5 / 7
欲求不満なボクっ娘は、嫌いですか? 〜フタナリの美しいお姉さんルシータの甘くも激しい責め〜
【男女視点スイッチ、ボクっ子、女主人公、百合、ふたなり、絶頂、ソフトSM、処女、淫語、ハッピーエンド】
背が高くて綺麗な女の人だなー、やっぱり外国の人なのかな?
思わず見惚れてしまう切れ長の瞳に、鼻筋が高い整った顔。眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪は後ろで一つ結びをして背中に垂らしている。
黒のスーツを着込んでお髪と同色の眼鏡をしているのだけれど、様になっているなーと思わず口に出してしまいそうになってしまう格好良さがある。
そしてそんな綺麗で格好良いお姉さんが、その綺麗な顔を寄せてきて——お姉さんの唇がボクのほっぺに触れる。チュッチュッと。
いけない、ボク達は女の子同士なのにキスをしちゃっている。
そして一度離れたかと思ったお姉さんの顔が、また迫ってくる。今度はその色素が薄い綺麗な唇が、ボクの唇に迫ってきて——
そうして目を閉じたボクの唇と、女性の唇が重なり合う。
「ちゅっ、くちゅっ」
動けずにいるボク。積極的に唇を触れ合わせてくるお姉さん。
そしてボクの緊張を解きほぐすように、ボクの警戒心を解きほぐすように、お姉さんはゆっくりじっくり慎重に丁寧に、穏やかで優しいキスをしてくる。
そうしてボクの緊張の糸が切れた辺りで、そうして唇に思わず入っていた力が抜けた辺りで、お姉さんとの唇の密着度が増してきた。
互いに力が抜けた状態でのキス。それは何よりも柔らかく、何よりも情熱的に、ボクの心と身体を夢中にさせる。それから拒む事なく、すがる様にして、唇を唇に擦り合わせていくのだけれど——
『チュッ』
リップ音が鳴った。それはお姉さんがボクの上唇に吸い付いて来たのだ。そして吸い付いて来たかと思ったら擦り合わせてきたり、離れたかと思うぐらい軽いくすぐったい触れ合いから、体重をかけたボクの唇を押し潰す一歩手前のキスをしてくる。
あぁ、ボクは今、唇を唇で犯されているんだ。
そんないけないワードが脳内に浮かんできてしまい、頭の毛先から脚の爪先までの身体中と言う身体中が敏感になり、下腹部に小さな小さな、それでいてどんどんと大きく膨れ上がっていく熱い炎が灯る。
その間キスはと言うと、ボクの唇をカプッと咥えたまま横にゆっくりスイングして新たな感触と言う名の信号をボクに送り始めていた。
この人のキス、今更ながらとても気持ち良くて、今更ながらとても上手くて、ボクはなすがままされるがままになってしまっている。そして彼女から与えられる快感をボクは一つも取りこぼさぬよう、この頭と身体に刻み込んでいく。
とそこでお姉さんがそのか細い手で、ボクの両手をガッチリ掴んでくる。そしてお姉さんの柔らかで熱い舌が、唇を強引にこじ開けるようにして、ボクの幼くてけがれを知らない口内に侵入して来た。
「んんっ」
ボクの舌先に触れるお姉さんの舌先。絡み合うボクの舌とお姉さんの舌。ピチャピチャと水気を帯びた音を立て、ピチャピチャと卑猥を含んだ音を立て、ボクの頭と身体を熱く熱く、そして夢中にさせていく。
そしてお姉さんの綺麗な手がボクのパジャマ——ブラを付けていない胸——に伸ばされてきて、的確に、ピンポイントに揉まれていく。そうして行為はねっとりじっくりと、そうして行為は加速度的に過激に行われていき——
あうっ、お尻を強く掴まないで。
そこで目を覚ます。
そう、そんな感じでボクは毎日夢を見ていて、そんな感じで毎日その夢の内容を覚えていた。またその夢は不思議で、同じ人が出てきて——そのお姉さんにボクは、襲われ続けている。
勿論襲われているといっても命の危険が迫っている訳ではなくて、……今回のようにアッチの方の意味で、襲われているのだ。
そのため起床したばかりのボクはスイッチが入ってしまっていて、エッチな気分になってしまっていて、人には言えない行為であると分かっているのだけれど、恥ずべき行為だと分かっているのだけれど、朝の用意が遅れてしまうのを承知の上で——
「んくぅ」
じっくりねっとりと滾りを抑えるために、まずはおっぱいに両手を伸ばしていく。両眼をつぶると夢の事を思い出しながら、乳首をコリコリキュッキュッと刺激していく。そしてお股がムズムズしてきたら、パンティの上からなぞるようにして小陰唇と陰核も擦る。そうして自慰行為を行なっていき、最後はきっちりクリイキまでするのであった。
それから少しばかり余韻に浸り時間が経過した今、ボクは朝の支度をして通学路をひた走る。
ふぅはー、今日もギリギリだった。
通っている高校の校門を潜ってから一安心。そうして自分のクラスの教室に入ると突然背中に衝撃が。同じクラスの由香だ。由香はそのまま後ろから抱きついてくると、ボクの胸を鷲掴みにして揉み揉みしてくる。
「ツバサ~、今日もギリギリだったね。夜更かしは美容の大敵だよ? 」
夜更かしはしていない。ただボクの胸は夢から朝にかけてのエッチな行為のため敏感になってしまっており、このまま続けられてしまうとまた我慢出来なくなってしまうかもしれない。そこでボクはレスリング部ばりの素早さを見せて由香の背後に回り込むと、お返しとばかりにその巨乳へと手を伸ばす。そしてブラで正確な場所は分からないけれど敏感な場所へ刺激を与えるため、手当たり次第に人差し指でトントン、クイクイと振動を与えていく。
「ちょっ、ツバサ、たんま、んやっ、たんまたんま」
そんなこんなで学園生活が始まる。
因みにボク達が通う百合ヶ丘高校は女子校であるがため、因みに百合ヶ丘高校には男の子の視線がないがため、みんな少しデリカシーに欠ける部分がある。それは人目を気にせず大爆笑をするし、授業中に大股開きでスカートの中を扇いだりする子も大勢いるような感じで。
それより毎日同じような夢を見るだなんて、ボクってやっぱり欲求不満なのかな?
チャイムの音が聞こえお昼休みの時間になると、由香がお弁当箱を持ち寄ってボクの机へやって来た。
「そう言えばツバサ、あの大勢の人達が眠り続ける事件、解決したらしいよ」
「あぁ、あのホラーゲームをプレイした人達が眠り続けているってヤツだよね? 」
「そう、それ」
「つまり起きたって事? 」
「うん、それもみんなが同時に起きたらしいよ」
「へぇー」
「そして寝ていた人達曰く、夢の世界でゲームをしていたんだって」
「えっ、でも、ゲーム機器取り外されていたんだよね? 」
「そうなんだけど、不思議な事にみんなの証言が一致しているんだって」
「同じ夢を見るだなんて、どういう事なんだろうね」
それからいつものように学校は終わり、ボクは一人自宅へと向けて徒歩で移動していた。
同じ夢、ボクは毎日同じような夢を見ている。あれはなんなのかな? ……もしかして正夢とかだったりして。んなわけないか。あの綺麗なお姉さんに会う事はない……はず。
でもどこか、期待してしまっているボクがいる。あんなにも夢に見るのだから、見ているのだから。まだ会った事も無いのに、その顔を覚えてしまっている。まだ会った事も無いのに、その佇まいは綺麗でスマートである事を知っている。そしてその唇は、とてもとても甘いキスをする事を——
とそんな感じで夢に出てくる彼女の事を思っていたからだろう。
「おわっ」
ボクは曲がり角で、ボクは出会い頭で、人にぶつかりそうになってしまう。ぶつからずに済んだのは、相手が上手く躱したから。怪我せずに済んだのは、転びそうになったボクを彼女が片手一本で支えてくれたから。
「大丈夫、かな? 」
そしてそして、心配そうにそう言って来たのは、眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪を後ろで一つ結びをして背中に垂らし、黒のスーツを着込こみお髪と同色の眼鏡をしている女性。
そう、ボクは夢に出てくるあのお姉さんに出会ってしまったのだった。
しかしまさか夢に出てくる人に、まさか心のどこかで会いたいと密かに願っている人に出会えるだなんて。
そこでお姉さんがその唇を動かす。
「散らかっちゃったね」
言われてみればお姉さんとぶつかった拍子に、ボクの通学バックが地面に落ちて中身が散乱してしまっていた。
しかしそんな事より、あのお姉さんが今こうして目の前にいるだなんて。これって運命? それとも宿命?
「えーと、私の顔に何か付いているのかな? 」
小首を傾げて頬をかくお姉さんは、困った表情で言葉を落とす。
言われてみれば、ボクはさっきからこの運命的な出会いをした彼女の顔をずっとずっと至近距離から見つめていた。
思わず恥ずかしくなってしまい、いつの間にか顔は熱を帯びてしまい、咄嗟に別の物、散乱してしまっている荷物へ視線を向ける。そして屈むと、せっせとバックの中身を掻き集め始める。するとお姉さんも一緒になって集め始めてくれる。
いけない、このまま荷物を集め終わってしまったら、彼女との別れの時が来てしまう。早く何か話しかけないと。でも何を話しかけよう?
実はボクの夢に毎夜お姉さん出てくるんですけど、なんて話しかけても、頭がおかしい人って思われてお終いになる可能性特大だ。
とそうこうしていると、落ちていた最後の物、筆箱をお姉さんから手渡されそのままボクはバックに入れてしまった。
あぁ、どうしよう? 二人で拾い集めていたものだから、あっという間にもう全て集め終わってしまった。考えが何も纏まっていない。
そうしてあたふたしながら気が付けば、視線を何もない地面へ落としてしまっていた。
「その制服、キミは百合ヶ丘高校の生徒かな? 」
顔を上げると、お姉さんがどこか微笑んでくれている気がした。その笑顔は天使みたい。
そそ、そんな事より話しかけて来てくれている!
ここから話しに花を咲かせないと!
「はっ、はい、ボクは百合ヶ丘の高等学部一年、竜崎翼と言います」
「ツバサか。良い名前だね。私は明日から英語の臨時講師を任される事になったルシータ=ウィンボルドだよ。一年生を受け持つ事になっているから、これから会う事があるだろうね」
えっ、そうなんだ。そう言えば英語の中嶋先生が産休を取るって言っていたような気がする。
そっ、それより会話をしなくちゃ!
なにかないか考えるんだ。そっ、そう言えばさっきから——
「ルシータ先生、日本語がとても上手ですよね」
「うん、アプリで日本語を学んだからだよ」
「へぇー、って、あれ? アプリ、ですか? 先生は日本語を学校で学んだんじゃないのですか? 」
「ああっ、そうそう日本語は学校で学んだよ。ただ学校の勉強だけでは物足りず、同時進行でアプリでも学んでいたんだ。それだけ日本語が好きなんだよ、独学でも勉強したくなるくらいに」
「そうなんですね」
そして一時の沈黙が訪れる。そこでどうしたのかなとルシータ先生を覗き込んでみると、視線を逸らされてしまう。
しまった、ボクが余計な詮索をしたがために、気に障る事を言ってしまったがために、ルシータ先生が機嫌を悪くしてしまったのかもしれない。
このままで良いのか? 別れが訪れちゃうぞ。このままで良いのか? もう一生話す機会が無いかもしれないぞ。
と言うか、ボクはルシータ先生とどうなりたいのかな?
ボクは……知りたい、もっと知りたい。お話がしたい、もっともっとお話がしたい! そう、ルシータ先生とお友達になりたい!
でもどうしたら、なにを言ったら良いのだろうか。想いを打ち明けるなんて事、生まれてこの方した事がないからわからない。……まてよ、想いを打ち明ける、だと?
そうか、直球で勝負するんだ。
「ルシータ先生、ボクと、友達になって下さい! 」
「えっ? 」
ルシータ先生は目を見開き固まってしまう。
そして再び訪れる沈黙。
しまった、直球も直球、ド直球だったものだから失敗しちゃった。もう少し違った言い方、変化球よりの方が良かったか!?
