉隆々な2mくらいある大男であった。
「ッチ!せいぜい背後には気をつけるんだな!おい、行くぞ!」
男は大男を見て逃げるように去ろうとしていた。
この大男はこの冒険者ギルドのギルドマスターであり、元SSランク冒険者であった。発売当初冒険者ギルドで暴れたバカをギルドマスターが鎮圧し留置場に送られた事件があった。そしてその報復にそのバカが所属していたギルドメンバー全員で襲ったが、攻撃は一切通らずものの数分で総勢100人あまりが無力された。
発売当初からやっていたこの男はこの出来事を知っていたので戦うことが無謀であるとわかっていた。
「なんだ?逃げるのか?」
リュウジンはそんな出来事があったことなど知らないが一目見てその男が纏う強者のオーラを感じ取り一戦交えたいと思い、このまま終わると戦う理由がなくなるため男のことなどどうでもいいがわざと挑発をした。
「・・・ッチ!行くぞ」
しかし男は挑発に乗らずに去っていった。
「んもう♪いけない子ね?私と戦いたいが為だけに挑発するだなんて」
大男は顎に手を当てくねくねとしながら言ってきた
「ッチ。バレてたか」
「当然よ♪意識が全く男の方になくて、私にビンビン戦いたい戦いたいって訴えかけているんですもの」
「それで戦ってくれるのか?」
「ダメよ♪私も暇じゃないの!あなたと戦えば私もただで済みそうにないし理由もなく戦ったりしないわよ。私と戦いたいなら最低でもSランクへの昇格試験を受けるのね♪その時に相手してあげるわ♪それじゃあね♪」
そういって大男はギルドの奥へと去っていった。
リュウジンは消化不良のままもう一度受付の列に並んだ。
「次の方どうぞ~」
少しの間並んでいると順番が回ってきた。
「依頼は受けていないがウォールラビットとゴブリンを倒してきたから素材を買い取って欲しい」
「かしこまりました。冒険者カードと素材を出してもらってもいいですか?それとウォールラビットもゴブリンも常設依頼なので依頼達成扱いになりますよ」
冒険者カードとゲットした素材を出した。
「なぁ、モンスターを倒したってのはどうやって確認するんだ?」
実際に倒していなくても素材を持ってこれば倒した扱いになれば不正するやつがいそうだと思ったリュウジンは受付嬢に尋ねた。
「モンスターを倒すとこの冒険者カード内のデータに倒したモンスターが記載されますのでこちらで読み取ることによって確認することができます」
「なるほど。よくできているな」
リュウジンは、相変わらずハイテクだな、と思った。
「はい、確認が終わりました。今回の依頼達成で冒険者ランクがFランクに上がります。おめでとうございます。それと素材の買取金額が15000フーロ、依頼達成による報酬が18000フーロとなり、合わせて33000フーロとなります。ご確認ください。」
「ああ、ありがとう」
そう言って受付を後にし依頼が貼ってある掲示板のほうに向かった。
掲示板には多くの紙が貼ってあるが、その中で常設依頼が貼ってあるとこを見つけ読んでみた。
――ゴブリン討伐――
ランク:F
内容:ゴブリン、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャーの討伐
報酬:ゴブリン1体1000フーロ、ゴブリンメイジ5000フーロ、ゴブリンアーチャー5000フーロ
備考:ゴブリン5体倒すごとに1回の依頼達成とみなす
――――――――――
ーーラビット討伐――
ランク:Fランク
内容:ウォーターラビット、ファイアーラビット、ウォールラビット、ウィンドラビットの討伐
報酬:1体1000フーロ
備考:5体倒すごとに1回の依頼達成とみなす
―――――――――
ーー薬草採取――
ランク:Gランク
内容:ピピット草、ハビキノ草、ヴィオル草の採取
報酬:1本100フーロ
備考:10本採取で1回の依頼達成とみなす
――――――――
(なるほどな。ということは1回の依頼達成でFランクに上がったってことか。ある程度まではすぐに上がるようになっているのかもしれんな。
とりあえず今日はこんなもんだな。)
そう思いログアウトした。
リュウジンはここでやっと何か依頼を受けていけばよかったなと思ったが、今更どうしようもないな、と思って受付の列に並んだ。
「あっ!こいつっす!さっきロンのやつが強制ログアウトされたやつっす!」
そういってリュウジンを指さしてきた男に別の男が近づいてきた。
「あ?・・・なるほど。おい!兄ちゃん、こいつが言ってるのはお前であってるか?」
「ロンってやつが誰かは知らんが、ここでさっき喧嘩を売ってきたクソ虫を追い払ったのは俺で間違いないな」
不遜な態度でリュウジンは答えた。
「ほう?まぁいい。強いやつはうちのクランに大歓迎だからな」
その男はそういいながら不敵に笑った。
「何を言っている?まるで俺がお前らのクランに入るかのような物言いだな」
「俺らのクランに入るだけでお前の罪を消してやろうってんだぜ?ありがたく思いな?それともオリジナルスキルを威圧なんかに使った雑魚が俺たちギルド相手に勝てるつもりなのか?ハハハハハハハハハハ」
男は下っ端の男から話を聞き、威圧の効果の高さからオリジナルスキルによるものだと決めつけていた。
