75 / 85
前夜
しおりを挟む
シュシュラのことが片付いて、もう、ミスティをこの国に引き留めておく理由がない。
結局、父に石を渡すのは延期になったまま、サリに準備が整ったと伝えた。
いつかとは思っていたけれど、あっけなくその日はやってくる。ミスティが死ぬ計画が実行される時が来た。
決行の日までは、フォレー領に逗留することになっている。
シュロとの国境はフォレー家から近い。国境を守る立場にあったフォレー領の領主は、領民を国境から遠く住まわせ、自らは国境に近いところに砦を築いた。ダグラスの堅実な性格も、そういった歴史と共に育ったからなのかもしれない。
何度も来ているフォレー家の客間は、もう慣れたものだ。
ヘラの件について、恒例のようにフォレー夫妻から丁寧な謝罪を受ける。
顔を合わせるたびに謝罪を受け続けているので、何度も平伏させてしまって心苦しいのだけれど……。
フォレー家に絡みつく悪いものを炙り出し、排除できたことの方が意義があったのだから、私は別にかまわないと思っているのに、そうもいかないらしい。
なにはともあれ、ゴーシュ家の他は、誰も罰せられなかったと聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
*
ミスティは最後の日取りが決まってから、私と距離を置くようになった。
最後の夜だって、ただ抱きしめあって眠るだけだ。
甘えるようにぴったりと寄り添って、腰を抱くミスティの腕を軽くたたく。お別れの言葉はもう言ってあるから気が楽だ。
「明日の流れは大丈夫ね?」
「わかってるって。結婚したての妻にのぼせあがっている夫なら、うっかり崖に生えている花に手をのばしてもおかしくないだろ。モヤシだから足を滑らせるのも仕方ない。王女様は崖の下に落ちた夫のために、しっかり泣く準備をしておけよ」
そんな準備は必要ない。私は明日から番いを失った竜になるのだ。泣くのなんか簡単に決まってる。
「その間にマルスが代わりとなる『何か』をそこに置くのよね」
嫌な想像をしてしまって、互いになんとも言えない顔になる。
何度この話をしても、マルスがどうやってミスティの死体の代わりを調達したのかを考えて嫌な気分になる。
「レトさんが来るまでじっとしてろよ。俺はもう護衛じゃなくて死体なんだからな」
「わかってるわよ。何度も確認したし、レトが失敗するわけないの。さ、もう寝ましょう。明日は長いわよ」
私は大きなあくびをする。伝染したようで、ミスティもあくびをした。
「不思議と悲しくないな」
「寂しくはあるわよ」
「そうだな、寂しい、だな」
私がミスティの寂しさを感じ取れているのだ、ミスティにだって私が同じように寂しくおもっているのが筒抜けだ。
「ねぇ、聞いて。サリがね、商業用の絵は私が好きなようにしていいっていうの。私、それで展覧会を開くわね」
「いつの間に……そんな約束したのかよ」
「いいでしょ。竜の絵はないけれど、ミスティがいかに偉大な画家だったか、国民に知らしめる権利はあるわ。妻だし」
「死人に口なしだ。好きなようにすればいいよ」
見つめても、ミスティの赤毛のまつ毛が穏やかに瞬くばかりで、竜の血が沸き立ち光る様子は見られない。
「――国の外に出て、ミスティは番に出会うかしら?」
ミスティはどんな人を番に選ぶのだろう。
知りたい気もする。
絶対に知りたくない気もする。
「さぁ」
「もし、番に出会ってしまったら、もう手紙をよこさないで。前の妻とこっそり手紙のやり取りなんて、そんな野暮はしたくないわ」
「竜は番と出会えば、自然と番以外には目が行かなくなるものさ」
「ならいいけど。ヒースみたいに惚気られては、たまったものじゃないからよ」
「そっちこそ、意地を張ってないで、いい人ができたら逃がさないようにな」
「――できたらね」
私には無理なのだ。もう一生、私の心にはミスティしか住まないのだから。
なんだかやりきれなくて、ミスティの腕に飛び込めば、ミスティも同じ強さで私を抱きしめる。
「ねえ、ひとつ心配なことがあるんだけど――」
「なに?」
「――私の絵ってどうなったの?」
「絵?」
「誕生日に描いたのに、私にはくれなかった絵よ」
「ああ、あれか……」
ミスティは私の肖像画をもう一枚描いているはずだ。その出来上がりを私は確認していない。
せっかくモデルをしたのに、結局見せてもらえていなかったのだ。
「出来上がっているんでしょ?」
「まあね」
なんだか都合の悪そうな返事だ。絵を思い出すように視線が宙を行ったり来たりしている。暗くて見えないだろうと油断しているが、しまったな、と心の声が聞こえるようだ。
