79 / 128
3-13お友達に戻ってみる
しおりを挟む
「美しい者は恐ろしいから殺す、お前たちは真っ赤な血が好きなんだ。美しさなんてまやかしだ、全てズタズタに切り刻んで壊してやる。まず今夜は、お前だ……」
「美しい者は恐ろしいから殺すか……、犯人は美しい者から何か酷い目に遭わされたのかな」
「殺すのを止める気はなさそうです、きっと次の犯行がまた起こります」
「もうその言葉が耳から離れないんです、まるで歌うみたいに綺麗に美しい高い声で話すんです」
「よくその恐怖に耐えたね、ステラ。しばらくは安全な神殿で生活したほうがいいよ」
「ステラさん、勇気を出してよく話してくれました」
僕とソアンは勇気を出して話してくれたステラに労った、ステラは話をした後もまた震えていた。殺されかけるということは、訳の分からない殺意を向けられるということは、それだけ恐ろしい出来事なのだ。ステラは十分に頑張っていた、よく勇気を出して話してくれていた。しばらくは安全な神殿で彼女は生活する方が良いだろう、冒険者を時々しているようだがそれはお休みだ。
「り、リタさんとソアンさんも気をつけてください。連続殺人犯でしたっけ、あれはきっと誰が相手でも殺してしまいます」
「うん、僕とソアンも十分に気をつけるよ」
「リタ様は私がお守りします、もちろん私自身だって気をつけます」
「もうあんな怖い思いをする人やエルフが出るのは嫌なんです」
「うん、今日はありがとう、ステラ」
「はい、ありがとうございました、ステラさん」
僕とソアンはステラにお礼を言って神殿を後にした、それからソアンと立ち止まって小さな声で少し話し合った。連続殺人犯は美しい者から何か酷い目に遭った者だ、それがどういう所業なのかは分からないが、殺すのをやめるという選択肢はなさそうだった。きっと次の犠牲者もそう遠くないうちに出るだろう、そう話して二人で十分に気をつけようとした。
「そうだ、ソアン。僕はティスタに会いに行きたいけど、ついてきてくれるかい」
「こんな時ですからね、ティスタさんには悪いですけど、私も一緒についていきます」
「もうティスタの恋人候補を止めよう、色々と考えたけどそう思っているんだよ」
「え!? あんな美人のティスタさんを振ってしまうんですか!?」
「ティスタが良い人間なのは分かっている、でも僕はどうやら彼女を愛せないようなんだ」
「……リタ様がそう考えたならいいですけど、勿体ないってあとで後悔しても知りませんよ!!」
そうソアンからはティスタとの交際を断ることについて忠告された、でもきっと僕は後悔はしないと思っている、なんとなく勘だけどそう思うことができるようになっていた。ソアンはちょっと怒っているような、でもなんだか笑ってもいるような、そんな難しい顔をしていた。いい年になって恋人の一人も作っていられない、そんな僕に呆れているのかもしれなかった。
神殿からそれでティスタに会いに、二人で一緒に裁縫屋に行くことにした。ソアンはその間中ずっと落ち着きがなかった、妙にソワソワしていたり笑ったかと思えば首を横に振ったりしていた。僕を好きになってくれた貴重な女性の好意を断る、僕もなんだかソアンにつられて落ち着かなくなってきた。きちんとティスタに自分の気持ちを伝えられるのか、悲しませることになるかもしれないが言わなくてはならないのだ。そうこうしているうちに、裁縫屋に着いてしまって僕は焦った。
「あらっ、リタにソアンちゃん。いらっしゃい、今日はどうしたの?」
「ちょっと二人だけで話せないかな、ティスタ」
「いいわよ、それじゃソアンちゃんとポエットは二階に上がっててね」
「そうしてくれると助かるよ、ティスタ」
僕は裁縫屋の店の中でティスタと二人きりになって緊張してきた、でもいつかは言わなくてはいけないことだったから、なんとか僕の中で言葉にしてこう言った。
「ティスタ、君は素晴らしい女性だと思う。でも、どうやら僕は君を愛せないようなんだ」
「…………そっか、それは残念ね。リタとはとても素敵な時間が過ごせたのに」
「僕も君と過ごす時間は楽しかった、しかし何かが違う男女の愛情ではないんだ」
「あーあ、悪い予感はあたるものね、でも私たち友達ではいられるかしら」
「それはとても嬉しい、でもそれで良いのかい。ティスタ」
「うふふっ、リタさん。これからはティスタさんでよろしく、私の恋人候補だった大事なお友達」
ティスタは悲しそうな顔は見せずに笑っていた、でもその心に衝撃を受けなかったわけじゃない、その証拠に少し彼女の声が震えていた。僕はそれでも友達でいてくれるというティスタ、彼女を素晴らしい人間だと思った。僕だったら好きになった者から好意が無いと言われたら、どんな顔をしてどう話していいのかも分からなくなっていた。
「それじゃ、ティスタさん。ありがとう、君の恋人候補はとても楽しかった」
「こちらこそありがとう、リタさん。それじゃ、今日はさようなら」
僕は二階にいるソアンを呼んで二人ですぐに裁縫屋を出ていった、ティスタには今はポエットの慰めが必要だと思ったからだ。ソアンもペコリとティスタに向かって頭を下げると、僕と一緒に裁縫屋を出ていった。ポエットがちょっと怖い顔をしてこちらを睨んでいたが、ティスタは最後まで笑顔を崩さずに僕たちを優しく見送ってくれた。
神殿に行ってから裁縫屋に行って、思ったよりも時間が経っていた、もう夕方が近かったので今日は宿屋に帰ることにした。僕とソアンはしばらくは黙っていた、僕は自分のしたことは間違っていない、そう思っていたが少し胸が痛んだ。そのくらいにはティスタに好意を抱いていたのだ、でもそれは手放したくないという思いには至らなかった。やがて、ソアンが僕に対して口を開いた。
「リタ様はティスタさんに感謝してください」
「うん、僕がこんな酷いことを言って、それでもまだ友達でいてくれるんだ」
「そうですよ、そんなに優しい女性はなかなかいません」
「ティスタさんには感謝するよ、今後は友達としてつきあっていきたい」
「本当に優しい人です、私もかなり感心しました」
「僕だったらあんなことは咄嗟に言えない、本当に素晴らしい人間だ」
僕はティスタという初めて付き合った女性を誇らしく思った、彼女の優しさと強さに感動すらした。そしてこれから僕が付き合う女性にも誠実であろう、もし交際を断られた時にはティスタのように、相手の気持ちを思いやって話そうと決めた。僕がこれからどんな者と恋に落ちるかは分からない、でもその相手にも恥ずかしくない自分でいたいとそう思った。
そうして帰った酒場ではいつものようにミーティアが歌っていた、それはいいのだが酒場の外にはもう当たり前のようにアウフが中を覗き込んでいた。僕はこの少年も恋をしていて、それで気持ちが抑えられないのだと感じた。そらならばアウフの奇行もミーティアの迷惑にならない限り、それに酒場の迷惑にならない限りはいいのだと思った。
「ティスタさんを振って良かったけど、彼女が今頃泣いていないか心配だな」
「きっとポエットさんが慰めてくれてますよ」
「うん、ティスタさんは良い友人をもって幸せだね」
「友人というのは恋人とは違って、また貴重で大切なものです」
「僕もディルビオのことを思い出した、僕が恋に破れて泣いてたら彼は何て言うだろう」
「きっともっと良い女がいるぜってそう言います、あの遊び人っぽいディルビオさんなら」
ディルビオは僕の友人で恋人が何度も変わるというエルフだった、確かにソアンからみれば人間でいう遊び人と言ってもよかった。それでも一度に複数と付き合ったことはないし、交際を断る時は上手く断っていたように思えた。僕はディルビオほど器用ではなかった、彼のように上手くティスタに話すこともできなかった。
「ティスタさんもまたきっと好きな人ができますよ、エルフかもしれませんけどね」
「良い人やエルフを好きになって欲しい、僕のとても大切な友人なんだから」
「リタ様も大人になられましたね、恋はまだ知らないようですけど」
「うっ、その点では僕はソアンより子どもなわけだ」
「そうですね、ソアンさんって呼んでくれても良いですよ」
「恋を知っているって強いんだね、ソアンさん」
僕が冗談でソアンのことをさん付けで呼ぶと、ソアンは面白そうに笑ってくれた。僕はティスタを振ってから重くなっていた気持ちが少し軽くなった、ソアンの笑顔はいつだって僕に力を与えてくれるんだ。僕は改めてソアンを大切な家族だと思った、そしてソアンの好きな者が誰かは知らないが、簡単には渡さないと心に誓った。ソアンはそれを知ってか知らずか、僕にこう言って笑っていた。
「リタ様も恋を知ってください、私はずっと待っていますから」
「美しい者は恐ろしいから殺すか……、犯人は美しい者から何か酷い目に遭わされたのかな」
「殺すのを止める気はなさそうです、きっと次の犯行がまた起こります」
「もうその言葉が耳から離れないんです、まるで歌うみたいに綺麗に美しい高い声で話すんです」
「よくその恐怖に耐えたね、ステラ。しばらくは安全な神殿で生活したほうがいいよ」
「ステラさん、勇気を出してよく話してくれました」
僕とソアンは勇気を出して話してくれたステラに労った、ステラは話をした後もまた震えていた。殺されかけるということは、訳の分からない殺意を向けられるということは、それだけ恐ろしい出来事なのだ。ステラは十分に頑張っていた、よく勇気を出して話してくれていた。しばらくは安全な神殿で彼女は生活する方が良いだろう、冒険者を時々しているようだがそれはお休みだ。
「り、リタさんとソアンさんも気をつけてください。連続殺人犯でしたっけ、あれはきっと誰が相手でも殺してしまいます」
「うん、僕とソアンも十分に気をつけるよ」
「リタ様は私がお守りします、もちろん私自身だって気をつけます」
「もうあんな怖い思いをする人やエルフが出るのは嫌なんです」
「うん、今日はありがとう、ステラ」
「はい、ありがとうございました、ステラさん」
僕とソアンはステラにお礼を言って神殿を後にした、それからソアンと立ち止まって小さな声で少し話し合った。連続殺人犯は美しい者から何か酷い目に遭った者だ、それがどういう所業なのかは分からないが、殺すのをやめるという選択肢はなさそうだった。きっと次の犠牲者もそう遠くないうちに出るだろう、そう話して二人で十分に気をつけようとした。
「そうだ、ソアン。僕はティスタに会いに行きたいけど、ついてきてくれるかい」
「こんな時ですからね、ティスタさんには悪いですけど、私も一緒についていきます」
「もうティスタの恋人候補を止めよう、色々と考えたけどそう思っているんだよ」
「え!? あんな美人のティスタさんを振ってしまうんですか!?」
「ティスタが良い人間なのは分かっている、でも僕はどうやら彼女を愛せないようなんだ」
「……リタ様がそう考えたならいいですけど、勿体ないってあとで後悔しても知りませんよ!!」
そうソアンからはティスタとの交際を断ることについて忠告された、でもきっと僕は後悔はしないと思っている、なんとなく勘だけどそう思うことができるようになっていた。ソアンはちょっと怒っているような、でもなんだか笑ってもいるような、そんな難しい顔をしていた。いい年になって恋人の一人も作っていられない、そんな僕に呆れているのかもしれなかった。
神殿からそれでティスタに会いに、二人で一緒に裁縫屋に行くことにした。ソアンはその間中ずっと落ち着きがなかった、妙にソワソワしていたり笑ったかと思えば首を横に振ったりしていた。僕を好きになってくれた貴重な女性の好意を断る、僕もなんだかソアンにつられて落ち着かなくなってきた。きちんとティスタに自分の気持ちを伝えられるのか、悲しませることになるかもしれないが言わなくてはならないのだ。そうこうしているうちに、裁縫屋に着いてしまって僕は焦った。
「あらっ、リタにソアンちゃん。いらっしゃい、今日はどうしたの?」
「ちょっと二人だけで話せないかな、ティスタ」
「いいわよ、それじゃソアンちゃんとポエットは二階に上がっててね」
「そうしてくれると助かるよ、ティスタ」
僕は裁縫屋の店の中でティスタと二人きりになって緊張してきた、でもいつかは言わなくてはいけないことだったから、なんとか僕の中で言葉にしてこう言った。
「ティスタ、君は素晴らしい女性だと思う。でも、どうやら僕は君を愛せないようなんだ」
「…………そっか、それは残念ね。リタとはとても素敵な時間が過ごせたのに」
「僕も君と過ごす時間は楽しかった、しかし何かが違う男女の愛情ではないんだ」
「あーあ、悪い予感はあたるものね、でも私たち友達ではいられるかしら」
「それはとても嬉しい、でもそれで良いのかい。ティスタ」
「うふふっ、リタさん。これからはティスタさんでよろしく、私の恋人候補だった大事なお友達」
ティスタは悲しそうな顔は見せずに笑っていた、でもその心に衝撃を受けなかったわけじゃない、その証拠に少し彼女の声が震えていた。僕はそれでも友達でいてくれるというティスタ、彼女を素晴らしい人間だと思った。僕だったら好きになった者から好意が無いと言われたら、どんな顔をしてどう話していいのかも分からなくなっていた。
「それじゃ、ティスタさん。ありがとう、君の恋人候補はとても楽しかった」
「こちらこそありがとう、リタさん。それじゃ、今日はさようなら」
僕は二階にいるソアンを呼んで二人ですぐに裁縫屋を出ていった、ティスタには今はポエットの慰めが必要だと思ったからだ。ソアンもペコリとティスタに向かって頭を下げると、僕と一緒に裁縫屋を出ていった。ポエットがちょっと怖い顔をしてこちらを睨んでいたが、ティスタは最後まで笑顔を崩さずに僕たちを優しく見送ってくれた。
神殿に行ってから裁縫屋に行って、思ったよりも時間が経っていた、もう夕方が近かったので今日は宿屋に帰ることにした。僕とソアンはしばらくは黙っていた、僕は自分のしたことは間違っていない、そう思っていたが少し胸が痛んだ。そのくらいにはティスタに好意を抱いていたのだ、でもそれは手放したくないという思いには至らなかった。やがて、ソアンが僕に対して口を開いた。
「リタ様はティスタさんに感謝してください」
「うん、僕がこんな酷いことを言って、それでもまだ友達でいてくれるんだ」
「そうですよ、そんなに優しい女性はなかなかいません」
「ティスタさんには感謝するよ、今後は友達としてつきあっていきたい」
「本当に優しい人です、私もかなり感心しました」
「僕だったらあんなことは咄嗟に言えない、本当に素晴らしい人間だ」
僕はティスタという初めて付き合った女性を誇らしく思った、彼女の優しさと強さに感動すらした。そしてこれから僕が付き合う女性にも誠実であろう、もし交際を断られた時にはティスタのように、相手の気持ちを思いやって話そうと決めた。僕がこれからどんな者と恋に落ちるかは分からない、でもその相手にも恥ずかしくない自分でいたいとそう思った。
そうして帰った酒場ではいつものようにミーティアが歌っていた、それはいいのだが酒場の外にはもう当たり前のようにアウフが中を覗き込んでいた。僕はこの少年も恋をしていて、それで気持ちが抑えられないのだと感じた。そらならばアウフの奇行もミーティアの迷惑にならない限り、それに酒場の迷惑にならない限りはいいのだと思った。
「ティスタさんを振って良かったけど、彼女が今頃泣いていないか心配だな」
「きっとポエットさんが慰めてくれてますよ」
「うん、ティスタさんは良い友人をもって幸せだね」
「友人というのは恋人とは違って、また貴重で大切なものです」
「僕もディルビオのことを思い出した、僕が恋に破れて泣いてたら彼は何て言うだろう」
「きっともっと良い女がいるぜってそう言います、あの遊び人っぽいディルビオさんなら」
ディルビオは僕の友人で恋人が何度も変わるというエルフだった、確かにソアンからみれば人間でいう遊び人と言ってもよかった。それでも一度に複数と付き合ったことはないし、交際を断る時は上手く断っていたように思えた。僕はディルビオほど器用ではなかった、彼のように上手くティスタに話すこともできなかった。
「ティスタさんもまたきっと好きな人ができますよ、エルフかもしれませんけどね」
「良い人やエルフを好きになって欲しい、僕のとても大切な友人なんだから」
「リタ様も大人になられましたね、恋はまだ知らないようですけど」
「うっ、その点では僕はソアンより子どもなわけだ」
「そうですね、ソアンさんって呼んでくれても良いですよ」
「恋を知っているって強いんだね、ソアンさん」
僕が冗談でソアンのことをさん付けで呼ぶと、ソアンは面白そうに笑ってくれた。僕はティスタを振ってから重くなっていた気持ちが少し軽くなった、ソアンの笑顔はいつだって僕に力を与えてくれるんだ。僕は改めてソアンを大切な家族だと思った、そしてソアンの好きな者が誰かは知らないが、簡単には渡さないと心に誓った。ソアンはそれを知ってか知らずか、僕にこう言って笑っていた。
「リタ様も恋を知ってください、私はずっと待っていますから」
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる