【R18 】必ずイカせる! 異世界性活

飼猫タマ

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79. ヤンヤンと牛神·ゴトウ·パウロ

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「次は僕の番かな?」

 アンちゃんはそう言うと石版の上に、ブレスレットをかざした。

 受付嬢のヤンヤンは、恐る恐るアンちゃんのブレスレットに浮き出たステータスを確認する。

「ハハハハハ……
 アンさんも魔王だ……
 本当に笑うしかないです。
 パーティーメンバーが全員魔王だなんて……」

「いや違う筈だぞ! 牛田達が『犬の尻尾』に加入する為に来なかったか?」

「牛田さん?
 牛魔王の所の?
 来てませんけど」

 ヤンヤンが首を傾げながら返答する。

 バンッ! タッタッタッタッ

 冒険者ギルドの扉が勢いよく開くと、むさ苦しい男とその仲間と思われる集団が、俺達のいる受付カウンターに駆け寄って来た。

「ハァハァ……ゴ…ゴトウ様!
 ゴキ男爵にゴトウ様達が、冒険者ギルドに向かったと聞いて急いで参上しました!」

 声をかけてきたのは、牛田さんだった。
 牛田さんは額に汗を流し、息を切らしている。

「おぉー! 来たか牛田さん!
 お前はいつも汗をかいているイメージだな。
 オッ! 新メンバーも決定したか!」

 新メンバーは、牛魔王配下からは、牛田さんと神官風の格好をした牛耳族の男性。
『カワウソの牙』からは団長の狼耳族のヤナトとエロい体つきの魔法使いのクリスティーヌさん、それからイケメン剣士の3人で、計5人のパーティのようだ。

「牛田さん、初めて見る顔がいるんだが、自己紹介してもらえるかな?」

「ハッ! ゴトウ様! こいつは牛神·パウロ。
 僧侶でlv.92、牛魔王配下のなかでは回復系のエキスパートです!」

「お初にお目にかかります。
 僧侶をやっている牛神·パウロです。ゴトウ様のお役にたてるように、誠心誠意頑張ります」

「おお! そうかそうか!
 牛神!頑張れよ!」

「ハッ! 頑張りまする!」

 牛神さんは、深々と頭を下げる。

 牛神さんのステータスを【鑑定】で見てみるか。

 牛神·ゴトウ·パウロ
 職業;僧侶lv.92
 スキル;咆哮
 HP 500
 MP 800

 まずまずだな、僧侶lv.100になったらどうなるんだ?
 {A級の職業に転職できます}

 ほー、そいつは面白いな。
 それにしても牛魔王の奴、族長スキルを使って部下をパワーアップさせろと言っておいたのに、全くパワーアップさせていないじゃないか……

 今度会ったら、姫にお仕置きさせよう。
 金玉すり潰しの刑だな。
 まあ、アイツは部下にスキルを与える事を良しとしてなかったから、当たり前の事なのか……

 俺のように【魅了】スキルを持っていれば、スキルを与えた配下に、絶対に裏切られる事がないので、ホイホイ スキルを与えれるが、牛魔王は【魅了】スキルを持ってないからな……

 さて、牛神さんにはどのスキルを与えようか。

 誰でも大賢者になってしまう、チートスキルの【入門魔法全書】は駄目だな。
 こいつは特別だ。
 おいそれとは与えられない。
 俺の右腕になれるだけの戦闘センスと、忠誠心がなければ駄目だ。
 それに僧侶がlv.100になったらどうなるか、みてみたいしな。
 いきなり2段抜かしで大賢者になっても面白くない。
 ここは、鉄板の経験値2倍、影渡り、防御力30%upでいいだろう。
『カワウソの牙』のメンツは、既にパワーアップさせているからOKだな。

「牛神さん、経験値2倍、影渡り、防御力30%upのスキルを与えたので頑張るように」

 牛神さんの耳元に小声で囁いた。

「あ……有り難き幸せでございます」

 牛神さんも小声で返事をした。
 牛田さんと違って、できた人物のようだ。
 牛田さんだったら、俺が小声で話している意図を汲めず、大声でうやうやしく返事をするだろう。
 ウン。牛神さんは見込みがある。
 その内、幹部に抜擢してもよいかもな。

「オイ、失禁娘!  この人達を『犬の尻尾』に加入させる手続きをしてくれ!」

「失禁娘じゃないです!
 私の名前はヤンヤンです!
 いい加減、覚えて下さい!
 それはそうとゴトウさん。
 牛魔王配下の方達と『カワウソの牙』のメンバーが、何で『犬の尻尾』に加入するんですか?」

 ヤンヤンは少し頬を膨らませ怒りながらも、俺から情報を聞き出そうとする。

「それはだな、牛魔王にギルドランキング10位入りを目指す為に、強い助っ人が欲しと相談したら、《俺の配下と『カワウソの牙』の強い奴を連れてっていいぞ! 》
 と、言ってくれたので、有難く助っ人をお借りしたのだ。
 フフフフフ、牛魔王はロリコンで、姫にメロメロだからな。
 姫が頼めば、なんだって言う事を聞いてくれるのだ!」

「や……やはり、牛魔王はロリコン決定のようですね。納得しました。
 しかし牛魔王の奴め、私の姫様を嫌らしい目で犯すなんて許せない……」

 ヤンヤンは苦虫を噛んだような顔をしながら、ブツブツ言っている。

「アッ……失礼しました。
 業務中でした!
 それでは牛田さん達の『犬の尻尾』加入手続きをしますね」


 ーーー

『犬の尻尾Bチーム』の手続きを終えて、冒険者ギルドの外に出た。

「牛田、これからどうするのだ?」

「ハッ! ゴトウ様、これから『犬の尻尾Bチーム』結成を兼ねて、サンアリの『ミノ1番』で決起集会を開く予定です!
 皆様方も御一緒にどうですか?」

「う~ん……
 そうだな……俺達が行くと、お前達、緊張して飯も喉に通らないのではないのか?
 俺達は遠慮しとくよ。
 お前達、思う存分楽しんでこいよ!」

 フフフフフ、俺は出来る上司だ。
 なんでも解っている。
 飲み会に上司は必要ない。
 俺がいない方が、気を使わなくて楽しめる筈だ。

「グランドマスター、是非決起集会に来て下さい! 私はグランドマスターと飲みたいのです! というか、グランドマスターと2人きりで飲みたいです!」

 クリスティーヌがサッと俺の脇に擦り寄り、俺の腕に豊満な胸を擦り付けながら懇願してくる。
 忘れていた。
『カワウソの牙』のメンバーには【魅了】をかけていたのだ……
 なので、クリスティーヌが姫達に遠慮なく、俺に近づける飲み会のチャンスを逃す筈がない。

 姫の方を見ると、体から闘気が溢れ出している気がするが、きっと気のせいだ……

「グランドマスター!
 俺達もグランドマスターと一緒に飲みたいです!」

 狼耳族のヤナトとイケメン剣士も、クリスティーヌが独占していない反対の腕に、無い胸を擦り付けてくる。

 そ……そうだった……

『カワウソの牙』のメンバーは全員、ゴキ男爵にバイセクシャルに調教されていたのだった……

 こいつらは、俺の事が好きで好きでしょうがないのだ。

 俺のももに、ヤナトとイケメン剣士の盛り上がった股間が当たる。
 ウッ!  股間の先っちょが少し濡れている。
 こいつら我慢汁が出ているのか……
 ブルルルルッと、悪寒が走る。

 牛田さんと牛神さんが、ヤナトとイケメン剣士を白い目で見ている。

 俺は、俺の持っている全能力を駆使して、クリスティーヌとヤナトとイケメン剣士を振りほどいた。

「牛田!  悪いな!
 用事を思い出した! また今度誘ってくれな! 姫、ブリトニー、アンちゃん、ペロ行くぞ!」

「ハイなのです!」

 姫が嬉しそうに、元気に返事をした。

 クリスティーヌ達は恨めしそうに、俺達を見送りながら、悔し涙を流している。

 それ程までに、俺の事が大好きなのか……
 全く【魅了】の効果は凄まじい。

 牛田と牛神はヤレヤレだぜ。
 と、肩を竦めて、俺達を見送ったのだった。




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