3人で異世界転移しました。

りゅり

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1,異世界デビューは大変で。

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「まじかよ まじかよ!」

俺は興奮状態にある。

「きゃは!異世界??!!さいっこー。れおナイス」
 
「れおやべーよおおおおお。とりまナイスゥゥゥ」

どうやら興奮しているのは二人ともみたいだ。

「これからなにすりゃいいんだ?とりあえず、エリスちゃん探す?なあどう思う?」

俺は左右を見渡した。二人の姿が俺の目線上にない。
ふと、下に目線を送る。

「っ…!!」

二人は地面に座り込むようにして倒れていた。

「あるま?ももか?どうしたんだよ急に!さっきまで元気だったろ?」

二人は俺に反応しない。呼吸がどんどん乱れていっている。
二人とも胸を押さえてうつ向いている。

「おいおいどうしちゃったんだよ。」

俺は二人の背中をさすった。

「どうすりゃいいんだよお」

俺自身パニック状態で、焦って、上手く頭がまわらない。
背中をさするくらいしか思い付かなかった。

「どうかされましたか?」

俺の背後で凛とした女の子の声が聞こえた。

「ふ、二人が急に苦しみ出したんだ!あ、そうだ!きゅ、救急車呼んでくれ!!」

俺は振り向いてそう言った。

「救急車?よく分かりませんが?」

女の子はそう言いながら俺に近づいた。
女の子はあるまと桃華を見ると、

「こ、これは…。」

「なんだよ、お前なんか分かるのか??」

「処置が必要です。あなた、そこの男を抱えて私に付いてきてください。」

女の子は桃華をおんぶすると、駆け出した。
俺もあるまをおんぶして女の子に付いていった。

走り始めて10分。大きなお屋敷に着いた。
あるまと桃華はお屋敷の中の部屋に運び込まれ、ベットに寝かされた。

「そこのあなた。治療の邪魔です。部屋の外でお待ち頂いても?」

「あ、あぁ。わりぃ。」

あれから1時間。まだドアは開かない。

「遅っせえなぁ。」

俺は待つのが嫌いだ。もう限界だし、二人のことが心配だ。俺はドアを少しだけ開けてみた。
俺が目にしたのはたぶん、

「魔法…?」

思わず声が出てしまった。が、女の子には聞こえていないようだ。
女の子の体からは風が吹き出ており、紫色の長い髪の毛が舞い上がっている。
女の子は左手をあるま、右手を桃華の胸に置いている。
二人の体からは光が出ていた。

「間違いねぇ。治癒魔法か何かか?」

しばらくすると、女の子の体から出ていた風は止み、光も消えた。
女の子はドアの方に目をやった。
隙間からのぞき見る俺と目が合う。
女の子は俺向かって歩いてきた。立ち止まると、

「そこに居られると、部屋から出られないのですが。」    

と言った。

「え、あぁ。すまん。」 

俺はドアから離れた。

「お二人は寝ておられます。くれぐれも起こさないように。」

俺とすれ違う時そう言って、すたすた歩いて行ってしまった。

「あ、あぁ。」

俺は部屋の中に入った。
二人は女の子が言った通り寝ている。
俺もなんか疲れたので、そばにあったイスに座って寝た。
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