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今朝も天気が良い!
朝の空気を吸い込みながら、俺は軽い足取りで部屋へ戻る。
いつも通りの時間に起き、今まで厨房でクリフトの朝ご飯を作っていた。
父さんと住んでいた時もたまに作っていたので、不味くはないと思いながら、高級な食事ばかりだったクリフトの口に合うかどうか分からなかったが、昨日試しに作ってみたら大好評で驚いた。
まさか、一生俺の作ったご飯を食べたいと思うほど気に入ってくれるなんて……しかも、テオもバーンもクリフトに作った料理を食べたいと三人が奪い合ってくれた。
隠れた才能を発見したな!
一日に一食は食べて欲しくて、時間のある朝に作ることにした。
朝食べなくても、箱に詰めているから寄宿学校に持って行ってもいいし。
食堂のおばちゃん達にも了解を得て、厨房を借りた。
けっこう、自信作だ。
今日から本格的な授業が始まるし、気合い入れなきゃな!
足取りも軽く部屋へ戻ると、クリフトは起きて身支度をしていた。
「ルカ、おはようございます」
「おはよー、クリフト!」
おぉ!制服姿だ。
ルーツ寄宿学校の制服は基本は白シャツに深緑のブレザーとパンツ。
伸縮性があり、剣術の授業もそのまま行う。
生地も着心地も良い品で、これが破損したら無償で貰えるって、ありがたすぎる!
「クリフト似合うな!」
「ありがとうございます。ルカも着替えては?そろそろ登校の時間ですよ?」
「もうそんな時間か!」
料理に夢中になっていたらしい。
もうこのまま持って行って寄宿学校で食べるか。
「ルカ、その箱は?」
「今朝も俺が作ったんだ!学校で食べよう」
クリフトは驚いた顔をした後、嬉しそうに笑った。
「楽しみです!食べることが待ち遠しくなるとは思わなかった」
良かった!
徐々にいろんな物が食べられるようになればいいな……。
支給された自分の名前の入った袋に一緒に入れて持っていく。
魔法が付与されているだけあって、重さも感じない。
急いで制服に着替え、二人で寄宿学校へ向かおうと部屋を出ると、テオとバーンが立っていた。
「二人とも、おはよう!」
「おはよう」
「お前達、遅いぞ」
「おはようございます。……待っていなくとも、お二人で先に行かれても良かったのですが?」
「そんな、寂しいじゃないか。僕は一緒に行きたいから待つよ」
「私は……テオドール一人で待つのも退屈だろうと話し相手だ」
また三人が笑顔で見つめあって話してる。
俺も入れて欲しい。
「行こう!」
声をかけると、三人が笑顔で頷いてくれる。
歩きながら、今日の授業について話す。
「みんな、内容は知ってるのか?」
「とりあえず、基礎的なことだから、国の歴史とか法、地理的なことかな?」
「座学ですから、その辺りでしょうね」
「まぁ、分からなければ何でも聞くがいい。基礎的なことならば知らぬことはない」
そうかー。
俺も基礎的なことなら知ってるとは思うが……。
むしろ近年のことなら知らないな。
四人で講堂に入ると、昨日の半分くらいしかいない。
もう、けっこうギリギリの時間なのに……?
俺たちが座って少しすると、ネラル先生が講堂に入ってきた。
ゆっくりとネラル先生が登壇し、座っている人数を数える。
「全員揃っているようなので、始めます」
え!?
初日に比べて半数くらいか?
驚いた……シュルツのあの言葉だけでこんなにも人が減るのか……。
もしかして、俺、場違い?
木こりが来る所じゃなかったのか?
「では、今日は我が国の領土について、場所、地名などを学びます」
ネラル先生の声が響く。
いや、やると決めた。
この辺は授業を受けるまでもないが、学ぶ姿勢は見せよう。
今後は俺の知識を使って、三人の力にもなりたいしな!
……そう、思っていたのに。
「大丈夫?ルカ」
テオ……助けて……。
「休憩時間ですから、忘れましょう」
クリフト……無理だ……。
「まぁ、初日だからな」
バーン……初日だからこそだ……。
初日の最初の授業……地理的なことはまぁ知識として覚えているから大丈夫だろうと思っていたら、求められているレベルが違った。
地域の名前だけではなく、山や川の名前、その特色などかなり細かかった。
俺は全く分からないのに、分かるという前提。
戸惑っているのは俺だけで、何事もなく進み、最後に問題が出される。
「基本的なことばかりです」
……さっぱり分からない。
誤答は俺一人。
俺は……初日で落ちこぼれ確定だ!!
朝の空気を吸い込みながら、俺は軽い足取りで部屋へ戻る。
いつも通りの時間に起き、今まで厨房でクリフトの朝ご飯を作っていた。
父さんと住んでいた時もたまに作っていたので、不味くはないと思いながら、高級な食事ばかりだったクリフトの口に合うかどうか分からなかったが、昨日試しに作ってみたら大好評で驚いた。
まさか、一生俺の作ったご飯を食べたいと思うほど気に入ってくれるなんて……しかも、テオもバーンもクリフトに作った料理を食べたいと三人が奪い合ってくれた。
隠れた才能を発見したな!
一日に一食は食べて欲しくて、時間のある朝に作ることにした。
朝食べなくても、箱に詰めているから寄宿学校に持って行ってもいいし。
食堂のおばちゃん達にも了解を得て、厨房を借りた。
けっこう、自信作だ。
今日から本格的な授業が始まるし、気合い入れなきゃな!
足取りも軽く部屋へ戻ると、クリフトは起きて身支度をしていた。
「ルカ、おはようございます」
「おはよー、クリフト!」
おぉ!制服姿だ。
ルーツ寄宿学校の制服は基本は白シャツに深緑のブレザーとパンツ。
伸縮性があり、剣術の授業もそのまま行う。
生地も着心地も良い品で、これが破損したら無償で貰えるって、ありがたすぎる!
「クリフト似合うな!」
「ありがとうございます。ルカも着替えては?そろそろ登校の時間ですよ?」
「もうそんな時間か!」
料理に夢中になっていたらしい。
もうこのまま持って行って寄宿学校で食べるか。
「ルカ、その箱は?」
「今朝も俺が作ったんだ!学校で食べよう」
クリフトは驚いた顔をした後、嬉しそうに笑った。
「楽しみです!食べることが待ち遠しくなるとは思わなかった」
良かった!
徐々にいろんな物が食べられるようになればいいな……。
支給された自分の名前の入った袋に一緒に入れて持っていく。
魔法が付与されているだけあって、重さも感じない。
急いで制服に着替え、二人で寄宿学校へ向かおうと部屋を出ると、テオとバーンが立っていた。
「二人とも、おはよう!」
「おはよう」
「お前達、遅いぞ」
「おはようございます。……待っていなくとも、お二人で先に行かれても良かったのですが?」
「そんな、寂しいじゃないか。僕は一緒に行きたいから待つよ」
「私は……テオドール一人で待つのも退屈だろうと話し相手だ」
また三人が笑顔で見つめあって話してる。
俺も入れて欲しい。
「行こう!」
声をかけると、三人が笑顔で頷いてくれる。
歩きながら、今日の授業について話す。
「みんな、内容は知ってるのか?」
「とりあえず、基礎的なことだから、国の歴史とか法、地理的なことかな?」
「座学ですから、その辺りでしょうね」
「まぁ、分からなければ何でも聞くがいい。基礎的なことならば知らぬことはない」
そうかー。
俺も基礎的なことなら知ってるとは思うが……。
むしろ近年のことなら知らないな。
四人で講堂に入ると、昨日の半分くらいしかいない。
もう、けっこうギリギリの時間なのに……?
俺たちが座って少しすると、ネラル先生が講堂に入ってきた。
ゆっくりとネラル先生が登壇し、座っている人数を数える。
「全員揃っているようなので、始めます」
え!?
初日に比べて半数くらいか?
驚いた……シュルツのあの言葉だけでこんなにも人が減るのか……。
もしかして、俺、場違い?
木こりが来る所じゃなかったのか?
「では、今日は我が国の領土について、場所、地名などを学びます」
ネラル先生の声が響く。
いや、やると決めた。
この辺は授業を受けるまでもないが、学ぶ姿勢は見せよう。
今後は俺の知識を使って、三人の力にもなりたいしな!
……そう、思っていたのに。
「大丈夫?ルカ」
テオ……助けて……。
「休憩時間ですから、忘れましょう」
クリフト……無理だ……。
「まぁ、初日だからな」
バーン……初日だからこそだ……。
初日の最初の授業……地理的なことはまぁ知識として覚えているから大丈夫だろうと思っていたら、求められているレベルが違った。
地域の名前だけではなく、山や川の名前、その特色などかなり細かかった。
俺は全く分からないのに、分かるという前提。
戸惑っているのは俺だけで、何事もなく進み、最後に問題が出される。
「基本的なことばかりです」
……さっぱり分からない。
誤答は俺一人。
俺は……初日で落ちこぼれ確定だ!!
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