「ダグラスにやる約束をしてたんだけどさ、あれは俺が持っていく事にする。輸出する絵に二重にキャンバスを張って国外に出すんだ。国の検閲では額をはずせば価値が下がるから、そこまでは確認しないだろ?」
「国外に輸出する美術品の検閲には私も立ち会うから、私が見てしまうかもよ」
「あー、それは勘弁して」
誤魔化すように、私の肩に額をこすりつける。
「なんでよ、私だってみたいわ」
「あれは俺にくれよ。気に入ってるんだ。検閲でバレたら大騒ぎになるぞ」
「どうしてよ」
「わりと官能的な出来の王女様の肖像画だぞ。その場に誰もいないといいけどな」
二人だけのくつろいだ雰囲気で絵を描かせてしまったのだ。他の人の目に触れるのは確かに居心地が悪い。
「困ったものを描いてくれたわね……お願いだから絶対に他人に見せたりしないでよ」
「わかった、わかった。一人で楽しむよ。その代わりに、いつか、ババアになったクララベルの肖像画を描いて届けてやるから」
「どこかから見守ってくれるっていうのなら、元気に生きて行かなければならないわね。老婆の私の絵、楽しみにしているわ」
「ああ、絵画映えすように生きろよ」
「傲慢そうな表情で描いたら許さないわよ」
最期までこんなふうに笑って傍に居られるなんて思わなかった。
こんなお別れ、幸せすぎる末期だ。
感傷的になっていると、ミスティが不穏なことを言い始めた。
「まぁ、クララベルを描いた絵は、それだけじゃないんだけどな……」
「どういうこと?」
「裸婦は封をしてお前の所に送るように手配してあるから。俺の絵だからって、ありがたがってないで、はやく燃やした方がいいぞ」
「ええっ、冗談でしょ?」
「だって、ほら、見たら描くだろ……」
しんみりとした雰囲気がはじけ飛ぶ。
自分のあられもない姿の絵がこの世に存在している事を知ってしまった。
自分の手で消し去るまでは安心できない。
「クララベルは、ちゃんとあの絵を燃やせるかな。なかなかいい出来だからなぁ」
ひひひと笑いながら、私の体の輪郭を視線がなぞっているのが分かる。感傷どころか、猛烈に腹が立ってきた。
「ばかぁ!」
私が背中を向けて寝たふりをしても、ミスティはいつまでも笑っていた。
結局、父に石を渡すのは延期になったまま、サリに準備が整ったと伝えた。
いつかとは思っていたけれど、あっけなくその日はやってくる。ミスティが死ぬ計画が実行される時が来た。
決行の日までは、フォレー領に逗留することになっている。
シュロとの国境はフォレー家から近い。国境を守る立場にあったフォレー領の領主は、領民を国境から遠く住まわせ、自らは国境に近いところに砦を築いた。ダグラスの堅実な性格も、そういった歴史と共に育ったからなのかもしれない。
何度も来ているフォレー家の客間は、もう慣れたものだ。
ヘラの件について、恒例のようにフォレー夫妻から丁寧な謝罪を受ける。
顔を合わせるたびに謝罪を受け続けているので、何度も平伏させてしまって心苦しいのだけれど……。
フォレー家に絡みつく悪いものを炙り出し、排除できたことの方が意義があったのだから、私は別にかまわないと思っているのに、そうもいかないらしい。
なにはともあれ、ゴーシュ家の他は、誰も罰せられなかったと聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
*
ミスティは最後の日取りが決まってから、私と距離を置くようになった。
最後の夜だって、ただ抱きしめあって眠るだけだ。
甘えるようにぴったりと寄り添って、腰を抱くミスティの腕を軽くたたく。お別れの言葉はもう言ってあるから気が楽だ。
「明日の流れは大丈夫ね?」
「わかってるって。結婚したての妻にのぼせあがっている夫なら、うっかり崖に生えている花に手をのばしてもおかしくないだろ。モヤシだから足を滑らせるのも仕方ない。王女様は崖の下に落ちた夫のために、しっかり泣く準備をしておけよ」
そんな準備は必要ない。私は明日から番いを失った竜になるのだ。泣くのなんか簡単に決まってる。
「その間にマルスが代わりとなる『何か』をそこに置くのよね」
嫌な想像をしてしまって、互いになんとも言えない顔になる。
何度この話をしても、マルスがどうやってミスティの死体の代わりを調達したのかを考えて嫌な気分になる。
「レトさんが来るまでじっとしてろよ。俺はもう護衛じゃなくて死体なんだからな」
「わかってるわよ。何度も確認したし、レトが失敗するわけないの。さ、もう寝ましょう。明日は長いわよ」
私は大きなあくびをする。伝染したようで、ミスティもあくびをした。
「不思議と悲しくないな」
「寂しくはあるわよ」
「そうだな、寂しい、だな」
私がミスティの寂しさを感じ取れているのだ、ミスティにだって私が同じように寂しくおもっているのが筒抜けだ。
「ねぇ、聞いて。サリがね、商業用の絵は私が好きなようにしていいっていうの。私、それで展覧会を開くわね」
「いつの間に……そんな約束したのかよ」
「いいでしょ。竜の絵はないけれど、ミスティがいかに偉大な画家だったか、国民に知らしめる権利はあるわ。妻だし」
「死人に口なしだ。好きなようにすればいいよ」
見つめても、ミスティの赤毛のまつ毛が穏やかに瞬くばかりで、竜の血が沸き立ち光る様子は見られない。
「――国の外に出て、ミスティは番に出会うかしら?」
ミスティはどんな人を番に選ぶのだろう。
知りたい気もする。
絶対に知りたくない気もする。
「さぁ」
「もし、番に出会ってしまったら、もう手紙をよこさないで。前の妻とこっそり手紙のやり取りなんて、そんな野暮はしたくないわ」
「竜は番と出会えば、自然と番以外には目が行かなくなるものさ」
「ならいいけど。ヒースみたいに惚気られては、たまったものじゃないからよ」
「そっちこそ、意地を張ってないで、いい人ができたら逃がさないようにな」
「――できたらね」
私には無理なのだ。もう一生、私の心にはミスティしか住まないのだから。
なんだかやりきれなくて、ミスティの腕に飛び込めば、ミスティも同じ強さで私を抱きしめる。
「ねえ、ひとつ心配なことがあるんだけど――」
「なに?」
「――私の絵ってどうなったの?」
「絵?」
「誕生日に描いたのに、私にはくれなかった絵よ」
「ああ、あれか……」
ミスティは私の肖像画をもう一枚描いているはずだ。その出来上がりを私は確認していない。
せっかくモデルをしたのに、結局見せてもらえていなかったのだ。
「出来上がっているんでしょ?」
「まあね」
なんだか都合の悪そうな返事だ。絵を思い出すように視線が宙を行ったり来たりしている。暗くて見えないだろうと油断しているが、しまったな、と心の声が聞こえるようだ。
「ダグラスにやる約束をしてたんだけどさ、あれは俺が持っていく事にする。輸出する絵に二重にキャンバスを張って国外に出すんだ。国の検閲では額をはずせば価値が下がるから、そこまでは確認しないだろ?」
「国外に輸出する美術品の検閲には私も立ち会うから、私が見てしまうかもよ」
「あー、それは勘弁して」
誤魔化すように、私の肩に額をこすりつける。
「なんでよ、私だってみたいわ」
「あれは俺にくれよ。気に入ってるんだ。検閲でバレたら大騒ぎになるぞ」
「どうしてよ」
「わりと官能的な出来の王女様の肖像画だぞ。その場に誰もいないといいけどな」
二人だけのくつろいだ雰囲気で絵を描かせてしまったのだ。他の人の目に触れるのは確かに居心地が悪い。
「困ったものを描いてくれたわね……お願いだから絶対に他人に見せたりしないでよ」
「わかった、わかった。一人で楽しむよ。その代わりに、いつか、ババアになったクララベルの肖像画を描いて届けてやるから」
「どこかから見守ってくれるっていうのなら、元気に生きて行かなければならないわね。老婆の私の絵、楽しみにしているわ」
「ああ、絵画映えすように生きろよ」
「傲慢そうな表情で描いたら許さないわよ」
最期までこんなふうに笑って傍に居られるなんて思わなかった。
こんなお別れ、幸せすぎる末期だ。
感傷的になっていると、ミスティが不穏なことを言い始めた。
「まぁ、クララベルを描いた絵は、それだけじゃないんだけどな……」
「どういうこと?」
「裸婦は封をしてお前の所に送るように手配してあるから。俺の絵だからって、ありがたがってないで、はやく燃やした方がいいぞ」
「ええっ、冗談でしょ?」
「だって、ほら、見たら描くだろ……」
しんみりとした雰囲気がはじけ飛ぶ。
自分のあられもない姿の絵がこの世に存在している事を知ってしまった。
自分の手で消し去るまでは安心できない。
「クララベルは、ちゃんとあの絵を燃やせるかな。なかなかいい出来だからなぁ」
ひひひと笑いながら、私の体の輪郭を視線がなぞっているのが分かる。感傷どころか、猛烈に腹が立ってきた。
「ばかぁ!」
私が背中を向けて寝たふりをしても、ミスティはいつまでも笑っていた。
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる