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スローライフ(仮)
第61話、悪い貴族を懲らしめる
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「ちょっと覗いてみようか」
そうして酒場の前に出来ている黒山のような人だかりに紛れてみる。そして顔を覗かせてみると、いかにも貴族と言った感じの身なりの良い服装の中年男性が仁王立ちしており、その前に酒場の店主らしき人が顔に青痣を付けて尻餅をついていた。ちなみに配下なのか、貴族の背後には真新しい鎧を着た私有兵らしき者達の姿が。その数四名。
どうかしたのですか? と隣にいるおじさんに聞いてみると、貴族が酒代を踏み倒そうとしている事がわかった。
そこで貴族がこちら側へ向け、わざとらしく大声で話し始める。
「ロキョウ家に楯突いたらどうなるかわかったか。ここにいる者達も、私から金を取ろうとは思わない事だな」
ロキョウ家、貴族に興味がないため全くもって知らない名前だが、講釈をたれるだけあってそこそこ有名なのだろう。
とそこでレイゼルが口を開く。
「ロキョウ家と言うのが本当なら、大国レイジンでそこそこ有名な貴族ですね」
「知っているのか? 」
「はい、各国の著名人について少し勉強させられましたので。——そしてロキョウ家は貴族の中において強硬派に分類される家柄だったはず」
「武力で解決か。しかし他国で大きな顔をするとは困った奴だな」
「ロキョウ家の三男ルドルフは、女好きでよく他国へ訪れては悪さをしているともっぱらの噂です」
「そうか、仕方がないな。リーヴェとレイはここで待っていてくれ」
「はいです」
そうして一歩前に踏み出す。
「あの、どうされるのですか? 」
「このまま黙って見ているわけにはいかないからな。まぁなんだ、これも縁って奴だよ」
まぁ前世のこのパターンなら、身分証を提示するだけで相手は恐れ慄き引き下がってくれて楽だったのだけどな。さてと、罰を与えて懲らしめるか。
「アルド様、相手は貴族ですよ? 変に怒りをかうと後々厄介になるのでは? 」
「それで不義理を働いたら、私は聖職者でなくなってしまうよ」
「……わかりました。その代わりではないですが、お供させて頂きます」
レイゼルが私の隣に並び歩き出す。
「ええと、……侵食は使ったら駄目だからね」
「心得ております」
人だかりの輪から出てきた私達に、ロキョウが気が付き食ってかかってくる。
「なんだ貴様らは? 」
「あまりにも横暴が過ぎるので、見かねてですね」
「なんだと? 」
まずは店主にヒールを飛ばし、顔の傷を完治させる。
「さぁ、このおじさんに謝って、代金をきちんと払って下さい」
「誰にものを言っているんだ——って綺麗な女連れているじゃないか? 今晩わしに貸せば、今の無礼な態度を許してやらんでもないぞ。ぐふぁふぁふぁっ」
「話にならないですね。まぁ、こうなる事はわかっていましたけど」
予定通り幻影思考の魔法をかけてしまうか。
「ルドルフ様、お下がり下さい」
私有兵の一人が、私達とロキョウの間に割って入ってきた。
と言うか、やはりこの者がルドルフだったか。
「リンガイ、どうした? 」
「この者達、只者ではないです」
そうしてリンガイは腰に手を当て、鋭い刃が付いた鍵爪を両手に装着する。
「アルド様」
「あぁ、この者だけ魔力回路を解放させているな」
しかもこちらは一見して武器を所持していないように見えるのに、いきなり鍵爪を装着する思い切りのよさ。
……こうなっては斬られるのは痛いが、我慢して殴り倒すか。
「メイスを破壊したのは私の責任です」
レイゼルが隠し持っていたナイフを手に、一歩前に出て話しを続ける。
「ここはお任せ下さい」
まぁ私がやってもレイゼルがやってもたいして変わらないか。ただし——
「殺してしまわないように、気をつけるのだぞ」
「わかりました」
しかしその私達のやり取りを近くで聞いていたリンガイは、額に青筋を立て大激怒していた。
