208 / 286
208. 拳骨ジジイ
しおりを挟む「サイト様! 戻って来て下さい!
妄想するのは良いですが、今日は時間がありません!
もう既に、AM7:00ですよ!」
「へっ……」
気付くと俺は、泡風呂の中でビンビンになった息子を両手で押さえながら、姫に正しい体の洗い方を、どうやって教えようかと1時間も妄想していたみたいだ。
姫は、いつの間にか風呂から出ていて、メイドさんに体を拭いてもらっている。
姫に正しい体の洗い方のレクチャーするつもりだったのだが、妄想が長すぎたせいで、先延ばしになってしまったようだ。
まあ、どれだけ考えても、まとまりそうもなかったのだが……
俺的には、姫のボディ洗いは気持ち良いので、本当は毎日でもやってもらいたいのだが、前の世界のルールでは、完全に道徳的に許されないというか、警察に捕まってしまう。
「サイト様! 早くお風呂から出て下さい!
本当に、出発時間に遅れてしまいますよ!」
また、妄想に没頭してしまう所だった……
兎に角、お風呂から出よう。
お風呂の中だと暖かいからか、直ぐに妄想にふけってしまう。
俺がお風呂から上がると、メリルが直ぐにバスタオルで体を拭いてくれる。
いつもだったら勃起していると、手で一瞬にして抜いてくれるのだが、今日は急いでいる為か、そのままふんどし型のパンツを履かされてしまった。
「今日から始まるレイドの用に、ガン様が新しいジャージを用意してくれております。
デザインは、いつものジャージと同じですが、防御力など、全ての能力が今までの2倍に上がっているそうです。
それから、穴だらけのボロボロになってしまったマントも新調しております。
防御力、アンチ魔法は、今までの2倍。
今回から、防水機能、耐酸機能が、新しく付き、サイト様のご要望の透明マント機能が新しく付いております。」
おおっ! 遂に、完成したのか。
憧れの透明マント!
俺的には、マントと言えば透明マントしか思いつかないのだ。
これで、エリスさんの入浴シーンなど、覗き見し放題だ!
今回のレイドは、正直、これ以上エリスさんに近づけそうもなかったので、やる気を無くしていたのだが、これさえあればエリスさんに黙って近づき放題だ!
エリスさんがダンジョンでオシッコに行く時など、透明マントを被って覗きに行く事も可能なのだ!
ウォー、体が熱くなってきた!
チンコもビンビンだ!
こうしては居られない。
早くレイドに行かなければ!
「姫! 準備は出来たか!」
「ハイなのです!」
「ヨシ! 腹が減っては戦は出来ぬ!
朝飯を食いに行くぞ!」
「ハイなのです!」
姫と2人で大食堂に向かうと、そこにはブリトニーとアンちゃんが待っていた。
「ご主人様! 遅いのニャ!
もう、腹黒シャンティー達と『三日月旅団』はムササビに移動したのニャ!」
時計を見ると、AM7:20分になっていた。
ウルフデパートから冒険者ギルド本部の3階の集合場所まで、なんやかんやいって、20分はかかってしまう。
「サイト君、急いだ方がいいよ!
エリスさんが言うには、冒険者ギルドの職員のシローさんは、とても時間にうるさくて、時間に遅れた人は誰であろうとも、問答無用で拳骨を食らわされると言ってたよ!」
元拳神、シロー·ムスタカの拳骨だと……
そんな拳骨なんてもらったら、即死するんじゃないのか……
「姫!兎に角、急ぐんだ!
なんでもいいから、お腹に詰め込め!」
「ハイなのです!」
俺と姫はテーブルに並び、急いで朝食をガッつく。
「姫! 食ったか!」
「ハイなのです!」
「よし! そしたら、姫、ブリトニー、アンちゃん、それからペロ!
【聖級移転】で、直ぐに、ムササビに向かうぞ!」
「ハイなのです!」
「ハイニャ!」
「了解!」
「ワン! ワン! ワン!」
【聖級移転】を使い、ムササビの『ウルフデパート』ペントハウスに移転する。
ペントハウスのリビングには、ブリジアが、やり手CEOモードでソファーに座り、優雅に紅茶の飲んで寛いでいたのだが、俺達が移転してきた事に気付き、話しかけてきた。
「やっと来たようじゃな。
兎に角、急ぐのじゃ!
シローの招集には、絶対に5分前集合しなければ、殺されるワン!」
ブリジアが話しながら、何故か下への階段とは逆の、ペントハウスの外の庭へと、俺達を誘導する。
「5分前集合? この世界にも5分前集合があるのか?
5分前集合は前の世界だけ、というか日本だけのものではなかったのか?」
5分前集合が気になったので、ブリジアに質問する。
「シローの師匠が、時間にうるさい人だったらしく、いつでも5分前集合を守るように教えられたらしいのじゃ!
妾も魔女様に、5分前集合を守るように躾られて来たので、今までなんとも思わなかったのじゃが、成程、日本のしきたりだった訳じゃな。
ハッ! 今は、そんな話をしている場合じゃないワン!
シローの拳骨は、滅茶苦茶痛いのじゃ!
妾も一度、お見舞いされた事があるのじゃが、回復魔法をかけても、1週間痛みが収まらなかったのだワン!」
「シロー爺さんは、ブリジアの事を恐れているんじゃなかったのか?」
「シローは、普段は妾を立ててくれるのじゃが、約束を破ったり、ルールを守らない者に対して、正義の鉄拳を、誰に対してにも平等に食らわすのだワン。
妾もその時は、時間に遅れてしまったという負い目があったので、素直にシローの拳骨を受け入れたのだワン」
始まりの魔女のペットだった、神獣のブリジアにまで拳骨を食らわすとは……
シロー爺さん、とんでもないな……
しかし、5分前集合とか、絶対にシロー爺さんの師匠は日本人だったに間違いない。
「ご主人様、兎に角、今は妾の背中に乗るのじゃ!
この時間帯の冒険者ギルド本部は、物凄く混んでるのだワン!
冒険者ギルド3階テラスは、妾専用の入口にしているので、そこに案内するのだワン!」
ブリジアはそう言うと銀狼の姿に変身した。
冒険者ギルド本部の3階中枢に、自分専用の入口を勝手に作っているとは、流石は、不死の魔女ブリジアといった所か。
伊達に、ギルドランキング10位以内に、一番長く君臨している訳では無いな。
俺達は、集合時間に遅れて、シロー爺さんの鉄拳は貰いたくないので、素直にブリジアの指示に従い、銀色の美しい体毛で覆われた、ブリジアの背中に飛び乗るのだった。
10
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる