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ごめんね、ほんとの僕は『親友』じゃない(後編)
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「純也、まずは中出ししてごめんだろう。全くもう、子どもができてたらどうするんだ!!」
「それは僕は謝らない、だってずっとそうしたかったんだ。光一を抱いて、中出ししたかった」
「へ?」
「もう分かっていると思うが僕は光一が好きだ、大好きだ、愛してる!! 光一と子作りだって、ずっと前からしたかった!!」
「純也が好きな人って俺ぇ!?」
「そうだ、僕は中学校の頃から光一が好きだ。光一が家族が亡くなって大泣きしてる時、あの時から好きになった」
「それって中学校二年の頃の話じゃないか、しかも俺の家族が亡くなった時にどうして?」
「あの時に泣いている光一が凄く可愛くて色っぽかったんだ、それで光一が抱きたくなった、僕が光一を泣かせたくなったんだ」
俺は純也の話に驚き過ぎて口が塞がらなかった、純也が俺のことを恋愛的な意味で好きだとは知らなかった。しかも泣き顔に惚れられてたとは呆れた、そして純也はどうしても俺に中出ししたことを謝らなかった。俺はどうしていいか分からず、とりあえず純也に風呂に入って服を着るように言った。そうしておいて俺は純也のお母さんを探そうとしたら、部屋の前に山宮家のお抱えのお医者さんがいた。俺は純也のラットがやっと終わったと言ったら、多分貴方のヒートが起こってここまで長引いたのでしょうと言われた。そういえば俺は抑制剤を飲んでいなかった、飲めるような状況でもなかった。純也のお母さんもやってきた、だから俺は純也のお母さんに謝った。
「おばさん、ごめん。純也の奴に渡されたコンドームを付けられなかった、もし妊娠してたらその時は俺がどうにか育てるから」
「何を言ってるの!? 純也と光一くんに子どもができてたら、山宮家の跡取りとしてこの家で一緒に育てましょう!!」
「え? いや今回のは事故みたいなものだから、純也が俺を好きなのは分かったけど俺は結婚する気はない」
「はぁ~、お母さんがいない子になるのね。そんなの可哀そうだわ、光一くんそう思わない?」
「そう言われても俺まだ純也に好かれてるような実感が無いし、本当に純也が俺を好きなのかいまいち分からない」
「…………純也の部屋の一番の奥の部屋に行ってみなさい、純也がこっちが引くくらい光一くんが好きなのがよく分かるから」
そう言われて俺は純也の部屋の一番奥の部屋に行ってみた、純也はまだお風呂に入っていたから俺を抱いたのがショックなのかなと思っていた。そうしてその部屋に入ってみると、おれはびっくりすることになった。中学校二年くらいから今までの俺の写真がびっしりと貼ってあった、中にはどうやって手に入れたのか俺が小学生や、幼稚園の頃の写真もあった。両親も写っていて俺はこの写真は純也にコピーしてくれるように頼もうと思った。それからDVDが沢山あったので、そこにあったパソコンで再生しようとしたら、パソコンの壁紙が最近のパジャマを着て寝ている俺で驚いた。
「ちょっとこれっ、嘘だろ!?」
そしてDVDを再生してみたら、前の部屋の俺が映っていた。そういえば前の部屋には純也からもらったぬいぐるみがあった、その中には盗聴器とカメラが入っていたのだ。特によく使われているDVDを見てみると、前の部屋で俺がオナニーをしている映像が映っていた。それも一度や二度じゃなくて何度も俺のオナニーをしているところが撮られていた。更にパソコンを調べるとこの間、俺が純也の部屋でオナニーした映像が見つかった。これは確かに引くと俺は純也のお母さんが言った言葉の意味が分かった、俺は純也の俺への執着の強さに驚き呆れた。
「あああああ!! 光一!! 何を見てるんだ!? 止めてくれ、壊さないでそれは僕の宝物なんだ」
「純也、この写真の俺の両親が写っているやつ、それだけ俺に同じものを頂戴」
「え? ああ。それはもちろんできるけど、えっとそれ以外のものはひょっとして」
「あとは当然だけど全部消して、えっと、もしインターネットにもあったらそれもね」
「光一、それだけ許してくれ!! 何でも言うことを聞くから、それだけは許してくれ!!」
「それじゃ、俺と結婚しないでくれる? もう親友も友達も止めてくれる?」
「全部消していい、光一と僕は絶対に結婚したい。親友も止めたくないし、友達ですらなくなるなんて嫌だ」
「それじゃ、純也。ほらっ、全部消して。今すぐに早く、僕の両親が写っているもの以外は全部」
こうして、俺は純也に俺の恥ずかしいところが写っている映像を全部消させた。純也は泣きながら映像を全部消去していた、インターネットにある分も含めて全部の映像を消去させた。俺は両親が写っている写真をプリントアウトして貰った、久しぶりに両親の顔が見れて俺は胸が温かくなった。俺はオナニーとかエッチなものが写っているDVD、そんなものは全て純也に処分させた。でも普通の俺の普段の写真は、純也がそのまま持っていることを許可した、純也は泣きながらそれを喜んでいた。そうして、俺と純也は話し合うことになった。
「光一が好きだ、愛してる。結婚してずっと傍にいてくれ」
「傍にいてくれって、一日のうちでどれくらい?」
「光一が僕と結婚してくれたら、僕の秘書になってもらって、一日中ずっと一緒にいてもらう」
「うっわっ、俺の自由な時間が全く無いじゃん」
「全くじゃないだろう、休憩したかったら休憩して貰っても良いから」
「でも純也の傍でだろ?」
「うん、そうだ」
「純也の俺への執着がこんなに強いとは知らなかった、とりあえず結婚は保留してくれ」
純也は十八歳になったらすぐ結婚したいと言ったが、俺はもう純也からの愛情は疑わないものの、自分が純也のことをまだ親友としてしか見ていなかった。だから五週間待ってと純也には言っておいた、どうして五週間なのかは子どもができたかどうかが分かるからだ。でも、それは純也には言わなかった。そうして一週間ぶりに俺たちは高校に行った、そうしたらある噂が流れていた。ヒートを起こしたΩが複数のαに輪姦されたという噂だった。俺は小林のことかと最初心配したが、よく考えれば小林は勝手にヒートを起こして、純也をラット状態にするつもりだったのだ。でも、その件で俺と純也は生徒指導室に呼び出された。
「この二人です、この二人が僕を強姦したαたちを呼んだんです!!」
「俺は保健室の先生に科学準備室に、ヒート状態のΩが倒れていると言っただけだ」
「僕は悪いが記憶がない、光一に抱きしめられていたことだけは覚えている」
「僕が輪姦されたのはこの二人のせいです!! それにふさわしい罰を与えてください!!」
「いや、俺は小林を輪姦したαたちなんて呼んでない」
「すまん、ラット状態だったから、光一に抱きしめられていた記憶しかない」
「この二人のせいだ、いいや望月のせいだ。僕があんな目に遭ったのは、うぅ、うえぇぇぇん」
「そう言われても俺はそんな酷いことをするαは呼んでない、保健室の先生に聞いてくれ」
「自業自得じゃないか、自分でヒートを起こしたんだろう」
俺たちの無罪は保健室の先生の証言で証明された、保健室の先生は俺から聞いてすぐに科学準備室に行った、でももうαが集まって小林を輪姦していて手がつけられない状態だったそうだ。そして小林を輪姦したαに俺の知り合いはおらず、純也は知っている奴もいたそうだ。でも、純也はぐったりして俺に抱きかかえられていたところを、しっかりと保健室の先生に見られていた。俺たちの無実は証明されたが、小林は最後まで俺たちのせいだと言って泣いていた。俺は小林を可哀そうに思ったが、本当に保健室に連絡した以外、俺は何もしていないのでどうしようもなかった。
「光一はちゃんと保健室に連絡したんだ、大体ヒートをわざと起こした小林が悪い」
「うん、俺は最善を尽くした。そう思って、忘れることにする」
「そうだ、それでいい」
「純也は俺のことがやっぱり好きなのか?」
「あの部屋を見て分かっただろ、俺は光一のことが気が狂うくらい好きだ」
「そうか、分かった」
その後は小林は不登校になり、やがて別の学校に転校していった。俺は五週間が経って妊娠の検査を受けた、幸いにも俺は妊娠していなかった。だから純也のお母さんにそう報告したら、凄くがっかりしていて何だか不思議な気持ちになった。純也も俺の検査の結果を聞いて凄く残念がっていた、そうして純也は俺にプロポーズを繰り返すようになった。俺は純也は親友として好きだったが、それ以上好きかと言われると分からなかった。そんな純也と一緒に毎晩寝るのも気まずかった、でも図太い俺の神経はキングベッドの心地良さに負けて眠ってしまうのだった。
「光一、結婚してくれ!!」
「うーん、純也は親友としては好きだけど駄目」
「どうしたら僕と結婚してくれるんだ!?」
「うーん、そうだな」
「何だっていい、何でもするから、光一!!」
「よしっ、純也。俺とセックスしてみよう」