「女を黙らせたら坊主、すぐにお前の番だ! 」
そこで私の周りに、私有兵の残りの三人が取り囲む形となる。
「リンガイさん、この坊主は俺達がやっときますよ」
結局全員を倒さないといけないのか。ただし三人は丸腰の私を見て完全に舐めているようで、腰の剣には手を出していない。相手も素手か。そしたら私も、脳のリミッターだけは解除しないでおこうか。
「待て、お前達では——」
リンガイの言葉を待たずして、私の背後に位置している兵士が無造作に前蹴りをしてきた。
私はそれをクルリと横回転をして躱しながら相手の懐に潜り込むと、胸ぐらを掴み立っている方の脚を刈る。そして地面に叩きつけた兵士は、ピクリとも動かなくなる。
その時金属音が鳴る。逆手にナイフを握ったレイゼルが動いたのだ。レイゼルのあの速度、まだ本気を出していないみたいだな。しかしリンガイは防戦一方でレイゼルの動きについていくので手一杯のようだ。あの感じだと、すぐに決着がつきそうだな。
私も早々に終わらせるか。
下段後ろ回し蹴りで一人の足元を払い転倒させると、その隙に残りの一人に接近する。驚いてパンチを繰り出してきたのでそのまま手首をキャッチすると、私の背中を相手の懐に密着させて背負い投げをする。そして起き上がってきた最後の一人を倒そうと、視線を向けると——腰の剣を手にした。
そのためこちらも脳のリミッターを解除する事に。
そして私は一気に距離を詰めると、顔に向けて横に振られた剣を頭を横に倒しながら姿勢を低くする事で躱す。それからその体勢のまま勢い良く掌底打ちを、相手の鳩尾に繰り出して終わりにした。
あちらの方も終わったようだ。背後に回り込んだレイゼルが、相手の喉仏にナイフを当てた状態になって止まっている。
と言う事で——
「わわっ、来るな! こっちに来るな! 」
尻餅をついて後退しているロキョウに、予定通り幻影思考の呪文をかけると——
「あっ、アルド様? 」
レイゼルと観戦していたリーヴェの手を取ると、この場から逃げるように退散するのであった。
そうして酒場の前に出来ている黒山のような人だかりに紛れてみる。そして顔を覗かせてみると、いかにも貴族と言った感じの身なりの良い服装の中年男性が仁王立ちしており、その前に酒場の店主らしき人が顔に青痣を付けて尻餅をついていた。ちなみに配下なのか、貴族の背後には真新しい鎧を着た私有兵らしき者達の姿が。その数四名。
どうかしたのですか? と隣にいるおじさんに聞いてみると、貴族が酒代を踏み倒そうとしている事がわかった。
そこで貴族がこちら側へ向け、わざとらしく大声で話し始める。
「ロキョウ家に楯突いたらどうなるかわかったか。ここにいる者達も、私から金を取ろうとは思わない事だな」
ロキョウ家、貴族に興味がないため全くもって知らない名前だが、講釈をたれるだけあってそこそこ有名なのだろう。
とそこでレイゼルが口を開く。
「ロキョウ家と言うのが本当なら、大国レイジンでそこそこ有名な貴族ですね」
「知っているのか? 」
「はい、各国の著名人について少し勉強させられましたので。——そしてロキョウ家は貴族の中において強硬派に分類される家柄だったはず」
「武力で解決か。しかし他国で大きな顔をするとは困った奴だな」
「ロキョウ家の三男ルドルフは、女好きでよく他国へ訪れては悪さをしているともっぱらの噂です」
「そうか、仕方がないな。リーヴェとレイはここで待っていてくれ」
「はいです」
そうして一歩前に踏み出す。
「あの、どうされるのですか? 」
「このまま黙って見ているわけにはいかないからな。まぁなんだ、これも縁って奴だよ」
まぁ前世のこのパターンなら、身分証を提示するだけで相手は恐れ慄き引き下がってくれて楽だったのだけどな。さてと、罰を与えて懲らしめるか。
「アルド様、相手は貴族ですよ? 変に怒りをかうと後々厄介になるのでは? 」
「それで不義理を働いたら、私は聖職者でなくなってしまうよ」
「……わかりました。その代わりではないですが、お供させて頂きます」