また直球だったがため逃げ場がなく、言い訳が出来ず、恥ずかしい。本当に穴があったら入りたい。
そうして知らず知らずのうちに、ボクは下を向いてしまっていた。
「友達か、……いいよ」
その言葉にバッと顔を上げると、目が合ったルシータ先生が綺麗な顔で微笑む。
「友達ならツバサって、呼んで良いかな? 」
「はっはい! 」
「そしたらツバサ、私の事もルシータって呼んでくれるかな? あと私とツバサの間では丁寧語も禁止の方向で」
「はっ、えーと、うん! 」
そこで夕陽に照らされる中、ルシータがこちらへ手を差し出す。そして——
「ヨロシクね」
「うん、よろしく」
ボクはその手を握り返す。
そうしてボクとルシータは、友達になったのであった。そして次の日、学校へ行くと新任の講師であるルシータの話題で持ちきりであった。
どうやら昨日、ボクとぶつかる前、ルシータは学校へ挨拶に訪れていたそうだ。そしてその時多くの生徒が文字通り日本人離れしている美しさのルシータを目撃したようだ。
「ツバサ、ルシータ先生って知ってる? 」
ここは学校の自分のクラス。登校して来て机にバックを引っ掛けようとしているボクに、由香が走り寄ってくると質問を投げかけてきたのだ。
「うん、知っているよ」
「おっ、流石情報が早いね。しかしあの見た目は反則だよね。私はさっき登校して来ているルシータ先生をたまたま見れたんだけど、今も一目見ようと職員室の前の廊下には多くの子が殺到しているって話だよ」
「そうなんだね」
そんなルシータとボクは、昨日別れる前にLINEのアドレスを交換していた。そして今度の週末に、ボクが街案内する事になっていた。でもこれって、考えようによってはデートなんだよね。だからボクは、昨日の晩からどこに行こうか悩み中。
因みに今朝も、いつものようにルシータに襲われる夢は見ました。
「ツバサ、何か良い事でもあった? 」
気が付けば由香がボクをジッと見つめて来ていた。
「えっ、いや、ちょっと考え事してただけだから」
「本当に~? 」
「ほっ、本当だって」
いらぬ噂が立たないよう、親友である由香でも、ボクとルシータが既に知り合っているのは秘密にしておいた方が良いだろう。
そして放課後。ルシータはそのカッコ良いルックスは勿論、流暢な日本語を話すところも高評価を得ており、初日早々ファンクラブが設立されたと由香から聞かされるのであった。
◆
ルシータが初授業を行ったその日の晩。
お風呂上がりで寝巻き姿のボクは、自室のベットの上で寝転がりルシータにメールを送るかどうかで大いに迷って水泳のバタ足のように脚をバタつかせていた。
ルシータは初授業で疲れているだろうから、メールは迷惑かな? それとも疲れているからこそ、励ましやねぎらいのメールを喜んでくれるかな? しかし——
うーん、ドキドキが止まらない。と言うかなんでメールを送るかどうかだけでこんなにも胸が痛くなっているのかな?
ルシータに対して、意識はしている。だってあんな夢を毎夜見せられているのだから。逆にあの夢を見ていて意識しない方がおかしいと思う。そう、ルシータを意識するボクは正常なんだ。女の子同士だけど、……たぶん正常なんだと思う。
でもこの意識するのって、正確に分析するとどう言う事なんだろう。……少しだけ、少しだけあの夢のシチュエーションに興味がある自分がいる。そう、最初は戸惑ったし、何事!? ってなったけど、沢山見ていくうちに嫌じゃ無くなってきたんだ。そしていつしかキスに、本当のキスに興味が湧いて来ちゃっているのだ。勿論それ以上の事はまだ抵抗があるから、このキスにだけ興味があるのは間違いないと思う。……つまりボクは、ルシータと、多分キスがしたい。……してみたい。
うーん、なんかメールを送るのを分析してみたら、ボクの下心がありありな事が分かってきてしまった。でも本当に、疲れているであろうルシータを気遣う気持ちもあるんだ。下心と気遣いを天秤にかけたら水平がキープされるように、二つの気持ちは共に大いにあるんだ。
そうだ、まだ送るとは決めていないけど、送る気持ちが一杯になった時の事を考えて携帯に文章だけ入力しておこう。やっぱり変に思われないよう、やっぱり重く思われないよう、初めの文章は短めが良いよね。あと最初から絵文字を沢山使わないで、文末に顔文字を一個だけ付けてみようかな。
そうしてあーだこーだと時間をかけて考えた文章は、なんの捻りもない『今日はお疲れ様でしたー( ̄∇ ̄)』と言う文面に決まった。
さてと、あとは送信ボタンを押すだけなんだけど。壁時計を見やる。時刻を示す針は20時になったばかりである事を教えてくれている。
今送ったらさり気ない感じで送れるかな? 今送ったら何気ない気持ちで見てくれるかな?
送信ボタンの上に親指を移動させるけれど、指がプルプルと震えてしまっている。
きゃー、押せない、まだ勇気が足りない。ルシータと友達になったわけだけれど、ルシータは若いとは言っても大人の女性である。ボクなんか小娘の事なんて露ほども相手にしていないかも知れない。それにもしかしたら知り合いと食事に行っていたりして、まだ帰宅していないかも知れない。でも、でも街を案内する約束はしたけれど、このままだとずっと相手にされないかも知れない。だから勇気を振り絞って一歩を踏み出さないといけない、時があると思う。それは今この時であって、明日になってからメールを送るのはもう手遅れなんだ。
そうだ、メールは今この時に送らないと賞味期限がキレッキレッになってしまうんだ。例えルシータが外食をしていたとしても、すぐにメールを見て貰えなくても良いじゃないか。だから押すんだ、送信ボタンを押すんだ。だから神様、ボクに少しだけ勇気を与えて下さい。
そうしてなんとか自分を奮い立たせて送信ボタンを押せた時には、時刻が21時になる少し前であった。
やった、やったぞ! 送信ボタンを押したぞ! 心臓がかなりドキドキしている。
時刻もまだ迷惑にならないギリギリの時間のはず。落ち着け、落ち着くんだ。まだメールを送っただけなのだから。あとはルシータが見てくれたら、返事をくれる、かな? 突然のメールを変に思われないかな? 既読スルーされないかな?
そしてふと送ったメールを見てみると、既読の文字が付いていた。ルシータがメールに気付いてくれた。ルシータが今メールを見てくれている。そそ、それより早く画面を閉じないと、ルシータが返信をしてくれた場合、こちらの既読がすぐに付いてしまう。それはルシータとのやり取りの画面をジッと見つめていた事になるわけで、それはとても恥ずかしい。
そして画面を閉じた携帯をそのまま持っているのはボクが耐えれなかったので、布団の上にボフッと置く。そんな携帯を遠目にチラチラと見ながら、ボクは自室を右往左往する。
返信くるかな? もしかしたらルシータは日本語の入力に手間取るかも知れない。だから返信は今日ではなくて、明日くるかも知れない。いや、まだ返信がくるのは良い方で、入力が出来なくて返信は来ないかも知れない。いやいや、そもそもボクのメールを見てそれで完結してしまっている可能性もあるじゃないか。
はははっ、期待してしまうと後が辛くなる。だから少しばかり早いけど、布団に入ってもう寝ようかな?
とそこで携帯から、メールが届いた音が一度鳴る。
ルシータから!? いや、由香とか他の友達の可能性もある。だから期待はせずに——
ゆっくり布団から携帯を掴み取ると、ボクは怖いものを見るようにして薄目の状態で携帯の画面を開く。
するとルシータからのメールであった。
ボクの心臓が、トクトクと嬉しい心音を奏で始める。
そして文面を見てみると『ありがとう! 因みにまだまだ若いですから、そんなに疲れてない、かな? それと、ツバサとの初メールだね♡』とあった。
嬉しくて心臓がキャーキャー悲鳴を上げ始める。眠気は弾け飛び瞳が覚醒し、その場を跳ね回る。
返信を送ってくれた! それもハートマークまで付けてくれて!
そそっ、それよりこのままメールを終わらせてしまうのか? そんなの嫌だ! もっとやり取りがしたい!
そうしてボクは素早く文字を入力して『ルシータは何才なんですか? 』と送る。すると『それを聞いちゃうのかな? 』とすぐに返信が来た。そこで『べっ、べつにルシータの年齢なんて興味ないんだからねっ』と送って——
そんな感じで他愛のないメールのやり取りを沢山していると、気が付けば22時近くになっていた。そこでボク達はオヤスミのメールを送り合う。そうして今日のボクは、ホクホク顔で眠りにつくのであった。
◆
少し早く着きすぎたかな?
腕時計で時刻を確認すると、約束の時間である10時より20分早い9時40分であった。
今日は街案内をする約束の日である週末。そしてボクは現在、駅前広場でルシータを待っている。因みに今日のボクのコーディネートは白のシャツの上に青のパーカーを羽織り、膝上まである黒のショートパンツを穿くと言うカジュアルスタイルだ。
そこでメールの着信音が。文面を確認してみると一言、『少し迷ったかな』と。そこで急いで音声通話ボタンを押す。すると数コールの後ルシータが出た。
「もしもし、ルシータ、今どこ? 」
「おはようツバサ。いま商店街のアーケードにいるんだけど、ちょうど仏具店が目の前にあるよ」
「あぁ、そこは魚町商店街の中だね! 」
「ここからどっちに進んだら良いのかな? 」
「えーと、そうだ、今から迎えに行くからそのままそこで待っていて。動かないでね」
そうして急遽待ち合わせ場所を変更したボク達は、10時を少し回ったぐらいに会う事が出来た。
因みにルシータのコーディネートは、モード系がベースのようで上下黒のシャツとパンツに黒のネクタイをしている。相変わらず格好良いし、似合っているなー。
「ツバサ、どうかしたのかな? 」
「いや、格好良い服が似合うなーと」
「ありがとう。ツバサも若々しさが弾ける可愛らしい服装だよ? 特にそのショートパンツ、太腿にピッタリフィットしているのがチャームポイントだね」
ルシータはそう話しながら腰を曲げると、眼鏡の縁を摘み上下させながらボクの太腿に視線を向けてくる。
「いや、そんな風に見られたら恥ずかしいよ」
ボクが手を太腿にやり身を捩り恥ずかしがっていると、ルシータは更に距離を詰めて凝視しだした。
……なんか変態さんぽくって怖いよ。
そんな事を思っていると、ルシータがスクリと立ち上がり背筋を伸ばす。
「さてと、冗談はさておき、まずはどこに行くんだったかな? 」
じょっ、冗談!? どこからどこまでが冗談なんだろう? もしかして可愛らしいって言っていた辺りから?
心に軽くダメージを負ってしまったわけだけれど、気を取り直す事に。そうして街案内は始まる。今いる商店街をゆっくりとした歩調で説明しながら進み、まずは駅前広場まで行く。そしてちょっとだけ早いけど昼食を取るため、ボク達女子が御用達の軽食屋である『ユズレア』へ向かった。
「ボクは名物の苺抹茶パンケーキにしようかな。ルシータはどれにする? 」
「うーん、どれが良いかな? 実はお腹、少ししか空いていないんだよね」
「そしたらパフェなんてどう? 」
「そうだね、そしたらチョコレートパフェにしようかな」
そこで呼び鈴を鳴らし注文を済ませたボク達は届けられたデザートをパクつきながら、毎晩しているメールについての補足や、ルシータの特技が3秒で眠れる事についてのツッコミ、あと学校では互いにあまり近づかないようにしているよねーみたいな事を話した。
「そう言えばルシータは、日本語以外何を勉強していたの? 」
「色々あるけれど、主に勉強していたのは夢について、かな」
その言葉に心臓がドキリと鳴る。
「……夢」
「そうだよ、ただ夢と言っても将来の夢の方じゃなくて、寝た時に三日に一度くらいは見るあの夢の方だよ」
そこでルシータはわざとらしく真面目な表情を作る。
「……ツバサは、なぜ人は夢を見るのかについて、興味がないかな? 」
興味はある、あるけど毎日エッチな夢を見ている事は隠し通さなくてはいけない。だから変に話してボロが出てしまわないように、興味がないふりをしなくては。
「別に興味はないよ」
「……ふーん、そうなんだ」
そこでルシータは手に持つスプーンを器用にクルクルと回しながら、もう片方の腕の肘をテーブルに付きその手の上に顎を乗せる。そして真っ直ぐにボクの瞳を覗き込んできた。そのためボクは慌てて次の話題を振ろうとするのだけれど——
「何度も同じ夢、見たことないかな? 」
そのルシータの言葉で思わずドキリとして、動けなくなってしまう。
「その表情、同じ夢を見た事があるんだね? 」
全て見透かされている!? かっ、隠し通せない。
だからボクは肯定の意味を込めて、頭を少しだけ傾けてうなずく。
「へぇー、やっぱり見ているんだ。……何度も見る同じ夢は、正夢だとされているんだけど——」
「……正夢」
あのルシータとの秘め事が正夢。
「因みに正夢とは見た夢が将来、事実として起こる夢。そしてチカラがある者はみんな、夢に見た事が現実で起こると次の夢を見るようになる。これを繰り返す事によりいつしか夢は予知夢として昇華されていくの」
「……予知夢」
「ツバサがこちら側の人間である事がわかった以上、説明をしないといけないね。実は私も予知夢を見ていたんだ。その夢とはツバサとこうして食事をする事。その前に見た夢は、百合ヶ丘高校に教師として潜入する事。つまり夢を見たから私は、わざわざ日本までやって来たんだよ。そして夢しるべに従って生きていくと、必ず幸福になれると言われている。そうそう、もちろんツバサだからこの事を話しているわけなのだけれど、他の人には秘密でお願いね。……因みにツバサは、どんな夢を見続けているのかな? 」
「えっ、ボクは——」
「ボクは? 」
「……秘密」
そこでルシータがハッとした表情になる。そのため再度ドキリとしてしまう。
「もしかしてツバサ、誰かが死ぬ夢だったりするのかな? 」
「ちち、違うよ」
「しかし言いにくい事というのは、……もしかして、近しい誰かが出てくる夢なのかな? 」
「……うん」
「それはもしかして、……私、かな? 」
夢に出てくるのがルシータって事は、話しても大丈夫なはず。
「そう、だよ」
「まっ、言いたくないのなら言わなくても良いけど。だってそのツバサが見た夢は、必ず起こる事なのだから」
「……必ず起こる」
「うん、多少のズレはあったりするけれど、大まかな流れは変わらないよ。それより夢補充をしておいても良いかな? 」
「夢補充? 」
「うん、ツバサと食事に行く夢が正夢になったから、次の夢が見えるはずなんだ。だから見ておきたいのだよ」
「ボクは構わないけど、もしかしてここで寝るの? 」
「そうだよ、5分間くらい寝たら大丈夫だから」
そうしてルシータはテーブルの上に置いた自分の腕を枕にして、座ったまま眠ってしまった。
……本当に寝ちゃったよ。それよりルシータとのキスが確定事項だなんて。もっ、もしかしてこれからだったり、……それは無いか。
軽い食事を済ませたボクとルシータは、街の探索を再開させる。という訳で今度は、近くのショッピングモール周辺を説明しながら歩き回った。そして学校近くにあると言うルシータが住んでいるマンション周辺の探索が終わった辺りで、時刻は15時を回っていた。
因みにルシータは本当に3秒あれば何処でも寝むれるようで、ショッピングモール内にあった通路沿いにある椅子を見つけた時ボクの身体に寄り添う形で5分だけ仮眠を取っていた。
そして今も、公園のベンチでボクに寄り掛かるようにして隣で眠っている。因みに寝ている時ルシータに引っ付いちゃっている訳で、因みに柔らかな感触に良い香りがしている訳で、ちょっとだけ緊張しちゃっています。
……あっ、起きたみたい。
「……やっぱり、この夢を何度も見ている」
「ルシータ、つまり正夢になる夢を見ているって事? 」
「そうなるわけ、だね」
「どんな夢なの? 」
「どうやら私の家に、ツバサを招待している夢みたいなんだ。……と言う事で夢しるべに従って、ツバサを家に招待したいのだけれど、良いかな? 」
「ほんと!? 行きたい、見てみたい。ボク、ルシータのお部屋に興味がある。……と言うか、さっきから出ている夢しるべって何? 」
「夢しるべとは、見た夢に従って行動をする事を言うよ。道しるべの夢バージョン、だね」
「へぇー、なんだか面白い言葉だなー」
と言う事でボクは急遽ルシータの住まいにお邪魔する事になった。
因みにルシータが料理を振る舞ってくれるそうで、住まいに向かう途中に食材を購入していた。そうして買い物袋を手にしたボクは、学校近くの高級マンションの一室であるルシータの家へ上がり込んでいた。そして現在、通された部屋のソファーにチョコンと腰掛けている。
首を動かしてキョロキョロと辺りを見回す。
綺麗に片付いているなー。と言うか、必要最小限と言った感じで物が少ない。
それと室内は白を基調としていて、清潔感に溢れているなー。
うーん、ただ料理が出来るのを待つのはソワソワしちゃうよ。なにか手伝える事があるかもだから、ルシータがいる台所に行ってみよう。
するとボクに気が付いたエプロン姿のルシータが、ハテナ顔で小首を傾げる。
「なにかあったのかな? 」
「うんとね、なにかボクに出来る事はないかなと思って」
「そうだねー、そしたら洗い物をお願いしても良いかな」
「うん、任せて」
そうしてルシータが野菜を切ったり海老を剥いたりしている——揚げ物の用意をしている——隣で、ボクは洗い物をする事に。しかし洗い物はすぐに終わったため、ご飯の早炊きのセットをしたり食器や箸を並べたりもした。そうこうしていると、ルシータの料理が出来上がりテーブルの上に料理を乗せたお皿が並ぶ。
「簡単にパパッと作っちゃったけど、良かったら感想を聞かせてくれると嬉しいかな」
「うん、いただきます」
まずは揚げ物の定番、芋の天ぷらを頂くとしますか。ツユに浸して口へ運ぶ。
「うん、ちゃんと火が通っていて、サクサクして美味しいよ」
「本当! ありがとう」
そしてご飯のオカズとして海老の天ぷら、そしてシソの葉っぱやキノコの天ぷらを食したボクはお腹一杯になっていた。対面に座るルシータも、お腹一杯になったようでウツラウツラし出している。
とそこでまた眠るのかなーと思っていると、ルシータが微笑んだ気がした。
「ツバサ、リクエストしても良いかな? 」
「リクエスト? 」
「えっとね、もっと良く眠れると思うから、今からツバサを抱き枕みたいにして寝ても良いかな? 」
えっ、それって、……抱きついてくるって事? 外国の人ってそれぐらいのスキンシップは普通なのかな? 恥ずかしがっているボクがおかしいのかな?
そこでルシータが甘い声で問い掛けてくる。
「ダメ、かな? 」
答えに迷うボクが思わず黙ってしまっていると、ルシータが悲しそうな消え入りそうな声で言葉を紡ぐ。
「ダメなら諦めるけど」
「えっと、うん、……良いよ」
「ありがとう」
パァッと明るい笑顔になったルシータがソファから立ち上がると、ボクの隣へ移動してきた。そしてそのまま座ると、『ふわぁ~』と欠伸をしながらボクの身体に腕を回して抱きついてくる。
「ツバサ、暖かくて柔らかーい」
部屋にはテレビが無ければラジオも無いため、静寂に包まれている。そんな衣擦れの音さえ耳が拾ってしまいそうになる静けさの中で、ボクはドキドキしてしまっていて、心臓は結構大きな音を立ててしまっている。
こんなに密着してしまっているんだから、ルシータの顔がボクの胸の位置にあるから、ドキドキしているのがバレてしまうよ。
「ツバサ、これまでで一番ドキドキしている、かな」
バッ、バレている。しかも一番って、はっ、恥ずかしい。
「なぜ、こんなにドキドキしているのかな? 」
ううっ、ルシータを意識しているからだけど、そんな事本人を前にして言えないよ。
「ツバサ、もしかして良く見る夢って——」
そこでルシータがもったいぶるようにして、言葉を千切った。そのため視線をルシータの顔へ向けると、間近で見つめ合う形で視線が合う。そして——
「私とキスをしていたりするの、かな? 」
えっ? なぜそれを、なぜバレてしまったの?
◆ ◆ ◆
私の言葉を聞いたツバサが、目を見開いて口から声にならない声を漏らしている。
驚いている顔も可愛いなー。……沢山苛めたくなってしまうよ。それとこれからの事がスムーズに行くよう、本当の事を教えてあげよう、かな。
「実は見えていた夢が家に招待する夢って言っていたのは嘘。それで本当に見えていた夢は、私とツバサがキスをしている夢」
一種のパニック状態であろうツバサは、私の言葉を理解しようと耳を傾けているため無防備なままである。だから今がチャンス、かな。
「あっ」
抱きついたまま体重をかける事により、小柄なツバサの身体をソファに押し倒した。そして見下ろす形でツバサの顔を眺める。
ツバサは押しに弱いようで、流されるまま全てを受け入れてしまっている。それとも私だから受け入れてしまっているのかな? ……そうだと嬉しい、かな。
でも恥ずかしがっているツバサは本当に可愛い。だから気が付けば思わず頬っぺにキスをしてしまっていた。チュッチュッと何度も。
「ルシータ、ダメだよ。ボク達は女の子同士なんだから」
「そこは気にしなくて大丈夫、だよ」
だって私は半端者なのだから。女性ホルモンの方が多いみたいで身体付きは女性だけど、付いている物はどちらも付いている。こんな身体、気持ち悪がられるかな? でももう止まらないよ。
顔を寄せていくとツバサが瞳をギュッと閉じた。私もキスに集中するため、瞳を閉じる。そして私とツバサの唇が重なり合う。私はツバサの唇を味わうように、ゆっくり優しく時間をかけて唇を動かしていく。途中キスをしながらツバサを強く抱きしめると、ツバサも抱きしめ返してきた。
あぁ、そんな風に応えられたら、私のツバサを感じさせたい欲望の炎が、私の脆弱な理性を燃やしていってしまう。
……今までそう言う事に使った事がないけれど、このまま最後までしちゃおう、かな?
◆ ◆ ◆
『チュッ、クチュッ』
ソファーに押し倒されているボクは、ルシータに抱きしめられながらキスをしちゃっている。ずっと夢に見てきたルシータとのキス。それは夢ではなくて、現実世界で行われている本当のキス。そしてボクのファーストキス。
ルシータは夢の中のようにとても上手なキスをしてくる。
ルシータは経験豊富なのかな? ボクからもキスをしないと、飽きられちゃうかな? されてばかりじゃ駄目な気がしてきた。そこで夢でのキスのテクニックを思い出して、ルシータに嫌われないようにこちらから吸い付き返してみた。それから唇の力も抜いてみた。そうするとルシータとの密着度が一気に増していった。
あぁ、ルシータとのキスって気持ち良い。ずっと抱き合いながらこうしていたくなるよ。
そしてキスに夢中になっていると、突然ルシータの唇がボクから離れていく。
えっ、なんで、もう終わり?
そこでそっと目を開く。するとルシータが口からちょこんと可愛らしく舌を出しているのが見えた。その光景を見て思い出す。夢ではこのあと舌と舌を絡ませての熱いキスをしていた。
……夢ではなんだかエッチなキスをしている感じだったけど、実際に舌を絡ませてのキスって気持ち良いのかな?
そんな事を思っていると、ルシータの舌がボクの唇に触れた。思わずまた目を閉じてしまう。夢だとこのまま強引に侵入してきて——ってあれっ、唇に軽く触れただけで侵入して来ない。また離れていく。不思議に思っていると、またルシータの舌がボクの唇に触れた。そしてまた、それだけで何もして来ない。なぜって思って瞳を開けてみると、ルシータは微笑んでいた。
◆ ◆ ◆
そろそろ理解したかな? ツバサが自ら舌を出すまでは、これからディープなキスはしてあげない。
だってされるキスより自らの意思でするキスの方が、脳が快楽を快楽だと理解してとても気持ちが良いから、ね。
それにきっかけは夢で見たからだったけれど、この機会は無駄にはさせないよ。これからも私とキスをしたいと思わせるため、今日という日を境に私抜きでは生きていけないと思わせるために、ツバサを私の虜、快楽の虜にさせないと。
そうしてツバサの唇に三度目の舌での触れ合いを行おうとした時、ツバサが瞳を閉じた。そして恥ずかしそうに顔を赤らめながら出されるツバサの舌。それはちょこっとだけだったけど、確かにツバサは自らの意思で舌を出している。
◆ ◆ ◆
これで良いのかな? 恥ずかしいよー。
とその時、ボクの舌になにか艶やかな感触が。多分ルシータの舌が触れてきたのだ。ツゥーとギリギリ当たるか当たらないかの距離を舌先を使って触れ合わせてきたかと思うと、ボクの舌に舌全体を使ってベッタリと密着してくる。擽ったかったり気持ち良かったり、脳が与えられる快楽を余す事なく感じ取っていく。
「ツバサも動かしてみてくれない、かな? 」
「……うん」
そうしてボクの舌とルシータの舌が絡み合い、そうしてボクの唾液とルシータの唾液が混ざり合っていく。エッチなキスって呼吸をするのを忘れるぐらい気持ち良い。
とクチュリと水気を帯びる音を立てるキスに夢中になっていると、ルシータの右手が軽い感じだけれどボクの胸を覆い被せる形で触れてきた。そして最初はたまたま当たったのかなと思うぐらいの触れ合いだったのに、時間の経過と共に段々大胆になってきて今では服の上からだけどかなり揉み揉みされている。
あんっ、キスだけでもエッチな気分になっているのに、キスをされながら胸まで触られたらボク、我慢出来なくなってしまうよ。
だからボクは顔を背けて一度キスを中断させるため話しかけようと思っていると——先にルシータが話しかけてくる。
「ツバサ、キスに集中してくれない、かな」
えっ、キスに集中!?
ボクが至らない? このままだとルシータに嫌われてしまう?