「ええ!? いっ、いいのか?」
「この前は純也はラット状態で、訳が分からなくなってたからやり直し」
その夜の純也は真っ赤な顔ででもやる気に満ち溢れていた、俺はこれで純也が好きかどうかはっきりするだろうと思っていた。ちなみにコンドームを今回はちゃんと使うことを約束させた、純也はしぶしぶ俺のその言葉に頷いた。そうしていつものようにパジャマでキングベッドを楽しんでいたら、純也が裸でお風呂から出てきてどうせ脱ぐから服は要らないと言っていた。そうして俺たちはキスから始めたが、今度は純也の意識がしっかりあるので不思議な気分だった。そして純也はキスが下手くそだった、いやキスだけじゃなくてセックスそのものがほとんど初めてだった。
「純也、ディープキスはこうするんだ。んくっ、んん。分かった?」
「光一はそういうの中学の時に、女の子から習ったんだろ」
「ああ、そうだ」
「あの頃、僕は光一と付き合える可愛い女の子、彼女たちが羨ましくて仕方がなかった」
「そうだったのか、それじゃ俺に告白してみれば良かったのに」
「僕に可愛いってところが少しでもあるか?」
「ない、でも今の純也は可愛いよ」
「ホッ、ホントか!?」
それからゆっくりと俺と純也はセックスをし始めた、体中にキスをして抱き合って純也は俺のうなじをなめまくっていた。ああ、噛みたいんだろうなと俺は思った。でも本当に噛まれたら困るので、純也のものをフェラしてやろうとしたら、純也は俺の中をほぐしたい言ったので、俺たちはシックスナインの体勢をとった。そうして俺が純也のフェラをはじめると、純也は俺のものをフェラしながら俺の中をほぐしてきたから、気持ち良すぎて純也へのフェラが出来なくなってしまった。純也にそれ止めてと言ったら、僕のフェラはいいからと言って純也はそれを続けた。
「純也、もう十分に中はほぐれたよ。フェラと同時に中をいじるの止めて、気持ちよくって堪らない」
「そう言われると続けたくなるが、僕も光一の中に入りたいから止めるよ」
「今度は優しく頼むよ、純也」
「ああ、できるだけ優しくする」
「あっ、純也のものが入ってくる。はぁ、全部入った。なら動いて良いよ、でも優しく頼む」
「ふぁっ、光一の中が締めつけてきて、光一ごめん。動くよ、腰が止まらない!!」
「ああっ!! そんないきなり!! やぁ!! ああっ!! 気持ち良い、気持ち良いよ!! 純也!! ああんっ、また大きくなってる、やぁ!!」
「俺が光一とセックスしてる!! 堪らない!! 光一、好きだ!! 光一、愛してる!!」
「ああっ!! はぁん!! ああっ!! ああっ!! 純也!! ちょっと激しい!! やぁ!! ああんっ!! ああっ!! ああっ!! な、なんかくる、あああああっ!!
「ああっ!! 光一の中が締めつけてきて!! 凄い、それに良い匂いだ、光一だけの凄く良い匂い!! ああっ、興奮する!! 駄目だ、いっちまう!!」
純也がいって、セックスは終った。俺の方も何か分からない快感があった。俺と純也は相性が良いかもしれなかった、俺がそう思って服を着ようとすると、純也からまた脱がされた。まだセックス終わってない、始まったばかりだと言って俺を純也は押し倒した。俺はてっきり一回だけのつもりだったから慌てた、でも純也はそんな俺を逃がしてくれなかった。この前とは逆に制服のネクタイで俺の両手をキングベッドの上の方に縛り付けた、俺はこの前は純也がラットになってたから縛ったのにと抗議した。でも純也はセックスはまだ終わっていないと、コンドームを取り替えていた。俺は一体純也が何回いったら、終わるのかとあの部屋を思い出してゾッとした。
「やぁ!! ああっ!! ああっ!! いやぁ!! 純也!! これで終わりにしよう!! セックスの相性は!! ああっ!! ああっ!! よく分かったから!! ああっ!!」
「いや光一にはもっと僕を知って貰いたい、光一が泣くくらい気持ち良いセックスができるって証明する!!」
「そっ、そんなのどうやって!! やぁ!! ああっ!! ああっ!! はぁん!! やぁ!! またおっきくなったぁ!! ああっ!! あああっ!!」
「簡単だ、光一が泣くほど気持ち良くなるまでセックスを続ける、大丈夫だ。オナニーだったら、最高で十回はいけた」
「十回!? 嘘だろ!? やぁ!! ああっ!! ああっ!! おっきいのが出入りして!! やぁ!! 息ができなっ!! はぁ!! はぁ!! やあぁ!!」
「嘘じゃない、ああっ!! 光一とのセックスならもっといける!! 僕の執着の強さを忘れたか? ああっ、最高だ。光一とのセックスは最高だ!!」
「止めて!! 純也、もうセックスの相性は分かったから!! 純也と相性が良いの分かったから!! やあぁ!! ああっ!! ああっ!! またなんかくる!! あああああっ!!」
「可愛い、可愛いよ。光一!! もっと僕を奥に入れて、そうもっと僕を受け入れて!! 相性が良い!! それならもっと続けよう、光一が泣くまで続けよう!!」
そうやって俺たちはセックスしたが、純也は本当に俺が泣くまで止めなかった、というか泣き出したら、また可愛い、色っぽいと言って続けやがった。俺は純也が何回いったのか分からなかったが、純也の証言によると本当に十回いったと言っていた。俺はもうセックスが終わったら息も絶え絶えだった、セックスが終わって両足を開いて、ローションをお尻から零している俺を見て、純也は思わずいってしまっていた。おかげで俺の顔や体に精液が飛び散った。俺は早く拘束を解いてと純也に言った、そして拘束を解いてもらったらすぐに俺はお風呂に入った。ピロートーク、そんなの知ったことかという感じだった。そして、俺が出した結論はこうだった。
「純也とはセックスの相性が良すぎて、……付き合えない」
「なっ、何故だ!! 相性が悪くて付き合いないなら分かる!! 良すぎて付き合えないなんて酷くないか!?」
「だって純也、十回もいくから俺の体力でもギリギリだった」
「光一を抱く回数を減らすから!! 十回ももういったりしないから!!」
「それに純也に縛られたし、俺セックスで相手を縛ったりする趣味はない」
「あれは一回で光一がセックスを止めようとするから、もう絶対に縛ってセックスしたりしないから!!」
そうやって毎日のように純也は俺を説得しようとしたが、あのセックスをもう一回しろと言われても俺は無理だった。まず体の相性が良すぎた、良すぎて駄目だというのも変だが、正直なところ俺には無理だと思った。それに十回も相手をさせられたし、泣くまでどころ泣いてもセックスを止めてくれなかった。他にも俺を縛って純也は凄く嬉しそうだった、俺にはセックスの時に相手を縛るような趣味はなかった。そうして五週間が経った頃だった、俺はコンドームを使っていたが、一応妊娠の検査を受けた、そうしたらなんと俺は妊娠していた。
「妊娠されてますね、エコーにもほらっ赤ちゃんの姿があります」
「うっ、嘘だろ!?」
コンドームをきちんと使えば妊娠する確率は二%しかない、俺はまさかと思って純也の部屋にいって残っていたコンドームを調べた。するとだコンドームには無数の穴が開けてあって、水を入れるとその穴から水がびしゃびしゃ漏れた。俺は妊娠のことは純也には言わなかった、こんな卑怯な手を使ってくる相手と結婚したくなかった。でも山宮家のお医者さんから、俺の妊娠の話はすぐに家中に広まった。純也が満面の笑みで俺に抱き着こうとしたが、俺の返事はハイキックの一撃だった。そして俺は一人で子どもを育てる決意をしていた、そんな俺を山宮家の皆が泣いて止めようとした。
「だってこいつ卑怯です、コンドームに小さな穴を開けてたんですよ!!」
「コンドームを使えとは言われたが、コンドームに穴を開けるなとは言われなかった!!」
「そういうのを屁理屈と言うんだ、純也」
「だって光一との子どもが欲しかったんだ、妊娠したんだろ。僕と結婚しよう!!」
「嫌だ、そんな卑怯者と結婚するのは俺は嫌だ!!」
「そんな僕は言われたとおりにしただけで、ちょっと知恵を使っただけだから卑怯者じゃない!!」
そんな水掛け論がなんと十カ月も続いた、俺は山宮家を出て行こうとしたのだが、純也のお母さんとお父さんに泣いて引き止められた。それからつわりとかもきて、学校に行くのが辛くなったら高校に休学届をだした。そして無条件でしかも高額の慰謝料付きで後で離婚してもいいから、子どもが生まれる前に結婚だけはしてくれと純也に泣きながら言われた。俺はしぶしぶ婚姻届を書いたが俺たちが十八歳になったらすぐに提出されることになった、それと同時に離婚届けも純也に書かせた。そして子どもが産まれる直前に純也と結婚して、俺は元気でよく泣く男の子を産んだ。やっぱり純也にも似ていて、だけど俺にとっては可愛い子どもだった。
「やぁ、赤ちゃん。これから大変だろうけど、俺と一緒に頑張ろうな」
「それは僕は謝らない、だってずっとそうしたかったんだ。光一を抱いて、中出ししたかった」
「へ?」
「もう分かっていると思うが僕は光一が好きだ、大好きだ、愛してる!! 光一と子作りだって、ずっと前からしたかった!!」
「純也が好きな人って俺ぇ!?」
「そうだ、僕は中学校の頃から光一が好きだ。光一が家族が亡くなって大泣きしてる時、あの時から好きになった」
「それって中学校二年の頃の話じゃないか、しかも俺の家族が亡くなった時にどうして?」
「あの時に泣いている光一が凄く可愛くて色っぽかったんだ、それで光一が抱きたくなった、僕が光一を泣かせたくなったんだ」
俺は純也の話に驚き過ぎて口が塞がらなかった、純也が俺のことを恋愛的な意味で好きだとは知らなかった。しかも泣き顔に惚れられてたとは呆れた、そして純也はどうしても俺に中出ししたことを謝らなかった。俺はどうしていいか分からず、とりあえず純也に風呂に入って服を着るように言った。そうしておいて俺は純也のお母さんを探そうとしたら、部屋の前に山宮家のお抱えのお医者さんがいた。俺は純也のラットがやっと終わったと言ったら、多分貴方のヒートが起こってここまで長引いたのでしょうと言われた。そういえば俺は抑制剤を飲んでいなかった、飲めるような状況でもなかった。純也のお母さんもやってきた、だから俺は純也のお母さんに謝った。
「おばさん、ごめん。純也の奴に渡されたコンドームを付けられなかった、もし妊娠してたらその時は俺がどうにか育てるから」
「何を言ってるの!? 純也と光一くんに子どもができてたら、山宮家の跡取りとしてこの家で一緒に育てましょう!!」
「え? いや今回のは事故みたいなものだから、純也が俺を好きなのは分かったけど俺は結婚する気はない」
「はぁ~、お母さんがいない子になるのね。そんなの可哀そうだわ、光一くんそう思わない?」
「そう言われても俺まだ純也に好かれてるような実感が無いし、本当に純也が俺を好きなのかいまいち分からない」
「…………純也の部屋の一番の奥の部屋に行ってみなさい、純也がこっちが引くくらい光一くんが好きなのがよく分かるから」
そう言われて俺は純也の部屋の一番奥の部屋に行ってみた、純也はまだお風呂に入っていたから俺を抱いたのがショックなのかなと思っていた。そうしてその部屋に入ってみると、おれはびっくりすることになった。中学校二年くらいから今までの俺の写真がびっしりと貼ってあった、中にはどうやって手に入れたのか俺が小学生や、幼稚園の頃の写真もあった。両親も写っていて俺はこの写真は純也にコピーしてくれるように頼もうと思った。それからDVDが沢山あったので、そこにあったパソコンで再生しようとしたら、パソコンの壁紙が最近のパジャマを着て寝ている俺で驚いた。
「ちょっとこれっ、嘘だろ!?」
そしてDVDを再生してみたら、前の部屋の俺が映っていた。そういえば前の部屋には純也からもらったぬいぐるみがあった、その中には盗聴器とカメラが入っていたのだ。特によく使われているDVDを見てみると、前の部屋で俺がオナニーをしている映像が映っていた。それも一度や二度じゃなくて何度も俺のオナニーをしているところが撮られていた。更にパソコンを調べるとこの間、俺が純也の部屋でオナニーした映像が見つかった。これは確かに引くと俺は純也のお母さんが言った言葉の意味が分かった、俺は純也の俺への執着の強さに驚き呆れた。
「あああああ!! 光一!! 何を見てるんだ!? 止めてくれ、壊さないでそれは僕の宝物なんだ」
「純也、この写真の俺の両親が写っているやつ、それだけ俺に同じものを頂戴」
「え? ああ。それはもちろんできるけど、えっとそれ以外のものはひょっとして」
「あとは当然だけど全部消して、えっと、もしインターネットにもあったらそれもね」
「光一、それだけ許してくれ!! 何でも言うことを聞くから、それだけは許してくれ!!」
「それじゃ、俺と結婚しないでくれる? もう親友も友達も止めてくれる?」
「全部消していい、光一と僕は絶対に結婚したい。親友も止めたくないし、友達ですらなくなるなんて嫌だ」
「それじゃ、純也。ほらっ、全部消して。今すぐに早く、僕の両親が写っているもの以外は全部」
こうして、俺は純也に俺の恥ずかしいところが写っている映像を全部消させた。純也は泣きながら映像を全部消去していた、インターネットにある分も含めて全部の映像を消去させた。俺は両親が写っている写真をプリントアウトして貰った、久しぶりに両親の顔が見れて俺は胸が温かくなった。俺はオナニーとかエッチなものが写っているDVD、そんなものは全て純也に処分させた。でも普通の俺の普段の写真は、純也がそのまま持っていることを許可した、純也は泣きながらそれを喜んでいた。そうして、俺と純也は話し合うことになった。
「光一が好きだ、愛してる。結婚してずっと傍にいてくれ」
「傍にいてくれって、一日のうちでどれくらい?」
「光一が僕と結婚してくれたら、僕の秘書になってもらって、一日中ずっと一緒にいてもらう」
「うっわっ、俺の自由な時間が全く無いじゃん」
「全くじゃないだろう、休憩したかったら休憩して貰っても良いから」
「でも純也の傍でだろ?」
「うん、そうだ」
「純也の俺への執着がこんなに強いとは知らなかった、とりあえず結婚は保留してくれ」
純也は十八歳になったらすぐ結婚したいと言ったが、俺はもう純也からの愛情は疑わないものの、自分が純也のことをまだ親友としてしか見ていなかった。だから五週間待ってと純也には言っておいた、どうして五週間なのかは子どもができたかどうかが分かるからだ。でも、それは純也には言わなかった。そうして一週間ぶりに俺たちは高校に行った、そうしたらある噂が流れていた。ヒートを起こしたΩが複数のαに輪姦されたという噂だった。俺は小林のことかと最初心配したが、よく考えれば小林は勝手にヒートを起こして、純也をラット状態にするつもりだったのだ。でも、その件で俺と純也は生徒指導室に呼び出された。
「この二人です、この二人が僕を強姦したαたちを呼んだんです!!」
「俺は保健室の先生に科学準備室に、ヒート状態のΩが倒れていると言っただけだ」
「僕は悪いが記憶がない、光一に抱きしめられていたことだけは覚えている」
「僕が輪姦されたのはこの二人のせいです!! それにふさわしい罰を与えてください!!」
「いや、俺は小林を輪姦したαたちなんて呼んでない」
「すまん、ラット状態だったから、光一に抱きしめられていた記憶しかない」
「この二人のせいだ、いいや望月のせいだ。僕があんな目に遭ったのは、うぅ、うえぇぇぇん」
「そう言われても俺はそんな酷いことをするαは呼んでない、保健室の先生に聞いてくれ」
「自業自得じゃないか、自分でヒートを起こしたんだろう」
俺たちの無罪は保健室の先生の証言で証明された、保健室の先生は俺から聞いてすぐに科学準備室に行った、でももうαが集まって小林を輪姦していて手がつけられない状態だったそうだ。そして小林を輪姦したαに俺の知り合いはおらず、純也は知っている奴もいたそうだ。でも、純也はぐったりして俺に抱きかかえられていたところを、しっかりと保健室の先生に見られていた。俺たちの無実は証明されたが、小林は最後まで俺たちのせいだと言って泣いていた。俺は小林を可哀そうに思ったが、本当に保健室に連絡した以外、俺は何もしていないのでどうしようもなかった。
「光一はちゃんと保健室に連絡したんだ、大体ヒートをわざと起こした小林が悪い」
「うん、俺は最善を尽くした。そう思って、忘れることにする」
「そうだ、それでいい」
「純也は俺のことがやっぱり好きなのか?」
「あの部屋を見て分かっただろ、俺は光一のことが気が狂うくらい好きだ」
「そうか、分かった」
その後は小林は不登校になり、やがて別の学校に転校していった。俺は五週間が経って妊娠の検査を受けた、幸いにも俺は妊娠していなかった。だから純也のお母さんにそう報告したら、凄くがっかりしていて何だか不思議な気持ちになった。純也も俺の検査の結果を聞いて凄く残念がっていた、そうして純也は俺にプロポーズを繰り返すようになった。俺は純也は親友として好きだったが、それ以上好きかと言われると分からなかった。そんな純也と一緒に毎晩寝るのも気まずかった、でも図太い俺の神経はキングベッドの心地良さに負けて眠ってしまうのだった。
「光一、結婚してくれ!!」
「うーん、純也は親友としては好きだけど駄目」
「どうしたら僕と結婚してくれるんだ!?」
「うーん、そうだな」
「何だっていい、何でもするから、光一!!」
「よしっ、純也。俺とセックスしてみよう」
「ええ!? いっ、いいのか?」
「この前は純也はラット状態で、訳が分からなくなってたからやり直し」
その夜の純也は真っ赤な顔ででもやる気に満ち溢れていた、俺はこれで純也が好きかどうかはっきりするだろうと思っていた。ちなみにコンドームを今回はちゃんと使うことを約束させた、純也はしぶしぶ俺のその言葉に頷いた。そうしていつものようにパジャマでキングベッドを楽しんでいたら、純也が裸でお風呂から出てきてどうせ脱ぐから服は要らないと言っていた。そうして俺たちはキスから始めたが、今度は純也の意識がしっかりあるので不思議な気分だった。そして純也はキスが下手くそだった、いやキスだけじゃなくてセックスそのものがほとんど初めてだった。
「純也、ディープキスはこうするんだ。んくっ、んん。分かった?」
「光一はそういうの中学の時に、女の子から習ったんだろ」
「ああ、そうだ」
「あの頃、僕は光一と付き合える可愛い女の子、彼女たちが羨ましくて仕方がなかった」
「そうだったのか、それじゃ俺に告白してみれば良かったのに」
「僕に可愛いってところが少しでもあるか?」
「ない、でも今の純也は可愛いよ」
「ホッ、ホントか!?」
それからゆっくりと俺と純也はセックスをし始めた、体中にキスをして抱き合って純也は俺のうなじをなめまくっていた。ああ、噛みたいんだろうなと俺は思った。でも本当に噛まれたら困るので、純也のものをフェラしてやろうとしたら、純也は俺の中をほぐしたい言ったので、俺たちはシックスナインの体勢をとった。そうして俺が純也のフェラをはじめると、純也は俺のものをフェラしながら俺の中をほぐしてきたから、気持ち良すぎて純也へのフェラが出来なくなってしまった。純也にそれ止めてと言ったら、僕のフェラはいいからと言って純也はそれを続けた。
「純也、もう十分に中はほぐれたよ。フェラと同時に中をいじるの止めて、気持ちよくって堪らない」
「そう言われると続けたくなるが、僕も光一の中に入りたいから止めるよ」
「今度は優しく頼むよ、純也」
「ああ、できるだけ優しくする」
「あっ、純也のものが入ってくる。はぁ、全部入った。なら動いて良いよ、でも優しく頼む」
「ふぁっ、光一の中が締めつけてきて、光一ごめん。動くよ、腰が止まらない!!」
「ああっ!! そんないきなり!! やぁ!! ああっ!! 気持ち良い、気持ち良いよ!! 純也!! ああんっ、また大きくなってる、やぁ!!」
「俺が光一とセックスしてる!! 堪らない!! 光一、好きだ!! 光一、愛してる!!」
「ああっ!! はぁん!! ああっ!! ああっ!! 純也!! ちょっと激しい!! やぁ!! ああんっ!! ああっ!! ああっ!! な、なんかくる、あああああっ!!
「ああっ!! 光一の中が締めつけてきて!! 凄い、それに良い匂いだ、光一だけの凄く良い匂い!! ああっ、興奮する!! 駄目だ、いっちまう!!」
純也がいって、セックスは終った。俺の方も何か分からない快感があった。俺と純也は相性が良いかもしれなかった、俺がそう思って服を着ようとすると、純也からまた脱がされた。まだセックス終わってない、始まったばかりだと言って俺を純也は押し倒した。俺はてっきり一回だけのつもりだったから慌てた、でも純也はそんな俺を逃がしてくれなかった。この前とは逆に制服のネクタイで俺の両手をキングベッドの上の方に縛り付けた、俺はこの前は純也がラットになってたから縛ったのにと抗議した。でも純也はセックスはまだ終わっていないと、コンドームを取り替えていた。俺は一体純也が何回いったら、終わるのかとあの部屋を思い出してゾッとした。
「やぁ!! ああっ!! ああっ!! いやぁ!! 純也!! これで終わりにしよう!! セックスの相性は!! ああっ!! ああっ!! よく分かったから!! ああっ!!」
「いや光一にはもっと僕を知って貰いたい、光一が泣くくらい気持ち良いセックスができるって証明する!!」
「そっ、そんなのどうやって!! やぁ!! ああっ!! ああっ!! はぁん!! やぁ!! またおっきくなったぁ!! ああっ!! あああっ!!」
「簡単だ、光一が泣くほど気持ち良くなるまでセックスを続ける、大丈夫だ。オナニーだったら、最高で十回はいけた」
「十回!? 嘘だろ!? やぁ!! ああっ!! ああっ!! おっきいのが出入りして!! やぁ!! 息ができなっ!! はぁ!! はぁ!! やあぁ!!」
「嘘じゃない、ああっ!! 光一とのセックスならもっといける!! 僕の執着の強さを忘れたか? ああっ、最高だ。光一とのセックスは最高だ!!」
「止めて!! 純也、もうセックスの相性は分かったから!! 純也と相性が良いの分かったから!! やあぁ!! ああっ!! ああっ!! またなんかくる!! あああああっ!!」
「可愛い、可愛いよ。光一!! もっと僕を奥に入れて、そうもっと僕を受け入れて!! 相性が良い!! それならもっと続けよう、光一が泣くまで続けよう!!」
そうやって俺たちはセックスしたが、純也は本当に俺が泣くまで止めなかった、というか泣き出したら、また可愛い、色っぽいと言って続けやがった。俺は純也が何回いったのか分からなかったが、純也の証言によると本当に十回いったと言っていた。俺はもうセックスが終わったら息も絶え絶えだった、セックスが終わって両足を開いて、ローションをお尻から零している俺を見て、純也は思わずいってしまっていた。おかげで俺の顔や体に精液が飛び散った。俺は早く拘束を解いてと純也に言った、そして拘束を解いてもらったらすぐに俺はお風呂に入った。ピロートーク、そんなの知ったことかという感じだった。そして、俺が出した結論はこうだった。
「純也とはセックスの相性が良すぎて、……付き合えない」
「なっ、何故だ!! 相性が悪くて付き合いないなら分かる!! 良すぎて付き合えないなんて酷くないか!?」
「だって純也、十回もいくから俺の体力でもギリギリだった」
「光一を抱く回数を減らすから!! 十回ももういったりしないから!!」
「それに純也に縛られたし、俺セックスで相手を縛ったりする趣味はない」
「あれは一回で光一がセックスを止めようとするから、もう絶対に縛ってセックスしたりしないから!!」
そうやって毎日のように純也は俺を説得しようとしたが、あのセックスをもう一回しろと言われても俺は無理だった。まず体の相性が良すぎた、良すぎて駄目だというのも変だが、正直なところ俺には無理だと思った。それに十回も相手をさせられたし、泣くまでどころ泣いてもセックスを止めてくれなかった。他にも俺を縛って純也は凄く嬉しそうだった、俺にはセックスの時に相手を縛るような趣味はなかった。そうして五週間が経った頃だった、俺はコンドームを使っていたが、一応妊娠の検査を受けた、そうしたらなんと俺は妊娠していた。
「妊娠されてますね、エコーにもほらっ赤ちゃんの姿があります」
「うっ、嘘だろ!?」
コンドームをきちんと使えば妊娠する確率は二%しかない、俺はまさかと思って純也の部屋にいって残っていたコンドームを調べた。するとだコンドームには無数の穴が開けてあって、水を入れるとその穴から水がびしゃびしゃ漏れた。俺は妊娠のことは純也には言わなかった、こんな卑怯な手を使ってくる相手と結婚したくなかった。でも山宮家のお医者さんから、俺の妊娠の話はすぐに家中に広まった。純也が満面の笑みで俺に抱き着こうとしたが、俺の返事はハイキックの一撃だった。そして俺は一人で子どもを育てる決意をしていた、そんな俺を山宮家の皆が泣いて止めようとした。
「だってこいつ卑怯です、コンドームに小さな穴を開けてたんですよ!!」
「コンドームを使えとは言われたが、コンドームに穴を開けるなとは言われなかった!!」
「そういうのを屁理屈と言うんだ、純也」
「だって光一との子どもが欲しかったんだ、妊娠したんだろ。僕と結婚しよう!!」
「嫌だ、そんな卑怯者と結婚するのは俺は嫌だ!!」
「そんな僕は言われたとおりにしただけで、ちょっと知恵を使っただけだから卑怯者じゃない!!」
そんな水掛け論がなんと十カ月も続いた、俺は山宮家を出て行こうとしたのだが、純也のお母さんとお父さんに泣いて引き止められた。それからつわりとかもきて、学校に行くのが辛くなったら高校に休学届をだした。そして無条件でしかも高額の慰謝料付きで後で離婚してもいいから、子どもが生まれる前に結婚だけはしてくれと純也に泣きながら言われた。俺はしぶしぶ婚姻届を書いたが俺たちが十八歳になったらすぐに提出されることになった、それと同時に離婚届けも純也に書かせた。そして子どもが産まれる直前に純也と結婚して、俺は元気でよく泣く男の子を産んだ。やっぱり純也にも似ていて、だけど俺にとっては可愛い子どもだった。
「やぁ、赤ちゃん。これから大変だろうけど、俺と一緒に頑張ろうな」
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前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
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ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
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見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
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