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始まりの章
20.冒険者登録 ①
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冒険者登録自体は、受付でするとのこと。ドムさん達はまだ少し話があるそうで、ここで一旦お別れ。
終わったら合流しようとそのまま待つように言われた。
まだ2人とお別れするには、お金も返してないし、お礼も言えていない。
それに、ちょっとこのままというのは寂しい。
だから勿論 了承して下に降りていった。
受付には、何人か並んでいて、1番少ない所へ並ぶと妖艶な美女だった。なんの種族なんだろう?細長い尻尾の動きが色っぽい。
少し待って順番が来た。さっき熊のギルド長に小さな紙を渡されたのでそれを渡す。
「こんにちは。冒険者登録ですね。ありがとうございます。こちらに書ける範囲でご記入ください。」
渡された用紙には名前と種族、年齢、職業、得意技など。
ふむ。
職業と得意技はどうしよう。
年齢は多分16歳くらいだろうけど…
得意技…
冒険が出来るくらいで、ある程度稼げて、でも目立たないようなもの…
んー、何がいいんだろう??
んーーー
うん。
取り敢えず無難にいっとこ。
名前 : デイジーローズ
種族 : ヒト
年齢 : 16
職業 : なし
得意技 : なし
あはは。
書かなくてもいいみたいだしね。
特になくてもいいでしょ。
チラッとお姉さんを見ながら恐る恐る出すと、
「はい、大丈夫ですよ。冒険者カード登録はどのようにされますか?」
ハテナを浮かべると続けて説明される。
魔法が使えるなら魔力で、魔法が使えない人は血を少し落として登録するとの事。
痛いのは嫌なので、魔法一択で。
登録されたカードは自分しか使えず、このカードには依頼達成・失敗、犯罪歴などが残るらしい。失敗すれば違約金が発生、失敗数が増えたからと追加罰則はないが、極力失敗しないよう能力を見極めて依頼を選ぶよう勧められた。
また、ギルドにお金を預けたりすることも可能で、このカードの提示で引き下ろしが出来るそう。
カード自体には、ランクと名前のみ表示され、どれくらいのどんな能力がある、などは分からない仕様のようだ。
うん。
ラノベみたいにどのくらい魔力があるか、などのステータスはわからない。
残念に思ってガックリしていたら、お姉さんがそれはゼウスでみれると教えてくれた。
ゼウス??なんのことだろう?
カード作成の間に見られますか、と言われた。
「よろしくお願いします。」
「では、こちらの部屋にどうぞ」
と別室に案内された。
6畳くらいの部屋で、床に魔法陣のような緻密な絵柄。
入り口に立ったまま魔法陣に見蕩れていると、お姉さんからお入りください、と声をかけられた。
そっと中に入り、魔法陣の真ん中に立つように言われる。
真ん中に立ったその瞬間
魔法陣がキラキラと光だし、身体全体を包むように球体をとる。
そして、ふわっと身体が浮く。
球体の中心にいる感じだ。ファンタジーだ、と思っていると身体の芯に響くような声が聞こえる。
【我はゼウス。汝 何を求める?】
おぉ、なんか、凄い。
会話するような感じ?
とりあえず、自分の能力のことを知りたいと声に出す。
すると、目の前にステータスボードのようなものが顕れる。
おぉ。ファンタジー。
凄いなぁ。
ステータスは、まぁ、魔法に関してはチート使用だった。
魔法適性 SSS
全属性使用可能で、魔力値は♾。
魔法はイメージが大事って事だったけど、大学時代は妄想ばっかりしてて、妄想族だァなんて言ってたしなぁ。
体力 Eってのはちょっとどうかと思う数値だったけど…。文明社会で生きてきたから、この世界の人と比べちゃけないんだと思う。それに、3年間ほとんど動いてなかったし…。
知力はS! 私がS!!ひゃっほー
日本の教育に感謝!!
あとは、物理的攻撃力っていうのがあって、それはF。
うーん。これってなんだろう?
私はラノベこそ読んでいたけど、ゲームをした事はなくて、何を指すかがよく分からない。
空手とか腕力に物をいわせたやつのことかな??
てか、ランクの上限と下限が気になるところだけど、取り敢えず得意不得意の差がかなりありそうなのは分かった。
依頼を受けながら、ランク上げしていくしかないかな。
【ランク上限はSSS、下限はF】
おぉ、ビックリした。
思っただけでゼウスから回答返ってきたよ。万能だなぁ。思考読み取るとか、現代のAIより凄いじゃん。
どこまで筒抜けなのか気になるところではあるけど…。
あと気になる項目は…
・精霊の愛し子
まぁ、精霊さんたち、私の近くは居心地がいいとか言ってたし、こういう転生ものだとそういう特典的なのあるかなーと思ってたからビックリはしないけど、嬉しいかな。
精霊と友だち感覚だったしね。
この世界の事もきいたけど、基本的に精霊さん達やドムさんたちに聞いたこと同じだった。
あとは、ランクや生存、過ごしている場所などの生体情報が、何かを登録したりすることで、国に渡ったりしないかを確認したら、場合によるらしい。
ギルドで登録した情報などは、基本的に登録が済み次第 廃棄され、ギルドカードで管理される。カードの表示内容は受付のお姉さんが言っていた通り名前とランクのみ。
ただ、ギルドに置かれているカードリーダーを通すと依頼達成・未達成、預金金額はバレてしまう。まぁ、そうしないとサービス提供的に問題あるんだろう。これを見れるのは冒険者ギルドの職員。
情報を他者へ渡すことは禁止されているが、犯罪が疑われる時などは国、つまり騎士団へ開示される。場所は最後に確認されたギルドの場所が提供されるようだ。
ただ、国王の命令で、などというのは基本的に通じないとのこと。ギルドは国に仕えている訳ではなく、ギルド自体の自治権のようなものが認められているそう。
んー、これは対応するギルド職員や国によっては少し危険もあるのかもしれない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あと気になっていた個人の能力値などは、カードでは分からないようだ。
ただし、他人の能力値を見る魔法があって、鑑定能力というそう。鑑定能力は、誰でもできるわけではなく、自分より魔力値が低いと鑑定可能。鑑定される情報は、適性やランクを見ることが可能とのこと。
恐ろしい。
適性がバレれば、何かと危ない気がする。特に治癒系統の魔法がバレないようにしたい。
何かないか訊ねると、隠蔽が出来るとの事。
隠蔽。
うーん、響きがワルだ。笑
隠蔽した場合も、相手の隠蔽能力が上だとバレるみたい。
うん、早めに隠蔽を覚えてランクあげしないとだな。
でも、魔力値によって見えないなら♾だから大丈夫なのかな?
一応隠蔽するけどね。異世界だから、想像が及ばないこともあるかもだしね。
備えあれば憂いなし。
うん、ウェズの森でちゃんと学んだ。
楽観的だと痛い目見るってね。
まぁ、楽しく過ごすためにもある程度防衛しとかないとね。
終わったら合流しようとそのまま待つように言われた。
まだ2人とお別れするには、お金も返してないし、お礼も言えていない。
それに、ちょっとこのままというのは寂しい。
だから勿論 了承して下に降りていった。
受付には、何人か並んでいて、1番少ない所へ並ぶと妖艶な美女だった。なんの種族なんだろう?細長い尻尾の動きが色っぽい。
少し待って順番が来た。さっき熊のギルド長に小さな紙を渡されたのでそれを渡す。
「こんにちは。冒険者登録ですね。ありがとうございます。こちらに書ける範囲でご記入ください。」
渡された用紙には名前と種族、年齢、職業、得意技など。
ふむ。
職業と得意技はどうしよう。
年齢は多分16歳くらいだろうけど…
得意技…
冒険が出来るくらいで、ある程度稼げて、でも目立たないようなもの…
んー、何がいいんだろう??
んーーー
うん。
取り敢えず無難にいっとこ。
名前 : デイジーローズ
種族 : ヒト
年齢 : 16
職業 : なし
得意技 : なし
あはは。
書かなくてもいいみたいだしね。
特になくてもいいでしょ。
チラッとお姉さんを見ながら恐る恐る出すと、
「はい、大丈夫ですよ。冒険者カード登録はどのようにされますか?」
ハテナを浮かべると続けて説明される。
魔法が使えるなら魔力で、魔法が使えない人は血を少し落として登録するとの事。
痛いのは嫌なので、魔法一択で。
登録されたカードは自分しか使えず、このカードには依頼達成・失敗、犯罪歴などが残るらしい。失敗すれば違約金が発生、失敗数が増えたからと追加罰則はないが、極力失敗しないよう能力を見極めて依頼を選ぶよう勧められた。
また、ギルドにお金を預けたりすることも可能で、このカードの提示で引き下ろしが出来るそう。
カード自体には、ランクと名前のみ表示され、どれくらいのどんな能力がある、などは分からない仕様のようだ。
うん。
ラノベみたいにどのくらい魔力があるか、などのステータスはわからない。
残念に思ってガックリしていたら、お姉さんがそれはゼウスでみれると教えてくれた。
ゼウス??なんのことだろう?
カード作成の間に見られますか、と言われた。
「よろしくお願いします。」
「では、こちらの部屋にどうぞ」
と別室に案内された。
6畳くらいの部屋で、床に魔法陣のような緻密な絵柄。
入り口に立ったまま魔法陣に見蕩れていると、お姉さんからお入りください、と声をかけられた。
そっと中に入り、魔法陣の真ん中に立つように言われる。
真ん中に立ったその瞬間
魔法陣がキラキラと光だし、身体全体を包むように球体をとる。
そして、ふわっと身体が浮く。
球体の中心にいる感じだ。ファンタジーだ、と思っていると身体の芯に響くような声が聞こえる。
【我はゼウス。汝 何を求める?】
おぉ、なんか、凄い。
会話するような感じ?
とりあえず、自分の能力のことを知りたいと声に出す。
すると、目の前にステータスボードのようなものが顕れる。
おぉ。ファンタジー。
凄いなぁ。
ステータスは、まぁ、魔法に関してはチート使用だった。
魔法適性 SSS
全属性使用可能で、魔力値は♾。
魔法はイメージが大事って事だったけど、大学時代は妄想ばっかりしてて、妄想族だァなんて言ってたしなぁ。
体力 Eってのはちょっとどうかと思う数値だったけど…。文明社会で生きてきたから、この世界の人と比べちゃけないんだと思う。それに、3年間ほとんど動いてなかったし…。
知力はS! 私がS!!ひゃっほー
日本の教育に感謝!!
あとは、物理的攻撃力っていうのがあって、それはF。
うーん。これってなんだろう?
私はラノベこそ読んでいたけど、ゲームをした事はなくて、何を指すかがよく分からない。
空手とか腕力に物をいわせたやつのことかな??
てか、ランクの上限と下限が気になるところだけど、取り敢えず得意不得意の差がかなりありそうなのは分かった。
依頼を受けながら、ランク上げしていくしかないかな。
【ランク上限はSSS、下限はF】
おぉ、ビックリした。
思っただけでゼウスから回答返ってきたよ。万能だなぁ。思考読み取るとか、現代のAIより凄いじゃん。
どこまで筒抜けなのか気になるところではあるけど…。
あと気になる項目は…
・精霊の愛し子
まぁ、精霊さんたち、私の近くは居心地がいいとか言ってたし、こういう転生ものだとそういう特典的なのあるかなーと思ってたからビックリはしないけど、嬉しいかな。
精霊と友だち感覚だったしね。
この世界の事もきいたけど、基本的に精霊さん達やドムさんたちに聞いたこと同じだった。
あとは、ランクや生存、過ごしている場所などの生体情報が、何かを登録したりすることで、国に渡ったりしないかを確認したら、場合によるらしい。
ギルドで登録した情報などは、基本的に登録が済み次第 廃棄され、ギルドカードで管理される。カードの表示内容は受付のお姉さんが言っていた通り名前とランクのみ。
ただ、ギルドに置かれているカードリーダーを通すと依頼達成・未達成、預金金額はバレてしまう。まぁ、そうしないとサービス提供的に問題あるんだろう。これを見れるのは冒険者ギルドの職員。
情報を他者へ渡すことは禁止されているが、犯罪が疑われる時などは国、つまり騎士団へ開示される。場所は最後に確認されたギルドの場所が提供されるようだ。
ただ、国王の命令で、などというのは基本的に通じないとのこと。ギルドは国に仕えている訳ではなく、ギルド自体の自治権のようなものが認められているそう。
んー、これは対応するギルド職員や国によっては少し危険もあるのかもしれない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あと気になっていた個人の能力値などは、カードでは分からないようだ。
ただし、他人の能力値を見る魔法があって、鑑定能力というそう。鑑定能力は、誰でもできるわけではなく、自分より魔力値が低いと鑑定可能。鑑定される情報は、適性やランクを見ることが可能とのこと。
恐ろしい。
適性がバレれば、何かと危ない気がする。特に治癒系統の魔法がバレないようにしたい。
何かないか訊ねると、隠蔽が出来るとの事。
隠蔽。
うーん、響きがワルだ。笑
隠蔽した場合も、相手の隠蔽能力が上だとバレるみたい。
うん、早めに隠蔽を覚えてランクあげしないとだな。
でも、魔力値によって見えないなら♾だから大丈夫なのかな?
一応隠蔽するけどね。異世界だから、想像が及ばないこともあるかもだしね。
備えあれば憂いなし。
うん、ウェズの森でちゃんと学んだ。
楽観的だと痛い目見るってね。
まぁ、楽しく過ごすためにもある程度防衛しとかないとね。
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