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15 真相
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叔父様はまるで子供に言い聞かせるように口を開きました。
「ラミナよ、これは仕方のないことなんだ」
「なにが仕方のないことなのよ!仕方がないでこんなことをして許されると思っていらっしゃるのですか?」
私は彼の優しげな口調に苛立ち、声を荒げます。
「それに叔父様がこんなことをする理由がわかりません。叔父様はこんなことをしなくても王位を継承することができるのですよ?なぜお父様にとって変わろうとするのですか?」
叔父様は私のことをじっと見つめます。私も負けじとその目を睨み返します。
「ラミナよ。そんな目をしないでくれ。今から説明をするから聞いてほしい。」
叔父様は少し悲しそうな顔をします。
私はそんな彼の様子に黙ったままでいますと、彼はそのまま話続けます。
「実はな、海の向こうのカーリナ王国から使者が来てだな、スメクタイトとの同盟を破棄して、うちと同盟を結ばないかと誘われていたのだ。」
この叔父様の話を聞いて、隣で今まで黙っていたアノンさんが反応します。
「カーリナ王国だと…!?」
アノンさんの絶句に叔父様は目を細めます。
「そうだ。今君の父上がいらっしゃる、そのカリーナ王国だ。」
アノンさんはしてやられたという顔をしています。
「その顔は全てを悟った顔だな?」
叔父様は口角を上げますが、私はいまだに理解できてないでいます。
「まあ、いい。ラミナは理解していないようだし、説明しよう。」
叔父様は私がいない間に起こっていた出来事を話しはじめました。
ラミナがスメクタイトに行った半年後ぐらいだっただろうか。
ある使節がやってきた。彼らは海の向こうのカーリナ王国の使節だと名乗り、カリーナ国王の国印がなされた国書を持ってきていた。
その国書の中身は先ほども言ったように、スメクタイト王国との同盟を破棄し、カーリナ王国と同盟を結ぶこと、さもなければ我々を軍事をもって攻撃するということだった。
その内容を読んだ私と兄上はほぼ脅迫とも言える内容に驚愕した。
すぐに返事はできない、しばらく考えさせてくれと私たちが言うと、「猶予は1ヶ月だ、1ヶ月たったらもう一度くる」と言い残して、使節は帰っていった。
兄上は一貫してこの脅迫に屈しない姿勢をとっていた。盟友たるスメクタイトとの友好をたってまで、得体のしれない国と手を結ぶのか?と。
それに対し、私はカーリナ王国の軍事力、この使節の目的を調査してから判断すべきだと主張し、1ヶ月の間にかの国についての情報を集めた。
すると、カーリナ王国の軍事力は我が国と同等程度であるものの、海軍においては圧倒的に優れていることがわかった。
また、この目的も亡命した前ドレライト王と結託したことによるものであり、ドレライト国内の内通者による国王暗殺未遂があったことも判明した。
この情報から、少なくともカーリナ王国の目的はドレライトというよりもスメクタイトにあり、さらには軍事力においても劣っていることが分かり、私はカーリナ王国へつくことが我々が生き残る上において最善であると判断した。
しかし、兄上は頑として譲らず、口論をする日々が続いた。
そうしている間にも期限は刻一刻と迫ってきていた。
そして、私はこの国のためにクーデターを起こすことに決めた。
私の意見に賛同するものも多くおり、私は彼らの力を借り、父を幽閉し、私が国王となった。
そして、1ヶ月がたち、再びカーリナ王国から使者がやってきた。
私は彼らに1ヶ月の間に起こったことを話し、カーリナ王国と手を結ぶことを伝えた。
彼らは私に感謝の言葉を伝えると、その証明として、スメクタイト王を捕らえるように、またエリナを王子の妃として差し出せと言われた。
私はまずエリナにそのことを伝えると、エリナはすぐに了承してくれた。
また、私はスメクタイト王の性格を考え、兄上が危篤だと知らせればラミナだけでなく、あなたも一緒に来るだろうと思い、このような行動を起こした。
「わかっていただけましたかな?」
叔父様は話終わると、一息つきます。
叔父様の説明は分かりやすく、流石の私でもどのような状況になっているのか理解できました。
しかし、理解できないことが一つあります。なぜお姉様はカーリナ王国へと半分人質のような形でいくことを了承したのでしょうか。彼女の性格からして考えられません。
この絶望的な状況をアノンさんなら、と彼の方を見ると、彼も唇をかみ、余裕がないように叔父様の方を睨んでいるのでした。
「ラミナよ、これは仕方のないことなんだ」
「なにが仕方のないことなのよ!仕方がないでこんなことをして許されると思っていらっしゃるのですか?」
私は彼の優しげな口調に苛立ち、声を荒げます。
「それに叔父様がこんなことをする理由がわかりません。叔父様はこんなことをしなくても王位を継承することができるのですよ?なぜお父様にとって変わろうとするのですか?」
叔父様は私のことをじっと見つめます。私も負けじとその目を睨み返します。
「ラミナよ。そんな目をしないでくれ。今から説明をするから聞いてほしい。」
叔父様は少し悲しそうな顔をします。
私はそんな彼の様子に黙ったままでいますと、彼はそのまま話続けます。
「実はな、海の向こうのカーリナ王国から使者が来てだな、スメクタイトとの同盟を破棄して、うちと同盟を結ばないかと誘われていたのだ。」
この叔父様の話を聞いて、隣で今まで黙っていたアノンさんが反応します。
「カーリナ王国だと…!?」
アノンさんの絶句に叔父様は目を細めます。
「そうだ。今君の父上がいらっしゃる、そのカリーナ王国だ。」
アノンさんはしてやられたという顔をしています。
「その顔は全てを悟った顔だな?」
叔父様は口角を上げますが、私はいまだに理解できてないでいます。
「まあ、いい。ラミナは理解していないようだし、説明しよう。」
叔父様は私がいない間に起こっていた出来事を話しはじめました。
ラミナがスメクタイトに行った半年後ぐらいだっただろうか。
ある使節がやってきた。彼らは海の向こうのカーリナ王国の使節だと名乗り、カリーナ国王の国印がなされた国書を持ってきていた。
その国書の中身は先ほども言ったように、スメクタイト王国との同盟を破棄し、カーリナ王国と同盟を結ぶこと、さもなければ我々を軍事をもって攻撃するということだった。
その内容を読んだ私と兄上はほぼ脅迫とも言える内容に驚愕した。
すぐに返事はできない、しばらく考えさせてくれと私たちが言うと、「猶予は1ヶ月だ、1ヶ月たったらもう一度くる」と言い残して、使節は帰っていった。
兄上は一貫してこの脅迫に屈しない姿勢をとっていた。盟友たるスメクタイトとの友好をたってまで、得体のしれない国と手を結ぶのか?と。
それに対し、私はカーリナ王国の軍事力、この使節の目的を調査してから判断すべきだと主張し、1ヶ月の間にかの国についての情報を集めた。
すると、カーリナ王国の軍事力は我が国と同等程度であるものの、海軍においては圧倒的に優れていることがわかった。
また、この目的も亡命した前ドレライト王と結託したことによるものであり、ドレライト国内の内通者による国王暗殺未遂があったことも判明した。
この情報から、少なくともカーリナ王国の目的はドレライトというよりもスメクタイトにあり、さらには軍事力においても劣っていることが分かり、私はカーリナ王国へつくことが我々が生き残る上において最善であると判断した。
しかし、兄上は頑として譲らず、口論をする日々が続いた。
そうしている間にも期限は刻一刻と迫ってきていた。
そして、私はこの国のためにクーデターを起こすことに決めた。
私の意見に賛同するものも多くおり、私は彼らの力を借り、父を幽閉し、私が国王となった。
そして、1ヶ月がたち、再びカーリナ王国から使者がやってきた。
私は彼らに1ヶ月の間に起こったことを話し、カーリナ王国と手を結ぶことを伝えた。
彼らは私に感謝の言葉を伝えると、その証明として、スメクタイト王を捕らえるように、またエリナを王子の妃として差し出せと言われた。
私はまずエリナにそのことを伝えると、エリナはすぐに了承してくれた。
また、私はスメクタイト王の性格を考え、兄上が危篤だと知らせればラミナだけでなく、あなたも一緒に来るだろうと思い、このような行動を起こした。
「わかっていただけましたかな?」
叔父様は話終わると、一息つきます。
叔父様の説明は分かりやすく、流石の私でもどのような状況になっているのか理解できました。
しかし、理解できないことが一つあります。なぜお姉様はカーリナ王国へと半分人質のような形でいくことを了承したのでしょうか。彼女の性格からして考えられません。
この絶望的な状況をアノンさんなら、と彼の方を見ると、彼も唇をかみ、余裕がないように叔父様の方を睨んでいるのでした。
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