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54. カボチャパンツ
しおりを挟む「アンちゃんを上級鍛冶師とパラディンの職業に変えといたぞ!」
「サイト君? いきなり何を言ってるんですか?
上級鍛冶師と言うのは、手先が器用なドワーフ族が何十年も職業したとしても、一握りの者しかなれない上級職業ですよ!
それに、パラディンだって防御職の最上級Sクラス職業ですよ!
20代前半の小娘が就ける職業ではないです!」
「ドラクエル。ご主人様なら可能なのニャ!」
「そうなのです! マスターなら可能なのです!」
姫がすぐに、ブリトニーに賛同する。
「そ…そうですか……
ブリトニー姉様と姫ちゃんが、そう言うならそうなのかな……」
アンちゃんは納得いかなそうだったのだが、ブリトニーと姫が俺ならば可能と2人揃って当たり前のように言うので、ウーン……と言いつつも納得したようだ。
ーーー
次の日も、ダンジョンでレベルアップの為のミノタウロス狩りをして、夕方に、防具屋にオーダーしていたメイド服を取りに行った。
防具屋の扉を開けると、すぐに店の主人が挨拶してきた。
「いらっしゃいませ! ゴトウ様!
オーダーされていたメイド服は完成してますよ!」
「おおっ! 完成したか!」
「試着してみますか?」
「おお! 頼む!」
女性陣が、試着室に消えていく。
楽しみだ! この日をどれだけ待ちわびたか!
俺は一時だって、オーダーしたメイド服を忘れた事はなかった。
来る日も来る日も、メイド服の事を考えていたのだ!
「ご主人様! どうですかニャ?」
メイド服に着替えたブリトニーが、真っ先に試着室から出て来た。
「いいぞ! ブリトニー! 凄く似合っているぞ!」
メイド服と猫耳が良く似合う。
しっかりと、スカートに尻尾用の穴が開いていて、ピョコンと可愛いい尻尾が出ている!
やはり、オーダーメイドは正解だ!
今まで着ていた踊り子の服は、獣人用ではなかったので、尻尾は服の中に隠れていたのだ。
いい! 凄くいいぞ! ブリトニーのメイド服姿を見てるだけで興奮してきた!
ここがお店の中でなければ、今スグにでも襲ってしまいたいぐらいだ!
「マスター! 似合ってますか?」
次に姫が試着室から出て来た。
姫! なんて可愛らしいんだ!
美幼女がメイド服!
思わずイタズラしたくなる!
イカンイカン!
俺は姫の保護者だ!
中庸だ! イタズラするのは15歳になってからだ!
15歳になったら、思う存分可愛がればいいのだ!
「姫も、メイド服似合っているぞ!」
そう言って姫の頭をモフモフ撫でた。
姫は嬉しそうな顔をして、真っ赤になっている。
「サイト君。どうかな?
似合ってるかな?」
「おおっ! アンちゃんが1番日本風のメイドさんだ。
身長も日本人のように高くないし、黒髪なので、正当な日本式のロリメイドさんだ!」
「日本式? 何の事ですか?
それから、身長が低くて悪かったですね!」
思わず興奮し過ぎて、頭で思った事を口走ってしまった……
「日本式というのは俺が昔、本で読んだ遠い異国のメイドスタイルの事だ!
そ…それから最近気付いたのだが、俺はロリコンだったみたいだ……
だからアンちゃんのように、身長が低く幼く見える子が好みなんだ!」
「そ…そうですか……
サイト君は身長の低い幼く見える子が好みなのですか……」
アンちゃんも、何故か赤くなっている。
「ご主人様! という事は私のようなナイスバディな猫耳女は、嫌いという事かニャ?」
すかさず、ブリトニーがチャチャを入れてきた。
「いや! 好きだぞ!
元々の俺の理想の女性は、ブリトニーのようなナイスバディでエロい子だ!
尚且つ、猫耳も大好きだ!」
「知ってますニャ!
なにせ、毎朝私のオッパイをペロペロ飽きもせず舐めてますもんね!」
「マスター! 私のオッパイも毎朝舐めて下さいなのです!」
姫がいつものようにオッパイを舐めてと懇願してくる。
「姫のオッパイは、15歳になったら思う存分舐めてやるから今は我慢しろ!」
「ウウゥ……」
姫は唇を噛み締めて、悲しそな顔をしている。
「そう言えばサイト君。 気になっていたんだけど、姫ちゃんはなんで下着を履いてないの?」
それは、俺も気になっていた。
しかし、どこで買えばいいのか分からないので、そのまま放置していたのだ……
姫もブリトニーもノーパンでも何も言ってこなかったので、もしかしたらこの世界では、女性はノーパンが普通かもと思っていたのが正直なところだ。
しかし昨日、アンちゃんがカボチャパンツを履いていたので、この世界でもパンツを履く文化がある事に気付いたのだ。
「カボチャパンツは何処に売ってるんだ?」
急にアンちゃんの顔が、見る見る赤くなる。
「ぼ…僕がカボチャパンツだったのは、た…たまたまだよ!
まさか、サイト君の性奴隷になるとは思ってなかったから……
こんな事になると分かってたら、ちゃんとした下着を履いてたよ!」
俺はこの世界に来てから、パンツといえば昨日のアンちゃんのカボチャパンツしか見た事がなかったので、てっきりあれがこの世界のスタンダードだと勘違いしてたようだ……
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