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始まりの章

6.いざ、出発!

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精霊さんたちにお別れをした。
沢山の花や果物で、別れを惜しんでくれた。
基本的に精霊さんたちは、産まれた森を離れることはないらしい。
でも、心配だから、眷属たちが何かあれば助けてくれるって。


私も、何かあれば助けに来るよって約束して。私の故郷として、この森をマップに登録した。

私は、迷いの力を教えて貰って、地図機能の魔法、マップを得ていた。もちろんナビ機能つき。

いつでも故郷の位置が分かるように印をつけて。
精霊さん達とお別れした。


3年という日々は充実していて、涙ぐみながら離れることになった。


現実主義の私がこんなに長く居座るつもりなんてなかったから。。。



最初は、感傷に浸りながら森を忘れないように目に焼き付けながら歩いていたけど、森の広さに辟易して、空を飛ぶことにした。


そう。
空を飛ぶ。


夢だった、生身で空を飛ぶこと。

実現しました。


背中に自分より一回りくらいの大きな白い羽根を出して。
その羽を使って飛ぶ。

最初は、バランスとるのが難しかったけど、少しずつ上達して。
今では、違和感なく飛べる。
筋肉痛的なのはありません。
魔法で動かしてるから。

なんて便利。


木にぶつけないように高く舞い上がって、少し旋回しながら住んでた湖に目を向けて。
それから、西へと飛び立った。
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