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73. 休憩
しおりを挟むドカッ!!
「クッ!!」
今日8回目の尻尾攻撃、それ以外の攻撃を含めると112回目。
「マスター! やったのです!
内臓が飛び出ていないのです!」
ひたすら闘気を練り、フローズンリザードに攻撃をしかけ、軽く躱され、反撃を受け、半殺しになり、姫に回復してもらう。
この無限ループがいつまでも続くと思われたのだが、やっと112回目で、ある程度のダメージはあったものの、フローズンリザードの反撃を受け止める事ができた。
「ご主人様! そのまま、攻撃し続けるのニャ!」
そうだ! 俺は何を勘違いしてたのだ……
フローズンリザードの攻撃を、闘気を纏って耐える事が、今回のミッションだといつの間にか勘違いしていた。
俺の本来の目的は、フローズンリザードを倒す事だ。
「ウラァァァ!!」
フローズンリザードに向かって、正面から斬りつける。
ヒラッ
軽く躱される。
「オラオラオラオラオラァ!!」
ガムシャラに剣を振り回す。
ヒラヒラヒラヒラ
全て躱される。
「クソッ! 何で当たらないんだ!」
ガブッ!!
手が止まった瞬間、左肩をかじられた。
ドビュー!!
肉が抉られ、血が勢い良く飛び散る。
クソッ!! 闘気を纏っているのに、かじられた。
「マスター! 大丈夫ですか?
すぐに治すのです!」
姫の回復魔法により、あっという間に肩の欠損した肉が回復していく。
「まだまだ闘気の練度が足りないのね! でも合格ニャ!
脆弱だけど、一応闘気を纏えるようになったのね!」
と、言いながら、ブリトニー は銅の剣をおもむろに振った。
スパッーン!!
俺の後方に居たブリトニーが銅の剣を軽く振ると、剣から斬撃波が発動し、俺の前に対峙していたフローズンリザードは、真っ二つになった。
「ご主人様! 次は剣の修行なのニャ!」
返す言葉がない……
俺はこのままフローズンリザードと戦い続けていても、絶対に倒す事ができなかった。
それ程の力量差があった。
今回の戦いで思い知った……
俺の異世界の物語は、俺TUEEEE系ではなかったという事だ。
俺、ちょっとだけTUEEEE位か。
それから、凄いスキルで無双系ではなく、凄いスキルを全く使いこなせない系だ……
ちょっとだけ凹んだが、1番重要なハーレム系だけはキープできてるので、良しとしよう。
「ご主人様! 血を見て興奮したのでここで休憩したいのニャ!
ご主人様の胴体が真っ二つになった所や、腸が飛び出た所、血がドビューと、吹き出た所とか見てたら、興奮して、下のお口が濡れ濡れなのニャ!」
こ……これは、休憩という名の運動なのでは……
「兎に角、我慢できないのね!」
「ブ……ブリトニー姉さん!
ここは僕達以外は誰も居ないと言っても、屋外ですよ!」
「大丈夫ニャ!
私の初めても外だったのニャ!
しかも、ギャラリーもいっぱいいたのニャ!
ご主人様! そうでしたよね!」
「何で俺に聞くんだ?」
「恥ずかしいニャ……
私の初めては、ご主人様なのニャ」
「エッ!! 何言ってんだ!
お前ヤッた後、血出てなかっただろ!」
「それは、私が元々オナニストだったからニャ! 私は10歳の時には、自分の指で処女膜を破ったのニャ!
それからというもの、毎日毎日気持ちいいオナニーの研究に勤しんだのね!
お陰で、ご主人様との初夜の時には、体は既に開発済みだったので、気持ち良くアレを行う事ができたのニャ!」
な……なるほど……
最初から、痛がる素振りも見せずに感じまくっていたのは、開発済の体だったからなのか……
「……」
違う! そんなの間違っている!
折角の処女との初体験だったのに、気付かなかったなんて、一生の不覚だ。
そ……それより気をつけなければ。
姫は、3歳でイク事まで覚えてしまった生粋のオナニストだ。
ブリトニーのように、自分で処女膜を破ってしまう事があるかもしれない。
これからは、俺の目の前だけでオナニーさせよう。
そうすれば、いざという時止める事ができるからな。
「ご主人様! もう我慢出来ないのニャ!
私の下の口が、ご主人様の濃厚ミルクを飲みたくて、ヨダレを垂らしているのニャ!」
俺が頭の中で色んな妄想をしていると、ブリトニーが待ちきれないのか急かしてくる。
「姫! 目隠ししなさい!」
「休憩なのに、何で目隠ししないといけないのですか?」
姫がもっともな事を言う。
「確かにな。しかし、命令だ!
もう一度だけ言う。
姫! 目隠ししろ!」
「分かりました。でも、ブリトニーだけずるいのです」
姫は口をグッと結び、口惜しそうに俺とブリトニーを見つめる。
何故だか心が痛む。
「姫、我慢してくれ!
お前は特別なんだ。15歳になったら、いっぱい可愛がってやるからな!」
「ハ……ハイなのです!
いっぱい可愛いがってもらうのです!」
姫の顔がパッと明るくなり、頭のバンダナを目元までずらして、目隠しした!
「マスター!これでいいですか?」
「姫! 偉いぞ! 俺は聞き分けの良い姫が大好きだ!
これからも、俺の言う事だけを聞くんだぞ!」
「ハイなのです!」
「ご主人様! 今日はバックからお恵みお願いしますのニャ!」
ブリトニーは石壁に手をつき、形の良いお尻をグイッと突き出した。
「ご主人様! ご主人様の可愛い魔法のステッキを、私のヌレヌレのアワビに突き刺して下さいニャ!」
ブリトニーはノーパンなので、メイド服のスカートから、ヌレヌレのアワビが丸見えである。
そのヌレヌレのアワビを見た瞬間、俺の綺麗に剥けた可愛い息子が、ピンッ!!
と、そそり立った。
「ブリトニー姉さん、サイト君、本気でここでやるの?
誰か来たらどうするの?」
「ドラクエル、誰も来ないのニャ!
私としては、来てもらった方が興奮するのニャ!
そんなに気になるのなら、ドラクエルが扉の前で見張っておけば、いいのね!」
「そ……そうだよね!
サイト君、ブリトニー姉さん、僕が責任もって見張って置くから、思う存分楽しんでね」
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