ある日召喚した使い魔は完璧超人でした

ほたほた

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第七話 少女の回復と忍び寄る影

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ツバキはエリカの汗を拭う。
現在、『クロユリ』というウイルスに感染したエリカは老人からの薬の到着を待っていた。

「大丈夫か」
「.....」

エリカは答えない。相当苦しいのだろう。ツバキは少女の手を握り、早く完治するよう何度も祈った。

その時

カランカランカラン

訪問者を知らせる鐘がなり、ツバキが玄関へ向かうと1人の老人が立っていた。

「これはこれはどうも」

あの医者だった。

「きたか....」
「えぇ薬。到着しましたよ」

★★★

「...でもう一度聞くが、ほんとに大丈夫なんだな?」

あの老人が持ってきた『クロユリ』の特効薬を飲んだエリカは満面の笑みで、

「だから何度も言ってるように、もう大丈夫よ」

老人が帰ったあと、ツバキはこのように何度も確認していた。まるで幼い子供が母親を必要とするように。

「なら...いいんだが」
「それより、お腹空いたわ」
「あぁなんか作ってやるよ。元気になるようなやつをな」
「あら?やっぱりバレてたのね。本当はまだ万全の状態じゃないこと」
「俺はお前の従者だ。それくらいのことはわかる」

★★★
「それはそうと、お前に聞きたいことがある」

ツバキはおかゆを食べるエリカに話しかける。

「お前がかかった病気は『クロユリ』というらしい」
「っ、『クロユリ』?」
「あぁ。その病気のウイルスは人工的に作られたもので、お前がそれにかかったっていうことは誰かがお前にそんなことをしたってことで...。俺の考えではあの占い師だ」
「占い師。私に、赤目のーとか言った人よね」
「あぁ。お前の母親って線も考えたが、見放したとはいえ、自分の娘にそんなことするメリットがわからねぇ」
「もう一度、あの占い師の元へ行ってみる必要がありそうね」
「あぁ。だがお前が治ってからだ。俺の記憶だとあの市場は3日に1回なんだろ?だったらお前の体調次第で明日以降行くことにすればいい」
「えぇそうね。ひとまず今日は休むことにするわ」

翌朝

「今日の調子はどうだ?」

ツバキはベッドに座るエリカに声をかける。

「もう大丈夫よ。ほんとに。心配かけてごめんね」

昨日とは打って変わって作り笑いではない、満面の笑みでそう答える。

「あぁそれならいいんだ。さて、身支度を済ませたら出かけるぞ」

この時、まさかあんなことが起きようとはこの時はまだ思ってもいなかった。

★★★

2人はこの間の占いの館があった場所へと足を運ぶ。そこには確かに1人の老婆がいたはずなのだが―。

「空っぽ.....だと?」

そこはただのだだっ広い草地が広がるだけだった。
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