【R18 】必ずイカせる！ 異世界性活

１４５. 裸の美少女

　
　ハラハラの街に、何とも言えない沈黙が流れる。

　暫くすると、街の至る所から、ヒソヒソ話が聞こえてくる。

「あの男が、最近何かと話題に出てくる変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトよ！」

「我らの姫様を奴隷にしただけでは飽き足らず、ドワーフ国の姫様までもが、性奴隷にさせられていると聞いたぞ」

「挙句に、『シルバーウルフ』の団長までもオナペットにするとは、なんて鬼畜な大魔王なんだ」

「若い女の子はすぐに隠れなさい！
　あのロリコン男と目が合うと、妊娠してしまうわよ！」

　滅茶苦茶な言われようだ……

　確かに、裸の幼女にしか見えないブリジアを連れていれば、そう言われても仕方がないし、反論する事さえできない……

　少し落ち込んでいると、空気を感じとったのか、今度は姫が空中にふわりと浮かんだ。

　そして、ハラハラの街の人々を見渡してから、演説を初めようとしている。

　しかし、これはダメな奴だ。

　このパターンで、良かった事などあった試しがない。

「ハラハラの街の皆様！
　私は漆黒の森の正統継承者ガブリエル·ツェペシュです！
　皆様、勘違いしています！
　マスター、ゴトウ·サイト様は、変態ロリコン大魔王ではありません！
　しっかり分別があります！
　マスターに何度も『私を性奴隷にして下さい！』と、お願いしても決して性奴隷にはしてくれません！
　ロリコンなのにです！
　私が15歳に成人するまで、性奴隷にしてくれないのです！
　そんなマスターが変態ロリコン大魔王な訳がありません！
　マスターは常識をわきまえた、少しだけ変態な大魔王なのです！
　それから、一つだけ忠告しておきます。
　ハラハラ城塞都市の住民の皆様が、これ以上、マスターの事を悪く言うのであれば、私自ら、この街を何も残らない消し炭にしますので、覚悟の程お願い致します！」

　姫は、そう言った後、禍々しい赤黒い闘気を、街中に放った。

　ハラハラの住民は、みな膝をつき、女、子供の耐性のない者達は、口から泡を吹いて、気絶してしまっている。

　さっきまで、英雄扱いされてたのに……

　これでは完全に悪者だ。

　まあ仕方がない。実際に俺達がこの街に来て した事はというと、王城の破壊だ。

　それも何も言わずにサラッとだ。

　やられた方は、何が起こったのかも分からない。

　まさに天災だ。

　俺が休憩しようとか言わなければ、ここの魔王は死ななくても良かったのだ。

　俺達は、完全に悪者でしかないし、ただのテロリストでしかない。


「姫、やり過ぎだ！ 皆を回復してあげなさい！」

「ウゥー……ハイなのです」

　姫は渋々、ハラハラの住民に回復魔法をかけた。

　しかし、ハラハラの住民は恐怖の余り動く事もできない。

　こ……困った……

　これでは、休憩どころではない。

　どうするか……

【魅了】を使って強制的に好きになってもらうか。
　しかし、ハラハラの住民は姫に対して恐怖を覚えている。

　この際、姫に【魅了】スキルを与えるか。

　この先、このような事がないとも限らない。

　姫は、漆黒の森の統一など望んでいない。

　その為、民衆の事など何一つとして考えていない。

　本当に漆黒の森の統一を目指すなら、民衆を扇動し良い指導者を演じなければはらないのだが、そんな気さらさら無さそうだ。

　姫は、ただただ、俺の性奴隷を目指しているだけなのだ。

「これから、姫に【魅了】スキルを与える。
　しかし、このスキルは普段使う事は許さない！
　姫は、今のままで十分魅力的だ！
　これ以上、魅力を人々に与えまくってしまうと、俺がヤキモチを焼いてしまうかもしれない。
　今回の様に、姫がやり過ぎて、人々に恐怖を与え過ぎてしまった場合のみ【魅了】スキルを使って良い。
　折角、ハラハラの魔王をやっつけたのに、この状態では、俺達が休憩する事も不可能だからな！」

「ハイなのです！
　普段は絶対に【魅了】スキルは、使わないのです！
　私は、マスターにさえ見てもらえれば十分なのです！」

「そ……そうか。
　それじゃあ、ハラハラの人達に【魅了】を使ってみろ！」

　姫が目をつぶり、何やら願った。

「姫様！ すみませんでした！
　今後一切、ゴトウ·サイトの事を変態ロリコン大魔王とは言いません！
　これからは、少しだけ変態の大魔王と呼ぶようにします！」

「姫様！ 可愛いぃぃ！」

「姫様ぁー！ こっち向いて！」

「L.O.V.E  I LOVE 姫様ぁー！」

「姫様！ 私は一生姫様に忠誠を誓いまする！」

「キャー！ 姫様が、私の方を見て、微笑んだわよ！」

「姫様ぁーー！」

　やはり【魅了】スキルは凄まじい……
　先程までの殺伐とした空気が、嘘の様だ。
　これで、姫には弱点が無くなってしまったのではないか。
　漆黒の森の女王としては完璧だな。

「よし！ どこかで飯にするぞ！」

「ご主人様！ 確かハラハラの街のギルド会館は、1階エントランスが、酒場兼食事処になってた筈ニャ！」

　お腹を空かせたブリトニーが提案する。

「おお！ そうか！
　それはいかにも異世界ぽいな！
　情報収集がてら、ギルド会館に行くか！」

　ガラン、ガラン

　勢い良くハラハラ冒険者ギルド会館の扉を開ける。

　初めての場所なので、舐められないように少しだけ闘気を発する。

　ガヤガヤしていた冒険者ギルド会館エントランス、酒場兼食事処の空気が変わる。

「オイ！ あれって『シルバーウルフ』の不死の魔女ブリジアなんじゃないのか？」

「銀髪にふかふかの狼耳、それから二股に分かれた尻尾。
　間違いない、不死の魔女ブリジアだ。
　し……しかし、何で裸なんだ？ 」

「『シルバーウルフ』のブリジアって、さっき、この街の王城を粉々に破壊したと言ってなかったか？」

「あんなに堂々と、素っ裸だと目のやり場がないんだが」

「見たいが、多分、ジロジロ見ると殺される。
　実際に、先程ハラハラの魔王がブリジアに瞬殺されたと言ってたし」

　冒険者ギルド会館に、微妙な空気が流れる。

　冒険者達は、ブリジアの裸を見たそうにしているのだが、殺されたくないのか、伏せ目がちに俺達と目をあわせないようにしている。

　しかし、幾人かの冒険者達は、欲望を抑えられないのか、チンコを立てながら、チラチラとブリジアの体を舐めるように見ている。

　まあ、こうなるよな……

『シルバーウルフ』は1000年続く老齢ギルドで、最近まで所属人数ナンバー1の大手ギルドだったのだ。

　その王手ギルド『シルバーウルフ』の団長、不死の魔女ブリジアは、冒険者なら誰でも知ってる超有名人だ。

　そのギルド長が、突然 素っ裸で現れたら注目されるのも当たり前か……

　漆黒の森の女王の姫や、ケルベロス教の次期 生神様になる予定のペロがいたとしても、裸の美幼女には、誰も敵わないのだ。