【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ

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40. クモ、思案する。

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 俺は、まずセラミックス粘土の【錬金】に取り掛かる。

 20畳を、20cmかさ上げする計画だ。

 最低でも、バスタブ4杯分のセラミックス粘土を【錬金】せねばならない。

「アナ先生、ビー子、クモ。今から土ゴーレムを10匹ぐらい狩ってきてくれ!
 素材が足りん!」

「エッ?! 今から?」

「ご主人様ぁ~、この時間はアナのお股を舐め舐めする時間だよぉ~」

「ご主人様、好き」

 三者三様、色々な反応をする。

 やはり、クモが一番素直だ。

 クモが、土ゴブリン狩りをしている間に、クモに似合うであろう巫女服を作ってやろう。

「早く、行ってこい! 俺は今からトイレを作るのだ!」

「我が主の命令なら仕方がないな」

「アナの割れ目舐めたいのに~」

「もっと、強く命令してクモ」

 命令されて嬉しそうなクモの後に続いて、アナ先生とビー子が渋々付いて行った。

 さてと、まずはトイレだな。
 洋式にして、ウォシュレットは絶対に付けたい。

 汚物の処理は、お風呂のお湯で賄うとしても、やはりウォシュレットを付けるとなると、水とお湯が出る魔道具を作らないといけないな。

 まずは、トイレとウォシュレットの枠組みを作って、後からクモにウォシュレット用の魔法陣を描かせて、アタッチさせるか。

 俺は、念の為に『錬金入門』を読んで、洋式トイレの仕組みをインプットする。

 とは言っても、汚物を流す機能は必要無いので、やはり、いかにオシャレにするかが重要となってくる。

 俺は少し思案する。

 やはり、シンプルなのが一番オシャレかもしれないな。

 この部屋は、ヤバいくらい白い。

 真っ白なキッチンも、モダンでオシャレだ。

 無駄な装飾など、一切必要無いのだ。

 この世界が、中世ヨーロッパ風の世界だったとしても、俺には関係無い。

 何せ俺は、元日本人だからな!

 俺は、モダンなお部屋というジャンルを知ってるのだ。

 という訳で、ちゃっちゃとシンプルな洋式トイレを【錬金】する。

『錬金入門』を見ながら、ウォシュレットも、魔法陣をアタッチする前まで【錬金】しておく。

 トイレの【錬金】は、思いのほか早く終わった。

 ここからが本題だ。

 クモの巫女服。

 巫女服は、テレビなどで見た事はあるが、実際にどんな感じなのか全く分からない。

 上半身の着物みたいのは、浴衣みたいな物だろう。

 浴衣なら着たことがあるので問題ないのだが、巫女服の下の部分の袴を、俺はまじかに見た事がないのだ。

 実際は、卒業式の時に見た記憶があるのだが、俺自身、袴を履いた事がないので、仕組みがどうなっているのか全く分からない。

『取り敢えず、やるだけやってみるか!』

 俺は、クモの鋼鉄糸を使って、白い浴衣のような物を【錬金】してみる。

『うぅ……ん……これは死装束か、何かだな……』

 しかし、これが本来は正解かもしれない。
 多分、アニメやなんかで見る、袖についてる赤色の飾り紐は、オシャレに見せる為の装飾のような気がしてきた。

 とはいえ、オシャレは大事だ。

 俺は鋼鉄糸で、赤色の紐を【錬金】する。

 これを、白い浴衣の袖に、穴を開けて通せば良いのだな。

 俺は、白い浴衣と赤い紐を一緒にして【錬金】する。
 少しだけ、白装束のような浴衣もどきが、華やかに見えるようになった。

 続いて、赤い袴だな。

 これは、よく分からんから適当だ。
 見た目、巫女服に見えれば、なんら問題ないのだ。

 俺は一応、イメージ図を羊皮紙にスラスラと描いてから、鋼鉄糸を使って【錬金】する。

 暫くすると、鋼鉄糸が光り輝いて赤い袴もどきが完成した。

『完璧だ!』

 これは、絶対にクモに似合う。
 漆黒の黒髪に、透き通るような真っ白な肌。
 人を刺殺してしまうような、冷たく見える真っ赤な8つの目。

 人を全く寄せ付けない様な容姿をしているのに、人に命令されるのが大好きなギャップ。

 そんなクモが、肌の色と目の色と同じ色の、巫女服を着れば似合わない筈が無いのだ!

 そうこうしていると、アナ先生達が、土ゴーレムを10匹狩って戻ってきた。

「エー君! 土ゴーレムちょうど10匹狩ってきたよ!」

「ありがとございます!」

 俺は、アナ先生に頭を下げる。

「ビー子も褒めて!」

「ありがとな、ビー子!」

「お礼は、ご主人様のオチンチンがいいよォ~♡」

「そしたら、俺の悪魔的なナニで、ビー子をヒィヒィ言わしてやるぞ!」

「楽しみぃ~」

 ビー子は、とても嬉しそうだ。
 本当は、『お礼は、ご主人様の体で頂戴致します』とか、恥じらいを持って言って欲しかったが、ビー子の語彙力では、『オチンチンがいいよぉ~♡』が、限界なのだろう。

「クモもありがとな!
 これは、いつも俺に尽くしてくれる、俺からクモへのプレゼントだ!」

「……」

 クモが、俺から巫女服を手渡され、固まってしまった。

 俺的には、真っ赤な顔をして喜んでくれると思っていたのに、俺の想像した反応と全く違っている。

「どうした、クモ?」

「……貰えないです」

「ヘッ?」

「貰えないです!」

 クモは、涙を流しながら俺に訴える。
 なんで、この場面がシリアスになってしまってしまうんだ?
 この状況だったら、普通『ご主人様、嬉しいです! 好き!』って、感じの所だろ……

「何で?」

「私には、もう、ご主人様に返す物がありません!」

「返す?」

「私は既に、身も心も、ご主人様に与えてしまっております!
 これ以上は、私には何も無いのです!」

 クモは、号泣しながら俺に訴えてくる。

 クモはどうやら、誰かに何かを与えて貰ったら、お礼として何かを返さないといけないと思っているようだ。

「別に、何も要らないよ!
 クモは、既に俺のものだ!
 自分の持ち物を、飾り付けたりするのは普通の事だろ?」

「それは、本当ですか?」

 クモは俺に、真剣な顔をして聞いてくる。

「本当だとも! クモは俺の物だ!
 既に身も心も俺の物なんだろ!
 俺の物に、俺が何を着せようが勝手だろ!
 俺は、クモにこの巫女服を着てもらって、エロい事したいんだよ!」

 俺の言葉に、クモは深く考えこむ。

 そして頭の整理がついたのか、パッと、頭を上げる。

「喜んで!」

 クモの顔に笑顔が戻った。
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