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9. ゴトウ族
しおりを挟む「マスター!朝なのです!」
姫の可愛らしい声で目が覚めた。
眠い眠すぎる……
結局、ブリトニーに朝方まで精〇を搾り取られたのだ。
「ご主人様おはようございますニゃ!」
「ああ…おはよう…」
「昨日は、たくさんのお恵みありがとうございましたニャン!」
昨日、たくさん高純度の白いタンパク質を飲んだからか、ブリトニーの顔はツヤツヤしている。
白いタンパク質と言えば【聖級結界】も白いタンパク質で真っ白になっている。
まるでスノードームだ…
「アリス!俺のジャージのズボンを返してくれ!」
「マスター、私が履かせて差し上げますです。」
姫が一生懸命ズボンを履かせてくれる。
幼女にこんな事させていいのだろうか…
「それじゃあ今日の作戦を立てるぞ!」
「ハイ!マスター!」
「ハイですニャ!」
1日経過したので【一撃】が使えるはずだ。
昨日の夜に、1度治癒魔法を使ってしまったのでMPの総量も【鑑定】で調べてみる。
俺の最大MPは25で、現在上限いっぱいだ。
そして俺が使える魔法の使用MPは、どんな魔法でも一律MP10のようだ。
【一撃】1回と魔法2回で確実に餓狼族を倒さないといけない計算になる。
ブリトニーは、ボス以外なら武器がなくても2、3匹は倒せるだろう。
実際に昨日、手枷足枷をした状態で2匹の餓狼族を倒していた。
さすが、元近衛騎士といったところか。
「俺が族長を倒すから、ブリトニーは族長以外の餓狼族を抑えてくれ!」
「ハイですニャ!手枷足枷がなければ余裕ですニャ!」
「姫は後ろで隠れていなさい!」
「ハイなのです!」
「作戦は以上!準備はいいか!」
「ハイなのです!」
「いつでもいいニャ!」
【聖級結界】を解いた。
【聖級結界】はスペルマで真っ白になってた為、餓狼族は俺達の動きに一瞬遅れをとる。
族長の前にlv.8の餓狼族が1匹いたので火炎魔法をぶっ飛ばす。
まずは1匹。
餓狼族は一瞬怯んだが、すぐに状況を把握して襲いかかってきた。
ブリトニーが華麗にいなしながら、時折鋭い攻撃をしかける。
ブリトニー何気に強い。
素手で戦ってこの強さなら、武器を持たせたらどうなるんだ…
瞬くまに族長以外の餓狼族を倒してしまった……
「こんなに強かったの……」
「手枷足枷がなければ、こんな雑魚大した事ないのニャ!私は元漆黒の森の近衛騎士!エリート中のエリートなのニャ!」
やばい…このままほかっといたら、族長まで倒してしまう勢いだ…
族長だけでも俺が倒さないと、ご主人様としての面目が保てない…
「ブリトニー!族長は俺が倒す!手出しするなよ!」
「分かってるニャ!ご主人様!」
スキルスッポンソードを鞘に収めたまま、居合いの構えで族長の側へじりじりと詰め寄っていく。
1回勝負だ!これをはずしたら次はない!
最悪、あと1回残ってる魔法で倒せるかもしれないが、もしかしたら族長はレベルが高いので魔法一発では倒せないかもしれない…
やはり【一撃】で倒すのが確実だ!
スキルスッポンソードをすぐに抜けるように強く握りしめる。
族長も何かを感じるのか、中々襲ってこない。
少しずつ、少しずつ、すり足で族長との距離をつめる。
もう一歩近づくと族長の間合に入る。
間合いに入った瞬間、族長が鋭い牙を剥き出し襲いかかってきた。
【一撃】!!
居合いの構えから一閃。
族長を腰から肩に向かって真っ二つに切り裂いた。
族長の上半身が地面に滑り落ちる。
「やったのニャ!」
「マスター凄いのです!」
決まって良かったぁ…
【一撃】が躱《かわ》されたら、俺の剣術は幼稚園児以下のレベルだからどうなってたことやら…
多分、ブリトニーが倒してくれたかもしれないけど…
{スキル【族長】を手に入れたました}
{剣豪、大賢者レベル2になりました}
天の声が聞こえた。
スキル【族長】ってなんだ?
鑑定で調べてみた。
{スキル【族長】は種族のボスになるスキルです。
族長は自分の種族の部下が持っているスキルを全て使う事ができます。
また、自分が持っているスキルを種族の部下に与える事もできます。}
《ゴトウ族》
族長
ゴトウ サイト
剣豪lv.2、大賢者lv.2
スキル;経験値2倍、魅了、スキルマスター、鑑定、一撃、聖級結界、奴隷開放、咆哮
ガブリエル·ゴトウ·ツェペシュ
奴隷lv.1
スキル;ー
ブリトニー·ゴトウ·ロマンチック
騎士lv.13、獣戦士lv.50、性奴隷lv.3
スキル;咆哮
姫とブリトニーが俺の一族になったようだ…
俺の一族になった事で、姫とブリトニーの詳しい情報が分かるようになった。
ブリトニーは騎士以外の職業にも就いていたみたいだ。
獣戦士レベル50。
強いはずだ。
確か騎士はBランクのレア職業だった。
どうやったらレア職業になれるか鑑定してみた。
{騎士には、戦闘系の職業レベル50を越えるとなる事ができます。}
俺のスキルに【咆哮】が増えてる。
ブリトニーが持ってたスキルが、俺にも使えるようになったて事か。
【咆哮】を鑑定する。
{スキル【咆哮】を使うと敵を一瞬止める事ができます。}
大声を出して一瞬相手をびっくりさせるって事かな…
このスキルを姫に与えてみよう。
もし攫《さら》われそうになった時【咆哮】があると役に立つかもしれない。
なにせ、姫は美幼女だからほかっといたらすぐに攫われそうだ。
それから二人に俺の持ってる【経験値2倍】も与えよう。
ガブリエル·ゴトウ·ツェペシュ
奴隷lv.1
スキル;咆哮、経験値2倍
ブリトニー·ゴトウ·ロマンチック
騎士lv.13、獣戦士lv.50、性奴隷lv.3
スキル;咆哮、経験値2倍
よしこれでいいな。
姫、お前に俺の一族になる栄誉と、スキル【咆哮】【経験値2倍】を与えた。
「一族?」
ブリトニーも同じように俺の一族だ。
スキルも【経験値2倍】を与える。
今すでに騎士lv.13.獣戦士lv.50性奴隷lv.3のようだが、
これからは今までの2番の早さでレベルが上がるだろう。
「なんで私の職業が分かるニャ!
それにレベルまで!
普通は、冒険者ギルドか教会でしか分からないはずニャ!」
「エッ、そうなの?」
「それからスキルは修行で修得するものなのニャ!
それに、種族ってなんニャ?
そういえばご主人様が使ってた結界って、漆黒の森にある何千年も破られる事ができなかった、始まりの魔女の結界に似てるニャ!
もしや、ご主人様が始まりの魔女…」
始まりの魔女?
確かに俺が召喚された場所は、魔女の館だった…
だけど誰も居なかったし、建物も殆ど崩壊寸前だったし…
結界が出来てから何千年も経っているというのなら、始まりの魔女という人はとう昔に死んでるんじゃないのか…
まぁいいや。
説明するの面倒だし乗っかっとくか。
「さすがに、俺は男なので始まりの魔女ではない。
しかし、ブリトニー君。
君の予想はかなりいい線いってるよ!」
「ご主人様は、始まりの魔女ではニャく、関係者という事なのですか?」
「そうだな…関係者といえば、関係者だな…
始まりの魔女の弟子みたいなものだな。
ずっと結界の中に住んでたので、まだこの世界の事に疎いのだ。
ブリトニー!
これから、色々教えて貰えると助かるな!」
「分かりました!ご主人様!さすがは始まりの魔女のお弟子様ですニャ。
魔女のお弟子様なら、色々な不思議な事も納得できますニャ!」
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