「はっ、罪ね。俺に喧嘩を売ってきた羽虫風情を追い払ったことのどこに罪があるってんだ?」
「『チェダークラン』に喧嘩を売ったことが罪だ!弱者は強者の言うことを聞いておけばいいんだよ!」
「クハハハハハハハハハハハハハハ」
リュウジンはその男の言葉に耐えきれなくて大笑いした。
「何がおかしい!」
男は額に青筋を浮かべながらいきなり笑ったリュウジンにどなった。
「おいおい笑い殺す気か?雑魚に雑魚呼ばわりされるとは・・・っく・・クック・・・クハハハハハハハハハ」
「てめぇ!」
「いや~、悪い悪い。身の程も弁えん馬鹿に喧嘩を売られるのは久々でな」
薄ら笑いを浮かべながら不遜な態度で話しかけるリュウジンの纏う異様な雰囲気に気づいた男も臨戦態勢になるが
「は~い、そこまでよ♪それ以上やるのなら私が相手になってア・ゲ・ル。私と朝までコースか檻の中で冷たい床の上で過ごすのどちらがいいか選ばせてあげるわよ♪オススメは私との朝までコースよ♪」
そう言って割って入ってきたのは筋肉隆々な2mくらいある大男であった。
「ッチ!せいぜい背後には気をつけるんだな!おい、行くぞ!」
男は大男を見て逃げるように去ろうとしていた。
この大男はこの冒険者ギルドのギルドマスターであり、元SSランク冒険者であった。発売当初冒険者ギルドで暴れたバカをギルドマスターが鎮圧し留置場に送られた事件があった。そしてその報復にそのバカが所属していたギルドメンバー全員で襲ったが、攻撃は一切通らずものの数分で総勢100人あまりが無力された。
発売当初からやっていたこの男はこの出来事を知っていたので戦うことが無謀であるとわかっていた。
「なんだ?逃げるのか?」
リュウジンはそんな出来事があったことなど知らないが一目見てその男が纏う強者のオーラを感じ取り一戦交えたいと思い、このまま終わると戦う理由がなくなるため男のことなどどうでもいいがわざと挑発をした。
「・・・ッチ!行くぞ」
しかし男は挑発に乗らずに去っていった。
「んもう♪いけない子ね?私と戦いたいが為だけに挑発するだなんて」
大男は顎に手を当てくねくねとしながら言ってきた
「ッチ。バレてたか」
「当然よ♪意識が全く男の方になくて、私にビンビン戦いたい戦いたいって訴えかけているんですもの」
「それで戦ってくれるのか?」
「ダメよ♪私も暇じゃないの!あなたと戦えば私もただで済みそうにないし理由もなく戦ったりしないわよ。私と戦いたいなら最低でもSランクへの昇格試験を受けるのね♪その時に相手してあげるわ♪それじゃあね♪」
そういって大男はギルドの奥へと去っていった。
リュウジンは消化不良のままもう一度受付の列に並んだ。
「次の方どうぞ~」
少しの間並んでいると順番が回ってきた。
「依頼は受けていないがウォールラビットとゴブリンを倒してきたから素材を買い取って欲しい」
「かしこまりました。冒険者カードと素材を出してもらってもいいですか?それとウォールラビットもゴブリンも常設依頼なので依頼達成扱いになりますよ」
冒険者カードとゲットした素材を出した。
「なぁ、モンスターを倒したってのはどうやって確認するんだ?」
実際に倒していなくても素材を持ってこれば倒した扱いになれば不正するやつがいそうだと思ったリュウジンは受付嬢に尋ねた。
「モンスターを倒すとこの冒険者カード内のデータに倒したモンスターが記載されますのでこちらで読み取ることによって確認することができます」
「なるほど。よくできているな」
リュウジンは、相変わらずハイテクだな、と思った。
「はい、確認が終わりました。今回の依頼達成で冒険者ランクがFランクに上がります。おめでとうございます。それと素材の買取金額が15000フーロ、依頼達成による報酬が18000フーロとなり、合わせて33000フーロとなります。ご確認ください。」
「ああ、ありがとう」
そう言って受付を後にし依頼が貼ってある掲示板のほうに向かった。
掲示板には多くの紙が貼ってあるが、その中で常設依頼が貼ってあるとこを見つけ読んでみた。
――ゴブリン討伐――
ランク:F
内容:ゴブリン、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャーの討伐
報酬:ゴブリン1体1000フーロ、ゴブリンメイジ5000フーロ、ゴブリンアーチャー5000フーロ
備考:ゴブリン5体倒すごとに1回の依頼達成とみなす
――――――――――
ーーラビット討伐――
ランク:Fランク
内容:ウォーターラビット、ファイアーラビット、ウォールラビット、ウィンドラビットの討伐
報酬:1体1000フーロ
備考:5体倒すごとに1回の依頼達成とみなす
―――――――――
ーー薬草採取――
ランク:Gランク
内容:ピピット草、ハビキノ草、ヴィオル草の採取
報酬:1本100フーロ
備考:10本採取で1回の依頼達成とみなす
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とりあえず今日はこんなもんだな。)
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