29 / 76
ダンジョン断崖絶壁の虚空城
第29話、待たせたな
しおりを挟む
奴の出現により、この空間を狭きものとしてしまっているな。
「神聖放出弾! 」
そこで私は、そのデカブツの出現と同時に光球を放ち、無防備な奴の横っ面に着弾させた。
しかし奴は何事も無かったかのようにこちらを向くと、壁のような特大盾を正面に構えドスッドスッと床に罅を作りながらこちらへと歩み出した。
無傷か。
神光魔法唯一の攻撃魔法であり、私が使える唯一の攻撃魔法でもある神聖放出弾。そして私が創り出した固有魔法である、神光増幅魔法の神力次元変換。そのどちらかの真実の魔法が判明していれば、例え今みたいに影の悪魔が鎧に隠れていようが意に介さず呪文一発で仕留めていただろうに。
まぁ仕方がないか。
スピードに乗った彷徨う重鎧が椅子を蹴散らしながら、大楯を押し出すようにして全体重を掛け突撃して来た。
それをヒラリと躱す。
すると奴はその直線上にあった城の壁に激突。どうやら城の壁はかなり分厚いらしく、その一撃を喰らってもそこに大きな窪みが出来た程度で終わっている。
と考えてみれば、ダンジョン活性化の前兆を確かめた今、わざわざ危険を冒してまで無理に戦闘をする必要はない。速やかにこの事をギルドへ報告すれば良い。そうすればギルドとレコ王国が連携して、ダンジョンの鎮静化に動くだろう。
彷徨う重鎧がその巨大な剣を振り上げ私に迫ってくる。
流石にあれを喰らうと、亜竜程度なら真っ二つに叩っ斬られるんじゃないのか?
そこで私に向かって振り下ろされる巨大剣。その剣から床の間の物体全てを両断するかのような攻撃は、石畳に特大の亀裂を残す。
ダンジョンの活性化。もし仮にまだ完全なる活性期に突入していないのであれば、ダンジョン周辺は勿論特にこのダンジョン内でこれより先、誰も命を落としてはならない。また数日間、負なる感情の供給を止める事によってダンジョンを休ませる事が出来れば、活性化間近で食い止める事が出来るだろう。
それにしてもこの巨大な彷徨う重鎧、私たちではどうしようも出来ないな。相性が悪すぎる。だからこそ、無益な戦闘は避け撤退をするべきなのだが——どうやって追撃を撒くか?
「アルド、今助けるから! 」
「いや、ララ先生、ここは私が維持をするから、今のうちに皆んなを連れて脱出してください! 」
今度は私が突撃。そしてそこらの円柱と同程度の太さがある彷徨う重鎧の脚部に向け、比較的隙が少ない小回し蹴りを放つ。衝突と同時にガンッと金属音が鳴るが、その厚い装甲をぶち破る事は出来ず少し凹んだだけだった。
やはり私の蹴り程度の攻撃では、ダメージは入らないか。仮に大技を当てたとしても、結果はさほど変わりはしないだろう。
バックステップをしながら後退し、彷徨う重鎧を柱エリアへと誘い出す。
そう、この巨体である。逃走する私たちを追って城と城下町を繋ぐ通路まで来てしまうと、その自重により通路が崩壊。もしくは崩壊しなくてもあの急な階段がある。奴が転がって来てそこにいる者全てを押し潰してしまう、なんて事もあり得るかもしれない。
ただ幸いな事に、こいつは私を敵と認識してくれている。
……それに私一人で動いた方が、全体の生存確率が高くなり、ララノアなら安心してリーヴェ達を任せられる。それにこのような危機的状況、前世で嫌という程経験しているしな。
次に繰り出された豪快な横薙ぎの一振りも、その場で屈んで躱す。そのため私の代わりに斬られた円柱が、爆音と共に派手に吹き飛ぶ。
「アルド、みんなを連れて逃げるのはあんたでしょ! 」
ん、……なんだと!?
ララノアは巨大な鎧の気を引くように、矢継ぎ早に闇の矢を放ちながら斜め前方へ駆け出した。
◆ ◆ ◆
アルドくんとララ先生が大きな鎧の魔物と戦っています。アルドくんの攻撃だけでなくてララ先生の闇の矢でも、魔物の堅い鎧を前に弾き返されています。
こんな時、アルドくんが言うようにリーヴェに魔法の力があれば——
そこで一陣の風が吹いたような気がしました。いえ、確かに私の髪の毛が揺れています。
「おうおうリーヴェ様、ギリギリのセーフでしたな」
そして突然の声!
その声がした足元を見れば、ななななんと、ねじり鉢巻をした二本脚で立つ一匹の猫ちゃんが見えます!? しかもその猫ちゃん、波打ち際の岸壁で風を受けるようにして、近くの椅子に片足を乗せて自身と同じくらいの大きさの団扇を腕組みした状態で担いでます!
えーと、これは夢なのかな?
そう、きっと私は夢を見てるのだと思います! そうじゃないと、食べるために殺生をしてきたウサギさんたちの祟りだと思います。
「夢でも祟りでもねぇーすよ。あっしはリーヴェ様の魔力を利用して霊体構築させて頂きやした、アオグと申すケチな猫でさ」
リーヴェの魔力で? 猫ちゃんが?
「それよりリーヴェ様、まずは目の前の木偶の坊をやっちまいやしょう! それで早速ですが、弓を構えて貰ってもいいっすか」
「えっ、でも猫ちゃん、リーヴェは素人ですし、力もないのであんな大きな魔物は倒せないです」
「なぁに、うちわ猫のあっしが来たからには、リーヴェ様の弓はそんじょそこらの弓ではなくなってやすから、ここは騙されたと思って」
猫ちゃんはそう言いながら、私に向かって団扇を扇ぎ始めます。
すっ、涼しいです。
「リーヴェ様、いつでも良いですぜ」
この猫ちゃん、さっきから凄くグイグイ来ています。
……なんだか従わないと、怒られそうな気がしてきました。とにかく駄目元で矢を番えて、狙いを定めてみることに。
『ギギィリィ』
でもアルドくんとララ先生が動き回る中、大きな鎧もその場で忙しなく旋回しているため、あの大きな剣と盾も障害物として邪魔です。
……でも野生の小動物よりは、少し当てやすい、かな。
「リーヴェ、何をやっている! 攻撃すると狙われるぞ! 」
「おっ、お姉ちゃん! 」
「アルド君、エルちゃん、リーヴェは猫ちゃんに騙されてみます! 」
『ギチギチ』
「猫? なにを言って——」
そこでリーヴェを見るアルド君の表情が、困惑色に変化を。
「どう言う事なんだ? リーヴェを包み込む魔力が、何重にもエンチャントされているような状態に!? 」
あれ? もしかしてアルド君、猫ちゃんが見えていない?
「早くリーヴェ様、あっしの団扇にケチがついちまう」
『ギチギチチチィ』
猫ちゃんは汗を拭いながら、団扇を使って私に風を送り続けています。
も、もう、どうなっても知りません!
ララ先生に教わった事を実践!
呼吸を整え落ち着くと、視野を広げた上で獲物に集中。そして更に集中を高めていって、呼吸をするのも忘れるくらい集中して——
「リーヴェ様、いい面構えですぜ」
そして私は、やけくそですー、と思いながら矢を放ちました。
『バツゥン! 』
今まで弓から聞いたことがない、力強い音が鳴りました。そして放たれた矢は勢いが有りすぎて、まるで生きているお魚さんのようにしてビチビチ震えながら空気を切り裂いて進んで行きます。そしてアルドくんとララ先生の間を縫って進む矢は、吸い込まれるようにして鎧の魔物に——
ドシュッと大きな音が鳴りました。鎧の魔物の胸元に直撃したのです! そしてそしてその巨体を大きくよろめかせるその矢の一撃によって、おっ、大っきな穴が空いちゃいました!
「おっ、お姉ちゃん凄い! 」
でもその穴からは、大量の影のお化けがウネウネしているのが見えて気持ち悪いです。
「神聖放出弾! 」
アルド君の手から放たれた光の球が、リーヴェの矢によって空いた鎧の穴の中に飛んで行きます。そして次の瞬間、大きな鎧に出来た穴や防具の繋ぎ目などの隙間という隙間から、内部から放たれた強いキラキラ輝く白色の光が外へ漏れ出しました。それから光は収まったのですが——
ずっと動きが停止していた大きな鎧は、突如として重力に引かれ始めガシャガシャと床に落ちては黒い霧へと還っていきます。
という事で、アルドくんがあの大きな魔物を倒しちゃいました!
