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第一章 ヨナン・グラスホッパー編
21. 死に戻り
しおりを挟む情報の洪水。頭が痛い。ヨナンの脳みその許容量を越える情報が入ってくる。
☆大森林の腐葉土……10億年の歴史のある大森林で、脈々と積み上げられた腐葉土、その他の腐葉土とは格が違い、植物は普通の5倍のスピードで育ち育った食物は栄養豊富。
☆大森林の薬草……栄養豊富な大森林で育った薬草、普通の薬草の3倍の効果がある。
☆大森林の石……多分、普通の石より栄養が豊富、食べれる種族がいればの話………………………
これは、前に一度経験してる。
このまま行くと、脳の血管が破裂して死んでしまう。
プチッ!
やっとの思いで、情報を遮断する事に成功した。
「ハァハァハァ……生き返った?」
{鑑定スキルを一定条件使ったので、鑑定スキルのレベルがLv.2になりました。続けて、死に戻りスキルを行使した事により、地球のデータベースが解禁され、鑑定スキルがLv.3になりました}
続けて、女神ナルナーの声が頭に響く。
『……ご主人様?』
鑑定スキルが、覚醒して話し掛けてくる。
「これ、成功したんじゃないのか?」
『やりましたね! これでアスカにザマーできますよ!』
「俺の計画って、本当にザマーする事だったのか?」
『じゃないんですか? 僕はご主人様じゃないから知りませんよ!
ただ、ご主人様は、アニメ【リターン0】の死に戻りスキルに憧れてたんでしょ?』
「前から思ってたんだけど?そもそもアニメって何だ?」
『えっ? そこからですか!』
こんな感じで、ヨナンの2度目の人生は、ヨナンの過去の記憶を見る事から始まった。
ーーー
ヨナンの日本の記憶を、鑑定スキルが高速回転で、ヨナンに見せる事3時間。
脳ミソを酷使したヨナンが、まず行ったのは、エドソンを見に、実家に帰る事。
「リターン0は、やっぱり最高だよな!俺もエミリアたんみたいな可愛いい彼女が欲しいぜ!」
『僕はヤッパリ、レム派ですね!』
「お前って、パック枠じゃねーのか?」
『僕は実態ないですから!異世界転生モノにありがちな、可愛い使い魔にはなりませんから!』
「パックみたいに、魔石から出てこれないのか?」
『僕は、いつも言ってるように万能じゃないですから!
データベースに書いてる事以外分かりません!』
「だったな」
鑑定スキルと、たわいもない会話をしながら、実家のドアを明けると、そこには、
「おっ! 帰って来たようだな!どうだった、俺がやった大工道具は!」
前回と全く同じように、大工道具の使い心地を聞きたくて、エドソンがヨナンの帰りを廊下で待っていた。
「いい感じだったよ。斧もノコギリも良く切れたし」
ヨナンは、前回と同じように返す。
「だろ! エリザベスに内緒で奮発して、少しだけ良い道具を買い揃えたんだよ!
エリザベスには、合計5万マーブルだと言ったけど、実際は9万マーブルもしたんだぞ!
俺のお小遣いの3ヶ月分もしたんだから、大事に使ってくれよ!」
エドソンは、前回と同じように、切れ味が良かったと言われたのが余っ程嬉しかったのか上機嫌。ニコニコ顔で饒舌になっている。
だけれども、
「て、オイ……ヨナン……お前、何で泣いてるんだ……」
エドソンが、ヨナンが号泣してる事に気付く。
「何でも無いよ。ただ、エドソンが元気な姿のままで居る事が、凄く嬉しいかっただけだから……」
ヨナンは、エドソンが生きてるのが嬉しくて、嬉しくて、涙が勝手に溢れ出て、止まらないのだ。
「元気な姿のままで居る事が嬉しいって、俺はいつでも元気だけどな……大事な息子の為なら大工道具買うのに、別にお小遣い3ヶ月分使ったって悔いないし」
ヨナンが、何で泣いてるのか分からないエドソンは、素っ頓狂な事を言って来る。
「ああ。本当にありがとう。家には全くお金が無いのに、凄く無理してくれて……」
そう。お金さえあれば、前回の戦争の時、人を雇うとかして、20人キッチリ兵士を揃えられれば、エドソンや兄貴達が死ぬ事なかったし、トップバリュー男爵に、グラスホッパー領を奪われる事も無かったのだ。
「お前、ウチに金ないって、ハッキリ言うな……それって、間接的に、俺が甲斐性なしと言ってるのと、同等の事だぞ!」
エドソンは、少しムッとしたのか、ちょっと怒っている。
「そのお金の事なんだけど、俺に1つ提案が有るんだ。少し今から、俺の話を聞いてくれるか?」
ヨナンは、自分の大工スキルの事、大工スキルがあれば大森林を開拓出来る事を、エドソンに隠す事なく、詳しく話したのだった。
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