ある日召喚した使い魔は完璧超人でした

ほたほた

文字の大きさ
1 / 7

第一話 ダメ魔女『エリカ』

しおりを挟む
「お、おかしいわね。どうしてこんなに散らかってるのかしら。」

周りに広がる、食べかけのお菓子の袋や脱いだまま放置の衣服。

「掃除って案外難しいのね....」

そう言って、少女はまた掃除を始めた。

★★★

ここはサイネリア王国の中心地から少し離れた、「プルメリア」という町。そこにあるひとりの魔女、いやダメ魔女が住んでいる。

「あーもう‼ なんで?掃除してるわよね?なのになんでちっとも綺麗きれいにならないの?」

♪♪♪~~

「なっ、この音は正午のかね....。まさか午前中が掃除だけで終わるなんて...。はぁ、昼食作ろ」

そう言って少女はキッチンへ向かう。

「近所の方がくれた食材があるし、それを使って野菜炒めでも作りますか」

少女は冷蔵庫から赤や緑の野菜と、戸棚からフライパンを取り出し、一気に火にかけた。

「うーん、味がないとダメよね。そうだ、このよく分からないソースを入れてみましょうか」

少女はフライパンにドボドボとソースをたっぷり入れた。

「さぁ、あとは適当に待つのみね、ってあれなんか変...?」

みると、フライパンの中の野菜が黒い何かへと変貌していた。

「いやぁぁぁぁ、なにこれなにこれ‼」

彼女「エリカ」は掃除、料理などの家事がダメダメでご覧の通りの有様である。

「うわぁぁぁぁ、ちょっ野菜炒め作ってただけよね??? どーしよこれ、誰かぁぁあ....」

★★★

「...あの後、叫んだおかげで近所の人が飛んで来て色々助けてくれたけど、私こんなんで大丈夫なのかしら.....」

エリカは途方に暮れる。無理もない、起きてから昼までは掃除という名の散らかしで3時間費やし、そして今の昼食作りである。

「なんとかする方法を考えなくては....」

はっと、エリカは何かを思い出した。

「そうよ、私には魔法があるじゃない」

エリカはある魔女の一族に生まれた娘である。エリカ達は数ある魔女の一族の中でも上位に位置する程の技術を持っている。その中のひとつが、

「召喚魔法、か」

この召喚魔法は魔界に住む悪魔をランダムに選び召喚し、その悪魔を自分の従者とする契約を結ぶものだった。無論、エリカもこれが使えるのだが、

「たしか、天界の天使?を召喚するんだったわよね」

地中の奥深くに位置する「魔界」に住む悪魔と、地上に位置する「天使」を間違えて覚えていた。

「さぁさぁ天使ちゃん。召喚されてくださいね。召喚魔法『サモン・アンジュ』‼」

その刹那、光輝と煙霧えんむが溢れ出し、

「誰だ...俺を呼び出しやがった奴ァ....?」



to be continued...
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

はぁ?どうしろと?

Lam
ファンタジー
ある意味とばっちりな事故で死んでしまったアラサー女性の明日はどっちだ?

処理中です...