第二王女と年下国王

miki

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14 叔父

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ほぼ一年ぶりのドレライトの王宮でしたが、変わっているようなところは見受けられませんでした。

私たちが逃走してしまうのを警戒して、10人くらいの兵士と共に王宮の中を移動します。

本来であれば、私たちが自由に闊歩できる場所であるはずなのに、なぜこのような命の危険さえ感じるようなことになっているのか。
その実感が湧くにつれ、だんだんと私の心は困惑から怒りへとシフトしてくのでした。

そんな私をよそに、アノンさんはもの珍しそうに王宮内を見回しては、あれはなんだ?と私に尋ねてきます。私はそれに答えるのですが、彼のその心の余裕はどこからくるのでしょうか?

うらやましい、というかだんだんとイライラしてきて、なんでこんな状況なのにリラックスしているのですか!?と言ってしましました。
彼は、すまないと言った後、よその王宮に来るのは初めてだし、それがラミナの実家であれば少し気になっても仕方ないだろう?と言い訳をするのでした。

彼もやはりまだ子供なのだなあと思い、相手は私の叔父様ということもあり、やはり私が守らねばと気持ちを強くしました。
その気持ちから彼の手を握ったのですが、彼の手は手汗で濡れていました。

(もしかして、私を安心させようとして強がっていたの…?)

私はそう思うと彼の手をより強く握るのでした。



バルディーニさんに案内され、謁見の間に入ると驚きの光景が目に飛び込んできました。

玉座にはなんと叔父様が足を広げ座っており、その隣には麻布1枚で足かせと手錠をつけられ、転がっているお父様の姿がありました。
お父様は私たちを見ると目をかっぴらき、必死で何かを伝えようとしますが、口を布で塞がれているためうまく喋ることができません。

私はお父様のその哀れな姿に心を痛めると同時に、とりあえず無事でよかったとも思うのでした。

叔父様は兵士に囲まれている私たちの姿を見ても無表情のままです。

そういえばお姉様の姿が見あたりません。どうしたのでしょうか。

私はアノンさんに目配せし、私に発言させて欲しいと合図しました。
このような状況になってしまったのは、ドレライト家の問題です。バルディーニさんに対しては混乱のあまり、アノンさんに頼ることになってしまいましたが、まずは私たちの間で話をするというのが筋でしょう。

私は、アノンさんが私の意図を汲み取ったのかうなずいたのを見て、話始めます。

「お父様、そして叔父様、お久しぶりでございます。」

「久しぶりだな、ラミナ。一年ぶりくらいかな?」
叔父様は平然としています。

「叔父様、聞きたいことは山ほどありますが、一つだけ聞いてもよろしいでしょうか?」

「だいたい予想はできるが、なにかな?」

私は彼のすかした態度に爆発させてしまいました。

「なぜあなたが玉座に座り、お父様がそのようなお姿でいらっしゃるのですか!?」

私の声が響き渡ります。自分でもこんなに大きな声がでるとはびっくりしました。
驚いた兵士たちが、反射的に腰の刀に手を置きますが、叔父様はそれを目で静止させます。

はあ、と叔父様はため息をついた後、彼は静かに話始めるのでした。
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