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15.触手、生まれる
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「初めて見たこのマークに関しては文献を調べてみるわ」
「あぁ、頼む」
それ、俺の知っている知識では無限を表すんすよーって言ってしまえば簡単なんだけど、そうなると何で知ってんるんだっつー話になる。それに対して俺は答えようがない。
あ。妖精に聞いた体にすっか?どうせ声は聞こえないし。
ついでに俺の認識がこの世界と齟齬がないかを確認できる。
「あの…僕、妖精に知ってるか聞いてみる」
「おぉ。それはいいな。頼む」
「うん!…ねぇ、この印ってなにか分かる?」
マークを指さして周りにいる奴らに聞いてみる。
『あのね!あのね!いっぱい、いーーーーーっぱい!なの!』
『でも、ないの!』
「は?」
皆で一斉に「たーくさんあるよ~!」「でもないよ~!」の合唱をする。
あるのに、ない。やべぇ…意味が分からねぇし、禅問答みたいだ。
「孔雀、なんと言ってるんだ?」
「あー、えぇと…たくさんあるけど、ない…みたいな事をいってる」
意味分からないよね?って首を傾げて2人を見ると、聞いた彼らは目を見張った。
「ね、ねぇ…セイちゃんそれって、さ」
「あぁ…おそらく」
「なに?なんなの?2人とも知ってるの??」
うーん…としばし悩んだ2人はこれは御伽噺なんだが、と言って教えてくれた。
「過去に魔力量が底なしの魔術師がいたと文献に記述されている。だが、彼の人は膨大な魔力を操るくせに、その人自身の魔力量はほとんど無かったとも言われている。
その魔術師は言っていたそうだ。己にはほとんど魔力がない。だが、魔力の無限の泉があってそこから引っ張ってきているのだと。
自分はその媒体でしかないのだと。
しかし、結局は彼の人と同じ人間はこれまで現れた事はなく、解明も出来なかったからな。当時の何かを象徴した御伽噺だろうというのが現在の見方だ」
前世でいう古事記みたいな?
すげぇ混乱してきた。∞マークは、まさしく無限大なのだろう。しかし目を凝らしてみないと分からないくらい、主張のない表示だった。
なんか意味深だけど正直どうしたら良いのか全く分からんから意味はないのだろう。うん。そう思う事にする。
「じゃあ、僕はそれってこと?」
「そうだと決めつけるのには早計ではあるが、そうかもしれない事を念頭に置いて対策を取るべきであろうな」
「そうね。全属性なのは確かなんだし、くぅちゃんはこれから魔術のお稽古しましょ。その中で得意分野を延ばしましょうか。
表向きは風属性として、そこはしっかりと伸ばして訓練するわよ」
「え?へん…アカネさまが全部おしえてくれるの?」
「いいえ。ただ、魔力を操るという事に関してはちょっとしたエキスパートよ。まずはそこをきちんと出来ないと、能力も頭打ちになっちゃうからね。
それに事情を知っている人間が指導した方が色々と都合がよいから」
「なるほど」
「ねぇ、あと、くぅちゃんアタシの名前呼ぶ時に名前のあたまになにかつけてなぁい?」
「いいえ!つけてませんっ!」
「……まぁ、いいわ。とりあえず、この印に関しては文献を調べておくわ」
「よろしくおねがいします」
心の中で変態変態と呼んでいるから、気を抜くとつい…。
気を付けよう。
それから変態から魔術コントロールの特訓が始まった。座学はまだ早いとの事で、口頭説明のもと実地訓練という感じだ。
まずは体内で魔力を循環させる訓練。これは、終わりがあるわけじゃなくてずっと続ける大切な基礎の基礎だ。重ねれば重ねるほど熟練して、無駄な魔力を使わずにすむし、魔法を使う時の精度も高くなる。
複合属性の場合は重ね掛けとか組み合わせて使うとかも出来るらしい。この辺りは、変態が実際に見せてくれた。この変態、治療師として腕がいいだけじゃなくて複合魔法の使い手でもあった。獣人としての身体能力、治療師としての才覚、複合魔法の使い手———
「場合によってはこいつ、しゅじんこうじゃん」
「なぁに?」
今日も今日とて、サイケでぴたーっとした服装の変態が小首をかしげた。視覚の暴力が凄すぎる。
あと、最近気づいたことなんだが精霊が好む人間ってのがいて、好かれてる奴の周りにはふよふよ漂ってたりくっ付いてじゃれていたりする。感覚はないが、色々といたずらもされているんだがな。そして、こいつは妖精に好かれているみたいだ。
妖精が特に好んでじゃれているのがこいつの尻尾だ。
するりと長く綺麗な尻尾で、お手入れがきちんとされているんだろうなと分かるツヤツヤの毛並み。この尻尾に現在、10匹(人?)ほど引っ付いて遊んでいる。
動く度にきゃわーっと歓声を上げながら弾かれて楽しそうだ。
あぁ…本当に目に煩い。
この屋敷にいる使用人たちは、どうやら好かれている奴らが多いらしく、屋敷のどこに行ってもふよふよと漂い、行き来する人に誰かしら引っ付いている。
あと、光魔法を使用すると妖精たちが喜んで仕方ない。
「うぅん。アカネさまは妖精に好かれているなぁって思って。アカネさまに、すっごくいーっぱいくっ付いてますよ」
「え!そうなの?!やーん♡こーんにちはー♡」
『『こにちはなのーーーー!!!』』
「……」
やっぱこいつって、色んな意味でと規格外だよな。
キャッキャと喜んで発光しまくる周囲の妖精と、それに囲まれているマッチョ猫耳オヤジを見ながら人によっては幻想的な絵面なんだろうなと遠い目になったのが分かった。
*****
「たっ…たしゅけてー!あかねさまぁぁあーー!!」
『きゃーーーー!あかねしゃーん!!』
『たしゅけてぇーーー!』
『きゃはーっ!くじゃたのしそうなのーー!!』
1ミリも楽しくねぇぇええええ!!!周りできゃっきゃしてないで助けろや!
「あら、あら、あらあらあら…これはなかなか扇情的ね」
「感心してないで助けてくださぁーい!」
悲鳴を聞いてすっ飛んできた変態が、俺を見たとたんにポッと頬を染めている。
地と光を混ぜて植物に発動したら、なにがどうなったのかバチバチと電気のような音がして白い発光と共ににょきにょきと育ったのは前世の物語で見た事のある触手だった。
うねうねしているやつを見て、嫌な予感がした俺は逃げようとしてとっ捕まった。
嫌な予感は当たって、こいつが傍若無人に服の中に入ってきて、暴れたら手足を拘束されて色々とまずい状態になったというわけだ。
「ごめんなさいね。これ、植物よね?蔓が以上に発達してるわね。じゃあ、切り落とすわね……あら?」
変態がナイフを取り出して触手を切り落とそうと近づいたら、俺に巻き付いていた奴らがシュルシュルと解けて後退していった。
「切り落とされるのが分かったのかしら?」
「た、たすかった……」
「くぅちゃん何したの?———なかなか目に毒だわ」
もう!と言いながら変態が乱れた俺の着衣を直してくれる。
「植えた植物の種に地と光をかけたら、はやく大きくならないかなって思って…」
「実験してみたらアレが育ったのね?ちなみに何植えたの?」
「いもを…」
「なにが奇跡的に作用したのか分からないけど、激しく育った上に、ちょっとイケナイ子になったみたいね?」
キラリと光った目に、触手がざわざわと震えたように見えた。
「あぁ、頼む」
それ、俺の知っている知識では無限を表すんすよーって言ってしまえば簡単なんだけど、そうなると何で知ってんるんだっつー話になる。それに対して俺は答えようがない。
あ。妖精に聞いた体にすっか?どうせ声は聞こえないし。
ついでに俺の認識がこの世界と齟齬がないかを確認できる。
「あの…僕、妖精に知ってるか聞いてみる」
「おぉ。それはいいな。頼む」
「うん!…ねぇ、この印ってなにか分かる?」
マークを指さして周りにいる奴らに聞いてみる。
『あのね!あのね!いっぱい、いーーーーーっぱい!なの!』
『でも、ないの!』
「は?」
皆で一斉に「たーくさんあるよ~!」「でもないよ~!」の合唱をする。
あるのに、ない。やべぇ…意味が分からねぇし、禅問答みたいだ。
「孔雀、なんと言ってるんだ?」
「あー、えぇと…たくさんあるけど、ない…みたいな事をいってる」
意味分からないよね?って首を傾げて2人を見ると、聞いた彼らは目を見張った。
「ね、ねぇ…セイちゃんそれって、さ」
「あぁ…おそらく」
「なに?なんなの?2人とも知ってるの??」
うーん…としばし悩んだ2人はこれは御伽噺なんだが、と言って教えてくれた。
「過去に魔力量が底なしの魔術師がいたと文献に記述されている。だが、彼の人は膨大な魔力を操るくせに、その人自身の魔力量はほとんど無かったとも言われている。
その魔術師は言っていたそうだ。己にはほとんど魔力がない。だが、魔力の無限の泉があってそこから引っ張ってきているのだと。
自分はその媒体でしかないのだと。
しかし、結局は彼の人と同じ人間はこれまで現れた事はなく、解明も出来なかったからな。当時の何かを象徴した御伽噺だろうというのが現在の見方だ」
前世でいう古事記みたいな?
すげぇ混乱してきた。∞マークは、まさしく無限大なのだろう。しかし目を凝らしてみないと分からないくらい、主張のない表示だった。
なんか意味深だけど正直どうしたら良いのか全く分からんから意味はないのだろう。うん。そう思う事にする。
「じゃあ、僕はそれってこと?」
「そうだと決めつけるのには早計ではあるが、そうかもしれない事を念頭に置いて対策を取るべきであろうな」
「そうね。全属性なのは確かなんだし、くぅちゃんはこれから魔術のお稽古しましょ。その中で得意分野を延ばしましょうか。
表向きは風属性として、そこはしっかりと伸ばして訓練するわよ」
「え?へん…アカネさまが全部おしえてくれるの?」
「いいえ。ただ、魔力を操るという事に関してはちょっとしたエキスパートよ。まずはそこをきちんと出来ないと、能力も頭打ちになっちゃうからね。
それに事情を知っている人間が指導した方が色々と都合がよいから」
「なるほど」
「ねぇ、あと、くぅちゃんアタシの名前呼ぶ時に名前のあたまになにかつけてなぁい?」
「いいえ!つけてませんっ!」
「……まぁ、いいわ。とりあえず、この印に関しては文献を調べておくわ」
「よろしくおねがいします」
心の中で変態変態と呼んでいるから、気を抜くとつい…。
気を付けよう。
それから変態から魔術コントロールの特訓が始まった。座学はまだ早いとの事で、口頭説明のもと実地訓練という感じだ。
まずは体内で魔力を循環させる訓練。これは、終わりがあるわけじゃなくてずっと続ける大切な基礎の基礎だ。重ねれば重ねるほど熟練して、無駄な魔力を使わずにすむし、魔法を使う時の精度も高くなる。
複合属性の場合は重ね掛けとか組み合わせて使うとかも出来るらしい。この辺りは、変態が実際に見せてくれた。この変態、治療師として腕がいいだけじゃなくて複合魔法の使い手でもあった。獣人としての身体能力、治療師としての才覚、複合魔法の使い手———
「場合によってはこいつ、しゅじんこうじゃん」
「なぁに?」
今日も今日とて、サイケでぴたーっとした服装の変態が小首をかしげた。視覚の暴力が凄すぎる。
あと、最近気づいたことなんだが精霊が好む人間ってのがいて、好かれてる奴の周りにはふよふよ漂ってたりくっ付いてじゃれていたりする。感覚はないが、色々といたずらもされているんだがな。そして、こいつは妖精に好かれているみたいだ。
妖精が特に好んでじゃれているのがこいつの尻尾だ。
するりと長く綺麗な尻尾で、お手入れがきちんとされているんだろうなと分かるツヤツヤの毛並み。この尻尾に現在、10匹(人?)ほど引っ付いて遊んでいる。
動く度にきゃわーっと歓声を上げながら弾かれて楽しそうだ。
あぁ…本当に目に煩い。
この屋敷にいる使用人たちは、どうやら好かれている奴らが多いらしく、屋敷のどこに行ってもふよふよと漂い、行き来する人に誰かしら引っ付いている。
あと、光魔法を使用すると妖精たちが喜んで仕方ない。
「うぅん。アカネさまは妖精に好かれているなぁって思って。アカネさまに、すっごくいーっぱいくっ付いてますよ」
「え!そうなの?!やーん♡こーんにちはー♡」
『『こにちはなのーーーー!!!』』
「……」
やっぱこいつって、色んな意味でと規格外だよな。
キャッキャと喜んで発光しまくる周囲の妖精と、それに囲まれているマッチョ猫耳オヤジを見ながら人によっては幻想的な絵面なんだろうなと遠い目になったのが分かった。
*****
「たっ…たしゅけてー!あかねさまぁぁあーー!!」
『きゃーーーー!あかねしゃーん!!』
『たしゅけてぇーーー!』
『きゃはーっ!くじゃたのしそうなのーー!!』
1ミリも楽しくねぇぇええええ!!!周りできゃっきゃしてないで助けろや!
「あら、あら、あらあらあら…これはなかなか扇情的ね」
「感心してないで助けてくださぁーい!」
悲鳴を聞いてすっ飛んできた変態が、俺を見たとたんにポッと頬を染めている。
地と光を混ぜて植物に発動したら、なにがどうなったのかバチバチと電気のような音がして白い発光と共ににょきにょきと育ったのは前世の物語で見た事のある触手だった。
うねうねしているやつを見て、嫌な予感がした俺は逃げようとしてとっ捕まった。
嫌な予感は当たって、こいつが傍若無人に服の中に入ってきて、暴れたら手足を拘束されて色々とまずい状態になったというわけだ。
「ごめんなさいね。これ、植物よね?蔓が以上に発達してるわね。じゃあ、切り落とすわね……あら?」
変態がナイフを取り出して触手を切り落とそうと近づいたら、俺に巻き付いていた奴らがシュルシュルと解けて後退していった。
「切り落とされるのが分かったのかしら?」
「た、たすかった……」
「くぅちゃん何したの?———なかなか目に毒だわ」
もう!と言いながら変態が乱れた俺の着衣を直してくれる。
「植えた植物の種に地と光をかけたら、はやく大きくならないかなって思って…」
「実験してみたらアレが育ったのね?ちなみに何植えたの?」
「いもを…」
「なにが奇跡的に作用したのか分からないけど、激しく育った上に、ちょっとイケナイ子になったみたいね?」
キラリと光った目に、触手がざわざわと震えたように見えた。
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