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第1章 始まり
19話 オリジナルスキル
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リンとイーニヤはユニークスキル『怪力無双』の詳細について話し込んでいた。
リュウジンはその間に空になったコーヒーの追加を頼み、興味本位でサンドイッチを頼んでいた。
「お待たせしたにゃ。それにゃあ、最後はオリジナルスキルについて説明するにゃ。オリジナルスキルは個々人がスキルオーブを使って作ることができるスキルにゃ。ただし都市をまるまる破壊するだとか、無限に生き返れるといった強力すぎるスキルはどれだけデメリットをつけようが作れないみたいにゃ。例を挙げるにゃらさっきのロイ=マックロイが使った、――神身の依代――がオリジナルスキルにゃ。スキル説明をタダでは教えれにゃいが、初回大サービスで1万フーロで教えて上げるにゃよ」
イーニヤは指を1本あげ猫ひげを撫でながら尊大にそう言ってきた。
「ああわかった」
そう言って、イーニヤに向けて1万フーロを振り込んだ。
「まいどありにゃ」
入金を確認したイーニヤはリュウジンにデータを送信してきた。
――神身の依代――
効果:ランダムに神を自分の体に憑依させることによってステータスパラメーターを大幅に上げることができる。
憑依させる神は毎回ランダムであり、憑依する神によってそれぞれのステータスパラメーターの上がり方が変わる。(2~10倍)
神が憑依していられる時間は3分である。
ただし、理性をほとんど失い周りにいる生物に手当たり次第攻撃する。
3分後ステータスパラメーターが99%減少し10分間動けなくなる。
消費MP:150
発動条件:任意
リキャストタイム:24時間
―――――
「昔、本人がうちの商会に売りにきたスキルにゃ」
リュウジンはじっくりと読み込んでいた。
「なるほどな。メリットはステータス上昇によって圧倒的優位が取れることか。その代わり、ステータス上昇率は運が絡み自分で行動できなくなることと、倒しきれなかった場合は即負けになるってところか。理性が失って自動操作になるのは人によってメリットデメリットが別れそうだが・・・、これは本人が成長するにつれて脅威が上がりそうなスキルではあるな」
リュウジンはステータスの上がり方が倍という表記になっているのを見て、基礎値が上がれば上がるほどその上がり幅が脅威であると感じていた。
リュウジンは視界の端で何かが動いたのを見てそれを開いてみた
『今回は獣みたいな感じで足が速くなってたっすからリンドブルムがモチーフだったっぽいにゃけど、憑依する神によってはその特性も使えるみたいにゃ。まぁ普通の人ならステータスの差で対処できなくなるにゃね』
イーニヤはそう個人チャットで送ってきた。
「戦闘中に視界で何かが動かれると気が散るな・・・。・・・これも消す機能はないのか?」
リュウジンはイーニヤにそう尋ねた。
「あるにゃよ。さっきと同じところらへんにたしかあるはずにゃ」
リュウジンは戦闘中に邪魔な要素を入れたくないので即座に設定を変更しておいた。
「まぁそんにゃわけで、オリジナルスキルは強力なスキルは作れるにゃけど、その分デメリットも増えるにゃから、程よい塩梅のスキルを考えるにゃ。もうオリジナルスキルは作ったのかにゃ?」
イーニヤは誰が見てもわかるくらい作っているなら教えてくれオーラを出していた。
「いや、まだだ」
「そうにゃのか~」
リュウジンがそう答えると、イーニヤは分かりやすいほど落ち込んでいた。
「作ったら高く買うにゃから良かったら教えてくれにゃ」
「自分の手の内をそうやすやすとは話さんさ」
リュウジンにとって手の内を晒すということはそれだけ勝ちにくくなることがわかっていたため自分の全力を誰かにわざわざ教えるなんて選択肢はなかった。
ロイと戦ったときでも、後半になって全力にはなっていたが手の内をほとんど晒すことなく勝ちをおさめていた。
リュウジンが今までで全身全霊を賭して戦った相手は自身の父、祖父そして師範の8人くらいである。
そしてそれでも尚勝つことが出来なかった。
実戦経験の差が大きかったのである。
そのためリュウジンは模擬戦では得られない多くの実戦経験を積みたいと考えているのである。
「あ、あとはスキルを発動するときにはスキル光っていう緑色の粒子が出るにゃ。ただし隠密系のスキルで出ると意味がにゃいからそう言ったスキルは出ないものもあるにゃ」
「何でそんなものが出るんだ?」
「MP、この世界ではマナと呼ぶらしいが、マナを消費するときに出る光という設定であるとどこかのインタビュー記事に書かれていたのを見たにゃ」
「無駄に凝った設定を作ってんだな・・・。現実にないものだから、この世界でそれが当たり前と言われればそれまでであるが・・・」
リュウジンは今から攻撃をすると宣言するような現象があると聞き、その場合どういった動きをするのが理想なのかと深く考え込み始めた。
リュウジンはその間に空になったコーヒーの追加を頼み、興味本位でサンドイッチを頼んでいた。
「お待たせしたにゃ。それにゃあ、最後はオリジナルスキルについて説明するにゃ。オリジナルスキルは個々人がスキルオーブを使って作ることができるスキルにゃ。ただし都市をまるまる破壊するだとか、無限に生き返れるといった強力すぎるスキルはどれだけデメリットをつけようが作れないみたいにゃ。例を挙げるにゃらさっきのロイ=マックロイが使った、――神身の依代――がオリジナルスキルにゃ。スキル説明をタダでは教えれにゃいが、初回大サービスで1万フーロで教えて上げるにゃよ」
イーニヤは指を1本あげ猫ひげを撫でながら尊大にそう言ってきた。
「ああわかった」
そう言って、イーニヤに向けて1万フーロを振り込んだ。
「まいどありにゃ」
入金を確認したイーニヤはリュウジンにデータを送信してきた。
――神身の依代――
効果:ランダムに神を自分の体に憑依させることによってステータスパラメーターを大幅に上げることができる。
憑依させる神は毎回ランダムであり、憑依する神によってそれぞれのステータスパラメーターの上がり方が変わる。(2~10倍)
神が憑依していられる時間は3分である。
ただし、理性をほとんど失い周りにいる生物に手当たり次第攻撃する。
3分後ステータスパラメーターが99%減少し10分間動けなくなる。
消費MP:150
発動条件:任意
リキャストタイム:24時間
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「昔、本人がうちの商会に売りにきたスキルにゃ」
リュウジンはじっくりと読み込んでいた。
「なるほどな。メリットはステータス上昇によって圧倒的優位が取れることか。その代わり、ステータス上昇率は運が絡み自分で行動できなくなることと、倒しきれなかった場合は即負けになるってところか。理性が失って自動操作になるのは人によってメリットデメリットが別れそうだが・・・、これは本人が成長するにつれて脅威が上がりそうなスキルではあるな」
リュウジンはステータスの上がり方が倍という表記になっているのを見て、基礎値が上がれば上がるほどその上がり幅が脅威であると感じていた。
リュウジンは視界の端で何かが動いたのを見てそれを開いてみた
『今回は獣みたいな感じで足が速くなってたっすからリンドブルムがモチーフだったっぽいにゃけど、憑依する神によってはその特性も使えるみたいにゃ。まぁ普通の人ならステータスの差で対処できなくなるにゃね』
イーニヤはそう個人チャットで送ってきた。
「戦闘中に視界で何かが動かれると気が散るな・・・。・・・これも消す機能はないのか?」
リュウジンはイーニヤにそう尋ねた。
「あるにゃよ。さっきと同じところらへんにたしかあるはずにゃ」
リュウジンは戦闘中に邪魔な要素を入れたくないので即座に設定を変更しておいた。
「まぁそんにゃわけで、オリジナルスキルは強力なスキルは作れるにゃけど、その分デメリットも増えるにゃから、程よい塩梅のスキルを考えるにゃ。もうオリジナルスキルは作ったのかにゃ?」
イーニヤは誰が見てもわかるくらい作っているなら教えてくれオーラを出していた。
「いや、まだだ」
「そうにゃのか~」
リュウジンがそう答えると、イーニヤは分かりやすいほど落ち込んでいた。
「作ったら高く買うにゃから良かったら教えてくれにゃ」
「自分の手の内をそうやすやすとは話さんさ」
リュウジンにとって手の内を晒すということはそれだけ勝ちにくくなることがわかっていたため自分の全力を誰かにわざわざ教えるなんて選択肢はなかった。
ロイと戦ったときでも、後半になって全力にはなっていたが手の内をほとんど晒すことなく勝ちをおさめていた。
リュウジンが今までで全身全霊を賭して戦った相手は自身の父、祖父そして師範の8人くらいである。
そしてそれでも尚勝つことが出来なかった。
実戦経験の差が大きかったのである。
そのためリュウジンは模擬戦では得られない多くの実戦経験を積みたいと考えているのである。
「あ、あとはスキルを発動するときにはスキル光っていう緑色の粒子が出るにゃ。ただし隠密系のスキルで出ると意味がにゃいからそう言ったスキルは出ないものもあるにゃ」
「何でそんなものが出るんだ?」
「MP、この世界ではマナと呼ぶらしいが、マナを消費するときに出る光という設定であるとどこかのインタビュー記事に書かれていたのを見たにゃ」
「無駄に凝った設定を作ってんだな・・・。現実にないものだから、この世界でそれが当たり前と言われればそれまでであるが・・・」
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