レイゼルが私の隣に並び歩き出す。
「ええと、……侵食は使ったら駄目だからね」
「心得ております」
人だかりの輪から出てきた私達に、ロキョウが気が付き食ってかかってくる。
「なんだ貴様らは? 」
「あまりにも横暴が過ぎるので、見かねてですね」
「なんだと? 」
まずは店主にヒールを飛ばし、顔の傷を完治させる。
「さぁ、このおじさんに謝って、代金をきちんと払って下さい」
「誰にものを言っているんだ——って綺麗な女連れているじゃないか? 今晩わしに貸せば、今の無礼な態度を許してやらんでもないぞ。ぐふぁふぁふぁっ」
「話にならないですね。まぁ、こうなる事はわかっていましたけど」
予定通り幻影思考の魔法をかけてしまうか。
「ルドルフ様、お下がり下さい」
私有兵の一人が、私達とロキョウの間に割って入ってきた。
と言うか、やはりこの者がルドルフだったか。
「リンガイ、どうした? 」
「この者達、只者ではないです」
そうしてリンガイは腰に手を当て、鋭い刃が付いた鍵爪を両手に装着する。
「アルド様」
「あぁ、この者だけ魔力回路を解放させているな」
しかもこちらは一見して武器を所持していないように見えるのに、いきなり鍵爪を装着する思い切りのよさ。
……こうなっては斬られるのは痛いが、我慢して殴り倒すか。
「メイスを破壊したのは私の責任です」
レイゼルが隠し持っていたナイフを手に、一歩前に出て話しを続ける。
「ここはお任せ下さい」
まぁ私がやってもレイゼルがやってもたいして変わらないか。ただし——
「殺してしまわないように、気をつけるのだぞ」
「わかりました」
しかしその私達のやり取りを近くで聞いていたリンガイは、額に青筋を立て大激怒していた。
「女を黙らせたら坊主、すぐにお前の番だ! 」
そこで私の周りに、私有兵の残りの三人が取り囲む形となる。
「リンガイさん、この坊主は俺達がやっときますよ」
結局全員を倒さないといけないのか。ただし三人は丸腰の私を見て完全に舐めているようで、腰の剣には手を出していない。相手も素手か。そしたら私も、脳のリミッターだけは解除しないでおこうか。
「待て、お前達では——」
リンガイの言葉を待たずして、私の背後に位置している兵士が無造作に前蹴りをしてきた。
私はそれをクルリと横回転をして躱しながら相手の懐に潜り込むと、胸ぐらを掴み立っている方の脚を刈る。そして地面に叩きつけた兵士は、ピクリとも動かなくなる。
その時金属音が鳴る。逆手にナイフを握ったレイゼルが動いたのだ。レイゼルのあの速度、まだ本気を出していないみたいだな。しかしリンガイは防戦一方でレイゼルの動きについていくので手一杯のようだ。あの感じだと、すぐに決着がつきそうだな。
私も早々に終わらせるか。
下段後ろ回し蹴りで一人の足元を払い転倒させると、その隙に残りの一人に接近する。驚いてパンチを繰り出してきたのでそのまま手首をキャッチすると、私の背中を相手の懐に密着させて背負い投げをする。そして起き上がってきた最後の一人を倒そうと、視線を向けると——腰の剣を手にした。
そのためこちらも脳のリミッターを解除する事に。
そして私は一気に距離を詰めると、顔に向けて横に振られた剣を頭を横に倒しながら姿勢を低くする事で躱す。それからその体勢のまま勢い良く掌底打ちを、相手の鳩尾に繰り出して終わりにした。
あちらの方も終わったようだ。背後に回り込んだレイゼルが、相手の喉仏にナイフを当てた状態になって止まっている。
と言う事で——
「わわっ、来るな! こっちに来るな! 」
尻餅をついて後退しているロキョウに、予定通り幻影思考の呪文をかけると——
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レイゼルと観戦していたリーヴェの手を取ると、この場から逃げるように退散するのであった。
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