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新婚か
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セオドアと話した後はセスの部屋に戻り、レイモンとキャスに貴族家の種類や数を教えてもらった。
爵位の順は上から公・候・伯・子・男、他に辺境伯、騎士爵があり、辺境伯は侯爵と、騎士爵は男爵と同等くらい。貴族名鑑、という分厚い本を見せてもらったが、貴族多すぎ。
「王都に住まう上級貴族は覚えた方がよろしいでしょう。 あとはフロイラス家と縁深い家ですね」
「ソーヤ様と年齢の近い子女がいる貴族家も押さえておいた方が良いと思いますわ」
レイモンとキャスがどんどんリストアップしていくのを、俺が貴族名鑑で調べていく。そもそも外国風の名前が覚えにくい。佐藤とか鈴木ならなんとかなるのに。
「では私は一旦下がらせていただきます」
「レイモン、忙しいのにありがとう」
夕食の指示の為にレイモンが出て行った後、キャスには下級貴族について教わった。
もう頭がパンクしそうだ。
「ソーヤ様、他に何か、お知りになりたい事はございますか?」
キャスが改めてそう聞いてくれたので、俺は身を乗り出すようにして「セスを脱がしたい」と相談した。「あらあらまあまあ、うふふ」と笑われてから、言葉が足りなかった事に気付く。
「えと、帰宅時にメイドの方が上着を脱がしたりするでしょう?ああいうのです」
もちろんそれ以上も脱がしたいし、キャスが俺の服を脱がしにかかった時の技も気になる。
だがしかし、俺がやりたいのはそんな高度なものではなく、ただ仕事から帰るセスを労いたいのだ。
「わかりましたわ。女性をエスコートする際の練習にもなりますわね」
そうしてキャスの指導による上着を着せたり脱がしたりする練習なんかもしていたら、あっという間に日が暮れてセスが帰宅した。
「セス、おかえりなさい」
「…ふふ、ただいま、ソーヤ」
広い玄関先で、使用人に囲まれながらのハグとキス。もうそこらへんは気にしたら負けだ。
すかさずセスの背後に回って上着を取ろうと思ったけど、セス、キスの回数多い。そして長い。
「ん、んっ…セス、上着…」
俺の意図を察したのか、セスはクスッと笑ってから腰に回していた手を離してくれた。俺はセスの肩からローブを外して袖を抜いた後、そばに控えていたキャスへと渡す。
するとセスの腕がすぐに俺の背へと回され、「ありがとう、ソーヤ」という囁きを乗せた唇がこめかみに降りてきた。なんか新婚さんみたいで照れるな。
「夕食はソーヤと2人でとります」
「かしこまりました。後ほどお呼びします」
セスの部屋に向かいながら横顔を見上げると、すいと細めた瞳が微笑んだ。
「今日は食事のマナーに違いがあるのか確認しましょう。明日は我が家の晩餐に参加していただきますからね?」
「ふぁい…」
ごはんも勉強か。まあそうだよね。
俺は頷いて返し、夕飯に向けて気合を入れた。
結論として、ナイフとフォークの使い方にはさほど違いはなかった。
あとは姿勢とか、指先まで神経をめぐらせて優雅さを意識するとか、セスの細やかすぎる指導が入る。意識せずに出来るようになるには時間がかかりそうだ。箸の持ち方には自信があるんだけどな。
「ソーヤは元の所作がきれいですからね。少し意識すれば、すぐに身に付きますよ」
「だとしたら、母のおかげです」
幼いころ、俺にテーブルマナーを教えてくれたのは母、カヤだ。
特に気にしたことはなかったけど、9歳までに覚えたことが未だに出来ている、ということは、カヤの教えがよかったからだろう。
デザートを食べながらカヤを思い出して頰を緩めていると、広いテーブルの向こうでセスが優しい眼差しを向けていた。
「早くソーヤを抱きしめたいです」って、まだ食事中だからね?初めての時みたいに、ごはんの途中でベッドに連れ込むのやめてね?
