27 / 45
第三章:姫様暴走戦記
27.明らかにならない出来事
しおりを挟む
ヴーケが目覚めたのは例の出来事から翌々日の朝だった。その頃にはウオーヌ=マサンの街全体にはびこっていたつる性植物は枯れ果てており、捕らえられていた兵たちも無事と言っていいかはともかく解放されていた。
ぼんやりとベッドの上で身体を起こしたヴーケのところに、ハルトウが朝食をもってやってきた。
「どうだいヴーケ? 体調に問題が無いといいんだけど。それにしても随分長いこと寝ていたからもんだよ。あのときキミの体を乗っ取っていた星の神のせいで相当疲れてしまったのだろうと心配していたんだ」
「乗っ取って? アタシになにか起きていたのですか? ごめんなさい、全く何も覚えてないんです…… なにかとんでもないことをしてしまったんでしょうか」
「いいや、心配はいらない、問題が起きたわけじゃないんだ。ただ星の神と名乗った者と色々な話をしたんだけど、僕には内容が難しすぎてどうしたらいいかわからなくてね。ああ、そんなことを言ってもキミは意識が無かったのだから余計に混乱させてしまうだろう、すまない」
実のところヴーケは本当に覚えていなかったのだ。それでもハルトウへ向かってもっともらしいことを並べ立てるため、自己暗示の魔法をかけたところまでは辛うじて覚えていた。
しかしその直後、本当に意識を乗っ取られたかのようになってしまい、記憶はひとかけらも残っていない。自分でも何をどうしたのか、なにを言ったのかは気になっているが、これを明らかにする方法は限られる。
「朝食ありがとうございます。でも食欲が無いのでミルクだけいただきますね。それで街の人たちは? さらわれた軍の偉い方々は無事なのですか?」
「いいかいヴーケ。いくらキミが優しく素晴らしい心を持っていたとしても、今は自分のことだけを考えていいんだ。まずはしっかり休息をとって元気になってくれ」
そう言い残し、ハルトウは部屋を出て行った。あの様子だと誰も戻って来てはいないのだろう。もちろんそれ自体はヴーケの計画通りなのだから問題は無い。大分頭がはっきりしてきたヴーケは、そこまでしっかりと考えてからミルクを一気に飲み干した。
『てゆうかアタシなにしちゃったワケ? てゆうかランドはちゃンと見ててくれたンでしょ? ぶっちゃけチリ一粒だって覚えてなぃカラ教えてょ?』
『まさか演技に夢中になり過ぎて覚えていないとか? それとも自己暗示を効かせすぎて自分を洗脳してしまったんですかねえ。とりあえずことの顛末はこのような感じでして――』
『ふーん、てゆうかアタシってば賢すぎン? ぶっちゃけランドに聞かされても自分が何ゆってたのかさっぱり理解できなぃンだケド? とりま作戦がどんなンなってるかサノっちに聞いてみょっかナ』
ヴーケは自分の行動や発言をランドから聞いて驚きつつ、計画の進行状況や人質の様子を確認するため魔導通信でサーノウへ連絡を取ることにした。すると当然のように彼は連絡を今か今かと心待ちにしており、敬愛する姫からの連絡に大喜びだ。
『姫様! ご無事でしたか!? 一体何が起こったのか私には理解が及びませぬ。予定から大分逸れ、あの勇者と延々話しこんだまではまあ良いとして、その内容が問題、いえ問題ではなく謎だらけといったところでしょうか』
「てゆうかアタシもぜーんぜン覚えてないからどんな話をしたのかあンまわかってないンだょねぇ。ぶっちゃけその辺りを教えてもらいたぃワケ。もちランドには聞いたけどサノっちからも聞いとけばもっと詳しくわかるカナってネ」
『かしこまりました。では最初からご説明いたしますね。まず最初に――――』
こうしてサーノウから詳細を聞き取ったヴーケは、やはりまったく覚えていないことと、自分がそんな小難しいことを並べ立てたことに疑問を感じるのだった。
「てゆうか星の神々って設定がまず謎だょネ。考えたアタシでも適当過ぎン? って思ぅょ。せめて月にしとけばよかったくなぃ?」
『疑問を感じるのはまずそこですか? 私は神の代弁者と言うところと、人間の勇者が我々魔人族の暴走を止める役割を持っているというあたりですなあ。いやはや、随分と説得力のある設定だなと感心しきりでございます』
「てゆうか代弁者とかゆっときながら神様が直接話してるンだからイミフ。あとサあとサ魔人族の暴走ってのが二千年前、ホントにあったのカナ? てゆうかアタシらって二千年以上前からいるンだねぇ」
『左様ですな。ですがそれは姫様の創作では? それともどこかで読んだとかなのでしょうか?』
「てゆうか英雄譚っていつのお話かは書いてなかったンだケド? あとサあとサぶっちゃけ意識なぃ時の方が頭良くてワロ。てゆうか人間も滅びかけたことあるなんて知ってた?」
『いいえ、ですがそれも姫様の創作かと…… 事実なのですかね? だとしたら姫様は一体どこでそんな話を知ったのか不思議です。今はそんなことをおっしゃった記憶がないのですよね? 無意識の創作とは恐れ入ります』
「てゆうか恐ろしいのは無意識のアタシだよネ。いったぃナニモノって感じ? まさかホントに星の神様がアタシに降臨して乗り移ってたとか? マジありえなぃンですケド?」
『そうそう、もう一つ疑問が。他の国にも勇者がいると言うのはどうです? まさかそれはさすがに事実ですよね?』
「てゆうかそんなのしンなぃ。てゆうかアタシ最近まで城と城下町以外行ったことなかったし? 人間だってその時初めて見たンだもン。ぶっちゃけ二人に話を聞いたら余計にどこまでホントかどこまでアタシの作り話なのかわかンなくなっちゃった」
『ですがあの様子だと勇者はほとんどのことを信じていたように見えました。これは今後の戦局に影響が出ると考えていいかと。といっても人間の王へ進言できるかどうかによるでしょうがね』
「てゆうか知ってた? 人間の王様って誰も見たこと無いンだってサ。側近の数人しか会ったことのなぃ王様ってどんなのだろネ。ぶっちゃけアタシってば興味津々なンですケドー」
『そこは知りませんでした。随分と胡散臭い話ですねえ。つまり今のマイナト王国を動かしているのは王ではなく側近たちと言うこと。それすなわち傀儡政権と言っていいでしょうな』
「てゆうか王様いないのに戦争バッカやってるとか頭おかしくなぃ? ぶっちゃけ戦争しなぃ方がお金かからンくていぃ生活できそうなのにネ。アタシってば誰がそんなに国を広げたいと思ってるかってトコ気になっちゃうカモ」
『姫様? くれぐれも早まった行動はおやめくださいませ? それで人質はいかがいたしましょうか。ヤツラ囚われの分際で、飯がまずいだの酒が呑みたいだのとうるさくて仕方ありません。相当贅沢三昧な毎日を送っていたのでしょうなあ』
「てゆうかハルトウに聞いたこともあわせて考えると人質とってもクマちゃんとこへの侵略やめなそうみたぃな? てゆうかぶっちゃけアタシも最初からそう思ってたンだけどサ」
『それではいかがいたしましょうか? 武力でウオーヌ=マサンを取り返すだけなら人質は必要ありませんし』
「ぶっちゃけいても邪魔なだけなら帰しちゃおっか。てゆうか次の満月まで待たなくてもいいンじゃなぃ? 最後にアレをたっぷり食べさしてあげてネ」
『はあ、アレですか…… あまり気が進みませんが仰せのままにいたしましょう』
結局あらたになにかわかったこともなく、決まったことと言えば人質の釈放くらいだが、それでもヴーケは満足そうに笑いながらベッドへと寝ころんだ。
ぼんやりとベッドの上で身体を起こしたヴーケのところに、ハルトウが朝食をもってやってきた。
「どうだいヴーケ? 体調に問題が無いといいんだけど。それにしても随分長いこと寝ていたからもんだよ。あのときキミの体を乗っ取っていた星の神のせいで相当疲れてしまったのだろうと心配していたんだ」
「乗っ取って? アタシになにか起きていたのですか? ごめんなさい、全く何も覚えてないんです…… なにかとんでもないことをしてしまったんでしょうか」
「いいや、心配はいらない、問題が起きたわけじゃないんだ。ただ星の神と名乗った者と色々な話をしたんだけど、僕には内容が難しすぎてどうしたらいいかわからなくてね。ああ、そんなことを言ってもキミは意識が無かったのだから余計に混乱させてしまうだろう、すまない」
実のところヴーケは本当に覚えていなかったのだ。それでもハルトウへ向かってもっともらしいことを並べ立てるため、自己暗示の魔法をかけたところまでは辛うじて覚えていた。
しかしその直後、本当に意識を乗っ取られたかのようになってしまい、記憶はひとかけらも残っていない。自分でも何をどうしたのか、なにを言ったのかは気になっているが、これを明らかにする方法は限られる。
「朝食ありがとうございます。でも食欲が無いのでミルクだけいただきますね。それで街の人たちは? さらわれた軍の偉い方々は無事なのですか?」
「いいかいヴーケ。いくらキミが優しく素晴らしい心を持っていたとしても、今は自分のことだけを考えていいんだ。まずはしっかり休息をとって元気になってくれ」
そう言い残し、ハルトウは部屋を出て行った。あの様子だと誰も戻って来てはいないのだろう。もちろんそれ自体はヴーケの計画通りなのだから問題は無い。大分頭がはっきりしてきたヴーケは、そこまでしっかりと考えてからミルクを一気に飲み干した。
『てゆうかアタシなにしちゃったワケ? てゆうかランドはちゃンと見ててくれたンでしょ? ぶっちゃけチリ一粒だって覚えてなぃカラ教えてょ?』
『まさか演技に夢中になり過ぎて覚えていないとか? それとも自己暗示を効かせすぎて自分を洗脳してしまったんですかねえ。とりあえずことの顛末はこのような感じでして――』
『ふーん、てゆうかアタシってば賢すぎン? ぶっちゃけランドに聞かされても自分が何ゆってたのかさっぱり理解できなぃンだケド? とりま作戦がどんなンなってるかサノっちに聞いてみょっかナ』
ヴーケは自分の行動や発言をランドから聞いて驚きつつ、計画の進行状況や人質の様子を確認するため魔導通信でサーノウへ連絡を取ることにした。すると当然のように彼は連絡を今か今かと心待ちにしており、敬愛する姫からの連絡に大喜びだ。
『姫様! ご無事でしたか!? 一体何が起こったのか私には理解が及びませぬ。予定から大分逸れ、あの勇者と延々話しこんだまではまあ良いとして、その内容が問題、いえ問題ではなく謎だらけといったところでしょうか』
「てゆうかアタシもぜーんぜン覚えてないからどんな話をしたのかあンまわかってないンだょねぇ。ぶっちゃけその辺りを教えてもらいたぃワケ。もちランドには聞いたけどサノっちからも聞いとけばもっと詳しくわかるカナってネ」
『かしこまりました。では最初からご説明いたしますね。まず最初に――――』
こうしてサーノウから詳細を聞き取ったヴーケは、やはりまったく覚えていないことと、自分がそんな小難しいことを並べ立てたことに疑問を感じるのだった。
「てゆうか星の神々って設定がまず謎だょネ。考えたアタシでも適当過ぎン? って思ぅょ。せめて月にしとけばよかったくなぃ?」
『疑問を感じるのはまずそこですか? 私は神の代弁者と言うところと、人間の勇者が我々魔人族の暴走を止める役割を持っているというあたりですなあ。いやはや、随分と説得力のある設定だなと感心しきりでございます』
「てゆうか代弁者とかゆっときながら神様が直接話してるンだからイミフ。あとサあとサ魔人族の暴走ってのが二千年前、ホントにあったのカナ? てゆうかアタシらって二千年以上前からいるンだねぇ」
『左様ですな。ですがそれは姫様の創作では? それともどこかで読んだとかなのでしょうか?』
「てゆうか英雄譚っていつのお話かは書いてなかったンだケド? あとサあとサぶっちゃけ意識なぃ時の方が頭良くてワロ。てゆうか人間も滅びかけたことあるなんて知ってた?」
『いいえ、ですがそれも姫様の創作かと…… 事実なのですかね? だとしたら姫様は一体どこでそんな話を知ったのか不思議です。今はそんなことをおっしゃった記憶がないのですよね? 無意識の創作とは恐れ入ります』
「てゆうか恐ろしいのは無意識のアタシだよネ。いったぃナニモノって感じ? まさかホントに星の神様がアタシに降臨して乗り移ってたとか? マジありえなぃンですケド?」
『そうそう、もう一つ疑問が。他の国にも勇者がいると言うのはどうです? まさかそれはさすがに事実ですよね?』
「てゆうかそんなのしンなぃ。てゆうかアタシ最近まで城と城下町以外行ったことなかったし? 人間だってその時初めて見たンだもン。ぶっちゃけ二人に話を聞いたら余計にどこまでホントかどこまでアタシの作り話なのかわかンなくなっちゃった」
『ですがあの様子だと勇者はほとんどのことを信じていたように見えました。これは今後の戦局に影響が出ると考えていいかと。といっても人間の王へ進言できるかどうかによるでしょうがね』
「てゆうか知ってた? 人間の王様って誰も見たこと無いンだってサ。側近の数人しか会ったことのなぃ王様ってどんなのだろネ。ぶっちゃけアタシってば興味津々なンですケドー」
『そこは知りませんでした。随分と胡散臭い話ですねえ。つまり今のマイナト王国を動かしているのは王ではなく側近たちと言うこと。それすなわち傀儡政権と言っていいでしょうな』
「てゆうか王様いないのに戦争バッカやってるとか頭おかしくなぃ? ぶっちゃけ戦争しなぃ方がお金かからンくていぃ生活できそうなのにネ。アタシってば誰がそんなに国を広げたいと思ってるかってトコ気になっちゃうカモ」
『姫様? くれぐれも早まった行動はおやめくださいませ? それで人質はいかがいたしましょうか。ヤツラ囚われの分際で、飯がまずいだの酒が呑みたいだのとうるさくて仕方ありません。相当贅沢三昧な毎日を送っていたのでしょうなあ』
「てゆうかハルトウに聞いたこともあわせて考えると人質とってもクマちゃんとこへの侵略やめなそうみたぃな? てゆうかぶっちゃけアタシも最初からそう思ってたンだけどサ」
『それではいかがいたしましょうか? 武力でウオーヌ=マサンを取り返すだけなら人質は必要ありませんし』
「ぶっちゃけいても邪魔なだけなら帰しちゃおっか。てゆうか次の満月まで待たなくてもいいンじゃなぃ? 最後にアレをたっぷり食べさしてあげてネ」
『はあ、アレですか…… あまり気が進みませんが仰せのままにいたしましょう』
結局あらたになにかわかったこともなく、決まったことと言えば人質の釈放くらいだが、それでもヴーケは満足そうに笑いながらベッドへと寝ころんだ。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる