2 / 49
第1章
第2話
「暑いな。熱帯雨林の森」
黒い豹耳と豹の尻尾。目つきの鋭い黄金の瞳と赤茶色の短髪。黒豹族の騎士団長。ライゼルは流れ出る汗をハンカチで拭った。人間達から野蛮な種族だなんだと決めつけられ、人間国との貿易も困難を極めている。そんな中、人間が聖女を呼び出したと連絡があった。本当かどうかは分からないが、影の部隊が情報収集に向かった。ライゼルは獣人国の熱帯雨林の森に異変があったので調査をするように王から命令を受けて、森に来ていた。1人ではない。
「どうして、おれが一緒に来ないといけないのか」
副団長の豹族の長い桜色の髪と黄金の瞳のジェリーは日傘をさして、長袖長ズボン。騎士団の制服は着ていられないからと私服で来ていた。騎士団のお母さんのような存在である。
「仕方ないだろ。王命だ。その傘貸せ」
「嫌よ。日焼けするじゃない。休日返上で来ているのよ。おれ。今日は新しい美容品を見に行く予定だった。後で代わりの休み取るからな」
「はいはい。いくらでも休んだら、おい。あれ見ろ」
「なによ。声が大きい。人間かしら」
ライゼルは息をしているか確認して、微かだが胸が上下しているのを見た。
「生きてるみたいだ。こんな場所に人間がいるなんてな。迷子か」
「迷子にしろ、こんな場所には入らないわよ。団長。戻って医者に診てもらいましょう」
ライゼルが真っ白の髪なんて珍しい色をした人間を肩に担いで、熱帯雨林の森からジェリーと一緒に走って帰った。
黒い豹耳と豹の尻尾。目つきの鋭い黄金の瞳と赤茶色の短髪。黒豹族の騎士団長。ライゼルは流れ出る汗をハンカチで拭った。人間達から野蛮な種族だなんだと決めつけられ、人間国との貿易も困難を極めている。そんな中、人間が聖女を呼び出したと連絡があった。本当かどうかは分からないが、影の部隊が情報収集に向かった。ライゼルは獣人国の熱帯雨林の森に異変があったので調査をするように王から命令を受けて、森に来ていた。1人ではない。
「どうして、おれが一緒に来ないといけないのか」
副団長の豹族の長い桜色の髪と黄金の瞳のジェリーは日傘をさして、長袖長ズボン。騎士団の制服は着ていられないからと私服で来ていた。騎士団のお母さんのような存在である。
「仕方ないだろ。王命だ。その傘貸せ」
「嫌よ。日焼けするじゃない。休日返上で来ているのよ。おれ。今日は新しい美容品を見に行く予定だった。後で代わりの休み取るからな」
「はいはい。いくらでも休んだら、おい。あれ見ろ」
「なによ。声が大きい。人間かしら」
ライゼルは息をしているか確認して、微かだが胸が上下しているのを見た。
「生きてるみたいだ。こんな場所に人間がいるなんてな。迷子か」
「迷子にしろ、こんな場所には入らないわよ。団長。戻って医者に診てもらいましょう」
ライゼルが真っ白の髪なんて珍しい色をした人間を肩に担いで、熱帯雨林の森からジェリーと一緒に走って帰った。
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 ★1000 Thank_You!!
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
黒豹陛下の溺愛生活
月城雪華
BL
アレンは母であるアンナを弑した獣人を探すため、生まれ育ったスラム街から街に出ていた。
しかし唐突な大雨に見舞われ、加えて空腹で正常な判断ができない。
幸い街の近くまで来ていたため、明かりの着いた建物に入ると、安心したのか身体の力が抜けてしまう。
目覚めると不思議な目の色をした獣人がおり、すぐ後に長身でどこか威圧感のある獣人がやってきた。
その男はレオと言い、初めて街に来たアレンに優しく接してくれる。
街での滞在が長くなってきた頃、突然「俺の伴侶になってくれ」と言われ──
優しく(?)兄貴肌の黒豹×幸薄系オオカミが織り成す獣人BL、ここに開幕!
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー