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第四章 出戻り貴族
35.領地改革
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ディックスを待っている間に待ちくたびれてしまった私はいつの間にか昼寝をしてしまった。屋敷にいるときは平気だったのに、宿屋へ帰ってきた安堵感なのか習慣を思い出してしまったのか、急に眠くなってしまったのだ。
「ポポちゃん、そろそろ夕飯よ。
起きられるかしら?」
「あら、いつの間にか寝ちゃってたのね。
しかも三階まで運んでくれたの!?
ごめんなさい、重かったでしょ」
「なんだか軽く感じたわね。
ちゃんと食べてるのかしら?」
「粗食ではあるけど最低限は食べているわ。
ディックスはもう帰ってきてるの?」
「とっくに帰ってきてるけど、わざわざ起こすのはかわいそうだって。
帰りは明日なんだから平気でしょ?」
「ええ、夕飯を食べながらお話しようかな。
クラリスにも関係ないわけじゃないしね。
それとノルンはどうしてる? ほっといて悪いことしちゃったわ」
「あの子良く働くわね。
いろいろ手伝ってくれて申し訳ないくらいよ」
「屋敷では私が一番怠け者だもの。
みんなホントに良くしてくれてありがたいわ」
村から来てもらった子供たちにはもっとのんびり過ごしてもらいたいのだけど、それじゃ落ち着かないらしく一日中働いていることが多い。娼館から来た四人もメリーたちも良く働いてくれ騎士団の宿舎を掃除したり洗濯までやっている。何より裁縫出来る者が数人いてくれて助かっている。
その分暇を持て余した騎士団は狩りへ行き、食卓がにぎわうと言う好循環が起きていて喜ばしい。村でも狩りには出かけていてまあまあの成果を上げていると聞いている。
だが豊かとは程遠いのが現状で今ようやく人並みの食生活が見えてきたと言う程度である。ここからさらなる富国を目指すには人力だけでは難しいと思ってディックスへ相談に来たのだった。
「さ、羊のシチューよ。
おかわりもあるからたくさん食べてね。
帰ったらしばらく贅沢はできないでしょうからノルンも遠慮しちゃだめよ」
「はい、ありがとうございます。
こんな柔らかいパンを食べたのは初めてです。
街ではやっぱりいい生活が出来るんですね」
まあそう思うのも当然か。だが実際はそんなこともなく、貧困にあえいでいる人もいるし家を無くし日々食べるものがない人たちも大勢いるのだ。それを説明するとノルンは信じられない様子で目を丸くしていた。そして当然ノルンが感じているであろう疑問へはクラリスが説明をしてくれた。
「街ではね、全員が同じ物を食べているわけじゃないのよ。
誰かが用意してくれるのではなく、自分たちが仕事をしてお金を得るの。
そのお金で食べるものも着るものも、家に住むだけでもお金がかかるんだから」
「ということはもしかしてお金が無くて食べるものがない人たちもいるのですか?
さっき運んで行ったものは他の家の分ではないと言うことでしょうか」
「あれは別のお店にいる人の分よ。
朝には炊き出しをして食べるものがない人たち向けに振舞っているけどね。
でも街でやっているわけじゃなくポポちゃんが善意でやっていることなの」
「そうなのですね。
やはりレン様はお優しくて素晴らしいお方です。
私たちは村で貧しい生活が当たり前でしたが、今は希望を持てています」
なんだかあまり褒められ過ぎてもむず痒くて仕方がない。私は慌てて話を逸らした。
「それでディックス、今日はお願いがあってやってきたのよ。
ちゃんと仕事の依頼だから安心してね」
「ほう、お嬢の頼まれごとなら断りゃしないさ。
この間の風呂ってやつはちゃんと使えているか?
水の下から湯を沸かす仕組みを考えるのが大変だったんだぜ?」
「そうそう、素晴らしい出来だわ!
毎日快適で気持ちよく使わせてもらってるの。
ノルンもお風呂が好きになったでしょ?」
「はい、あんなに沢山のお湯を見たのは初めてでした。
でもお水を貯めるのも沸かすのも大変ですよね」
「今は薪で火を起こしているからね。
領内で石炭が見つかればいいのだけどそんな都合のいい話はなかなかないわ」
「せきたん? お嬢それはなんだい?
それで湯が沸くのか?」
「薪の代わりに使える燃える石よ。
ディックスもクラリスも知らないかしら?」
二人とも首を横に振った。ノルンはしばらく考え込んでいたが結局同じように首を振るのだった。と言うことは石炭が一般的ではないと言うことか。まして石油なんてもってのほかだろう。工業レベルを考えると大規模な採掘も難しいだろうし、なんと言っても鉄鉱石を掘るだけで一苦労なのだから。
「それより用件を先に話すわ。
ディックスには風車とため池を作ってほしいのよ。
畑のそばに井戸を掘って風車でくみ上げたら人手が少なくても良くなるでしょ」
「なるほどな、それは悪くない案だ。
だが木材も人手も相当かかりそうだぞ?
宿無しを雇えば人手は何とかなると思うがなあ」
「木材は森があるから平気だと思うの。
自然破壊にはなるけど湖の近くを伐採して開拓するつもりなのよ。
木材の調達と消費が同時にできて一石二鳥でしょ」
「ため池はその湖の近くへ作るのか?
畑と湖が近けりゃいいのにな」
「水を流せるほど近くはないわね。
湖のそばには魚の養殖場が作れないかなって思ってるの
でも森の中へ新たに畑を作って収穫量を増やすこともできるかもね」
「養殖ってことは魚を飼って育てるってことか?
蚕じゃあるめえしそんなこと出来るもんかねえ」
「だから水を流し続けて湖と同じ環境にするのよ。
湖と隣接したため池で安全に漁ができるって位に考えてくれたらいいわ」
これは成功するかどうか全く未知数だったが、やってみる価値はあるだろう。獲り過ぎた魚を閉じ込めておけるだけでも十分な価値がある。事前に確認しておいた地形をディックスへ説明しながら、湖へ流れ込んでいる沢の水を貯め池へ引くことを提案した。
「どちらにせよ同時進行は無理だな。
優先度が高いのは畑の風車だろうけど木材は湖のそばか。
さてどうしたもんかねえ」
「伐採は私も手伝うからそんなに大変じゃないと思うわ。
問題はどうやって水をくみ上げるかよ。
私の頭では思い浮かばないからディックスにお願いしてるの」
「かーっ、そうやってすぐおだてて乗せようとするんだからなあ。
まあ汲み上げるだけなら何とかなるだろ。
畑の近くにもため池作るんだろ?」
「そう言うことになるわね。
あふれた水はまた井戸へ戻せるといいのかしら」
「よし分かった、お嬢のためなら何でもするさ。
まずは下見へ行かなきゃならねえが、今入っている仕事が終わってからだな。
来週には土産でも持って屋敷へ出向くぜ」
「ありがとう、ホント助かるわ。
工事が軌道に乗ったらディックスが付きっきりでなくても平気よ。
人足が泊まるところも用意するし食事も出すからね。
でもディックスを借りている間はクラリスに寂しい思いをさせるけど勘弁してね」
「でもそれほど遠くないじゃない。
一日開けても宿屋は回るからたまに見に行けばいいわよ。
こっちへ来てくれた女性たちも大分慣れて来たしね」
「お金の管理だけはしっかりしないとダメよ。
魔が差すような状況作ってかわいそうなことになるといけないわ」
「そうね、その辺りはグランのお仲間へ任せるよう手配するわ。
でも宿屋をお休みにしてしまった方がいいかな。
みんなで慰安旅行って手もあるわね」
「残念だけどホントなにもないところなのよねえ。
でもいつかは観光に来てもらえる場所にしたいわ。
そのためにもディックスに手伝ってもらわないと」
「そうね、ディックスったらポポちゃんのためならなんだってするなんて言ってるし。
たまにヤキモチ焼いてしまうくらいよ」
「それはそれは、美人は存在だけで誰かに心配事をもたらしてしまうのね。
うふふ、ごめんなさい、クラリス」
「まあポポちゃんたら生意気言っちゃって。
でも私もあなたにならなんでもしてあげたいと思っているわ」
二人とも本心から言ってくれているのが伝わってきて感謝の気持ちでいっぱいだ。ディックスや凸凹コンビをはじめとするグランの仲間たち、そしてクラリスは、こんな何もできない子供を友人として扱ってくれる心の広い優しい人たちなのだ。
翌日の朝、私たちは帰り支度をしながらディックスたちを迎え入れる準備をすることを約束した。これで工事の目途はついた。ささやかながら農業革命への第一歩を踏み出した気がして、私は気分よく家路についたのだった。
「ポポちゃん、そろそろ夕飯よ。
起きられるかしら?」
「あら、いつの間にか寝ちゃってたのね。
しかも三階まで運んでくれたの!?
ごめんなさい、重かったでしょ」
「なんだか軽く感じたわね。
ちゃんと食べてるのかしら?」
「粗食ではあるけど最低限は食べているわ。
ディックスはもう帰ってきてるの?」
「とっくに帰ってきてるけど、わざわざ起こすのはかわいそうだって。
帰りは明日なんだから平気でしょ?」
「ええ、夕飯を食べながらお話しようかな。
クラリスにも関係ないわけじゃないしね。
それとノルンはどうしてる? ほっといて悪いことしちゃったわ」
「あの子良く働くわね。
いろいろ手伝ってくれて申し訳ないくらいよ」
「屋敷では私が一番怠け者だもの。
みんなホントに良くしてくれてありがたいわ」
村から来てもらった子供たちにはもっとのんびり過ごしてもらいたいのだけど、それじゃ落ち着かないらしく一日中働いていることが多い。娼館から来た四人もメリーたちも良く働いてくれ騎士団の宿舎を掃除したり洗濯までやっている。何より裁縫出来る者が数人いてくれて助かっている。
その分暇を持て余した騎士団は狩りへ行き、食卓がにぎわうと言う好循環が起きていて喜ばしい。村でも狩りには出かけていてまあまあの成果を上げていると聞いている。
だが豊かとは程遠いのが現状で今ようやく人並みの食生活が見えてきたと言う程度である。ここからさらなる富国を目指すには人力だけでは難しいと思ってディックスへ相談に来たのだった。
「さ、羊のシチューよ。
おかわりもあるからたくさん食べてね。
帰ったらしばらく贅沢はできないでしょうからノルンも遠慮しちゃだめよ」
「はい、ありがとうございます。
こんな柔らかいパンを食べたのは初めてです。
街ではやっぱりいい生活が出来るんですね」
まあそう思うのも当然か。だが実際はそんなこともなく、貧困にあえいでいる人もいるし家を無くし日々食べるものがない人たちも大勢いるのだ。それを説明するとノルンは信じられない様子で目を丸くしていた。そして当然ノルンが感じているであろう疑問へはクラリスが説明をしてくれた。
「街ではね、全員が同じ物を食べているわけじゃないのよ。
誰かが用意してくれるのではなく、自分たちが仕事をしてお金を得るの。
そのお金で食べるものも着るものも、家に住むだけでもお金がかかるんだから」
「ということはもしかしてお金が無くて食べるものがない人たちもいるのですか?
さっき運んで行ったものは他の家の分ではないと言うことでしょうか」
「あれは別のお店にいる人の分よ。
朝には炊き出しをして食べるものがない人たち向けに振舞っているけどね。
でも街でやっているわけじゃなくポポちゃんが善意でやっていることなの」
「そうなのですね。
やはりレン様はお優しくて素晴らしいお方です。
私たちは村で貧しい生活が当たり前でしたが、今は希望を持てています」
なんだかあまり褒められ過ぎてもむず痒くて仕方がない。私は慌てて話を逸らした。
「それでディックス、今日はお願いがあってやってきたのよ。
ちゃんと仕事の依頼だから安心してね」
「ほう、お嬢の頼まれごとなら断りゃしないさ。
この間の風呂ってやつはちゃんと使えているか?
水の下から湯を沸かす仕組みを考えるのが大変だったんだぜ?」
「そうそう、素晴らしい出来だわ!
毎日快適で気持ちよく使わせてもらってるの。
ノルンもお風呂が好きになったでしょ?」
「はい、あんなに沢山のお湯を見たのは初めてでした。
でもお水を貯めるのも沸かすのも大変ですよね」
「今は薪で火を起こしているからね。
領内で石炭が見つかればいいのだけどそんな都合のいい話はなかなかないわ」
「せきたん? お嬢それはなんだい?
それで湯が沸くのか?」
「薪の代わりに使える燃える石よ。
ディックスもクラリスも知らないかしら?」
二人とも首を横に振った。ノルンはしばらく考え込んでいたが結局同じように首を振るのだった。と言うことは石炭が一般的ではないと言うことか。まして石油なんてもってのほかだろう。工業レベルを考えると大規模な採掘も難しいだろうし、なんと言っても鉄鉱石を掘るだけで一苦労なのだから。
「それより用件を先に話すわ。
ディックスには風車とため池を作ってほしいのよ。
畑のそばに井戸を掘って風車でくみ上げたら人手が少なくても良くなるでしょ」
「なるほどな、それは悪くない案だ。
だが木材も人手も相当かかりそうだぞ?
宿無しを雇えば人手は何とかなると思うがなあ」
「木材は森があるから平気だと思うの。
自然破壊にはなるけど湖の近くを伐採して開拓するつもりなのよ。
木材の調達と消費が同時にできて一石二鳥でしょ」
「ため池はその湖の近くへ作るのか?
畑と湖が近けりゃいいのにな」
「水を流せるほど近くはないわね。
湖のそばには魚の養殖場が作れないかなって思ってるの
でも森の中へ新たに畑を作って収穫量を増やすこともできるかもね」
「養殖ってことは魚を飼って育てるってことか?
蚕じゃあるめえしそんなこと出来るもんかねえ」
「だから水を流し続けて湖と同じ環境にするのよ。
湖と隣接したため池で安全に漁ができるって位に考えてくれたらいいわ」
これは成功するかどうか全く未知数だったが、やってみる価値はあるだろう。獲り過ぎた魚を閉じ込めておけるだけでも十分な価値がある。事前に確認しておいた地形をディックスへ説明しながら、湖へ流れ込んでいる沢の水を貯め池へ引くことを提案した。
「どちらにせよ同時進行は無理だな。
優先度が高いのは畑の風車だろうけど木材は湖のそばか。
さてどうしたもんかねえ」
「伐採は私も手伝うからそんなに大変じゃないと思うわ。
問題はどうやって水をくみ上げるかよ。
私の頭では思い浮かばないからディックスにお願いしてるの」
「かーっ、そうやってすぐおだてて乗せようとするんだからなあ。
まあ汲み上げるだけなら何とかなるだろ。
畑の近くにもため池作るんだろ?」
「そう言うことになるわね。
あふれた水はまた井戸へ戻せるといいのかしら」
「よし分かった、お嬢のためなら何でもするさ。
まずは下見へ行かなきゃならねえが、今入っている仕事が終わってからだな。
来週には土産でも持って屋敷へ出向くぜ」
「ありがとう、ホント助かるわ。
工事が軌道に乗ったらディックスが付きっきりでなくても平気よ。
人足が泊まるところも用意するし食事も出すからね。
でもディックスを借りている間はクラリスに寂しい思いをさせるけど勘弁してね」
「でもそれほど遠くないじゃない。
一日開けても宿屋は回るからたまに見に行けばいいわよ。
こっちへ来てくれた女性たちも大分慣れて来たしね」
「お金の管理だけはしっかりしないとダメよ。
魔が差すような状況作ってかわいそうなことになるといけないわ」
「そうね、その辺りはグランのお仲間へ任せるよう手配するわ。
でも宿屋をお休みにしてしまった方がいいかな。
みんなで慰安旅行って手もあるわね」
「残念だけどホントなにもないところなのよねえ。
でもいつかは観光に来てもらえる場所にしたいわ。
そのためにもディックスに手伝ってもらわないと」
「そうね、ディックスったらポポちゃんのためならなんだってするなんて言ってるし。
たまにヤキモチ焼いてしまうくらいよ」
「それはそれは、美人は存在だけで誰かに心配事をもたらしてしまうのね。
うふふ、ごめんなさい、クラリス」
「まあポポちゃんたら生意気言っちゃって。
でも私もあなたにならなんでもしてあげたいと思っているわ」
二人とも本心から言ってくれているのが伝わってきて感謝の気持ちでいっぱいだ。ディックスや凸凹コンビをはじめとするグランの仲間たち、そしてクラリスは、こんな何もできない子供を友人として扱ってくれる心の広い優しい人たちなのだ。
翌日の朝、私たちは帰り支度をしながらディックスたちを迎え入れる準備をすることを約束した。これで工事の目途はついた。ささやかながら農業革命への第一歩を踏み出した気がして、私は気分よく家路についたのだった。
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