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女子小学生ボクサー失禁K.O負け という罠
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ワイは酒井や。ちなCや。猛虎弁使っとるが広島出身や。
芸術家に憧れて都内の美術大学に進学。
大手のデザイン事務所の採用試験を受けるも失敗。
典型的な夢破れた若者や。
田舎に帰れば仕事はあるやろね。
けど、目まぐるしく蠢く東京の街は変化の無い田舎から出てきた若者にはあまりにも刺激的や。
「ここにいればいつか成功できる気がする」
そういった根拠の無い希望がワイを東京に縛り付けるんや。
ってゅうわけで、今日のバイト(清掃)も終わったから、これから某大手掲示板で珍さん(阪神ファン)でも煽るとするで!
---------
グローバルシステム株式会社。
名前は大層だが社員数50人強の小さなコンピューターシステム開発会社。俺の職場だ。
俺は片山サトシ。25歳。
一般的には若手と呼ばれる年齢だが、高卒で入社した俺は職歴7年の中堅だ。この年齢で部下も出来たお陰で仕事ではそれなりに楽をさせてもらってる。
最近では仕事をする振りをして某大手掲示板の実況板に書き込むのが趣味みたいなもんだ。
「サトシさん、コーヒー入りました」
今年高校を卒業したばかりのユカがコーヒーを持ってきた。
この年代の娘にしては落ち着いたいい子だ。
小柄なせいかいつも上目使いでこちらを見てくる。
その仕草が俺はとても好きだった。
「あ、ありがとう。そこ置いといて」
画面から目を離さずに答える。
黒い背景にはバッチプログラムのログが緑色に光って流れている。
「すごーい、ハッカーみたいですね!」
ユカは目を丸くして見とれている。
俺の得意技【仕事乃振】だ。
この技で新人社員を惚れさせるのが俺という男だ。
少しの会話の後ユカは自席に戻った。
さて、今日も実況板に行くとするか。
――――――――
1時間後、酒井とサトシは同じ場所にいた。
とはいえ現実の場所ではない。ネット上のなんでも実況Jという掲示板だ。
有象無象の底辺たちが吐き出した適当な話題で盛り上がる糞虫の巣窟みたいな場所、そこが二人の憩いの場だ。
頑張るものを叩く事、それが二人の共通の趣味だった。
【女子小学生ボクサー失禁K.O負け】
無職と高卒ワープア、社会の底辺二人はおぞましい妄想とともにそのリンクをクリックした。
次の瞬間、酒井のスマホとサトシの業務用PCの画面はまぶしい光を放った。
二人はその場に倒れた。
酒井は自宅の布団の上で。
サトシは職場のデスクで。
------------
ワイは小一時間ほど寝とったみたいやね。
「気持ちええ風が吹いとる。って、草原やんけ。
ワイはなんでこんなとこにおるんや?」
ふと横を見ると、スーツ姿のリーマンが寝とる。歳は同じくらいか。
ツンツンの髪の毛に縁太のメガネ、いかにもモテリーマン風のイケ好かん感じの男や。
ワイは取り敢えず回りを見渡した。
ここは小高い丘の上で、下の方には町が見える。が、いかにも中世ヨーロッパ調の町並みやで。
「これは...異世界やな(確信)」
この後の展開には既視感があるわ。
美少女が現れてセックルの展開やね。
ガサッ
背後から音がした。
ワクワクしながら振り返ると、キッズサイズのムキムキなオッサンがおる。
これは......ゴブリンやんけ(落胆)。
さて。どうしたもんやら。
取り敢えずワイはスマホを見た。電波が......ある!!
早速この状況を打破すべく検索を実行。
「痛いっっ!」
ゴブリンガイジが突然殴ってきよった!!
叩き落とされたスマホがリーマンの顔に当たる。
「痛ぇっ!」
リーマンが起きた。
------------
突然の痛みに襲われて俺は起きた。何か物をぶつけられたらしい。
こんなことをするのは同期の唐澤くらいのものだ。
「おい唐澤!」
叫んで起き上がった瞬間に異常な光景が目に飛び込んできた。
大草原、オッサンの顔したガキ(?)と赤ら顔の小デブが取っ組み合いの喧嘩をしている。
「なんだこれは?なんだ?」
困惑している俺に向かって、小デブが叫ぶ。
「一緒にこいつを退治してくれやで!」
意味がわからない。判るわけがない。
取り敢えずこの場から去らなきゃならないが、寝起きですぐには走れない。
そんなこんなで眺めているうちに小デブはボコボコに殴られている。
小デブが劣勢なのは明らかだった。
さすがにこのままではヤバいと思った俺は、近くの石を持ってガキ(?)の頭を殴り付けた。
「ンゴっ?!」
ガキは頭を抱えてうずくまった。
小デブが叫ぶ。
「あの町まで走るんやで!」
馴染みのある口調、ただし文字列以外で接したことのない口調だった。正直気分が悪い。
が、今は緊急事態だ。この気持ち悪い男と一緒に俺は町までかけ降りた。
------------
ワイらは町まで辿りついた。
ここまでの間にお互いの自己紹介をしたんやが、このサトシっちゅうやつは同い年の高卒ちゅうことらしい。
同い年やが大卒であるワイの方が格が上やな。
さて、こういう町には酒場があるもんや。酒場で情報収集するのがこういう時のセオリーやで。
「お邪魔するやで。」
ワイは酒場のドアを開けた。
中にはいかにも冒険者っちゅう感じの連中がおる。ワイは酒場の奥にあるカウンター【出会いサークル】の姉ちゃんに話しかけた。
「勇者なんやが、ギルドカード発行してクレメンス。」
(もちろんメンスの部分を強調して言うたったで。)
そしたら姉ちゃんが意外な返事をしよった。
「えー...と、お客さん方のジョブは...なんJ民ですね。」
「ファっ!?」
この手の「異世界もの」は転生したら勇者になるのが普通やと思っとったワイは自分の耳を疑ったわ。
「私も初めて見るジョブですね。聞いたこともありません。レアジョブの一種かも知れませんね。(ニッコリ)」
------------
酒井が酒場の姉ちゃんと話してる間、俺は周囲に注意を払っていた。
この無職はこんな訳のわからない状況で何でイキイキしてるんだ?
守るものの有無の差か?
俺は早くこの状況から解放されたい。
俺のPCはこうしてる間にも顧客からの仕様変更メールを受信し続けているんだろう。考えると頭が痛くなる。
「レアジョブだって?」
酒場の真ん中辺りに陣取っていた、如何にも「デキる」感じの連中がこっちに近寄ってきた。
酒井と姉ちゃんの会話に聞き耳をたてていたらしい。
「俺達はこの世界を救うために戦っている勇者の一行だ。
君たちは恐らく運命に導かれてこの酒場にやってきたのだろう?」
恥ずかしい!背筋が痒くなるような発言だ。
一刻も早くこの場から立ち去りたい。
「そうやで!」
酒井が答えた。ダメだこのデブ。
そんなこんなで、酒場の姉ちゃんから俺達はギルドカードを受け取った。
酒井のカードには「特技:絵、スマホ」、俺のカードには「特技:なし」と書かれていた。取り敢えず気分が悪い。
------------
ワイらは勇者の一行と行動を共にする事になったんや。
ほんの数時間前まで腐りきっとったワイの人生はここで一気に逆転したんやな。
サトシは何が気に入らんのかずっとムスっとしとる。この陰キャが。
さて、この勇者一行の面子やが、なかなかなもんやで。
勇者:
歳は同じくらいか少し下。痩せマッチョ。陽キャ。
魔法使い:
JKくらい。透け透けの服を着たスリム体型。
名器度は3と見た。
僧侶:
JDくらい。ピチピチの服を着た巨乳。
種付けしたいンゴ。
武道家:
JCくらい。ロリロリ。ペロペロしたい。
ワイらと合流するまでこの勇者がナニをしてたのか想像するだけで殺意が込み上げて来るンゴねぇ。
そんなこんなでワイらの冒険が始まったんや!
芸術家に憧れて都内の美術大学に進学。
大手のデザイン事務所の採用試験を受けるも失敗。
典型的な夢破れた若者や。
田舎に帰れば仕事はあるやろね。
けど、目まぐるしく蠢く東京の街は変化の無い田舎から出てきた若者にはあまりにも刺激的や。
「ここにいればいつか成功できる気がする」
そういった根拠の無い希望がワイを東京に縛り付けるんや。
ってゅうわけで、今日のバイト(清掃)も終わったから、これから某大手掲示板で珍さん(阪神ファン)でも煽るとするで!
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グローバルシステム株式会社。
名前は大層だが社員数50人強の小さなコンピューターシステム開発会社。俺の職場だ。
俺は片山サトシ。25歳。
一般的には若手と呼ばれる年齢だが、高卒で入社した俺は職歴7年の中堅だ。この年齢で部下も出来たお陰で仕事ではそれなりに楽をさせてもらってる。
最近では仕事をする振りをして某大手掲示板の実況板に書き込むのが趣味みたいなもんだ。
「サトシさん、コーヒー入りました」
今年高校を卒業したばかりのユカがコーヒーを持ってきた。
この年代の娘にしては落ち着いたいい子だ。
小柄なせいかいつも上目使いでこちらを見てくる。
その仕草が俺はとても好きだった。
「あ、ありがとう。そこ置いといて」
画面から目を離さずに答える。
黒い背景にはバッチプログラムのログが緑色に光って流れている。
「すごーい、ハッカーみたいですね!」
ユカは目を丸くして見とれている。
俺の得意技【仕事乃振】だ。
この技で新人社員を惚れさせるのが俺という男だ。
少しの会話の後ユカは自席に戻った。
さて、今日も実況板に行くとするか。
――――――――
1時間後、酒井とサトシは同じ場所にいた。
とはいえ現実の場所ではない。ネット上のなんでも実況Jという掲示板だ。
有象無象の底辺たちが吐き出した適当な話題で盛り上がる糞虫の巣窟みたいな場所、そこが二人の憩いの場だ。
頑張るものを叩く事、それが二人の共通の趣味だった。
【女子小学生ボクサー失禁K.O負け】
無職と高卒ワープア、社会の底辺二人はおぞましい妄想とともにそのリンクをクリックした。
次の瞬間、酒井のスマホとサトシの業務用PCの画面はまぶしい光を放った。
二人はその場に倒れた。
酒井は自宅の布団の上で。
サトシは職場のデスクで。
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ワイは小一時間ほど寝とったみたいやね。
「気持ちええ風が吹いとる。って、草原やんけ。
ワイはなんでこんなとこにおるんや?」
ふと横を見ると、スーツ姿のリーマンが寝とる。歳は同じくらいか。
ツンツンの髪の毛に縁太のメガネ、いかにもモテリーマン風のイケ好かん感じの男や。
ワイは取り敢えず回りを見渡した。
ここは小高い丘の上で、下の方には町が見える。が、いかにも中世ヨーロッパ調の町並みやで。
「これは...異世界やな(確信)」
この後の展開には既視感があるわ。
美少女が現れてセックルの展開やね。
ガサッ
背後から音がした。
ワクワクしながら振り返ると、キッズサイズのムキムキなオッサンがおる。
これは......ゴブリンやんけ(落胆)。
さて。どうしたもんやら。
取り敢えずワイはスマホを見た。電波が......ある!!
早速この状況を打破すべく検索を実行。
「痛いっっ!」
ゴブリンガイジが突然殴ってきよった!!
叩き落とされたスマホがリーマンの顔に当たる。
「痛ぇっ!」
リーマンが起きた。
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突然の痛みに襲われて俺は起きた。何か物をぶつけられたらしい。
こんなことをするのは同期の唐澤くらいのものだ。
「おい唐澤!」
叫んで起き上がった瞬間に異常な光景が目に飛び込んできた。
大草原、オッサンの顔したガキ(?)と赤ら顔の小デブが取っ組み合いの喧嘩をしている。
「なんだこれは?なんだ?」
困惑している俺に向かって、小デブが叫ぶ。
「一緒にこいつを退治してくれやで!」
意味がわからない。判るわけがない。
取り敢えずこの場から去らなきゃならないが、寝起きですぐには走れない。
そんなこんなで眺めているうちに小デブはボコボコに殴られている。
小デブが劣勢なのは明らかだった。
さすがにこのままではヤバいと思った俺は、近くの石を持ってガキ(?)の頭を殴り付けた。
「ンゴっ?!」
ガキは頭を抱えてうずくまった。
小デブが叫ぶ。
「あの町まで走るんやで!」
馴染みのある口調、ただし文字列以外で接したことのない口調だった。正直気分が悪い。
が、今は緊急事態だ。この気持ち悪い男と一緒に俺は町までかけ降りた。
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ワイらは町まで辿りついた。
ここまでの間にお互いの自己紹介をしたんやが、このサトシっちゅうやつは同い年の高卒ちゅうことらしい。
同い年やが大卒であるワイの方が格が上やな。
さて、こういう町には酒場があるもんや。酒場で情報収集するのがこういう時のセオリーやで。
「お邪魔するやで。」
ワイは酒場のドアを開けた。
中にはいかにも冒険者っちゅう感じの連中がおる。ワイは酒場の奥にあるカウンター【出会いサークル】の姉ちゃんに話しかけた。
「勇者なんやが、ギルドカード発行してクレメンス。」
(もちろんメンスの部分を強調して言うたったで。)
そしたら姉ちゃんが意外な返事をしよった。
「えー...と、お客さん方のジョブは...なんJ民ですね。」
「ファっ!?」
この手の「異世界もの」は転生したら勇者になるのが普通やと思っとったワイは自分の耳を疑ったわ。
「私も初めて見るジョブですね。聞いたこともありません。レアジョブの一種かも知れませんね。(ニッコリ)」
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酒井が酒場の姉ちゃんと話してる間、俺は周囲に注意を払っていた。
この無職はこんな訳のわからない状況で何でイキイキしてるんだ?
守るものの有無の差か?
俺は早くこの状況から解放されたい。
俺のPCはこうしてる間にも顧客からの仕様変更メールを受信し続けているんだろう。考えると頭が痛くなる。
「レアジョブだって?」
酒場の真ん中辺りに陣取っていた、如何にも「デキる」感じの連中がこっちに近寄ってきた。
酒井と姉ちゃんの会話に聞き耳をたてていたらしい。
「俺達はこの世界を救うために戦っている勇者の一行だ。
君たちは恐らく運命に導かれてこの酒場にやってきたのだろう?」
恥ずかしい!背筋が痒くなるような発言だ。
一刻も早くこの場から立ち去りたい。
「そうやで!」
酒井が答えた。ダメだこのデブ。
そんなこんなで、酒場の姉ちゃんから俺達はギルドカードを受け取った。
酒井のカードには「特技:絵、スマホ」、俺のカードには「特技:なし」と書かれていた。取り敢えず気分が悪い。
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ワイらは勇者の一行と行動を共にする事になったんや。
ほんの数時間前まで腐りきっとったワイの人生はここで一気に逆転したんやな。
サトシは何が気に入らんのかずっとムスっとしとる。この陰キャが。
さて、この勇者一行の面子やが、なかなかなもんやで。
勇者:
歳は同じくらいか少し下。痩せマッチョ。陽キャ。
魔法使い:
JKくらい。透け透けの服を着たスリム体型。
名器度は3と見た。
僧侶:
JDくらい。ピチピチの服を着た巨乳。
種付けしたいンゴ。
武道家:
JCくらい。ロリロリ。ペロペロしたい。
ワイらと合流するまでこの勇者がナニをしてたのか想像するだけで殺意が込み上げて来るンゴねぇ。
そんなこんなでワイらの冒険が始まったんや!
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