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032話
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「青髪のじょーちゃんに合いそうなのはあそこで走っている茶色の馬だ。物分かりが良い馬でな、あいつが人間だったらパーティに入れたいくらいだよ」
ブランさんが指笛を鳴らすと、走っていた馬がこちらへと猛スピードで走ってくる。
「よーしよしよし。おい、お前さんの主人候補が来たぞ!顔合わせしないか?」
言葉は通じるはず無いのに、馬はブランさんの言葉に鳴いて返事をする。その馬を見てナナがスッと目の前に立つ。
「ボクはナナ。君の事を一目で気に入った。君の名前は『アルト』だ」
ナナが深々とお辞儀をすると、馬はナナに近寄り顔をひと舐めする。
「認めてくれたか。これからよろしくアルト」
ヒヒンと鳴くとナナに寄り添うように立ち、ナナはそのままアルトへと跨る。
「…もう何も言わん。お前さん達が例え馬と喋れたとしても今のは普通だ。普通だったぞ!」
ブランさんがよく分からないことを呟いているが、今のは俺にだって分かるぞ?普通に馬があったってことだろ?………馬だけにね。プークスクス。
「よぉーし!!最後は俺だな!!ブランさん、よろしくお願いしますっ!!」
チカ達が楽しそうに馬に乗っているのを見ると俺も早く馬に乗りたくなってきた。ご機嫌な俺をよそにブランさんの顔は少し曇っていた。
「…お前さんのは…。うん、ちぃーと難しいな。俺の見立てではお前さんはあまりにも強過ぎるんだ。…その装備も見たことないしな」
ジロジロと俺を全体的に見ながらブランさんは話す。
「当てはある。けどよ、その馬はねーちゃん達の馬と比べて尋常じゃないくらい我儘なんだ。その上気性も荒いときてる。俺にも懐いてくれねぇ馬なんだよ」
「えぇ…。なんでそんな馬がいるんですか」
「馬鹿野郎!!俺だって引き取りたくなかったんだよ!けどよ、馴染みの冒険者が捕まえて来てよ。『私の馬の代金の代わりだ』なんてほざきやがって、言い返せないもんだからしぶしぶ受け取ったんだ」
「…そんなんでいいんですか?」
「よかねぇよ。…ま、引き取った馬は性格以外は素晴らしい才能を持ってるからな。扱える奴が居れば売ろうと思ってな」
「…それを俺に売るんすか?」
「俺の勘だがな?お前さんなら扱えると思ってよ」
そう言うと、ブランさんは俺達を丘がある場所へ連れて行く。頂上には草などが生えてなく土が剥き出しの部分がある。
「ここだ。アイツはここを縄張りにしているんだよ。……ほれ、向こうに黒い馬が見えないか?」
ブランさんが指差す方向を見ると、確かに黒い馬が見える。しかし、その近くに他の馬も見えるが大きさが一回りほど違う。
「で…でかくないすか?」
「まだ若い馬なんだけどよ、体力も大きさも他の馬より倍以上はあるんだ。……っと、こっちに気づいたようだぜ?」
黒い塊がこちらを目指して一目散に走ってくる。遠くからでも馬が地面を蹴る振動が伝わってくる。
「……そんじゃ、あとは任した!俺はあの岩の陰に隠れてるからよ、なんかあったら呼んでくれ」
そう言うとブランは俺達を置いて岩の陰へと走り去っていった。
「に、逃げやがった…。後は任したって言われてもどうすりゃいいんだよ…」
途方に暮れていると、目の前に大きな影が映る。顔を上げると先程の大きな馬が俺を睨んでいる。
「ど、どうすりゃいいんだ?」
「アルス様、まずは挨拶ですよ!」
「目を見て。下がってはいけない」
「怯えちゃダメ!向こうを怯えさせなきゃ!」
…わけわかんねーよ!!ええっと?確かチカ達は目を合わせてからお辞儀してたような…
馬と目を合わせお辞儀をしようとしたとき、馬の前足が上がる。
「うおっ!?」
間一髪、前蹴りを避けることが出来た。
「何すんだゴルァ!!怪我するじゃねーか!!」
俺の言葉が伝わったのかは分からないが、馬はヒヒヒンと俺を嘲笑うかのように鳴く。
「…ほぉー?俺の事をバカにしてるってのは伝わったぞこんちくしょう」
動物や子供に優しいと評判の俺でもバカにされたら怒っちゃうぞ?
ちょっとだけこの馬に対して戦闘態勢を取る。剣を抜き放ってもいいとは思うが、あくまで形だけ取っている。
「俺をご主人様と崇めさせてやるぜ!!」
馬の目を思いっきり睨む。昔読んだ漫画で『殺意は念じる』だけで出ると知ったので、この調子に乗っている馬に少しだけ殺意を飛ばしてみる事にした。
「……ブルルルルッ」
殺意が飛んでるのかは分かんないけど、敵意は伝わったと思う。何せくっそ睨んでるからな!もう、目がアレよ、眉間にシワが寄るくらいだ。
「…アルス様、そのくらいにした方が良いかと。私達の馬が怯えていますわ」
「へっ?マジで?ご、ごめん」
チカに声を掛けられ振り返ると、馬達が少し俺から離れようとしていた。
「…マスター。その馬ももう反抗する気は無い。耳が伏せている」
ナナの言葉に馬へと目を動かす。言った通り耳がパタリと閉じており、心なしか少し後退している。
「これは……、俺の実力が分かったって事で良いのかな?」
「…ねぇ、アルス様を主人と認めますか?」
「ブルルッ…」
チカの言葉が伝わったのか馬は頷く。怯えたように鳴く姿はちょっとだけ可哀想に思えた。
「よし、ならこれからよろしくな!…えーっとお前の名前は何にしようか…」
馬を見ながら名前を考える。見た目は某世紀末の馬にそっくりなのだが、流石にその名前を付けるのはちょっとなぁ…。
名前を考えていると、俺の心の思春期が暴れ始める。言いやすさも含めて、心の思春期が提案する名前に決めた。
「お前の名前は『ゼロ』だ!」
ゼロと名付けすると馬はひと鳴きし、その場にしゃがむ。……ん?どうしたんだ?
「アルス様、どうやら背中に乗れと言ってますわ」
「そうなの?…普通に乗っても大丈夫かな?」
「蹴飛ばしたりしないように気を付ければ大丈夫ですよ」
おそるおそるゼロの背に跨る。どうやらチカの言う通りだったらしく、俺がキチンと乗ったのを感じたゼロはゆっくりと立ち上がる。
「うおおっ!?」
上手くバランスが取れなくて落ちそうになり、慌てて首に手を回す。
「毛を引っ張ってはダメですよ!この子はそれが一番嫌いらしいですから!」
ゆっくり、そうゆっくりと上体を起こす。すると、目の前には普段は感じられない光景が目に入る。
「うわあぁぁぁ…。すげー見通しだな」
身長が高い人ってこんな風に見えんのかな?すんごい奥まで見渡せるわ…。
「馬って素敵ですわね。…さて、あそこに隠れてるブランさんの所に向かいましょう」
俺を気遣ってか、ゼロはゆっくりと進んでくれる。少し時間はかかったが、落馬せずにブランさんの所に着いた。
「ブランさん、お待たせしました」
「お、おう…」
「ん?どうかしました??」
「いや…お前さん達は何でも有りなんだなーって思ってよ…」
ブランさんはやれやれと言わんばかりに首を振ると、俺達を見る。
「ま、コイツらもお前さん達を主人と認めたようだし、相性は大丈夫そうだな」
「多分大丈夫だと思います」
「大丈夫ですわ」
「問題なし」
「オッケーだよ!」
「なら、後は馬具をどうするかな…。あ、お前さん達はサガンの街から来たのかい?」
「はい、ポーロさんの護衛でサガンから来てます」
「ならよ、ガンテツのオヤジを知ってるかい?」
「鍛治師のガンテツさんですよね?」
「ああ。なら、ガンテツのオヤジさんに馬具を頼んだ方がいい。あの人の腕は最高だからな」
「わかりました。……あのう、手綱とかはここで買えませんかね?」
「手綱ならウチでサービスしてるよ。でもよ、あんまり質は良くねぇから帰ったらすぐ作ってもらえよ?」
「わかりました」
馬に乗りながら俺達は受付まで戻ることにした。帰る最中に、ポーロさんから声がかかるまで預かってて貰えないかと聞くと快く了承してもらえた。ただし、金は必要と言われたが。
受付に戻ると早速契約書を作成する。自分の名前と馬の名前を書き、魔力を通すと完成という事だった。チカを除いた俺達は名前は決まっていたのですぐに出来上がったが、チカはしばらく悩んでいた。とりあえず、購入金を払って待っていると散々悩みまくったチカが契約書に魔力を通していた。
「結構悩んでいたな。なんて名前にしたんだ?」
「そのう……怒らないでくださいね?」
「え?怒る?何を?」
「私の馬の名前を『アルス』にしたんです…………」
「……あぁ。そういう事…。別に俺は気にしないよ?でも、その名前で良かったの?」
「はいっ!そう名付けたかったので!」
…うーん。これから先チカが馬を呼ぶときを考えるとこんがらがるかもしれんなぁ…。…いや?待てよ?チカみたいな綺麗な人に呼び捨てにされるって考えると何かゾワゾワするな。……有りか無しで言うと断然有りだな。
無事に契約も終わり、俺達はブランさんに別れを告げる。サガンに帰る時に渡すと言われたので、それまで預かっててもらう事にした。
「んぁーっ…なんか腹減ったなぁ。なんか食いに行くか」
「まずは宿屋から取りませんか?もう日が沈んでますし」
チカの言う通り、空は薄っすらと暗くなっていた。
「そうだなー。とりあえず近くの空いてる宿屋を探すか」
通りすがりの人に宿屋の場所を聞きながら、俺達は街の中へと消えて行くのであった。
ブランさんが指笛を鳴らすと、走っていた馬がこちらへと猛スピードで走ってくる。
「よーしよしよし。おい、お前さんの主人候補が来たぞ!顔合わせしないか?」
言葉は通じるはず無いのに、馬はブランさんの言葉に鳴いて返事をする。その馬を見てナナがスッと目の前に立つ。
「ボクはナナ。君の事を一目で気に入った。君の名前は『アルト』だ」
ナナが深々とお辞儀をすると、馬はナナに近寄り顔をひと舐めする。
「認めてくれたか。これからよろしくアルト」
ヒヒンと鳴くとナナに寄り添うように立ち、ナナはそのままアルトへと跨る。
「…もう何も言わん。お前さん達が例え馬と喋れたとしても今のは普通だ。普通だったぞ!」
ブランさんがよく分からないことを呟いているが、今のは俺にだって分かるぞ?普通に馬があったってことだろ?………馬だけにね。プークスクス。
「よぉーし!!最後は俺だな!!ブランさん、よろしくお願いしますっ!!」
チカ達が楽しそうに馬に乗っているのを見ると俺も早く馬に乗りたくなってきた。ご機嫌な俺をよそにブランさんの顔は少し曇っていた。
「…お前さんのは…。うん、ちぃーと難しいな。俺の見立てではお前さんはあまりにも強過ぎるんだ。…その装備も見たことないしな」
ジロジロと俺を全体的に見ながらブランさんは話す。
「当てはある。けどよ、その馬はねーちゃん達の馬と比べて尋常じゃないくらい我儘なんだ。その上気性も荒いときてる。俺にも懐いてくれねぇ馬なんだよ」
「えぇ…。なんでそんな馬がいるんですか」
「馬鹿野郎!!俺だって引き取りたくなかったんだよ!けどよ、馴染みの冒険者が捕まえて来てよ。『私の馬の代金の代わりだ』なんてほざきやがって、言い返せないもんだからしぶしぶ受け取ったんだ」
「…そんなんでいいんですか?」
「よかねぇよ。…ま、引き取った馬は性格以外は素晴らしい才能を持ってるからな。扱える奴が居れば売ろうと思ってな」
「…それを俺に売るんすか?」
「俺の勘だがな?お前さんなら扱えると思ってよ」
そう言うと、ブランさんは俺達を丘がある場所へ連れて行く。頂上には草などが生えてなく土が剥き出しの部分がある。
「ここだ。アイツはここを縄張りにしているんだよ。……ほれ、向こうに黒い馬が見えないか?」
ブランさんが指差す方向を見ると、確かに黒い馬が見える。しかし、その近くに他の馬も見えるが大きさが一回りほど違う。
「で…でかくないすか?」
「まだ若い馬なんだけどよ、体力も大きさも他の馬より倍以上はあるんだ。……っと、こっちに気づいたようだぜ?」
黒い塊がこちらを目指して一目散に走ってくる。遠くからでも馬が地面を蹴る振動が伝わってくる。
「……そんじゃ、あとは任した!俺はあの岩の陰に隠れてるからよ、なんかあったら呼んでくれ」
そう言うとブランは俺達を置いて岩の陰へと走り去っていった。
「に、逃げやがった…。後は任したって言われてもどうすりゃいいんだよ…」
途方に暮れていると、目の前に大きな影が映る。顔を上げると先程の大きな馬が俺を睨んでいる。
「ど、どうすりゃいいんだ?」
「アルス様、まずは挨拶ですよ!」
「目を見て。下がってはいけない」
「怯えちゃダメ!向こうを怯えさせなきゃ!」
…わけわかんねーよ!!ええっと?確かチカ達は目を合わせてからお辞儀してたような…
馬と目を合わせお辞儀をしようとしたとき、馬の前足が上がる。
「うおっ!?」
間一髪、前蹴りを避けることが出来た。
「何すんだゴルァ!!怪我するじゃねーか!!」
俺の言葉が伝わったのかは分からないが、馬はヒヒヒンと俺を嘲笑うかのように鳴く。
「…ほぉー?俺の事をバカにしてるってのは伝わったぞこんちくしょう」
動物や子供に優しいと評判の俺でもバカにされたら怒っちゃうぞ?
ちょっとだけこの馬に対して戦闘態勢を取る。剣を抜き放ってもいいとは思うが、あくまで形だけ取っている。
「俺をご主人様と崇めさせてやるぜ!!」
馬の目を思いっきり睨む。昔読んだ漫画で『殺意は念じる』だけで出ると知ったので、この調子に乗っている馬に少しだけ殺意を飛ばしてみる事にした。
「……ブルルルルッ」
殺意が飛んでるのかは分かんないけど、敵意は伝わったと思う。何せくっそ睨んでるからな!もう、目がアレよ、眉間にシワが寄るくらいだ。
「…アルス様、そのくらいにした方が良いかと。私達の馬が怯えていますわ」
「へっ?マジで?ご、ごめん」
チカに声を掛けられ振り返ると、馬達が少し俺から離れようとしていた。
「…マスター。その馬ももう反抗する気は無い。耳が伏せている」
ナナの言葉に馬へと目を動かす。言った通り耳がパタリと閉じており、心なしか少し後退している。
「これは……、俺の実力が分かったって事で良いのかな?」
「…ねぇ、アルス様を主人と認めますか?」
「ブルルッ…」
チカの言葉が伝わったのか馬は頷く。怯えたように鳴く姿はちょっとだけ可哀想に思えた。
「よし、ならこれからよろしくな!…えーっとお前の名前は何にしようか…」
馬を見ながら名前を考える。見た目は某世紀末の馬にそっくりなのだが、流石にその名前を付けるのはちょっとなぁ…。
名前を考えていると、俺の心の思春期が暴れ始める。言いやすさも含めて、心の思春期が提案する名前に決めた。
「お前の名前は『ゼロ』だ!」
ゼロと名付けすると馬はひと鳴きし、その場にしゃがむ。……ん?どうしたんだ?
「アルス様、どうやら背中に乗れと言ってますわ」
「そうなの?…普通に乗っても大丈夫かな?」
「蹴飛ばしたりしないように気を付ければ大丈夫ですよ」
おそるおそるゼロの背に跨る。どうやらチカの言う通りだったらしく、俺がキチンと乗ったのを感じたゼロはゆっくりと立ち上がる。
「うおおっ!?」
上手くバランスが取れなくて落ちそうになり、慌てて首に手を回す。
「毛を引っ張ってはダメですよ!この子はそれが一番嫌いらしいですから!」
ゆっくり、そうゆっくりと上体を起こす。すると、目の前には普段は感じられない光景が目に入る。
「うわあぁぁぁ…。すげー見通しだな」
身長が高い人ってこんな風に見えんのかな?すんごい奥まで見渡せるわ…。
「馬って素敵ですわね。…さて、あそこに隠れてるブランさんの所に向かいましょう」
俺を気遣ってか、ゼロはゆっくりと進んでくれる。少し時間はかかったが、落馬せずにブランさんの所に着いた。
「ブランさん、お待たせしました」
「お、おう…」
「ん?どうかしました??」
「いや…お前さん達は何でも有りなんだなーって思ってよ…」
ブランさんはやれやれと言わんばかりに首を振ると、俺達を見る。
「ま、コイツらもお前さん達を主人と認めたようだし、相性は大丈夫そうだな」
「多分大丈夫だと思います」
「大丈夫ですわ」
「問題なし」
「オッケーだよ!」
「なら、後は馬具をどうするかな…。あ、お前さん達はサガンの街から来たのかい?」
「はい、ポーロさんの護衛でサガンから来てます」
「ならよ、ガンテツのオヤジを知ってるかい?」
「鍛治師のガンテツさんですよね?」
「ああ。なら、ガンテツのオヤジさんに馬具を頼んだ方がいい。あの人の腕は最高だからな」
「わかりました。……あのう、手綱とかはここで買えませんかね?」
「手綱ならウチでサービスしてるよ。でもよ、あんまり質は良くねぇから帰ったらすぐ作ってもらえよ?」
「わかりました」
馬に乗りながら俺達は受付まで戻ることにした。帰る最中に、ポーロさんから声がかかるまで預かってて貰えないかと聞くと快く了承してもらえた。ただし、金は必要と言われたが。
受付に戻ると早速契約書を作成する。自分の名前と馬の名前を書き、魔力を通すと完成という事だった。チカを除いた俺達は名前は決まっていたのですぐに出来上がったが、チカはしばらく悩んでいた。とりあえず、購入金を払って待っていると散々悩みまくったチカが契約書に魔力を通していた。
「結構悩んでいたな。なんて名前にしたんだ?」
「そのう……怒らないでくださいね?」
「え?怒る?何を?」
「私の馬の名前を『アルス』にしたんです…………」
「……あぁ。そういう事…。別に俺は気にしないよ?でも、その名前で良かったの?」
「はいっ!そう名付けたかったので!」
…うーん。これから先チカが馬を呼ぶときを考えるとこんがらがるかもしれんなぁ…。…いや?待てよ?チカみたいな綺麗な人に呼び捨てにされるって考えると何かゾワゾワするな。……有りか無しで言うと断然有りだな。
無事に契約も終わり、俺達はブランさんに別れを告げる。サガンに帰る時に渡すと言われたので、それまで預かっててもらう事にした。
「んぁーっ…なんか腹減ったなぁ。なんか食いに行くか」
「まずは宿屋から取りませんか?もう日が沈んでますし」
チカの言う通り、空は薄っすらと暗くなっていた。
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