あの時といい今といい、セスのスイッチがどこにあるのかイマイチわからない。
まあ、これからずっとそばに居られるんだから、ゆっくり知っていけばいいかな。
食後はセスに清潔魔法をかけてもらって、お部屋でまったりタイム。
魔法があるからお風呂は完全に趣味の範囲で、徹夜が続いた時や、休日に入るんだそう。
俺が今日やってもらったメイドさんのマッサージ付きは、パーティとか登城とかのおめかしして出かける時のみらしい。
「毎日使ってもいいんですからね?」
「んー、たまに湯船に浸かれればいいです。それより、セスの使う清潔の魔法、覚えたい」
元の世界のシャンプーや石鹸より、セスの魔法の方が髪も肌もさらさらになるんだよね。髪質も少し変わった気がする。こんなに指通り良くなかったし、つやつやしてなかった、はず。
お風呂は好きだけどシャワーで済ませることも多かったし、体を洗うという点で比較するなら、魔法の方が優秀だと思う。
「ソーヤは魔力量が多いですから、念のため、もう少し魔力操作の精度を上げてからの方がいいですね。明日からは一緒に出勤しましょうか」
「ん…セス、ありがとう…」
俺たちはパジャマに着替えてベッドに横になっている。
仰向けに寝転ぶセスの肩に、頭を乗せて甘えているような格好だ。えっちな事をしないでいちゃいちゃするのは初めてかもしれない。
「セスとこうしてゆっくりするの、落ち着きます」
「ふふ…私もですよ」
時々軽いキスを交わしながら、お互い今日の出来事を静かに語った。
俺からはセオドアと話したことや、貴族名鑑が分厚くてひどいってこと。セスからは、ジュードが相変わらずファスナーに夢中で、通常業務をほったらかして鍛冶屋回りをしていて困る、なんて話を聞いた。思わず笑ってしまう。
「ソーヤ、戦争の話を聞いたのですね…」
心地よいセスの腕の中にいるとゆっくりと眠気がやってきた。
いつのまにかうとうとと微睡んでいたら、セスの独り言のような呟きが聞こえて重い瞼を持ち上げる。
「戦争は……いや。怖い」
「ええ、そうですね…」
セスの指が髪を撫でて、その優しい感触にまた瞼が落ちてくる。「んにゅ…」と変な声が出てしまった。
「セスもジュードも強いけど、や、です。行かせたくない、から…」
ぎゅ、とセスに抱き寄せられて、その広い胸に乗っかる体勢になる。
あったかくて気持ちいい。伝わる体温と魔力が、俺を慈しんで、包んでくれる。
「そばにいられるよう、強く、なる…」
もしまた二人が戦いに出ることになっても、離れたくないから。
並び立てなくても、後ろにくらいは立てるようになるから。
だから待ってて。
最後まで言えたかどうかわからないけど、ふっと微笑むような吐息を頬に感じて、俺はこの上ない幸福感に満たされながら意識を手放した。
爵位の順は上から公・候・伯・子・男、他に辺境伯、騎士爵があり、辺境伯は侯爵と、騎士爵は男爵と同等くらい。貴族名鑑、という分厚い本を見せてもらったが、貴族多すぎ。
「王都に住まう上級貴族は覚えた方がよろしいでしょう。 あとはフロイラス家と縁深い家ですね」
「ソーヤ様と年齢の近い子女がいる貴族家も押さえておいた方が良いと思いますわ」
レイモンとキャスがどんどんリストアップしていくのを、俺が貴族名鑑で調べていく。そもそも外国風の名前が覚えにくい。佐藤とか鈴木ならなんとかなるのに。
「では私は一旦下がらせていただきます」
「レイモン、忙しいのにありがとう」
夕食の指示の為にレイモンが出て行った後、キャスには下級貴族について教わった。
もう頭がパンクしそうだ。
「ソーヤ様、他に何か、お知りになりたい事はございますか?」
キャスが改めてそう聞いてくれたので、俺は身を乗り出すようにして「セスを脱がしたい」と相談した。「あらあらまあまあ、うふふ」と笑われてから、言葉が足りなかった事に気付く。
「えと、帰宅時にメイドの方が上着を脱がしたりするでしょう?ああいうのです」
もちろんそれ以上も脱がしたいし、キャスが俺の服を脱がしにかかった時の技も気になる。
だがしかし、俺がやりたいのはそんな高度なものではなく、ただ仕事から帰るセスを労いたいのだ。
「わかりましたわ。女性をエスコートする際の練習にもなりますわね」
そうしてキャスの指導による上着を着せたり脱がしたりする練習なんかもしていたら、あっという間に日が暮れてセスが帰宅した。
「セス、おかえりなさい」
「…ふふ、ただいま、ソーヤ」
広い玄関先で、使用人に囲まれながらのハグとキス。もうそこらへんは気にしたら負けだ。
すかさずセスの背後に回って上着を取ろうと思ったけど、セス、キスの回数多い。そして長い。
「ん、んっ…セス、上着…」
俺の意図を察したのか、セスはクスッと笑ってから腰に回していた手を離してくれた。俺はセスの肩からローブを外して袖を抜いた後、そばに控えていたキャスへと渡す。
するとセスの腕がすぐに俺の背へと回され、「ありがとう、ソーヤ」という囁きを乗せた唇がこめかみに降りてきた。なんか新婚さんみたいで照れるな。
「夕食はソーヤと2人でとります」
「かしこまりました。後ほどお呼びします」
セスの部屋に向かいながら横顔を見上げると、すいと細めた瞳が微笑んだ。
「今日は食事のマナーに違いがあるのか確認しましょう。明日は我が家の晩餐に参加していただきますからね?」
「ふぁい…」
ごはんも勉強か。まあそうだよね。
俺は頷いて返し、夕飯に向けて気合を入れた。
結論として、ナイフとフォークの使い方にはさほど違いはなかった。
あとは姿勢とか、指先まで神経をめぐらせて優雅さを意識するとか、セスの細やかすぎる指導が入る。意識せずに出来るようになるには時間がかかりそうだ。箸の持ち方には自信があるんだけどな。
「ソーヤは元の所作がきれいですからね。少し意識すれば、すぐに身に付きますよ」
「だとしたら、母のおかげです」
幼いころ、俺にテーブルマナーを教えてくれたのは母、カヤだ。
特に気にしたことはなかったけど、9歳までに覚えたことが未だに出来ている、ということは、カヤの教えがよかったからだろう。
デザートを食べながらカヤを思い出して頰を緩めていると、広いテーブルの向こうでセスが優しい眼差しを向けていた。
「早くソーヤを抱きしめたいです」って、まだ食事中だからね?初めての時みたいに、ごはんの途中でベッドに連れ込むのやめてね?
あの時といい今といい、セスのスイッチがどこにあるのかイマイチわからない。
まあ、これからずっとそばに居られるんだから、ゆっくり知っていけばいいかな。
食後はセスに清潔魔法をかけてもらって、お部屋でまったりタイム。
魔法があるからお風呂は完全に趣味の範囲で、徹夜が続いた時や、休日に入るんだそう。
俺が今日やってもらったメイドさんのマッサージ付きは、パーティとか登城とかのおめかしして出かける時のみらしい。
「毎日使ってもいいんですからね?」
「んー、たまに湯船に浸かれればいいです。それより、セスの使う清潔の魔法、覚えたい」
元の世界のシャンプーや石鹸より、セスの魔法の方が髪も肌もさらさらになるんだよね。髪質も少し変わった気がする。こんなに指通り良くなかったし、つやつやしてなかった、はず。
お風呂は好きだけどシャワーで済ませることも多かったし、体を洗うという点で比較するなら、魔法の方が優秀だと思う。
「ソーヤは魔力量が多いですから、念のため、もう少し魔力操作の精度を上げてからの方がいいですね。明日からは一緒に出勤しましょうか」
「ん…セス、ありがとう…」
俺たちはパジャマに着替えてベッドに横になっている。
仰向けに寝転ぶセスの肩に、頭を乗せて甘えているような格好だ。えっちな事をしないでいちゃいちゃするのは初めてかもしれない。
「セスとこうしてゆっくりするの、落ち着きます」
「ふふ…私もですよ」
時々軽いキスを交わしながら、お互い今日の出来事を静かに語った。
俺からはセオドアと話したことや、貴族名鑑が分厚くてひどいってこと。セスからは、ジュードが相変わらずファスナーに夢中で、通常業務をほったらかして鍛冶屋回りをしていて困る、なんて話を聞いた。思わず笑ってしまう。
「ソーヤ、戦争の話を聞いたのですね…」
心地よいセスの腕の中にいるとゆっくりと眠気がやってきた。
いつのまにかうとうとと微睡んでいたら、セスの独り言のような呟きが聞こえて重い瞼を持ち上げる。
「戦争は……いや。怖い」
「ええ、そうですね…」
セスの指が髪を撫でて、その優しい感触にまた瞼が落ちてくる。「んにゅ…」と変な声が出てしまった。
「セスもジュードも強いけど、や、です。行かせたくない、から…」
ぎゅ、とセスに抱き寄せられて、その広い胸に乗っかる体勢になる。
あったかくて気持ちいい。伝わる体温と魔力が、俺を慈しんで、包んでくれる。
「そばにいられるよう、強く、なる…」
もしまた二人が戦いに出ることになっても、離れたくないから。
並び立てなくても、後ろにくらいは立てるようになるから。
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最後まで言えたかどうかわからないけど、ふっと微笑むような吐息を頬に感じて、俺はこの上ない幸福感に満たされながら意識を手放した。
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