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44. 少し待って下さい

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「おかえりなさいませ!」

『妖精のあくび亭』の支配人が挨拶してきた。

「ああ。ただいま!」

「ただいまなのです!」

「ただいまなのね!」

「ワン!」

「初めまして。アン·ドラクエルと申します。
 この度、ゴトウ サイト様に仕える事になりました。以後お見知り置きを」

「こちらこそ、よろしくお願いします。
 私は『妖精のあくび亭』支配人のカン·パネリです」

 アンちゃんが丁寧に挨拶すると、『妖精のあくび亭』の支配人も慇懃に挨拶してきた。

「今日のお食事はどうなされますか?」

「ん…どうとは?」

「スゥイートルームのお客様は、夕食をお部屋でも食べて頂く事もできますが」

「そういう事か」

 ウーン。どうするか……

「お部屋でのお食事の場合は、給仕の関係上、飲み物はワインと水だけになってしまいます」

 な…なんだと!  アンちゃんに魅惑のスペシャルカクテルを飲ませてみたいし、姫はミックスオレが好きなんだよ!
 姫は良い子なので、ミックオレが飲みたくても我慢してしまうんだ。
 部屋食は却下だ!

「夕食は、食堂で食べる事にする」

「承知致しました。」

 支配人に夕食を食堂で食べると伝え、4階スゥイートルームの扉を開けた。

「す…凄いですね!
 これが噂の『妖精のあくび亭』のスゥイートルームですか!
 なんですか!  この丸いベッドは!
 こんな部屋がこの世にあるんですね!」

 アンちゃんは丸いベッドを見て興奮している。
 ふふふふふ。
 今夜、アンちゃんをこのベッドでアンアン言わせてやるぞ!

「アンちゃん! こっちがお風呂だ!
 アンちゃんはお風呂に入った事があるか?」

 この世界の住人はお風呂に興奮する筈だ!
 お風呂入りたさに、誰しも自分から服を脱ぎ捨ててしまうのだ!

「家にありましたから、毎日入ってました。
  冒険者になってからは、1度も入ってなかったので楽しみです!」

 な…なんだと!  この世界の住人は1部の金持ち以外、お風呂に入った事が無い人ばかりではなかったのか……

「え……えっと…アンちゃんのお家はお金持ちだったのかな?」

「え……あっ…
 そ……そうだ!
 お父さんが有名な武器職人だったから、それなりに裕福な家庭だったかな……」

 なんという事だ……お風呂に慣れていたら、興奮してブリトニーみたいに勝手に服を脱ぎだす事もないではないか……

「え……でも、お風呂嬉しいな!
 僕がサイト君の背中流してあげるよ!
 いつも、お父さんの背中を洗ってあげてたから、こう見えても背中洗うの上手いんだからね!」

「そ…そうか!  じゃあ、アンちゃんに今から背中流してもらおうかな」

「マスター! 私がマスターの服を脱がすのです!」

「ああ! 姫頼む!」

 俺はあっという間にに姫に服を脱がされてスッポンポンにされた。

「よし!  姫も脱がしてやるぞ!」

「ハイなのです!」

 俺はいつものようにポンチョを脱がした。

「ご主人様! 私も脱がして下さいニャ♡」

 ブリトニーが俺の肩に手を回して挑発してくる。

「バンザイしろ!」

「優しくしてニャ」

 俺はブリトニーを後ろを向かせて乳房に巻いてある布地の結び目を解いた。
 すると、ブリトニーはパッと振り返り、

「ご主人様。 私の乳首を舐めてニャ」

 俺は何も言わず、ペロッとブリトニーの乳首を舐めた。

「ああぁ気持ちいいニャぁぁ」

「マスター! 私の乳首も舐めて下さいなのです!」

「姫は15歳になるまで我慢するんだ!」

「ウゥゥゥ……」

 姫は唸りながらほっぺを膨らましている。

 アンちゃんはその様子を、何も言わずに固まって見ていた。

 やはり、そうなるよな……

 姫やブリトニーと違って、アンちゃんには【魅了】をかけていない。

 俺に対する、ブリトニーと姫の行為は異常だ。

【魅了】をかけた状態で女を落とすのは簡単だ。
 なにせ、向こうからお股を開いてやってくる。

 しかしそれは楽だが、慣れてくるとドキドキ感が足りなくなる。

 なのでアンちゃんに対しては、わざと【魅了】をかけていないのだ。

 但し、【魅了】はかけてはいないが、【必ずイカせる】はアンちゃんにも与えてるし、俺も使う。

 どうせヤルなら気持ちいい方が良い。

 もし、アンちゃんがそれ程俺の事が好きではなかったとしても、SEXだけは凄く気持ち良くて必ずイッてしまうのだ!

 体だけは俺にメロメロにする作戦なのだ!

 と、1人妄想にふけっていたが、ハッと我に返りアンちゃんの方をみると、アンちゃんは鋼の大盾を構えて隠れていた。

「あ…あの……アンちゃん何をしているの?」

「え…あっ…あの……サイト君に買って貰った盾の整備をしてたんだよ……
 た…盾は、盾戦士にとって、剣士の剣と同じ位大事なものだからね……」

「今からお風呂に入るんだから、盾はしまっておいた方がいいんじゃないかな?」

「盾戦士は、いついかなる時でも仲間を防御しないと行けないので、盾はいつでも装備しておかないといけないのです!」

「アンちゃんに守ってもらえるのは嬉しいのだけど……
 流石にお風呂に入る時まで、防御しなくていいんじゃないかな……
 できれば、お風呂ではリラックスした方がいいと思うよ」

 するとアンちゃんは隠れていた盾から顔だけ出して、

「ほ…本当は恥ずかしいんです……
 人前で裸になった事ないし、性奴隷になった時点で覚悟はできてた筈なんですけど……
 あ…あのー……必ずサイト君と一緒にお風呂に入りますので、さ…先にお風呂に入っていて貰えませんか……
 そ…その……着替えるの見られるのはまだちょっと……
 ブリトニー姉さんみたいにスタイルよくないし、姫ちゃんみたいに可愛くないので、体を見られるのが恥ずかしいのです……」

「そ…そうか」

 普通はそうだ! ブリトニーは最初からエロすぎた。
 最初はそれでいい!
 いや! その方がいい! 
 少し恥じらいがあった方が、俺には可愛く感じられる!

 アンちゃんいいぞ!  それだ! 
 それが俺の求めていたものなんだ!
 ブリトニーのエロいのもいいが、恥じらいも大事なのだ!

 ヤ…ヤバイ興奮してきた……

 俺の粗チンもビンビンだ。

 ヤバイ…ヤバいぞ……

 今ここで、男性経験がないアンちゃんに、俺の下半身を見せる訳にはいかない。警戒されてしまう。

 ここは恥じらうアンちゃんの着替え姿も見たい所だが、お風呂に入って待ってた方が得策だ!

 アンちゃんが、「お待たせしました。」と恥じらいながら、アソコと乳房を手で一生懸命隠しながら入ってくるのを、お風呂の中で鑑賞するのも悪くない……

 よ…よし!  その作戦でいくぞ!

「そ…それじゃあアンちゃん、俺達は先にお風呂で待っているから、ゆっくり服を脱いで貰って大丈夫だから」

 俺はアンちゃんにそう言って、ビンビンに反り返ったチンコを見られないように、屈《かが》みながらお風呂に直行したのだった。
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