わけが分からなくなりどうしたら良いのか分からなくなってきた。そこで言われるがまま、キスに集中してみる事に。
モミモミ。
「んんっ」
モミモミモミモミ。
集中出来ないよー。
◆ ◆ ◆
ツバサは私が言った言葉を守ってキスに集中しようとしているのだけれど、胸への刺激が気になって意識が散漫になっているよう。
それでも刺激を我慢してキスに専念しようとしている姿が可愛いすぎて、太ももにギュッと力を入れて絡み合う私の脚を締め付けてくるのが可愛すぎて、また苛めたくなってしまう。
だからもっと恥ずかしがる姿が見たいから、もっと刺激を与えちゃおうかな。
ツバサの背中に回している左手一本で、ツバサのブラのホックを外す。そして服の下部から右手を突っ込みツバサの胸を直に触れてみる。
「あっ、いや、んんぅっ」
キスでツバサの抗議の声を邪魔する。
でも揉み揉みして思う。ツバサの胸、柔らかーい。
モミモミモミ、モミモミモミ。
「んくっ、んっんん」
今度は親指と人差し指を使って乳首を挟み込み、コリコリコリと摘む。
「はぁはぁはぁ、あっ、はぁはぁはぁ」
そこで次は乳首への刺激に集中してもらうため、キスをする箇所を口から首筋へと変更する。ツバサは身体をよじって快楽を逃そうとするけど、逃がさない、かな。
「あっあっあっ」
与え続ける刺激で、いつしかツバサは呼吸を乱し声にならない声を漏らし始める。
ツバサ、乳首を触られてこんなにも感じるなんて、恐らく一人エッチばかりしているイケナイ子なんだね。……ただ嫌いじゃないよ。
「ツバサ、乳首触られるの気持ち良い? 」
その問いにツバサは僅かに頷く事で肯定する。
「こんなに硬くして、ツバサはイケナイ子、だね」
「うぅ、ルシータの意地悪」
「そうだね、私いま凄く意地悪になっている、かな。でもこんなに意地悪になっているのは、ツバサが可愛いすぎるからだよ」
摘んでいた乳首を軽く弾く。
「あうぅ」
そこでサッとショートパンツを脱がす。するとツバサのショーツのクロッチ部分に、シミが出来ているのが確認出来た。
◆ ◆ ◆
ルシータが覗き込むようにしてボクの股間部を、ルシータが覗き込むようにしてシミ付きパンティを見ている。
「こんなに濡れて嬉しい、かな」
「やだぁ」
そこでルシータの手がボクのパンティに伸びてくる。性器を触られるっと思ったのだけれど、実際にはパンティ付近の太ももを撫でるように触られていくだけ。それから触るか触らないかのタッチでパンティに近づいては離れて、近づいては離れてを何度も繰り返されていく。そんな風にきわどい所を触られ続ける内に、いつしかボクは早く性器に触れて欲しいと願うようになっていた。そして——
「触って欲しい? 」
とルシータから尋ねられた。
「……うん」
するとルシータの口角が、少しだけ吊り上げたように見えた。そうしてパンティに触れられるルシータの細くて長い指。優しく割れ目をなぞるように動かす指に、ボクの蜜壺からは止めどなく愛液が溢れていく。
「あっ」
そこでパンティを膝小僧の辺りまで脱がされる。
◆ ◆ ◆
ツバサのショーツを脱がすと、膣口からショーツの間にキラキラ輝く愛液で透明な橋が出来ていた。
「凄い濡れ濡れ、だね」
ツバサは顔を赤らめて、今にも泣き出しそうな表情になる。
あぁ、もっと虐めたい。
そこで指を使ってツバサの小陰唇をクパァと開き股間に顔を寄せると、舌を伸ばしてぬぐい取るようにして愛液を舐めとってみる。するとツバサの膣口からすぐに愛液が溢れ出て来た。
「愛液が次から次へと溢れ出てくるね。どうしてかな? 」
「うぅぅ」
これ以上は本当に泣いちゃう、かな?
「ツバサ、意地悪な事を言ったお詫びに、すぐに逝かせてあげるね」
「……えっ? 」
まずは皮を被っているクリトリスを、皮の上から舌で舐める事によって刺激を与えていく。そして程なくして皮を剥くと、優しくペロペロと一定のリズムで直接舐めていく。またそこから更に、人差し指と中指をツバサの膣の中に挿れると、Gスポットをクイクイと刺激していく。
「あっ、ルシータ、ボッ、ボク、あっ、こんなに早く、逝ってしまっ、あっあぁぁ」
両眼を瞑っているツバサは、身体を小刻みに振るわせる。
◆ ◆ ◆
「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ」
逝っちゃった、呆気なく逝っちゃった。ルシータってテクニシャン? ……そうか、おんなじ女の子だから、ボクが弱い場所が全部手に取るように分かっちゃうんだ。
そこでルシータは自身のシャツのボタンを外して、黒のブラジャーも取り外す。そして曝け出された豊満なおっぱいの乳首をボクの乳首に当たるようにしてから、マウスツゥマウスのキスをされる。それは情熱的なキス。気持ち良い、気持ち良いけど膣内に指を入れられたままなためキスに集中出来ない。いつ指を動かされるのか、いつまた逝かされてしまうのか。
そこで脈略もなく突然指の動きが、クチャクチャ音を立てて再開される。そしてボクはすぐに、尿意を感じて来てしまう。
「んんっ、ダメだよルシータ、ボク、なんだかおしっこが出ちゃいそうだよ」
でもルシータは指の動きを止めてくれない。
「大丈夫、たくさん出して良いよ」
「えっ、ぃや、あっあー」
ボクの股間部からピュッピュッと液体が出てきてしまう。それでもルシータは指の動きを止めてくれない。そのため指を動かされれば動かされるだけ、ボクは開放感と共に沢山の液体を出してしまう。
「たくさん潮を吹けたね」
そうして微笑を浮かべるルシータに、頭を優しく撫でられる。とそこで、違和感を感じる。あれっ、ルシータの下半身が大きくなっている? そう、ルシータのスボンの股間部が大きく膨らんでいたのだ。
◆ ◆ ◆
ツバサはどんな反応をするかな? 私が両性具有者である事を知ったなら。でも伝えないといけない、これより先に進むために。
「ツバサ、ツバサの処女を貰っても良いかな? 」
「ルシータ、それって……」
「えぇ、女性だけど、私にはおちんちんが付いているんだよ」
そこで私は、自身のズボンとパンツを脱ぐ事で、そそり立つおちんちんをツバサの前に晒す。
「こんなのが付いてたら、気持ち悪い、よね? 」
「えっ、気持ち悪くなんかないよ! ルシータはルシータだよ」
「ほんと、かな? 」
「うん、本当だよ」
「ツバサ、……ありがとう」
そこでツバサが物珍しそうに、私のおちんちんをマジマジと見つめているのに気がつく。
「へぇー、男の人の性器って初めてみるけど、なんだか長いね」
「触ってみる? 」
「うん」
ツバサはぎこちない感じで両手を使って、私のおちんちんを触っていく。
「ツバサ、たぶんこういう風に動かしたら気持ちよくなる、かな」
私のおちんちんを掴むツバサの手を、上から掴み上下に動かしてみせる。そして暫く動かしてから手を離したら、ツバサは動きを止めずに私のおちんちんをしごいてくれる。私もお返しとばかりにツバサの乳首をコリコリと刺激していく。
「ルシータ、んっ、気持ち良い? 」
「……気持ち良い、かな」
「あんっ、そしたら、んっ、口でもしてみるね」
そこからツバサは、一生懸命になって頭を上下に動かしてくれる。そして暫く動かしてくれる事で、私のおちんちんはこれでもかっといったぐらいに背伸びをした状態になる。
「ツバサ、そろそろ……」
わたしの言葉を受けて、ツバサは動きを止める。そして——
「……うん」
ソファーからベットに移動した私たちは、互いに横になってキスをする。そして頃合いを見計らって膝を立てた状態のツバサの両脚の間に、私は膝立ちをしてツバサの両脚を開くようにして膝小僧に手を置く。そこでおちんちんをツバサの膣口に当てがう。
「挿れるよ」
「うん」
そうしておちんちんをゆっくりと、ツバサの反応を見ながら挿入していく。
◆ ◆ ◆
ルシータのおちんちんがボクの中に入ってくる。あっ、これって、ぐっ、痛い。そんなボクの表情を読み取ったのか、ルシータはおちんちんを侵入させるのを途中で止める。
「ツバサ、一度キスに集中してみようか」
「はぁはぁはぁ、うん」
キスをされた。軽い触れ合いのキスだけれど、ボクはすがるようにキスを返す。そしてルシータに言われるままキスに集中していると、次第に水気を帯びた積極的に擦り合わせるキスへと変わっていった。そこで——
「ゆっくりと、動かすよ」
コクリと頷きで返すと、おちんちんがゆっくり奥へと進み始める。これって、凄い圧迫感。
「痛くない? 」
「……うん」
そうしておちんちんがボクの最奥部に届くと、ルシータは再度おちんちんの動きを止めた。そして頭を撫でられながらキスをされる。今度は舌を絡めてのキスをし、今度は互いに唾液の交換も行なわれていく。
◆ ◆ ◆
そろそろ馴染んだ頃かな。私のおちんちんの形をツバサの膣が覚えた頃かな?
そこでキスをしながら少しだけ抜き差しをしてみた。するとツバサは痛がる素振りを見せない。そこでキスを止めないまま、抜き差しを連続させる。
「んっんっんっ」
ツバサの中は癖になるほどにとても気持ち良いけれど、それ以上に可愛いツバサを私のおちんちんで汚している事実が私を興奮させる。でも激しくし過ぎるのは逆効果。ツバサの反応を見て強弱を変えて動かないと、だね。
一度ツバサの唇から唇を離すと正常位のままだけれど、少しだけツバサの腰を持ち上げる。そうする事によってちょうど私のおちんちんがツバサのお腹側である、Gスポットを擦るように調整。
「あっ、あっ、あっ、ルシータ、ボク、またおしっこが出そうだよ」
「いいよ、そのまま出して」
「あっ、ダメ、でっ、出る」
そうしてツバサは私のお腹に、ビュビュッと潮をひっかけた。ふふっ、あったかい。そうそう、ツバサを虐めるため言葉責めを忘れてはいけない。
「ツバサは本当にいけない子、だね。お仕置きが必要、かな」
「そんな、あっ」
抜き差しをしながら正常位から交差位である松葉崩しへと変える。そしてそこから流れるようにして後背位へと変わると、背中側にある裏Gスポットをそり立つおちんちんで狙いすまして突きまくる。
「あっあっあっあっ」
そこで閃く。私は近くにあったタオルを掴むと、おちんちんで突きながらツバサの視界を塞ぐように目隠しをする。
◆ ◆ ◆
目隠しをされたボクは、獣のように四つん這いにさせられてバックからルシータに犯されている。そして声を漏らしながら、さっきからヨダレも垂らしてしまっている。
恥ずかしい、恥ずかしいけど気持ち良い。そこで突然、パチンと言う音と共にお尻に衝撃が。
えっ、これって?
そこで再度お尻に衝撃が。
「あん」
そして突かれながら何度も叩かれるうちに、ボクはその叩かれる行為でも感じてしまい出してしまう。
「あっあっあっあっ」
『パチン』
「あん」
「ツバサ、もしかしてお尻を叩かれて感じているのかな? これはお仕置きなんだよ。だめじゃないか。ツバサはなんて淫乱な女の子なんだろう」
「いやっ」
そこでバックからの抜き差しが浅い所の前後運動に変わる。
あっ、これも気持ち良い。
与えられる快楽に身を任せていると上体を抱き起こされる。それから最奥へと抜き差しされながら、身体が後ろへ反った状態で背後から乳首を強く摘まれる。そして——
「ほらっ、私の指をおちんちんだと思って一生懸命奉仕してみて」
パンパンと突かれながら乳首を刺激されているボクは、口内に侵入して来たルシータの人差し指を言われるまま一生懸命にちゅっちゅっと吸い付く。
そこで乳首を刺激していたルシータの手がボクのクリトリスに移動してきてからそれは起こる。後になって理解出来たのだけれど、突かれながらクリトリスに刺激を与えられてからすぐにボクは簡単にクリイキしてしまう。それから何度もクリイキする内に初めての経験である、膣の中でもオーガズムを感じたのだ。クリイキと同時に。それは気持ち良いが膣内と外で爆発して全身に散らばっていく感覚。頭が真っ白になっては、何度も何度も気持ち良いが押し寄せては脱力する感覚。
◆ ◆ ◆
後ろから犯していたツバサが、ガクガク震えだしたかと思ったら突然脱力した。そして締め付けが強いツバサの膣が更に強くなり、私のおちんちんから精液を絞り出させようと蠕動運動をしてくる。そのため射精感が強まった私は咄嗟におちんちんをツバサの膣から抜き取ると、そのまま盛大に崩れ落ちたツバサの背中に向けて精液をドピュドピュと放出する。
「はぁはぁはぁ、ツバサ、大丈夫、かな? 」
突っ伏したツバサは返事をしない。そこで風邪を引いたらいけないので精液を拭き取ってから目隠しタオルを取り除きツバサに掛け布団を掛けると、私も同じ掛け布団に潜り込む。そしてツバサの頭を撫でながら優しく唇にキスをしていると、ツバサも正気を取り戻したようで唇を動かしてキスを返してきた。そこで頭を撫でながら至近距離から話しかける。
「ツバサ、思わず沢山愛してしまってごめんね」
「ううぅん、ボクのほうこそ気を失ってしまっちゃってごめんなさい」
どうやらツバサは怒っていないよう。だったら——
「また今度、沢山愛しても良い、かな? 」
「……今度と言わずに、今からは? 」
「それは良いね」
そうして今度はツバサを抱きしめながら突く事が出来る対面座位から始まり、私が上体を倒して背をベットに付ける事により下から突く事が出来る騎乗位を楽しんだ。そしてまた同時に絶頂した私たちは、一緒になって寝転んでいると——
「ルシータ、ボクの事好き? 」
ツバサが真剣な眼差しで聞いてきた。
「今更それを聞くのかな? 」
「だってまだ聞いてなかったんだもん」
「言わなくてもこれだけ愛し合ったんだから、わかるんじゃない、かな」
「それでも聞きたいんだよ。言ってくれないなんて酷すぎるよ」
「冗談だよ、ちゃんと言うから聞いて。……私はツバサを愛している、よ」
するとツバサからキスをされた。
「ふふっ、ボクもルシータが大好き、だよ」
そして抱きしめ合いながら一緒になってスヤスヤと睡眠を取った私たちは、それから新しく見た夢に従って何度も何度もエッチをするのであった。
思わず見惚れてしまう切れ長の瞳に、鼻筋が高い整った顔。眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪は後ろで一つ結びをして背中に垂らしている。
黒のスーツを着込んでお髪と同色の眼鏡をしているのだけれど、様になっているなーと思わず口に出してしまいそうになってしまう格好良さがある。
そしてそんな綺麗で格好良いお姉さんが、その綺麗な顔を寄せてきて——お姉さんの唇がボクのほっぺに触れる。チュッチュッと。
いけない、ボク達は女の子同士なのにキスをしちゃっている。
そして一度離れたかと思ったお姉さんの顔が、また迫ってくる。今度はその色素が薄い綺麗な唇が、ボクの唇に迫ってきて——
そうして目を閉じたボクの唇と、女性の唇が重なり合う。
「ちゅっ、くちゅっ」
動けずにいるボク。積極的に唇を触れ合わせてくるお姉さん。
そしてボクの緊張を解きほぐすように、ボクの警戒心を解きほぐすように、お姉さんはゆっくりじっくり慎重に丁寧に、穏やかで優しいキスをしてくる。
そうしてボクの緊張の糸が切れた辺りで、そうして唇に思わず入っていた力が抜けた辺りで、お姉さんとの唇の密着度が増してきた。
互いに力が抜けた状態でのキス。それは何よりも柔らかく、何よりも情熱的に、ボクの心と身体を夢中にさせる。それから拒む事なく、すがる様にして、唇を唇に擦り合わせていくのだけれど——
『チュッ』
リップ音が鳴った。それはお姉さんがボクの上唇に吸い付いて来たのだ。そして吸い付いて来たかと思ったら擦り合わせてきたり、離れたかと思うぐらい軽いくすぐったい触れ合いから、体重をかけたボクの唇を押し潰す一歩手前のキスをしてくる。
あぁ、ボクは今、唇を唇で犯されているんだ。
そんないけないワードが脳内に浮かんできてしまい、頭の毛先から脚の爪先までの身体中と言う身体中が敏感になり、下腹部に小さな小さな、それでいてどんどんと大きく膨れ上がっていく熱い炎が灯る。
その間キスはと言うと、ボクの唇をカプッと咥えたまま横にゆっくりスイングして新たな感触と言う名の信号をボクに送り始めていた。
この人のキス、今更ながらとても気持ち良くて、今更ながらとても上手くて、ボクはなすがままされるがままになってしまっている。そして彼女から与えられる快感をボクは一つも取りこぼさぬよう、この頭と身体に刻み込んでいく。
とそこでお姉さんがそのか細い手で、ボクの両手をガッチリ掴んでくる。そしてお姉さんの柔らかで熱い舌が、唇を強引にこじ開けるようにして、ボクの幼くてけがれを知らない口内に侵入して来た。
「んんっ」
ボクの舌先に触れるお姉さんの舌先。絡み合うボクの舌とお姉さんの舌。ピチャピチャと水気を帯びた音を立て、ピチャピチャと卑猥を含んだ音を立て、ボクの頭と身体を熱く熱く、そして夢中にさせていく。
そしてお姉さんの綺麗な手がボクのパジャマ——ブラを付けていない胸——に伸ばされてきて、的確に、ピンポイントに揉まれていく。そうして行為はねっとりじっくりと、そうして行為は加速度的に過激に行われていき——
あうっ、お尻を強く掴まないで。
そこで目を覚ます。
そう、そんな感じでボクは毎日夢を見ていて、そんな感じで毎日その夢の内容を覚えていた。またその夢は不思議で、同じ人が出てきて——そのお姉さんにボクは、襲われ続けている。
勿論襲われているといっても命の危険が迫っている訳ではなくて、……今回のようにアッチの方の意味で、襲われているのだ。
そのため起床したばかりのボクはスイッチが入ってしまっていて、エッチな気分になってしまっていて、人には言えない行為であると分かっているのだけれど、恥ずべき行為だと分かっているのだけれど、朝の用意が遅れてしまうのを承知の上で——
「んくぅ」
じっくりねっとりと滾りを抑えるために、まずはおっぱいに両手を伸ばしていく。両眼をつぶると夢の事を思い出しながら、乳首をコリコリキュッキュッと刺激していく。そしてお股がムズムズしてきたら、パンティの上からなぞるようにして小陰唇と陰核も擦る。そうして自慰行為を行なっていき、最後はきっちりクリイキまでするのであった。
それから少しばかり余韻に浸り時間が経過した今、ボクは朝の支度をして通学路をひた走る。
ふぅはー、今日もギリギリだった。
通っている高校の校門を潜ってから一安心。そうして自分のクラスの教室に入ると突然背中に衝撃が。同じクラスの由香だ。由香はそのまま後ろから抱きついてくると、ボクの胸を鷲掴みにして揉み揉みしてくる。
「ツバサ~、今日もギリギリだったね。夜更かしは美容の大敵だよ? 」
夜更かしはしていない。ただボクの胸は夢から朝にかけてのエッチな行為のため敏感になってしまっており、このまま続けられてしまうとまた我慢出来なくなってしまうかもしれない。そこでボクはレスリング部ばりの素早さを見せて由香の背後に回り込むと、お返しとばかりにその巨乳へと手を伸ばす。そしてブラで正確な場所は分からないけれど敏感な場所へ刺激を与えるため、手当たり次第に人差し指でトントン、クイクイと振動を与えていく。
「ちょっ、ツバサ、たんま、んやっ、たんまたんま」
そんなこんなで学園生活が始まる。
因みにボク達が通う百合ヶ丘高校は女子校であるがため、因みに百合ヶ丘高校には男の子の視線がないがため、みんな少しデリカシーに欠ける部分がある。それは人目を気にせず大爆笑をするし、授業中に大股開きでスカートの中を扇いだりする子も大勢いるような感じで。
それより毎日同じような夢を見るだなんて、ボクってやっぱり欲求不満なのかな?
チャイムの音が聞こえお昼休みの時間になると、由香がお弁当箱を持ち寄ってボクの机へやって来た。
「そう言えばツバサ、あの大勢の人達が眠り続ける事件、解決したらしいよ」
「あぁ、あのホラーゲームをプレイした人達が眠り続けているってヤツだよね? 」
「そう、それ」
「つまり起きたって事? 」
「うん、それもみんなが同時に起きたらしいよ」
「へぇー」
「そして寝ていた人達曰く、夢の世界でゲームをしていたんだって」
「えっ、でも、ゲーム機器取り外されていたんだよね? 」
「そうなんだけど、不思議な事にみんなの証言が一致しているんだって」
「同じ夢を見るだなんて、どういう事なんだろうね」
それからいつものように学校は終わり、ボクは一人自宅へと向けて徒歩で移動していた。
同じ夢、ボクは毎日同じような夢を見ている。あれはなんなのかな? ……もしかして正夢とかだったりして。んなわけないか。あの綺麗なお姉さんに会う事はない……はず。
でもどこか、期待してしまっているボクがいる。あんなにも夢に見るのだから、見ているのだから。まだ会った事も無いのに、その顔を覚えてしまっている。まだ会った事も無いのに、その佇まいは綺麗でスマートである事を知っている。そしてその唇は、とてもとても甘いキスをする事を——
とそんな感じで夢に出てくる彼女の事を思っていたからだろう。
「おわっ」
ボクは曲がり角で、ボクは出会い頭で、人にぶつかりそうになってしまう。ぶつからずに済んだのは、相手が上手く躱したから。怪我せずに済んだのは、転びそうになったボクを彼女が片手一本で支えてくれたから。
「大丈夫、かな? 」
そしてそして、心配そうにそう言って来たのは、眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪を後ろで一つ結びをして背中に垂らし、黒のスーツを着込こみお髪と同色の眼鏡をしている女性。
そう、ボクは夢に出てくるあのお姉さんに出会ってしまったのだった。
しかしまさか夢に出てくる人に、まさか心のどこかで会いたいと密かに願っている人に出会えるだなんて。
そこでお姉さんがその唇を動かす。
「散らかっちゃったね」
言われてみればお姉さんとぶつかった拍子に、ボクの通学バックが地面に落ちて中身が散乱してしまっていた。
しかしそんな事より、あのお姉さんが今こうして目の前にいるだなんて。これって運命? それとも宿命?
「えーと、私の顔に何か付いているのかな? 」
小首を傾げて頬をかくお姉さんは、困った表情で言葉を落とす。
言われてみれば、ボクはさっきからこの運命的な出会いをした彼女の顔をずっとずっと至近距離から見つめていた。
思わず恥ずかしくなってしまい、いつの間にか顔は熱を帯びてしまい、咄嗟に別の物、散乱してしまっている荷物へ視線を向ける。そして屈むと、せっせとバックの中身を掻き集め始める。するとお姉さんも一緒になって集め始めてくれる。
いけない、このまま荷物を集め終わってしまったら、彼女との別れの時が来てしまう。早く何か話しかけないと。でも何を話しかけよう?
実はボクの夢に毎夜お姉さん出てくるんですけど、なんて話しかけても、頭がおかしい人って思われてお終いになる可能性特大だ。
とそうこうしていると、落ちていた最後の物、筆箱をお姉さんから手渡されそのままボクはバックに入れてしまった。
あぁ、どうしよう? 二人で拾い集めていたものだから、あっという間にもう全て集め終わってしまった。考えが何も纏まっていない。
そうしてあたふたしながら気が付けば、視線を何もない地面へ落としてしまっていた。
「その制服、キミは百合ヶ丘高校の生徒かな? 」
顔を上げると、お姉さんがどこか微笑んでくれている気がした。その笑顔は天使みたい。
そそ、そんな事より話しかけて来てくれている!
ここから話しに花を咲かせないと!
「はっ、はい、ボクは百合ヶ丘の高等学部一年、竜崎翼と言います」
「ツバサか。良い名前だね。私は明日から英語の臨時講師を任される事になったルシータ=ウィンボルドだよ。一年生を受け持つ事になっているから、これから会う事があるだろうね」
えっ、そうなんだ。そう言えば英語の中嶋先生が産休を取るって言っていたような気がする。
そっ、それより会話をしなくちゃ!
なにかないか考えるんだ。そっ、そう言えばさっきから——
「ルシータ先生、日本語がとても上手ですよね」
「うん、アプリで日本語を学んだからだよ」
「へぇー、って、あれ? アプリ、ですか? 先生は日本語を学校で学んだんじゃないのですか? 」
「ああっ、そうそう日本語は学校で学んだよ。ただ学校の勉強だけでは物足りず、同時進行でアプリでも学んでいたんだ。それだけ日本語が好きなんだよ、独学でも勉強したくなるくらいに」
「そうなんですね」
そして一時の沈黙が訪れる。そこでどうしたのかなとルシータ先生を覗き込んでみると、視線を逸らされてしまう。
しまった、ボクが余計な詮索をしたがために、気に障る事を言ってしまったがために、ルシータ先生が機嫌を悪くしてしまったのかもしれない。
このままで良いのか? 別れが訪れちゃうぞ。このままで良いのか? もう一生話す機会が無いかもしれないぞ。
と言うか、ボクはルシータ先生とどうなりたいのかな?
ボクは……知りたい、もっと知りたい。お話がしたい、もっともっとお話がしたい! そう、ルシータ先生とお友達になりたい!
でもどうしたら、なにを言ったら良いのだろうか。想いを打ち明けるなんて事、生まれてこの方した事がないからわからない。……まてよ、想いを打ち明ける、だと?
そうか、直球で勝負するんだ。
「ルシータ先生、ボクと、友達になって下さい! 」
「えっ? 」
ルシータ先生は目を見開き固まってしまう。
そして再び訪れる沈黙。
しまった、直球も直球、ド直球だったものだから失敗しちゃった。もう少し違った言い方、変化球よりの方が良かったか!?
また直球だったがため逃げ場がなく、言い訳が出来ず、恥ずかしい。本当に穴があったら入りたい。
そうして知らず知らずのうちに、ボクは下を向いてしまっていた。
「友達か、……いいよ」
その言葉にバッと顔を上げると、目が合ったルシータ先生が綺麗な顔で微笑む。
「友達ならツバサって、呼んで良いかな? 」
「はっはい! 」
「そしたらツバサ、私の事もルシータって呼んでくれるかな? あと私とツバサの間では丁寧語も禁止の方向で」
「はっ、えーと、うん! 」
そこで夕陽に照らされる中、ルシータがこちらへ手を差し出す。そして——
「ヨロシクね」
「うん、よろしく」
ボクはその手を握り返す。
そうしてボクとルシータは、友達になったのであった。そして次の日、学校へ行くと新任の講師であるルシータの話題で持ちきりであった。
どうやら昨日、ボクとぶつかる前、ルシータは学校へ挨拶に訪れていたそうだ。そしてその時多くの生徒が文字通り日本人離れしている美しさのルシータを目撃したようだ。
「ツバサ、ルシータ先生って知ってる? 」
ここは学校の自分のクラス。登校して来て机にバックを引っ掛けようとしているボクに、由香が走り寄ってくると質問を投げかけてきたのだ。
「うん、知っているよ」
「おっ、流石情報が早いね。しかしあの見た目は反則だよね。私はさっき登校して来ているルシータ先生をたまたま見れたんだけど、今も一目見ようと職員室の前の廊下には多くの子が殺到しているって話だよ」
「そうなんだね」
そんなルシータとボクは、昨日別れる前にLINEのアドレスを交換していた。そして今度の週末に、ボクが街案内する事になっていた。でもこれって、考えようによってはデートなんだよね。だからボクは、昨日の晩からどこに行こうか悩み中。
因みに今朝も、いつものようにルシータに襲われる夢は見ました。
「ツバサ、何か良い事でもあった? 」
気が付けば由香がボクをジッと見つめて来ていた。
「えっ、いや、ちょっと考え事してただけだから」
「本当に~? 」
「ほっ、本当だって」
いらぬ噂が立たないよう、親友である由香でも、ボクとルシータが既に知り合っているのは秘密にしておいた方が良いだろう。
そして放課後。ルシータはそのカッコ良いルックスは勿論、流暢な日本語を話すところも高評価を得ており、初日早々ファンクラブが設立されたと由香から聞かされるのであった。
◆
ルシータが初授業を行ったその日の晩。
お風呂上がりで寝巻き姿のボクは、自室のベットの上で寝転がりルシータにメールを送るかどうかで大いに迷って水泳のバタ足のように脚をバタつかせていた。
ルシータは初授業で疲れているだろうから、メールは迷惑かな? それとも疲れているからこそ、励ましやねぎらいのメールを喜んでくれるかな? しかし——
うーん、ドキドキが止まらない。と言うかなんでメールを送るかどうかだけでこんなにも胸が痛くなっているのかな?
ルシータに対して、意識はしている。だってあんな夢を毎夜見せられているのだから。逆にあの夢を見ていて意識しない方がおかしいと思う。そう、ルシータを意識するボクは正常なんだ。女の子同士だけど、……たぶん正常なんだと思う。
でもこの意識するのって、正確に分析するとどう言う事なんだろう。……少しだけ、少しだけあの夢のシチュエーションに興味がある自分がいる。そう、最初は戸惑ったし、何事!? ってなったけど、沢山見ていくうちに嫌じゃ無くなってきたんだ。そしていつしかキスに、本当のキスに興味が湧いて来ちゃっているのだ。勿論それ以上の事はまだ抵抗があるから、このキスにだけ興味があるのは間違いないと思う。……つまりボクは、ルシータと、多分キスがしたい。……してみたい。
うーん、なんかメールを送るのを分析してみたら、ボクの下心がありありな事が分かってきてしまった。でも本当に、疲れているであろうルシータを気遣う気持ちもあるんだ。下心と気遣いを天秤にかけたら水平がキープされるように、二つの気持ちは共に大いにあるんだ。
そうだ、まだ送るとは決めていないけど、送る気持ちが一杯になった時の事を考えて携帯に文章だけ入力しておこう。やっぱり変に思われないよう、やっぱり重く思われないよう、初めの文章は短めが良いよね。あと最初から絵文字を沢山使わないで、文末に顔文字を一個だけ付けてみようかな。
そうしてあーだこーだと時間をかけて考えた文章は、なんの捻りもない『今日はお疲れ様でしたー( ̄∇ ̄)』と言う文面に決まった。
さてと、あとは送信ボタンを押すだけなんだけど。壁時計を見やる。時刻を示す針は20時になったばかりである事を教えてくれている。
今送ったらさり気ない感じで送れるかな? 今送ったら何気ない気持ちで見てくれるかな?
送信ボタンの上に親指を移動させるけれど、指がプルプルと震えてしまっている。
きゃー、押せない、まだ勇気が足りない。ルシータと友達になったわけだけれど、ルシータは若いとは言っても大人の女性である。ボクなんか小娘の事なんて露ほども相手にしていないかも知れない。それにもしかしたら知り合いと食事に行っていたりして、まだ帰宅していないかも知れない。でも、でも街を案内する約束はしたけれど、このままだとずっと相手にされないかも知れない。だから勇気を振り絞って一歩を踏み出さないといけない、時があると思う。それは今この時であって、明日になってからメールを送るのはもう手遅れなんだ。
そうだ、メールは今この時に送らないと賞味期限がキレッキレッになってしまうんだ。例えルシータが外食をしていたとしても、すぐにメールを見て貰えなくても良いじゃないか。だから押すんだ、送信ボタンを押すんだ。だから神様、ボクに少しだけ勇気を与えて下さい。
そうしてなんとか自分を奮い立たせて送信ボタンを押せた時には、時刻が21時になる少し前であった。
やった、やったぞ! 送信ボタンを押したぞ! 心臓がかなりドキドキしている。
時刻もまだ迷惑にならないギリギリの時間のはず。落ち着け、落ち着くんだ。まだメールを送っただけなのだから。あとはルシータが見てくれたら、返事をくれる、かな? 突然のメールを変に思われないかな? 既読スルーされないかな?
そしてふと送ったメールを見てみると、既読の文字が付いていた。ルシータがメールに気付いてくれた。ルシータが今メールを見てくれている。そそ、それより早く画面を閉じないと、ルシータが返信をしてくれた場合、こちらの既読がすぐに付いてしまう。それはルシータとのやり取りの画面をジッと見つめていた事になるわけで、それはとても恥ずかしい。
そして画面を閉じた携帯をそのまま持っているのはボクが耐えれなかったので、布団の上にボフッと置く。そんな携帯を遠目にチラチラと見ながら、ボクは自室を右往左往する。
返信くるかな? もしかしたらルシータは日本語の入力に手間取るかも知れない。だから返信は今日ではなくて、明日くるかも知れない。いや、まだ返信がくるのは良い方で、入力が出来なくて返信は来ないかも知れない。いやいや、そもそもボクのメールを見てそれで完結してしまっている可能性もあるじゃないか。
はははっ、期待してしまうと後が辛くなる。だから少しばかり早いけど、布団に入ってもう寝ようかな?
とそこで携帯から、メールが届いた音が一度鳴る。
ルシータから!? いや、由香とか他の友達の可能性もある。だから期待はせずに——
ゆっくり布団から携帯を掴み取ると、ボクは怖いものを見るようにして薄目の状態で携帯の画面を開く。
するとルシータからのメールであった。
ボクの心臓が、トクトクと嬉しい心音を奏で始める。
そして文面を見てみると『ありがとう! 因みにまだまだ若いですから、そんなに疲れてない、かな? それと、ツバサとの初メールだね♡』とあった。
嬉しくて心臓がキャーキャー悲鳴を上げ始める。眠気は弾け飛び瞳が覚醒し、その場を跳ね回る。
返信を送ってくれた! それもハートマークまで付けてくれて!
そそっ、それよりこのままメールを終わらせてしまうのか? そんなの嫌だ! もっとやり取りがしたい!
そうしてボクは素早く文字を入力して『ルシータは何才なんですか? 』と送る。すると『それを聞いちゃうのかな? 』とすぐに返信が来た。そこで『べっ、べつにルシータの年齢なんて興味ないんだからねっ』と送って——
そんな感じで他愛のないメールのやり取りを沢山していると、気が付けば22時近くになっていた。そこでボク達はオヤスミのメールを送り合う。そうして今日のボクは、ホクホク顔で眠りにつくのであった。
◆
少し早く着きすぎたかな?
腕時計で時刻を確認すると、約束の時間である10時より20分早い9時40分であった。
今日は街案内をする約束の日である週末。そしてボクは現在、駅前広場でルシータを待っている。因みに今日のボクのコーディネートは白のシャツの上に青のパーカーを羽織り、膝上まである黒のショートパンツを穿くと言うカジュアルスタイルだ。
そこでメールの着信音が。文面を確認してみると一言、『少し迷ったかな』と。そこで急いで音声通話ボタンを押す。すると数コールの後ルシータが出た。
「もしもし、ルシータ、今どこ? 」
「おはようツバサ。いま商店街のアーケードにいるんだけど、ちょうど仏具店が目の前にあるよ」
「あぁ、そこは魚町商店街の中だね! 」
「ここからどっちに進んだら良いのかな? 」
「えーと、そうだ、今から迎えに行くからそのままそこで待っていて。動かないでね」
そうして急遽待ち合わせ場所を変更したボク達は、10時を少し回ったぐらいに会う事が出来た。
因みにルシータのコーディネートは、モード系がベースのようで上下黒のシャツとパンツに黒のネクタイをしている。相変わらず格好良いし、似合っているなー。
「ツバサ、どうかしたのかな? 」
「いや、格好良い服が似合うなーと」
「ありがとう。ツバサも若々しさが弾ける可愛らしい服装だよ? 特にそのショートパンツ、太腿にピッタリフィットしているのがチャームポイントだね」
ルシータはそう話しながら腰を曲げると、眼鏡の縁を摘み上下させながらボクの太腿に視線を向けてくる。
「いや、そんな風に見られたら恥ずかしいよ」
ボクが手を太腿にやり身を捩り恥ずかしがっていると、ルシータは更に距離を詰めて凝視しだした。
……なんか変態さんぽくって怖いよ。
そんな事を思っていると、ルシータがスクリと立ち上がり背筋を伸ばす。
「さてと、冗談はさておき、まずはどこに行くんだったかな? 」
じょっ、冗談!? どこからどこまでが冗談なんだろう? もしかして可愛らしいって言っていた辺りから?
心に軽くダメージを負ってしまったわけだけれど、気を取り直す事に。そうして街案内は始まる。今いる商店街をゆっくりとした歩調で説明しながら進み、まずは駅前広場まで行く。そしてちょっとだけ早いけど昼食を取るため、ボク達女子が御用達の軽食屋である『ユズレア』へ向かった。
「ボクは名物の苺抹茶パンケーキにしようかな。ルシータはどれにする? 」
「うーん、どれが良いかな? 実はお腹、少ししか空いていないんだよね」
「そしたらパフェなんてどう? 」
「そうだね、そしたらチョコレートパフェにしようかな」
そこで呼び鈴を鳴らし注文を済ませたボク達は届けられたデザートをパクつきながら、毎晩しているメールについての補足や、ルシータの特技が3秒で眠れる事についてのツッコミ、あと学校では互いにあまり近づかないようにしているよねーみたいな事を話した。
「そう言えばルシータは、日本語以外何を勉強していたの? 」
「色々あるけれど、主に勉強していたのは夢について、かな」
その言葉に心臓がドキリと鳴る。
「……夢」
「そうだよ、ただ夢と言っても将来の夢の方じゃなくて、寝た時に三日に一度くらいは見るあの夢の方だよ」
そこでルシータはわざとらしく真面目な表情を作る。
「……ツバサは、なぜ人は夢を見るのかについて、興味がないかな? 」
興味はある、あるけど毎日エッチな夢を見ている事は隠し通さなくてはいけない。だから変に話してボロが出てしまわないように、興味がないふりをしなくては。
「別に興味はないよ」
「……ふーん、そうなんだ」
そこでルシータは手に持つスプーンを器用にクルクルと回しながら、もう片方の腕の肘をテーブルに付きその手の上に顎を乗せる。そして真っ直ぐにボクの瞳を覗き込んできた。そのためボクは慌てて次の話題を振ろうとするのだけれど——
「何度も同じ夢、見たことないかな? 」
そのルシータの言葉で思わずドキリとして、動けなくなってしまう。
「その表情、同じ夢を見た事があるんだね? 」
全て見透かされている!? かっ、隠し通せない。
だからボクは肯定の意味を込めて、頭を少しだけ傾けてうなずく。
「へぇー、やっぱり見ているんだ。……何度も見る同じ夢は、正夢だとされているんだけど——」
「……正夢」
あのルシータとの秘め事が正夢。
「因みに正夢とは見た夢が将来、事実として起こる夢。そしてチカラがある者はみんな、夢に見た事が現実で起こると次の夢を見るようになる。これを繰り返す事によりいつしか夢は予知夢として昇華されていくの」
「……予知夢」
「ツバサがこちら側の人間である事がわかった以上、説明をしないといけないね。実は私も予知夢を見ていたんだ。その夢とはツバサとこうして食事をする事。その前に見た夢は、百合ヶ丘高校に教師として潜入する事。つまり夢を見たから私は、わざわざ日本までやって来たんだよ。そして夢しるべに従って生きていくと、必ず幸福になれると言われている。そうそう、もちろんツバサだからこの事を話しているわけなのだけれど、他の人には秘密でお願いね。……因みにツバサは、どんな夢を見続けているのかな? 」
「えっ、ボクは——」
「ボクは? 」
「……秘密」
そこでルシータがハッとした表情になる。そのため再度ドキリとしてしまう。
「もしかしてツバサ、誰かが死ぬ夢だったりするのかな? 」
「ちち、違うよ」
「しかし言いにくい事というのは、……もしかして、近しい誰かが出てくる夢なのかな? 」
「……うん」
「それはもしかして、……私、かな? 」
夢に出てくるのがルシータって事は、話しても大丈夫なはず。
「そう、だよ」
「まっ、言いたくないのなら言わなくても良いけど。だってそのツバサが見た夢は、必ず起こる事なのだから」
「……必ず起こる」
「うん、多少のズレはあったりするけれど、大まかな流れは変わらないよ。それより夢補充をしておいても良いかな? 」
「夢補充? 」
「うん、ツバサと食事に行く夢が正夢になったから、次の夢が見えるはずなんだ。だから見ておきたいのだよ」
「ボクは構わないけど、もしかしてここで寝るの? 」
「そうだよ、5分間くらい寝たら大丈夫だから」
そうしてルシータはテーブルの上に置いた自分の腕を枕にして、座ったまま眠ってしまった。
……本当に寝ちゃったよ。それよりルシータとのキスが確定事項だなんて。もっ、もしかしてこれからだったり、……それは無いか。
軽い食事を済ませたボクとルシータは、街の探索を再開させる。という訳で今度は、近くのショッピングモール周辺を説明しながら歩き回った。そして学校近くにあると言うルシータが住んでいるマンション周辺の探索が終わった辺りで、時刻は15時を回っていた。
因みにルシータは本当に3秒あれば何処でも寝むれるようで、ショッピングモール内にあった通路沿いにある椅子を見つけた時ボクの身体に寄り添う形で5分だけ仮眠を取っていた。
そして今も、公園のベンチでボクに寄り掛かるようにして隣で眠っている。因みに寝ている時ルシータに引っ付いちゃっている訳で、因みに柔らかな感触に良い香りがしている訳で、ちょっとだけ緊張しちゃっています。
……あっ、起きたみたい。
「……やっぱり、この夢を何度も見ている」
「ルシータ、つまり正夢になる夢を見ているって事? 」
「そうなるわけ、だね」
「どんな夢なの? 」
「どうやら私の家に、ツバサを招待している夢みたいなんだ。……と言う事で夢しるべに従って、ツバサを家に招待したいのだけれど、良いかな? 」
「ほんと!? 行きたい、見てみたい。ボク、ルシータのお部屋に興味がある。……と言うか、さっきから出ている夢しるべって何? 」
「夢しるべとは、見た夢に従って行動をする事を言うよ。道しるべの夢バージョン、だね」
「へぇー、なんだか面白い言葉だなー」
と言う事でボクは急遽ルシータの住まいにお邪魔する事になった。
因みにルシータが料理を振る舞ってくれるそうで、住まいに向かう途中に食材を購入していた。そうして買い物袋を手にしたボクは、学校近くの高級マンションの一室であるルシータの家へ上がり込んでいた。そして現在、通された部屋のソファーにチョコンと腰掛けている。
首を動かしてキョロキョロと辺りを見回す。
綺麗に片付いているなー。と言うか、必要最小限と言った感じで物が少ない。
それと室内は白を基調としていて、清潔感に溢れているなー。
うーん、ただ料理が出来るのを待つのはソワソワしちゃうよ。なにか手伝える事があるかもだから、ルシータがいる台所に行ってみよう。
するとボクに気が付いたエプロン姿のルシータが、ハテナ顔で小首を傾げる。
「なにかあったのかな? 」
「うんとね、なにかボクに出来る事はないかなと思って」
「そうだねー、そしたら洗い物をお願いしても良いかな」
「うん、任せて」
そうしてルシータが野菜を切ったり海老を剥いたりしている——揚げ物の用意をしている——隣で、ボクは洗い物をする事に。しかし洗い物はすぐに終わったため、ご飯の早炊きのセットをしたり食器や箸を並べたりもした。そうこうしていると、ルシータの料理が出来上がりテーブルの上に料理を乗せたお皿が並ぶ。
「簡単にパパッと作っちゃったけど、良かったら感想を聞かせてくれると嬉しいかな」
「うん、いただきます」
まずは揚げ物の定番、芋の天ぷらを頂くとしますか。ツユに浸して口へ運ぶ。
「うん、ちゃんと火が通っていて、サクサクして美味しいよ」
「本当! ありがとう」
そしてご飯のオカズとして海老の天ぷら、そしてシソの葉っぱやキノコの天ぷらを食したボクはお腹一杯になっていた。対面に座るルシータも、お腹一杯になったようでウツラウツラし出している。
とそこでまた眠るのかなーと思っていると、ルシータが微笑んだ気がした。
「ツバサ、リクエストしても良いかな? 」
「リクエスト? 」
「えっとね、もっと良く眠れると思うから、今からツバサを抱き枕みたいにして寝ても良いかな? 」
えっ、それって、……抱きついてくるって事? 外国の人ってそれぐらいのスキンシップは普通なのかな? 恥ずかしがっているボクがおかしいのかな?
そこでルシータが甘い声で問い掛けてくる。
「ダメ、かな? 」
答えに迷うボクが思わず黙ってしまっていると、ルシータが悲しそうな消え入りそうな声で言葉を紡ぐ。
「ダメなら諦めるけど」
「えっと、うん、……良いよ」
「ありがとう」
パァッと明るい笑顔になったルシータがソファから立ち上がると、ボクの隣へ移動してきた。そしてそのまま座ると、『ふわぁ~』と欠伸をしながらボクの身体に腕を回して抱きついてくる。
「ツバサ、暖かくて柔らかーい」
部屋にはテレビが無ければラジオも無いため、静寂に包まれている。そんな衣擦れの音さえ耳が拾ってしまいそうになる静けさの中で、ボクはドキドキしてしまっていて、心臓は結構大きな音を立ててしまっている。
こんなに密着してしまっているんだから、ルシータの顔がボクの胸の位置にあるから、ドキドキしているのがバレてしまうよ。
「ツバサ、これまでで一番ドキドキしている、かな」
バッ、バレている。しかも一番って、はっ、恥ずかしい。
「なぜ、こんなにドキドキしているのかな? 」
ううっ、ルシータを意識しているからだけど、そんな事本人を前にして言えないよ。
「ツバサ、もしかして良く見る夢って——」
そこでルシータがもったいぶるようにして、言葉を千切った。そのため視線をルシータの顔へ向けると、間近で見つめ合う形で視線が合う。そして——
「私とキスをしていたりするの、かな? 」
えっ? なぜそれを、なぜバレてしまったの?
◆ ◆ ◆
私の言葉を聞いたツバサが、目を見開いて口から声にならない声を漏らしている。
驚いている顔も可愛いなー。……沢山苛めたくなってしまうよ。それとこれからの事がスムーズに行くよう、本当の事を教えてあげよう、かな。
「実は見えていた夢が家に招待する夢って言っていたのは嘘。それで本当に見えていた夢は、私とツバサがキスをしている夢」
一種のパニック状態であろうツバサは、私の言葉を理解しようと耳を傾けているため無防備なままである。だから今がチャンス、かな。
「あっ」
抱きついたまま体重をかける事により、小柄なツバサの身体をソファに押し倒した。そして見下ろす形でツバサの顔を眺める。
ツバサは押しに弱いようで、流されるまま全てを受け入れてしまっている。それとも私だから受け入れてしまっているのかな? ……そうだと嬉しい、かな。
でも恥ずかしがっているツバサは本当に可愛い。だから気が付けば思わず頬っぺにキスをしてしまっていた。チュッチュッと何度も。
「ルシータ、ダメだよ。ボク達は女の子同士なんだから」
「そこは気にしなくて大丈夫、だよ」
だって私は半端者なのだから。女性ホルモンの方が多いみたいで身体付きは女性だけど、付いている物はどちらも付いている。こんな身体、気持ち悪がられるかな? でももう止まらないよ。
顔を寄せていくとツバサが瞳をギュッと閉じた。私もキスに集中するため、瞳を閉じる。そして私とツバサの唇が重なり合う。私はツバサの唇を味わうように、ゆっくり優しく時間をかけて唇を動かしていく。途中キスをしながらツバサを強く抱きしめると、ツバサも抱きしめ返してきた。
あぁ、そんな風に応えられたら、私のツバサを感じさせたい欲望の炎が、私の脆弱な理性を燃やしていってしまう。
……今までそう言う事に使った事がないけれど、このまま最後までしちゃおう、かな?
◆ ◆ ◆
『チュッ、クチュッ』
ソファーに押し倒されているボクは、ルシータに抱きしめられながらキスをしちゃっている。ずっと夢に見てきたルシータとのキス。それは夢ではなくて、現実世界で行われている本当のキス。そしてボクのファーストキス。
ルシータは夢の中のようにとても上手なキスをしてくる。
ルシータは経験豊富なのかな? ボクからもキスをしないと、飽きられちゃうかな? されてばかりじゃ駄目な気がしてきた。そこで夢でのキスのテクニックを思い出して、ルシータに嫌われないようにこちらから吸い付き返してみた。それから唇の力も抜いてみた。そうするとルシータとの密着度が一気に増していった。
あぁ、ルシータとのキスって気持ち良い。ずっと抱き合いながらこうしていたくなるよ。
そしてキスに夢中になっていると、突然ルシータの唇がボクから離れていく。
えっ、なんで、もう終わり?
そこでそっと目を開く。するとルシータが口からちょこんと可愛らしく舌を出しているのが見えた。その光景を見て思い出す。夢ではこのあと舌と舌を絡ませての熱いキスをしていた。
……夢ではなんだかエッチなキスをしている感じだったけど、実際に舌を絡ませてのキスって気持ち良いのかな?
そんな事を思っていると、ルシータの舌がボクの唇に触れた。思わずまた目を閉じてしまう。夢だとこのまま強引に侵入してきて——ってあれっ、唇に軽く触れただけで侵入して来ない。また離れていく。不思議に思っていると、またルシータの舌がボクの唇に触れた。そしてまた、それだけで何もして来ない。なぜって思って瞳を開けてみると、ルシータは微笑んでいた。
◆ ◆ ◆
そろそろ理解したかな? ツバサが自ら舌を出すまでは、これからディープなキスはしてあげない。
だってされるキスより自らの意思でするキスの方が、脳が快楽を快楽だと理解してとても気持ちが良いから、ね。
それにきっかけは夢で見たからだったけれど、この機会は無駄にはさせないよ。これからも私とキスをしたいと思わせるため、今日という日を境に私抜きでは生きていけないと思わせるために、ツバサを私の虜、快楽の虜にさせないと。
そうしてツバサの唇に三度目の舌での触れ合いを行おうとした時、ツバサが瞳を閉じた。そして恥ずかしそうに顔を赤らめながら出されるツバサの舌。それはちょこっとだけだったけど、確かにツバサは自らの意思で舌を出している。
◆ ◆ ◆
これで良いのかな? 恥ずかしいよー。
とその時、ボクの舌になにか艶やかな感触が。多分ルシータの舌が触れてきたのだ。ツゥーとギリギリ当たるか当たらないかの距離を舌先を使って触れ合わせてきたかと思うと、ボクの舌に舌全体を使ってベッタリと密着してくる。擽ったかったり気持ち良かったり、脳が与えられる快楽を余す事なく感じ取っていく。
「ツバサも動かしてみてくれない、かな? 」
「……うん」
そうしてボクの舌とルシータの舌が絡み合い、そうしてボクの唾液とルシータの唾液が混ざり合っていく。エッチなキスって呼吸をするのを忘れるぐらい気持ち良い。
とクチュリと水気を帯びる音を立てるキスに夢中になっていると、ルシータの右手が軽い感じだけれどボクの胸を覆い被せる形で触れてきた。そして最初はたまたま当たったのかなと思うぐらいの触れ合いだったのに、時間の経過と共に段々大胆になってきて今では服の上からだけどかなり揉み揉みされている。
あんっ、キスだけでもエッチな気分になっているのに、キスをされながら胸まで触られたらボク、我慢出来なくなってしまうよ。
だからボクは顔を背けて一度キスを中断させるため話しかけようと思っていると——先にルシータが話しかけてくる。
「ツバサ、キスに集中してくれない、かな」
えっ、キスに集中!?
ボクが至らない? このままだとルシータに嫌われてしまう?
わけが分からなくなりどうしたら良いのか分からなくなってきた。そこで言われるがまま、キスに集中してみる事に。
モミモミ。
「んんっ」
モミモミモミモミ。
集中出来ないよー。
◆ ◆ ◆
ツバサは私が言った言葉を守ってキスに集中しようとしているのだけれど、胸への刺激が気になって意識が散漫になっているよう。
それでも刺激を我慢してキスに専念しようとしている姿が可愛いすぎて、太ももにギュッと力を入れて絡み合う私の脚を締め付けてくるのが可愛すぎて、また苛めたくなってしまう。
だからもっと恥ずかしがる姿が見たいから、もっと刺激を与えちゃおうかな。
ツバサの背中に回している左手一本で、ツバサのブラのホックを外す。そして服の下部から右手を突っ込みツバサの胸を直に触れてみる。
「あっ、いや、んんぅっ」
キスでツバサの抗議の声を邪魔する。
でも揉み揉みして思う。ツバサの胸、柔らかーい。
モミモミモミ、モミモミモミ。
「んくっ、んっんん」
今度は親指と人差し指を使って乳首を挟み込み、コリコリコリと摘む。
「はぁはぁはぁ、あっ、はぁはぁはぁ」
そこで次は乳首への刺激に集中してもらうため、キスをする箇所を口から首筋へと変更する。ツバサは身体をよじって快楽を逃そうとするけど、逃がさない、かな。
「あっあっあっ」
与え続ける刺激で、いつしかツバサは呼吸を乱し声にならない声を漏らし始める。
ツバサ、乳首を触られてこんなにも感じるなんて、恐らく一人エッチばかりしているイケナイ子なんだね。……ただ嫌いじゃないよ。
「ツバサ、乳首触られるの気持ち良い? 」
その問いにツバサは僅かに頷く事で肯定する。
「こんなに硬くして、ツバサはイケナイ子、だね」
「うぅ、ルシータの意地悪」
「そうだね、私いま凄く意地悪になっている、かな。でもこんなに意地悪になっているのは、ツバサが可愛いすぎるからだよ」
摘んでいた乳首を軽く弾く。
「あうぅ」
そこでサッとショートパンツを脱がす。するとツバサのショーツのクロッチ部分に、シミが出来ているのが確認出来た。
◆ ◆ ◆
ルシータが覗き込むようにしてボクの股間部を、ルシータが覗き込むようにしてシミ付きパンティを見ている。
「こんなに濡れて嬉しい、かな」
「やだぁ」
そこでルシータの手がボクのパンティに伸びてくる。性器を触られるっと思ったのだけれど、実際にはパンティ付近の太ももを撫でるように触られていくだけ。それから触るか触らないかのタッチでパンティに近づいては離れて、近づいては離れてを何度も繰り返されていく。そんな風にきわどい所を触られ続ける内に、いつしかボクは早く性器に触れて欲しいと願うようになっていた。そして——
「触って欲しい? 」
とルシータから尋ねられた。
「……うん」
するとルシータの口角が、少しだけ吊り上げたように見えた。そうしてパンティに触れられるルシータの細くて長い指。優しく割れ目をなぞるように動かす指に、ボクの蜜壺からは止めどなく愛液が溢れていく。
「あっ」
そこでパンティを膝小僧の辺りまで脱がされる。
◆ ◆ ◆
ツバサのショーツを脱がすと、膣口からショーツの間にキラキラ輝く愛液で透明な橋が出来ていた。
「凄い濡れ濡れ、だね」
ツバサは顔を赤らめて、今にも泣き出しそうな表情になる。
あぁ、もっと虐めたい。
そこで指を使ってツバサの小陰唇をクパァと開き股間に顔を寄せると、舌を伸ばしてぬぐい取るようにして愛液を舐めとってみる。するとツバサの膣口からすぐに愛液が溢れ出て来た。
「愛液が次から次へと溢れ出てくるね。どうしてかな? 」
「うぅぅ」
これ以上は本当に泣いちゃう、かな?
「ツバサ、意地悪な事を言ったお詫びに、すぐに逝かせてあげるね」
「……えっ? 」
まずは皮を被っているクリトリスを、皮の上から舌で舐める事によって刺激を与えていく。そして程なくして皮を剥くと、優しくペロペロと一定のリズムで直接舐めていく。またそこから更に、人差し指と中指をツバサの膣の中に挿れると、Gスポットをクイクイと刺激していく。
「あっ、ルシータ、ボッ、ボク、あっ、こんなに早く、逝ってしまっ、あっあぁぁ」
両眼を瞑っているツバサは、身体を小刻みに振るわせる。
◆ ◆ ◆
「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ」
逝っちゃった、呆気なく逝っちゃった。ルシータってテクニシャン? ……そうか、おんなじ女の子だから、ボクが弱い場所が全部手に取るように分かっちゃうんだ。
そこでルシータは自身のシャツのボタンを外して、黒のブラジャーも取り外す。そして曝け出された豊満なおっぱいの乳首をボクの乳首に当たるようにしてから、マウスツゥマウスのキスをされる。それは情熱的なキス。気持ち良い、気持ち良いけど膣内に指を入れられたままなためキスに集中出来ない。いつ指を動かされるのか、いつまた逝かされてしまうのか。
そこで脈略もなく突然指の動きが、クチャクチャ音を立てて再開される。そしてボクはすぐに、尿意を感じて来てしまう。
「んんっ、ダメだよルシータ、ボク、なんだかおしっこが出ちゃいそうだよ」
でもルシータは指の動きを止めてくれない。
「大丈夫、たくさん出して良いよ」
「えっ、ぃや、あっあー」
ボクの股間部からピュッピュッと液体が出てきてしまう。それでもルシータは指の動きを止めてくれない。そのため指を動かされれば動かされるだけ、ボクは開放感と共に沢山の液体を出してしまう。
「たくさん潮を吹けたね」
そうして微笑を浮かべるルシータに、頭を優しく撫でられる。とそこで、違和感を感じる。あれっ、ルシータの下半身が大きくなっている? そう、ルシータのスボンの股間部が大きく膨らんでいたのだ。
◆ ◆ ◆
ツバサはどんな反応をするかな? 私が両性具有者である事を知ったなら。でも伝えないといけない、これより先に進むために。
「ツバサ、ツバサの処女を貰っても良いかな? 」
「ルシータ、それって……」
「えぇ、女性だけど、私にはおちんちんが付いているんだよ」
そこで私は、自身のズボンとパンツを脱ぐ事で、そそり立つおちんちんをツバサの前に晒す。
「こんなのが付いてたら、気持ち悪い、よね? 」
「えっ、気持ち悪くなんかないよ! ルシータはルシータだよ」
「ほんと、かな? 」
「うん、本当だよ」
「ツバサ、……ありがとう」
そこでツバサが物珍しそうに、私のおちんちんをマジマジと見つめているのに気がつく。
「へぇー、男の人の性器って初めてみるけど、なんだか長いね」
「触ってみる? 」
「うん」
ツバサはぎこちない感じで両手を使って、私のおちんちんを触っていく。
「ツバサ、たぶんこういう風に動かしたら気持ちよくなる、かな」
私のおちんちんを掴むツバサの手を、上から掴み上下に動かしてみせる。そして暫く動かしてから手を離したら、ツバサは動きを止めずに私のおちんちんをしごいてくれる。私もお返しとばかりにツバサの乳首をコリコリと刺激していく。
「ルシータ、んっ、気持ち良い? 」
「……気持ち良い、かな」
「あんっ、そしたら、んっ、口でもしてみるね」
そこからツバサは、一生懸命になって頭を上下に動かしてくれる。そして暫く動かしてくれる事で、私のおちんちんはこれでもかっといったぐらいに背伸びをした状態になる。
「ツバサ、そろそろ……」
わたしの言葉を受けて、ツバサは動きを止める。そして——
「……うん」
ソファーからベットに移動した私たちは、互いに横になってキスをする。そして頃合いを見計らって膝を立てた状態のツバサの両脚の間に、私は膝立ちをしてツバサの両脚を開くようにして膝小僧に手を置く。そこでおちんちんをツバサの膣口に当てがう。
「挿れるよ」
「うん」
そうしておちんちんをゆっくりと、ツバサの反応を見ながら挿入していく。
◆ ◆ ◆
ルシータのおちんちんがボクの中に入ってくる。あっ、これって、ぐっ、痛い。そんなボクの表情を読み取ったのか、ルシータはおちんちんを侵入させるのを途中で止める。
「ツバサ、一度キスに集中してみようか」
「はぁはぁはぁ、うん」
キスをされた。軽い触れ合いのキスだけれど、ボクはすがるようにキスを返す。そしてルシータに言われるままキスに集中していると、次第に水気を帯びた積極的に擦り合わせるキスへと変わっていった。そこで——
「ゆっくりと、動かすよ」
コクリと頷きで返すと、おちんちんがゆっくり奥へと進み始める。これって、凄い圧迫感。
「痛くない? 」
「……うん」
そうしておちんちんがボクの最奥部に届くと、ルシータは再度おちんちんの動きを止めた。そして頭を撫でられながらキスをされる。今度は舌を絡めてのキスをし、今度は互いに唾液の交換も行なわれていく。
◆ ◆ ◆
そろそろ馴染んだ頃かな。私のおちんちんの形をツバサの膣が覚えた頃かな?
そこでキスをしながら少しだけ抜き差しをしてみた。するとツバサは痛がる素振りを見せない。そこでキスを止めないまま、抜き差しを連続させる。
「んっんっんっ」
ツバサの中は癖になるほどにとても気持ち良いけれど、それ以上に可愛いツバサを私のおちんちんで汚している事実が私を興奮させる。でも激しくし過ぎるのは逆効果。ツバサの反応を見て強弱を変えて動かないと、だね。
一度ツバサの唇から唇を離すと正常位のままだけれど、少しだけツバサの腰を持ち上げる。そうする事によってちょうど私のおちんちんがツバサのお腹側である、Gスポットを擦るように調整。
「あっ、あっ、あっ、ルシータ、ボク、またおしっこが出そうだよ」
「いいよ、そのまま出して」
「あっ、ダメ、でっ、出る」
そうしてツバサは私のお腹に、ビュビュッと潮をひっかけた。ふふっ、あったかい。そうそう、ツバサを虐めるため言葉責めを忘れてはいけない。
「ツバサは本当にいけない子、だね。お仕置きが必要、かな」
「そんな、あっ」
抜き差しをしながら正常位から交差位である松葉崩しへと変える。そしてそこから流れるようにして後背位へと変わると、背中側にある裏Gスポットをそり立つおちんちんで狙いすまして突きまくる。
「あっあっあっあっ」
そこで閃く。私は近くにあったタオルを掴むと、おちんちんで突きながらツバサの視界を塞ぐように目隠しをする。
◆ ◆ ◆
目隠しをされたボクは、獣のように四つん這いにさせられてバックからルシータに犯されている。そして声を漏らしながら、さっきからヨダレも垂らしてしまっている。
恥ずかしい、恥ずかしいけど気持ち良い。そこで突然、パチンと言う音と共にお尻に衝撃が。
えっ、これって?
そこで再度お尻に衝撃が。
「あん」
そして突かれながら何度も叩かれるうちに、ボクはその叩かれる行為でも感じてしまい出してしまう。
「あっあっあっあっ」
『パチン』
「あん」
「ツバサ、もしかしてお尻を叩かれて感じているのかな? これはお仕置きなんだよ。だめじゃないか。ツバサはなんて淫乱な女の子なんだろう」
「いやっ」
そこでバックからの抜き差しが浅い所の前後運動に変わる。
あっ、これも気持ち良い。
与えられる快楽に身を任せていると上体を抱き起こされる。それから最奥へと抜き差しされながら、身体が後ろへ反った状態で背後から乳首を強く摘まれる。そして——
「ほらっ、私の指をおちんちんだと思って一生懸命奉仕してみて」
パンパンと突かれながら乳首を刺激されているボクは、口内に侵入して来たルシータの人差し指を言われるまま一生懸命にちゅっちゅっと吸い付く。
そこで乳首を刺激していたルシータの手がボクのクリトリスに移動してきてからそれは起こる。後になって理解出来たのだけれど、突かれながらクリトリスに刺激を与えられてからすぐにボクは簡単にクリイキしてしまう。それから何度もクリイキする内に初めての経験である、膣の中でもオーガズムを感じたのだ。クリイキと同時に。それは気持ち良いが膣内と外で爆発して全身に散らばっていく感覚。頭が真っ白になっては、何度も何度も気持ち良いが押し寄せては脱力する感覚。
◆ ◆ ◆
後ろから犯していたツバサが、ガクガク震えだしたかと思ったら突然脱力した。そして締め付けが強いツバサの膣が更に強くなり、私のおちんちんから精液を絞り出させようと蠕動運動をしてくる。そのため射精感が強まった私は咄嗟におちんちんをツバサの膣から抜き取ると、そのまま盛大に崩れ落ちたツバサの背中に向けて精液をドピュドピュと放出する。
「はぁはぁはぁ、ツバサ、大丈夫、かな? 」
突っ伏したツバサは返事をしない。そこで風邪を引いたらいけないので精液を拭き取ってから目隠しタオルを取り除きツバサに掛け布団を掛けると、私も同じ掛け布団に潜り込む。そしてツバサの頭を撫でながら優しく唇にキスをしていると、ツバサも正気を取り戻したようで唇を動かしてキスを返してきた。そこで頭を撫でながら至近距離から話しかける。
「ツバサ、思わず沢山愛してしまってごめんね」
「ううぅん、ボクのほうこそ気を失ってしまっちゃってごめんなさい」
どうやらツバサは怒っていないよう。だったら——
「また今度、沢山愛しても良い、かな? 」
「……今度と言わずに、今からは? 」
「それは良いね」
そうして今度はツバサを抱きしめながら突く事が出来る対面座位から始まり、私が上体を倒して背をベットに付ける事により下から突く事が出来る騎乗位を楽しんだ。そしてまた同時に絶頂した私たちは、一緒になって寝転んでいると——
「ルシータ、ボクの事好き? 」
ツバサが真剣な眼差しで聞いてきた。
「今更それを聞くのかな? 」
「だってまだ聞いてなかったんだもん」
「言わなくてもこれだけ愛し合ったんだから、わかるんじゃない、かな」
「それでも聞きたいんだよ。言ってくれないなんて酷すぎるよ」
「冗談だよ、ちゃんと言うから聞いて。……私はツバサを愛している、よ」
するとツバサからキスをされた。
「ふふっ、ボクもルシータが大好き、だよ」
そして抱きしめ合いながら一緒になってスヤスヤと睡眠を取った私たちは、それから新しく見た夢に従って何度も何度もエッチをするのであった。
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!