アルドくん、さすがです!
「神聖放出弾! 」
そこで私は、そのデカブツの出現と同時に光球を放ち、無防備な奴の横っ面に着弾させた。
しかし奴は何事も無かったかのようにこちらを向くと、壁のような特大盾を正面に構えドスッドスッと床に罅を作りながらこちらへと歩み出した。
無傷か。
神光魔法唯一の攻撃魔法であり、私が使える唯一の攻撃魔法でもある神聖放出弾。そして私が創り出した固有魔法である、神光増幅魔法の神力次元変換。そのどちらかの真実の魔法が判明していれば、例え今みたいに影の悪魔が鎧に隠れていようが意に介さず呪文一発で仕留めていただろうに。
まぁ仕方がないか。
スピードに乗った彷徨う重鎧が椅子を蹴散らしながら、大楯を押し出すようにして全体重を掛け突撃して来た。
それをヒラリと躱す。
すると奴はその直線上にあった城の壁に激突。どうやら城の壁はかなり分厚いらしく、その一撃を喰らってもそこに大きな窪みが出来た程度で終わっている。
と考えてみれば、ダンジョン活性化の前兆を確かめた今、わざわざ危険を冒してまで無理に戦闘をする必要はない。速やかにこの事をギルドへ報告すれば良い。そうすればギルドとレコ王国が連携して、ダンジョンの鎮静化に動くだろう。
彷徨う重鎧がその巨大な剣を振り上げ私に迫ってくる。
流石にあれを喰らうと、亜竜程度なら真っ二つに叩っ斬られるんじゃないのか?
そこで私に向かって振り下ろされる巨大剣。その剣から床の間の物体全てを両断するかのような攻撃は、石畳に特大の亀裂を残す。
ダンジョンの活性化。もし仮にまだ完全なる活性期に突入していないのであれば、ダンジョン周辺は勿論特にこのダンジョン内でこれより先、誰も命を落としてはならない。また数日間、負なる感情の供給を止める事によってダンジョンを休ませる事が出来れば、活性化間近で食い止める事が出来るだろう。
それにしてもこの巨大な彷徨う重鎧、私たちではどうしようも出来ないな。相性が悪すぎる。だからこそ、無益な戦闘は避け撤退をするべきなのだが——どうやって追撃を撒くか?
「アルド、今助けるから! 」
「いや、ララ先生、ここは私が維持をするから、今のうちに皆んなを連れて脱出してください! 」
今度は私が突撃。そしてそこらの円柱と同程度の太さがある彷徨う重鎧の脚部に向け、比較的隙が少ない小回し蹴りを放つ。衝突と同時にガンッと金属音が鳴るが、その厚い装甲をぶち破る事は出来ず少し凹んだだけだった。
やはり私の蹴り程度の攻撃では、ダメージは入らないか。仮に大技を当てたとしても、結果はさほど変わりはしないだろう。
バックステップをしながら後退し、彷徨う重鎧を柱エリアへと誘い出す。
そう、この巨体である。逃走する私たちを追って城と城下町を繋ぐ通路まで来てしまうと、その自重により通路が崩壊。もしくは崩壊しなくてもあの急な階段がある。奴が転がって来てそこにいる者全てを押し潰してしまう、なんて事もあり得るかもしれない。
ただ幸いな事に、こいつは私を敵と認識してくれている。
……それに私一人で動いた方が、全体の生存確率が高くなり、ララノアなら安心してリーヴェ達を任せられる。それにこのような危機的状況、前世で嫌という程経験しているしな。
次に繰り出された豪快な横薙ぎの一振りも、その場で屈んで躱す。そのため私の代わりに斬られた円柱が、爆音と共に派手に吹き飛ぶ。
「アルド、みんなを連れて逃げるのはあんたでしょ! 」
ん、……なんだと!?
ララノアは巨大な鎧の気を引くように、矢継ぎ早に闇の矢を放ちながら斜め前方へ駆け出した。
◆ ◆ ◆
アルドくんとララ先生が大きな鎧の魔物と戦っています。アルドくんの攻撃だけでなくてララ先生の闇の矢でも、魔物の堅い鎧を前に弾き返されています。
こんな時、アルドくんが言うようにリーヴェに魔法の力があれば——
そこで一陣の風が吹いたような気がしました。いえ、確かに私の髪の毛が揺れています。
「おうおうリーヴェ様、ギリギリのセーフでしたな」
そして突然の声!
その声がした足元を見れば、ななななんと、ねじり鉢巻をした二本脚で立つ一匹の猫ちゃんが見えます!? しかもその猫ちゃん、波打ち際の岸壁で風を受けるようにして、近くの椅子に片足を乗せて自身と同じくらいの大きさの団扇を腕組みした状態で担いでます!
えーと、これは夢なのかな?
そう、きっと私は夢を見てるのだと思います! そうじゃないと、食べるために殺生をしてきたウサギさんたちの祟りだと思います。
「夢でも祟りでもねぇーすよ。あっしはリーヴェ様の魔力を利用して霊体構築させて頂きやした、アオグと申すケチな猫でさ」
リーヴェの魔力で? 猫ちゃんが?
「それよりリーヴェ様、まずは目の前の木偶の坊をやっちまいやしょう! それで早速ですが、弓を構えて貰ってもいいっすか」
「えっ、でも猫ちゃん、リーヴェは素人ですし、力もないのであんな大きな魔物は倒せないです」
「なぁに、うちわ猫のあっしが来たからには、リーヴェ様の弓はそんじょそこらの弓ではなくなってやすから、ここは騙されたと思って」
猫ちゃんはそう言いながら、私に向かって団扇を扇ぎ始めます。
すっ、涼しいです。
「リーヴェ様、いつでも良いですぜ」
この猫ちゃん、さっきから凄くグイグイ来ています。
……なんだか従わないと、怒られそうな気がしてきました。とにかく駄目元で矢を番えて、狙いを定めてみることに。
『ギギィリィ』
でもアルドくんとララ先生が動き回る中、大きな鎧もその場で忙しなく旋回しているため、あの大きな剣と盾も障害物として邪魔です。
……でも野生の小動物よりは、少し当てやすい、かな。
「リーヴェ、何をやっている! 攻撃すると狙われるぞ! 」
「おっ、お姉ちゃん! 」
「アルド君、エルちゃん、リーヴェは猫ちゃんに騙されてみます! 」
『ギチギチ』
「猫? なにを言って——」
そこでリーヴェを見るアルド君の表情が、困惑色に変化を。
「どう言う事なんだ? リーヴェを包み込む魔力が、何重にもエンチャントされているような状態に!? 」
あれ? もしかしてアルド君、猫ちゃんが見えていない?
「早くリーヴェ様、あっしの団扇にケチがついちまう」
『ギチギチチチィ』
猫ちゃんは汗を拭いながら、団扇を使って私に風を送り続けています。
も、もう、どうなっても知りません!
ララ先生に教わった事を実践!
呼吸を整え落ち着くと、視野を広げた上で獲物に集中。そして更に集中を高めていって、呼吸をするのも忘れるくらい集中して——
「リーヴェ様、いい面構えですぜ」
そして私は、やけくそですー、と思いながら矢を放ちました。
『バツゥン! 』
今まで弓から聞いたことがない、力強い音が鳴りました。そして放たれた矢は勢いが有りすぎて、まるで生きているお魚さんのようにしてビチビチ震えながら空気を切り裂いて進んで行きます。そしてアルドくんとララ先生の間を縫って進む矢は、吸い込まれるようにして鎧の魔物に——
ドシュッと大きな音が鳴りました。鎧の魔物の胸元に直撃したのです! そしてそしてその巨体を大きくよろめかせるその矢の一撃によって、おっ、大っきな穴が空いちゃいました!
「おっ、お姉ちゃん凄い! 」
でもその穴からは、大量の影のお化けがウネウネしているのが見えて気持ち悪いです。
「神聖放出弾! 」
アルド君の手から放たれた光の球が、リーヴェの矢によって空いた鎧の穴の中に飛んで行きます。そして次の瞬間、大きな鎧に出来た穴や防具の繋ぎ目などの隙間という隙間から、内部から放たれた強いキラキラ輝く白色の光が外へ漏れ出しました。それから光は収まったのですが——
ずっと動きが停止していた大きな鎧は、突如として重力に引かれ始めガシャガシャと床に落ちては黒い霧へと還っていきます。
という事で、アルドくんがあの大きな魔物を倒しちゃいました!
アルドくん、さすがです!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる