9 / 19
夜戦 (性的な意味で)
しおりを挟む
夜になった。
夜陰に乗じて敵が奇襲をかけてくる可能性は高い。高台に布陣した場合、昼間の戦闘では視界が開けて優位に立てるが、夜は接近する敵に気付きにくい。この夜間に敵も高台の制圧を試みるだろう。とは言え無駄に疲労しては明日の戦いに影響が出る。
俺は人間部隊を3シフトに分割し、警戒に当たらせた。また、べリアル配下の夜行性の魔物たちは終夜警戒に当たっている。
夜営地の設置は魔導士たちが行い、組成魔法で居心地のよいテントを作ってくれた。対魔法コーティングを着ている方が安全ではあるが、疲れきった体にこのテントは魅力的だ。俺たちはメカを物陰に安置し、個々に用意された将軍用のテントに入った。
疲れた。当たり前だが人を殺したのは初めてだ。肉体的には疲労していたが、それ以上に精神的に興奮している。眠らねばと思うが寝付けない。
「サトシ、おるか?」
アルデの声だ。俺は返事をするとアルデを迎え入れた。彼女は薄い布を身に纏っている。
「どうした?アルデ」
「寝付けんのじゃろう?儂も寝付けなくてのう。添い寝でもしてもらおうかと思ってな」
相変わらずいたずらっぽい表情で話す。が、少し照れているようにも見えた。
「いいよ。俺もなんかソワソワしてたんだ。こっち来な」
アルデをベッドに誘う。彼女は素直に従いベッドに潜り込んだ。
「サトシは父上と同じ雰囲気を持っておるな」
「そうか?同じ世界から来たからかな?」
「かも知れぬな」
他愛ない事を話す。
突然アルデの口調が変わる。
「儂は今日、沢山の人を殺した。その者達も儂と同じく意思を持った人間じゃったんじゃろうな」
「後悔しているのか?」
「いや、国を守るためじゃ。仕方のないこと。じゃが」
アルデは沈黙した。肩が震えている。泣いているのか。俺はアルデを後ろから抱き締めた。
「儂は怖い。死ぬのが怖い」
アルデは俺の腕の中で体を捻り、こちらを向いた。その目には涙がこぼれている。
俺は彼女の瞼に口をつけた。口のなかにしょっぱい味が広がる。俺は腕をアルデの腰に回し下半身を引き寄せた。華奢な腰に手をかけると、ふっくらとした臀部の存在が小指から伝わってくる。アルデの顎は上向きになり自然と唇同士が触れた気がした。
アルデは目を閉じて体を俺に押し付ける。彼女の温もりと凹凸を俺は胸、脚、下腹部で感じた。アルデは俺の太ももを自分の脚で挟む。彼女の脚の付け根から熱を感じる。
俺はアルデの首もとに顔を埋め、首筋に唇を這わせる。油と埃の匂いの中に甘ったるい香りが混じる。アルデの息遣いが少し荒くなる。唇は耳元、頬、彼女の小さな唇に重なる。アルデが俺の唇を甘噛みする。いつの間にか二人は舌を絡ませる。
暗闇のなかで俺の手は彼女の肌を撫で回す。同様にアルデも脚を絡め、俺の肌を撫でる。二人の息づかいだけが聞こえる。やがて唇を離しアルデが囁く。
「固くなっておるな、苦しいのじゃろう?」
表情は見えないがきっといつものイタズラな笑顔だろう。自分でも強く脈打っているのが判る。アルデは小さく笑うと手のひらでそれを優しく撫でた。
アルデの小さな胸に触れる。
「ん」
小さな吐息が聞こえる。その手を腹部、そして下腹部へと滑らせる。吐息は激しくなる。やがてその手はささやかな草原に至る。アルデにもはや余裕はない。俺の指は熱い隙間に滑り込んだ。
「好きじゃ」
アルデが消えそうな声で言った。
俺たちはひとつになった。
甘い時間は突然の轟音で断ち切られる。
「将軍!敵襲です!」
伝令が叫ぶ。俺とアルデは素早く身支度をしマシンへ向かった。俺たちめがけて放たれる火炎魔法を周囲の部下が食い止める。
視界の端にこちらに向かって弓を引く敵が見えた。そこへ光の塊が敵兵に襲いかかり、その体は地煙になって消滅する。
「サーシャ!助かった!」
「戯れもよろしいですが、時を選ぶべきです」
サーシャはそういい放つと敵軍にまた突進した。
俺とアルデがマシンに乗り込もうとしたその時、耳元で声がした。
「貴様が大将だな」
振り向くとそこに黒い布を纏った男がいた。男が手を振り上げる。アルデの右手足が引きちぎれ宙を舞う。敵だ、それも人間離れした。
「くそっアルデがやられた!」
その声に気付いたサーシャがこちらに飛んでくる。が、それよりも早く男は俺の首を掻き切った。
一瞬の暗転。俺の体は動かない。目を開くとサーシャが懸命に回復魔法をかけてくれていた。
「アルデは?」
アルデは俺のとなりに寝かされていた。息はあるようだが救護兵が回復魔法で懸命に看護している。
「敵は?」
俺は声を振り絞りサーシャに聞いた。
「べリアルが戦っています」
闇に目を凝らすと、そこには二人の黒い男が死闘を繰り広げていた。
夜陰に乗じて敵が奇襲をかけてくる可能性は高い。高台に布陣した場合、昼間の戦闘では視界が開けて優位に立てるが、夜は接近する敵に気付きにくい。この夜間に敵も高台の制圧を試みるだろう。とは言え無駄に疲労しては明日の戦いに影響が出る。
俺は人間部隊を3シフトに分割し、警戒に当たらせた。また、べリアル配下の夜行性の魔物たちは終夜警戒に当たっている。
夜営地の設置は魔導士たちが行い、組成魔法で居心地のよいテントを作ってくれた。対魔法コーティングを着ている方が安全ではあるが、疲れきった体にこのテントは魅力的だ。俺たちはメカを物陰に安置し、個々に用意された将軍用のテントに入った。
疲れた。当たり前だが人を殺したのは初めてだ。肉体的には疲労していたが、それ以上に精神的に興奮している。眠らねばと思うが寝付けない。
「サトシ、おるか?」
アルデの声だ。俺は返事をするとアルデを迎え入れた。彼女は薄い布を身に纏っている。
「どうした?アルデ」
「寝付けんのじゃろう?儂も寝付けなくてのう。添い寝でもしてもらおうかと思ってな」
相変わらずいたずらっぽい表情で話す。が、少し照れているようにも見えた。
「いいよ。俺もなんかソワソワしてたんだ。こっち来な」
アルデをベッドに誘う。彼女は素直に従いベッドに潜り込んだ。
「サトシは父上と同じ雰囲気を持っておるな」
「そうか?同じ世界から来たからかな?」
「かも知れぬな」
他愛ない事を話す。
突然アルデの口調が変わる。
「儂は今日、沢山の人を殺した。その者達も儂と同じく意思を持った人間じゃったんじゃろうな」
「後悔しているのか?」
「いや、国を守るためじゃ。仕方のないこと。じゃが」
アルデは沈黙した。肩が震えている。泣いているのか。俺はアルデを後ろから抱き締めた。
「儂は怖い。死ぬのが怖い」
アルデは俺の腕の中で体を捻り、こちらを向いた。その目には涙がこぼれている。
俺は彼女の瞼に口をつけた。口のなかにしょっぱい味が広がる。俺は腕をアルデの腰に回し下半身を引き寄せた。華奢な腰に手をかけると、ふっくらとした臀部の存在が小指から伝わってくる。アルデの顎は上向きになり自然と唇同士が触れた気がした。
アルデは目を閉じて体を俺に押し付ける。彼女の温もりと凹凸を俺は胸、脚、下腹部で感じた。アルデは俺の太ももを自分の脚で挟む。彼女の脚の付け根から熱を感じる。
俺はアルデの首もとに顔を埋め、首筋に唇を這わせる。油と埃の匂いの中に甘ったるい香りが混じる。アルデの息遣いが少し荒くなる。唇は耳元、頬、彼女の小さな唇に重なる。アルデが俺の唇を甘噛みする。いつの間にか二人は舌を絡ませる。
暗闇のなかで俺の手は彼女の肌を撫で回す。同様にアルデも脚を絡め、俺の肌を撫でる。二人の息づかいだけが聞こえる。やがて唇を離しアルデが囁く。
「固くなっておるな、苦しいのじゃろう?」
表情は見えないがきっといつものイタズラな笑顔だろう。自分でも強く脈打っているのが判る。アルデは小さく笑うと手のひらでそれを優しく撫でた。
アルデの小さな胸に触れる。
「ん」
小さな吐息が聞こえる。その手を腹部、そして下腹部へと滑らせる。吐息は激しくなる。やがてその手はささやかな草原に至る。アルデにもはや余裕はない。俺の指は熱い隙間に滑り込んだ。
「好きじゃ」
アルデが消えそうな声で言った。
俺たちはひとつになった。
甘い時間は突然の轟音で断ち切られる。
「将軍!敵襲です!」
伝令が叫ぶ。俺とアルデは素早く身支度をしマシンへ向かった。俺たちめがけて放たれる火炎魔法を周囲の部下が食い止める。
視界の端にこちらに向かって弓を引く敵が見えた。そこへ光の塊が敵兵に襲いかかり、その体は地煙になって消滅する。
「サーシャ!助かった!」
「戯れもよろしいですが、時を選ぶべきです」
サーシャはそういい放つと敵軍にまた突進した。
俺とアルデがマシンに乗り込もうとしたその時、耳元で声がした。
「貴様が大将だな」
振り向くとそこに黒い布を纏った男がいた。男が手を振り上げる。アルデの右手足が引きちぎれ宙を舞う。敵だ、それも人間離れした。
「くそっアルデがやられた!」
その声に気付いたサーシャがこちらに飛んでくる。が、それよりも早く男は俺の首を掻き切った。
一瞬の暗転。俺の体は動かない。目を開くとサーシャが懸命に回復魔法をかけてくれていた。
「アルデは?」
アルデは俺のとなりに寝かされていた。息はあるようだが救護兵が回復魔法で懸命に看護している。
「敵は?」
俺は声を振り絞りサーシャに聞いた。
「べリアルが戦っています」
闇に目を凝らすと、そこには二人の黒い男が死闘を繰り広げていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる