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120話 -王女達の企み 1-
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「ニリキナ。こちらの書類をアルス様方に」
ニリキナが俺達の前に書類とペンを置いていく。書類の数はそこそこある様で、少し厚みが出来ていた。
「……何これ?」
「順に説明していきますわ。まず1枚目からなんですけど……こちらは3日後に開催される式典の目録ですわ」
「もくろくー??」
「要は褒美って事ですね。アルスさん達が王都の危機を救った事に対しての」
「えー?要らないんだけど…」
「馬鹿言うな。そうしないとあたし達の立場が悪くなるってもんだ。アルスの名声は思った以上に王都に広がってるんだぞ?」
「たかだかドラゴン退治したってだけだろ?」
「あのなぁ……」
俺の返答にソニアは頭を抱えていた。
「んんっ。アルス様がこの様な事柄が好みでない事は承知です。…しかし、王都の危機を救った救世主に対し、私達が何もしないという事は、評判を下げる事になります」
「それって政治的なヤツ?」
「ええ。アルス様の希望通りに何もしなかったら貴族派閥が喜んで糾弾するでしょうね」
「なるほど…」
「建前って訳じゃ無いけど、ちゃんと式典を開かないと民達は納得しない。こういっちゃなんだけど、パフォーマンスに等しいんだよ。…あ、感謝は本当にしてるからな?」
「ソニアの言い方は悪いけれど、側面から見れば政治的なパフォーマンスですわ。けれど、民を代表して讃えるというのは大事な事ですの」
「あー……ソニア様、ミレーユ様。アルスはそう言った事を今勉強中なんです…。別に悪気があって言ったんじゃないんです…」
レインが申し訳なさそうな表情でソニア達へ話す。
「いや、それはちゃーんと理解してるんだよ。………マジで」
「「「………………」」」
俺だって馬鹿なオツムしてるけど、そういうのは理解している。ゲームの基本だしね。俺が言いたいのは大袈裟にしないで欲しいって事だけなんだよ。
「ま、式典に関してはもう何も言わないよ。それをしないといけないってのは分かってるし。気掛かりなのは、その式典って仰々しいモノにして欲しくないって事なんだよ」
「それは無理ね。だってアルスの実力は知れ渡ってるんだから。アルスだって有名人とかが来るって分かったら一目でも見たいとは思わない?」
「………んまぁ、それは分からなくも無いけど」
「別にアルスが王宮所属で手柄を上げたんだったらここまではならないけど、アルスは民達も間接的に救ったのよ。……だから諦めなさいよ」
「あぁー………そんな堅苦しい行儀とか知らねーよ……。ボロが出そうで嫌だなぁ…」
「クスクス…。その辺はご安心を。私達がお教えしますので。とは言ってもアルス様には姿勢良くして返事をするだけですわ」
「あ、そうなの?なら余裕だな」
式典って言うと何かスピーチしたりするかと思ってたよ。そういうのに縁はねぇし、何を喋れば良いか分からないからな。卒業式みたいにすれば良いって事だな?簡単じゃん!
「あ、それとチカさん達もご一緒に受ける事になりますが……」
「ええ。大丈夫ですわ」
「問題ない」
「ニコニコしてればいーんでしょー?」
「………チカさん達は大丈夫そうですね」
ミレーユさんはチカ達の返事を聞き一人頷く。…この差は一体何なんだ?
「ん?チカ達も褒美があるの?」
「アルス様程では無いですが、チカさん達もサガンを救った英雄ですから」
王様ってのは太っ腹なんだなー。いや、そういうマメな事をするから王様なのかな?……俺にゃー出来そうに無いわ。
「ではまず書類の目録から-----
ある程度の話を聞いた後、ミレーユさん主導で書類に眼を落とそうとしたその時。
「…お姉ちゃんちょっと待って。1つ聞きたい事があるんだけど」
「……何かしら?」
ソニアがゆっくりと椅子から立ち上がりこちらへと向かってくる。そして、俺の隣に座っていたレインを見下ろしながら口を開くのだった。
「……………この綺麗な女は一体誰だ?」
ニリキナが俺達の前に書類とペンを置いていく。書類の数はそこそこある様で、少し厚みが出来ていた。
「……何これ?」
「順に説明していきますわ。まず1枚目からなんですけど……こちらは3日後に開催される式典の目録ですわ」
「もくろくー??」
「要は褒美って事ですね。アルスさん達が王都の危機を救った事に対しての」
「えー?要らないんだけど…」
「馬鹿言うな。そうしないとあたし達の立場が悪くなるってもんだ。アルスの名声は思った以上に王都に広がってるんだぞ?」
「たかだかドラゴン退治したってだけだろ?」
「あのなぁ……」
俺の返答にソニアは頭を抱えていた。
「んんっ。アルス様がこの様な事柄が好みでない事は承知です。…しかし、王都の危機を救った救世主に対し、私達が何もしないという事は、評判を下げる事になります」
「それって政治的なヤツ?」
「ええ。アルス様の希望通りに何もしなかったら貴族派閥が喜んで糾弾するでしょうね」
「なるほど…」
「建前って訳じゃ無いけど、ちゃんと式典を開かないと民達は納得しない。こういっちゃなんだけど、パフォーマンスに等しいんだよ。…あ、感謝は本当にしてるからな?」
「ソニアの言い方は悪いけれど、側面から見れば政治的なパフォーマンスですわ。けれど、民を代表して讃えるというのは大事な事ですの」
「あー……ソニア様、ミレーユ様。アルスはそう言った事を今勉強中なんです…。別に悪気があって言ったんじゃないんです…」
レインが申し訳なさそうな表情でソニア達へ話す。
「いや、それはちゃーんと理解してるんだよ。………マジで」
「「「………………」」」
俺だって馬鹿なオツムしてるけど、そういうのは理解している。ゲームの基本だしね。俺が言いたいのは大袈裟にしないで欲しいって事だけなんだよ。
「ま、式典に関してはもう何も言わないよ。それをしないといけないってのは分かってるし。気掛かりなのは、その式典って仰々しいモノにして欲しくないって事なんだよ」
「それは無理ね。だってアルスの実力は知れ渡ってるんだから。アルスだって有名人とかが来るって分かったら一目でも見たいとは思わない?」
「………んまぁ、それは分からなくも無いけど」
「別にアルスが王宮所属で手柄を上げたんだったらここまではならないけど、アルスは民達も間接的に救ったのよ。……だから諦めなさいよ」
「あぁー………そんな堅苦しい行儀とか知らねーよ……。ボロが出そうで嫌だなぁ…」
「クスクス…。その辺はご安心を。私達がお教えしますので。とは言ってもアルス様には姿勢良くして返事をするだけですわ」
「あ、そうなの?なら余裕だな」
式典って言うと何かスピーチしたりするかと思ってたよ。そういうのに縁はねぇし、何を喋れば良いか分からないからな。卒業式みたいにすれば良いって事だな?簡単じゃん!
「あ、それとチカさん達もご一緒に受ける事になりますが……」
「ええ。大丈夫ですわ」
「問題ない」
「ニコニコしてればいーんでしょー?」
「………チカさん達は大丈夫そうですね」
ミレーユさんはチカ達の返事を聞き一人頷く。…この差は一体何なんだ?
「ん?チカ達も褒美があるの?」
「アルス様程では無いですが、チカさん達もサガンを救った英雄ですから」
王様ってのは太っ腹なんだなー。いや、そういうマメな事をするから王様なのかな?……俺にゃー出来そうに無いわ。
「ではまず書類の目録から-----
ある程度の話を聞いた後、ミレーユさん主導で書類に眼を落とそうとしたその時。
「…お姉ちゃんちょっと待って。1つ聞きたい事があるんだけど」
「……何かしら?」
ソニアがゆっくりと椅子から立ち上がりこちらへと向かってくる。そして、俺の隣に座っていたレインを見下ろしながら口を開くのだった。
「……………この綺麗な女は一体誰だ?」
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