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07王子様
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「さぁ、金貨二万枚あるわ。その奴隷をよこしなさい」
「これはこれは貴族のお嬢様、まさか本当に金貨二万枚持ってくるとはね」
「お金はあげるって言ってるでしょう、早くその奴隷をよこしなさい!!」
「でも残念ながらもう、ローズは私の奴隷じゃないのです」
「なっ、なんですって!?」
「ということで連れて行きたいなら、ローズ本人に聞いてください」
何ということだろう宿屋に帰ったらいつかの貴族のお嬢様が金貨二万枚を用意して待っていた、私が無理だろと思った金額だったが貴族のお嬢様はきちんと用意したわけだ。ローズを奴隷から解放していて良かった、そうじゃなかったらローズをとられてしまったかもしれなかった。ローズは無感情に金貨二万枚を見下ろして、ぷいっと貴族のお嬢様から顔をそむけて私の腕の中に入ってきた。そしてここからは込み入った話になるからと、宿屋の一室を借りて話すことになった。
「ローズ様、私は貴方のお味方です。ずっとお探し申しておりました」
「…………俺はただのローズだ、銅の冒険者で親に捨てられたガキだ!!」
「そんな貴方には尊き血が流れております、そんな女など王宮にいくらでもおりますから、どうぞ私どものところへおいで下さい」
「うるさい!! 俺に尊き血が流れているというなら、俺の好きにさせろ!!」
「でも貴方様は王宮へ戻らなくてはなりません、尊き血の義務を果たす時が今なのです」
「俺を捨てたのは貴様らだ、今更そんなこと知ったことか!!」
私の頭の中はローズを抱きしめながら訳が分からなかった、この様子だとローズはどうやら尊い身分の子どもらしかった。ではどうして奴隷商に売られて死にかけていたのか、私が買っていなかったらローズはおそらく今頃死んでいた。だから私は混乱した、ただローズがしっかり私にしがみついていたので、私もしっかりとローズを抱きしめていた。貴族のお嬢様はその様子を見て眉をしかめたが、とりあえず今日は帰りますと言って帰っていった。
「ローズたんは一体何者なんだ?」
「……………………」
「教えてくれないとローズたんを守れないぞ、一体何者なんだ?」
「……現在の王様がメイドに手を出して産ませたガキだよ」
「それじゃ、ローズたんは王子様なのか!? なんで王子様が銀貨五枚で売られてたんだ!?」
「だからメイドの子だからだよ、俺は全く期待されてない王子様だったんだ」
それからローズに事情を聞いてみると、ローズは確かに王様がメイドに手を出して産ませた王子様だった。この国には王子様が三人いると聞いていたが、ローズは四人目の王子様だった。ローズの言うことによると第一王子は生まれつき頭の障害があり、第二王子は放蕩もので性病で死にかけている、第三王子は病弱でベッドも出れないということだった。ローズは狭い塔に母親とずっと閉じ込められていて文字も知らずに育った、そしていきなり母親を殺され奴隷商に売り払われたということだった。
「ローズたん、それが本当なら今すぐに逃げるぞ」
「…………一緒に逃げてくれるのか」
「当たり前だ、ローズたんは私の仲間だ」
「それなら転移魔法で逃げよう、ルーシー」
「ああ、私は何をすればいい?」
「ルーシーはできるだけ遠い街を思い浮かべてくれ」
ローズにそう言われて私はここから一番遠い国境近くの街、ブランキアの街を思い浮かべた。このセナトス国の端っこの街で護衛依頼で行ったことがあったのだ、ここは隣の国であるブレスベイヤ国に接していた。ローズがこの国で生きていきたくないのなら、隣国に行ってしまえばいい話だった。そうして私たちはしっかりと抱き合って、少ない荷物を持って転移魔法を使った。
「『転移』」
「うわぁ、ブランキアの街の丘だ」
「ブランキアの街っていうのはどこだ?」
「セナトス国の端っこで、隣国のブレスベイヤ国がすぐ近くにある街だ」
「さすが、ルーシー。転移先をルーシーの思考に合わせて良かった」
「明日にはブレスベイヤ国に行くか、その方がローズたんは安全だろう」
とりあえず私たちは丘をおりて街に入りこみ宿屋で部屋をとった、一室しか空いてなかったから自然と私はローズと一緒に寝ることになった。今までにもあったことだし、私は何も気にしなかった。ローズの方も転移魔法を使って疲れたのか、私にしがみついて眠ってしまった。しかしローズが王子様だとは驚いたが、私たちの関係には何の影響もなかった。私もローズを抱きしめて、ぐっすりとよく眠った。
「そしてここがブレスベイヤ国の端っこ、キースの街だ!!」
「ふーん、ごく普通の街だな」
「入国も簡単にできて良かったな、ローズたん」
「あんたの行動が早かったからだよ、ルーシー」
「ローズたんが望まないことはさせたくないからな!! それに私はどこに行っても生きていくつもりだ!!」
「逞しい仲間がいて心強いよ、まったくおかしな女だ。ルーシーは、ははっ」
私はローズが楽しそうに笑ったので愛おしくて思わず頬にキスをした、そうしたらローズは真っ赤な顔になって怒った、私はだってローズたんがかわいかったんだもんと言い訳をした。しばらくローズは怒っていたが、その怒りは長くは続かなかった。三分もすれば落ち着いて、人前でキスをするなと私に忠告をしてきた。私はそのとおりだと思ったので頷いた、そしてキスはこっそりとすることにした。
「なんでキスするんだよ、俺が王子様だからか!?」
「しぃ!! 声が大きいぞ、ローズたん。それはローズたんが可愛いからに決まってるだろ!!」
「なに親指立ててどうだって顔してるんだよ!! 俺は男だ可愛くなんかねぇ!!」
「そういうツンデレ気味のところも、ローズたんが可愛い理由だぞ!!」
「つんでれ? あんたよくわけの分からない言葉を使うな」
「うむっ、前世からの影響でな」
私はローズに前世は日本人だったんだと話した、そして日本はおおむね安全な国で剣術なんかやらされてたが、穏やかにのんびりと暮らしていたんだと言った。ちなみに私は死んだ時のことを覚えていない、結婚もしないで好きにくらして四十歳くらいまでは生きていたことを覚えていた。だからおそらくそのくらいの年齢で死んだのだと思う、あくまでも想像で確かめようがない話だった。ローズはこんな荒唐無稽な話を信じてくれた、でもローズはこう私に言った。
「日本がどんな良いところか知らないが、俺はあんたをそこに帰さないからな!!」
「ええ――!? 日本はいいところなんだぞ、ローズたんと一緒に帰りたいくらいだ」
「俺も一緒か、それなら少しは考えてもいい」
「本当に日本に行く方法があったらいいな、でも私たちは不法滞在者になってしまうな」
「それでも日本の方が暮らしやすいのか?」
「戸籍さえ貰えれば暮らしやすいところだ、不法滞在者はどうやって戸籍を貰うんだろうな」
そんなどうでもいいことを私は悩んでしまった、ローズはそんな私を見てまた笑っていた。ローズが笑っていると私も嬉しくなった、どうやら私は思ったよりもローズのことが好きみたいだった。あの時にローズを買って本当に良かったと強運に感謝した、それからも私たちの生活は変わらなかった。冒険者ギルドで依頼があれば受けて、気が向けば住む街を変えてみたりもした。
「これはこれは貴族のお嬢様、まさか本当に金貨二万枚持ってくるとはね」
「お金はあげるって言ってるでしょう、早くその奴隷をよこしなさい!!」
「でも残念ながらもう、ローズは私の奴隷じゃないのです」
「なっ、なんですって!?」
「ということで連れて行きたいなら、ローズ本人に聞いてください」
何ということだろう宿屋に帰ったらいつかの貴族のお嬢様が金貨二万枚を用意して待っていた、私が無理だろと思った金額だったが貴族のお嬢様はきちんと用意したわけだ。ローズを奴隷から解放していて良かった、そうじゃなかったらローズをとられてしまったかもしれなかった。ローズは無感情に金貨二万枚を見下ろして、ぷいっと貴族のお嬢様から顔をそむけて私の腕の中に入ってきた。そしてここからは込み入った話になるからと、宿屋の一室を借りて話すことになった。
「ローズ様、私は貴方のお味方です。ずっとお探し申しておりました」
「…………俺はただのローズだ、銅の冒険者で親に捨てられたガキだ!!」
「そんな貴方には尊き血が流れております、そんな女など王宮にいくらでもおりますから、どうぞ私どものところへおいで下さい」
「うるさい!! 俺に尊き血が流れているというなら、俺の好きにさせろ!!」
「でも貴方様は王宮へ戻らなくてはなりません、尊き血の義務を果たす時が今なのです」
「俺を捨てたのは貴様らだ、今更そんなこと知ったことか!!」
私の頭の中はローズを抱きしめながら訳が分からなかった、この様子だとローズはどうやら尊い身分の子どもらしかった。ではどうして奴隷商に売られて死にかけていたのか、私が買っていなかったらローズはおそらく今頃死んでいた。だから私は混乱した、ただローズがしっかり私にしがみついていたので、私もしっかりとローズを抱きしめていた。貴族のお嬢様はその様子を見て眉をしかめたが、とりあえず今日は帰りますと言って帰っていった。
「ローズたんは一体何者なんだ?」
「……………………」
「教えてくれないとローズたんを守れないぞ、一体何者なんだ?」
「……現在の王様がメイドに手を出して産ませたガキだよ」
「それじゃ、ローズたんは王子様なのか!? なんで王子様が銀貨五枚で売られてたんだ!?」
「だからメイドの子だからだよ、俺は全く期待されてない王子様だったんだ」
それからローズに事情を聞いてみると、ローズは確かに王様がメイドに手を出して産ませた王子様だった。この国には王子様が三人いると聞いていたが、ローズは四人目の王子様だった。ローズの言うことによると第一王子は生まれつき頭の障害があり、第二王子は放蕩もので性病で死にかけている、第三王子は病弱でベッドも出れないということだった。ローズは狭い塔に母親とずっと閉じ込められていて文字も知らずに育った、そしていきなり母親を殺され奴隷商に売り払われたということだった。
「ローズたん、それが本当なら今すぐに逃げるぞ」
「…………一緒に逃げてくれるのか」
「当たり前だ、ローズたんは私の仲間だ」
「それなら転移魔法で逃げよう、ルーシー」
「ああ、私は何をすればいい?」
「ルーシーはできるだけ遠い街を思い浮かべてくれ」
ローズにそう言われて私はここから一番遠い国境近くの街、ブランキアの街を思い浮かべた。このセナトス国の端っこの街で護衛依頼で行ったことがあったのだ、ここは隣の国であるブレスベイヤ国に接していた。ローズがこの国で生きていきたくないのなら、隣国に行ってしまえばいい話だった。そうして私たちはしっかりと抱き合って、少ない荷物を持って転移魔法を使った。
「『転移』」
「うわぁ、ブランキアの街の丘だ」
「ブランキアの街っていうのはどこだ?」
「セナトス国の端っこで、隣国のブレスベイヤ国がすぐ近くにある街だ」
「さすが、ルーシー。転移先をルーシーの思考に合わせて良かった」
「明日にはブレスベイヤ国に行くか、その方がローズたんは安全だろう」
とりあえず私たちは丘をおりて街に入りこみ宿屋で部屋をとった、一室しか空いてなかったから自然と私はローズと一緒に寝ることになった。今までにもあったことだし、私は何も気にしなかった。ローズの方も転移魔法を使って疲れたのか、私にしがみついて眠ってしまった。しかしローズが王子様だとは驚いたが、私たちの関係には何の影響もなかった。私もローズを抱きしめて、ぐっすりとよく眠った。
「そしてここがブレスベイヤ国の端っこ、キースの街だ!!」
「ふーん、ごく普通の街だな」
「入国も簡単にできて良かったな、ローズたん」
「あんたの行動が早かったからだよ、ルーシー」
「ローズたんが望まないことはさせたくないからな!! それに私はどこに行っても生きていくつもりだ!!」
「逞しい仲間がいて心強いよ、まったくおかしな女だ。ルーシーは、ははっ」
私はローズが楽しそうに笑ったので愛おしくて思わず頬にキスをした、そうしたらローズは真っ赤な顔になって怒った、私はだってローズたんがかわいかったんだもんと言い訳をした。しばらくローズは怒っていたが、その怒りは長くは続かなかった。三分もすれば落ち着いて、人前でキスをするなと私に忠告をしてきた。私はそのとおりだと思ったので頷いた、そしてキスはこっそりとすることにした。
「なんでキスするんだよ、俺が王子様だからか!?」
「しぃ!! 声が大きいぞ、ローズたん。それはローズたんが可愛いからに決まってるだろ!!」
「なに親指立ててどうだって顔してるんだよ!! 俺は男だ可愛くなんかねぇ!!」
「そういうツンデレ気味のところも、ローズたんが可愛い理由だぞ!!」
「つんでれ? あんたよくわけの分からない言葉を使うな」
「うむっ、前世からの影響でな」
私はローズに前世は日本人だったんだと話した、そして日本はおおむね安全な国で剣術なんかやらされてたが、穏やかにのんびりと暮らしていたんだと言った。ちなみに私は死んだ時のことを覚えていない、結婚もしないで好きにくらして四十歳くらいまでは生きていたことを覚えていた。だからおそらくそのくらいの年齢で死んだのだと思う、あくまでも想像で確かめようがない話だった。ローズはこんな荒唐無稽な話を信じてくれた、でもローズはこう私に言った。
「日本がどんな良いところか知らないが、俺はあんたをそこに帰さないからな!!」
「ええ――!? 日本はいいところなんだぞ、ローズたんと一緒に帰りたいくらいだ」
「俺も一緒か、それなら少しは考えてもいい」
「本当に日本に行く方法があったらいいな、でも私たちは不法滞在者になってしまうな」
「それでも日本の方が暮らしやすいのか?」
「戸籍さえ貰えれば暮らしやすいところだ、不法滞在者はどうやって戸籍を貰うんだろうな」
そんなどうでもいいことを私は悩んでしまった、ローズはそんな私を見てまた笑っていた。ローズが笑っていると私も嬉しくなった、どうやら私は思ったよりもローズのことが好きみたいだった。あの時にローズを買って本当に良かったと強運に感謝した、それからも私たちの生活は変わらなかった。冒険者ギルドで依頼があれば受けて、気が向けば住む街を変えてみたりもした。
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