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13ショタ趣味
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「相変わらずテテルの街ではローズたんがしたことが、神の雷ということになってるな」
「俺は神様じゃないつーの!!」
「しかしやっぱり『魔法』のギフトは凄いな、ローズたんが王になったら良い王様だったろうに」
「はぁ!? 俺は王族や貴族はごめんだ、ただの平凡な平民でいい」
「ただの平民なら私と一緒だな、ローズたん」
「ああ、ルーシーと同じ平民でいいよ」
テテルの街では神の雷が大盗賊を滅ぼしたことになっていた、そして神殿には寄付をする人の行列ができていた。どうも大盗賊には随分とテテルの街が苦しめられていたらしい、私はローズが王様だったら最強の王になれたのにセナトス国は馬鹿な真似をしたと思った。でもローズが王様になったら、私は精々妾にしかなれないので、ローズが王様でなくて良かったとホッとした。そんな私の心中を知らないローズは早く宿屋に行って眠ろうとしていた、私もちょっと疲れていたから宿屋の部屋をとってローズと一緒に眠った。
「テテルの街は神殿が大儲けしているなぁ、ローズたん」
「本当は神の雷じゃないくせに詐欺師みたいだ、ルーシー」
「しぃ!! 神殿の悪口を言うと警備隊に捕まるぞ、ローズたん」
「マジかよ、ルーシー。神殿って怖いな」
「ああ、ちょうど大神官さまのパレードが通るぞ」
「ただの爺さんにしか見えないけどなぁ」
私たちは道の端に避けて跪く人々に紛れて、大神官さまのパレードを見た。ただの白髪のおじいちゃんに見えたが、そのおじいちゃんがローズをじぃっと見ていた。私は嫌な予感がしてきた、神殿では表向きは恋愛は禁止されているが、妻や恋人を神官が作っていることもしばしばあった。ローズがあのおじいちゃんに気に入られたんじゃないかなと心配になった、ローズの方は思いっきり馬鹿にした様子で大神官とそのパレードを見ていた。そして後日、心配していたとおりに神殿から手紙が届いた。
「なになに、ローズたんを神官見習いとして神殿に迎え入れたいとあるな」
「俺は絶対に行かねぇぞ」
「来ない場合は警備隊と向かわせるとあるし、もうこの宿を警備隊が取り囲んでいるな」
「なんで俺を欲しがるんだよ、『魔法』のギフトがバレているのか?」
「しぃ!! その場合はもうとっくに捕まっている、ただ単におじいちゃんのショタ趣味だ」
「しょたしゅみ?」
私は男同士のSEXなどローズに教えていなかったから、ローズは大神官が何故自分に興味を持つのか分からないでいた。いや分からないでいた方が幸せだったかもしれない、でも一応ローズにそういう趣味の人間もいるんだと説明したら、ローズは吐き気を起こしてしまった。そして結局は警備隊に囲まれて神殿に行くことになった、私は神殿についても警備隊を帰さなかった。そしてローズの口から直接、神官見習いにはならないことを伝えて貰った。
「俺は神様なんか信じられない、だから神官見習いにもならない」
「おお、この神を恐れぬ愛し子をお許しください、神よ」
「神官見習いにはならないっていっただろう、俺に近づいてくんな!!」
「大神官の私が自ら愛を教えよう」
「そんな愛とやらはいらねぇぞ、俺は法律も犯してないし帰るからな」
「そう言わず、ここに残ってくれ。愛し子よ」
ローズは全身に鳥肌を立てて大神官を拒絶した、そして私たちは何も法律は犯していないから帰ることにした。警備隊を待たせておいたのも良かった、神官たちも警備隊の前では手を出してこなかった。警備隊に賄賂を渡して聞き出しておいたのだが、警備隊も大神官の趣味に付き合わさせるのにうんざりしていた。おかげで私とローズは堂々と帰れた、そのまま冒険者ギルドにいって、護衛依頼を受けてこのテテルの街を離れることになった。最後まで神官たちがお願いしてきたが、冗談じゃない私のローズを渡す気は全くなかった。
「ローズたんが変な愛に目覚めなくて良かった」
「思い出させないでくれ、ルーシー。思い出すと吐きそうだ」
「まぁ、変わった趣味の人間もいるから気をつけた方がいい」
「相手が権力を持ってるっていうのが、凄くたちが悪い」
「さぁ、ローズたん。忘れよう、今夜は私と一緒に眠ろう」
「ローズの胸の中で忘れることにする」
そうやって商隊でかなり進んで野営をすることにしたのだが、神官たちは追いかけてまた懇願を繰り返した。どうやらローズを連れて帰らないなら帰ってくるな、そう言われたのだと口々に言っていた。ローズは十六歳になったとはいえ、まだ子どもっぽいところがある、そんな少年を生贄にするのが神様の望みかと聞いた。神官たちは誰一人そうだとは言えなかった、そう言われてすごすごと帰る神官たちと、中にはもう神官は辞めると商隊に雇ってもらう者もいた。
「帰った神官たちはどんな目にあうんだろうな、ローズたん」
「どんな目にあおうが知ったことじゃねぇ!!」
「神官を辞めた連中は少しは賢いな、神様を信じるのなら神官でなくてもできるからな」
「一応、油断はしない方がいいぜ。ルーシー」
「ああ、分かっている。ローズたん」
「それならいい、ルーシーの胸の中で寝かせてくれ」
私たちは見張り交代の時間まで一緒に抱き合って眠っていた、見張りの時間になったら起きて他愛もない話をしていた。これからつく街はどんなところだろうとか、いっそ国を出るのも面白いかもしれないとか話していた。そうして最初の野営地では少し神官ともめたが、その後は順調に旅は進んでいった。そしてだんだん気温が上がってきた、砂漠が近づいているのだと商人は言った。私は砂漠を旅したことがなかった、だからローズに頼んでちょっとだけ覗いてみることにした。私たちは目的地の砂漠の端っこの街であるデザトに着いた。
「すっげぇ、暑いな。こんなところ何が面白いんだ、ルーシー」
「いや砂漠を見たことがなかったからな、本当に砂がどこまでも続いてるんだな」
「まさか砂漠を旅するとか言わねぇよな?」
「私もそこまで無謀じゃない、砂漠について何も知らないから旅はしない」
「そういえばここでは大ムカデがでるらしいぜ、ルーシー」
「冒険者ギルドの依頼か、砂漠は砂に足をとられるから、あまり戦いたくないな」
私たちは十分に稼いでいたし、今回は狩りをするのを止めておいた。砂漠の民は独特の装飾品を売っていた、見たところ本物の宝石が使われていたので、いくつか気に入った物を金の輪と交換した。ローズに似合うかと言ってみたら、ちょっと赤い顔をしてルーシーは何でも似合うと言ってくれた。私たちは少しだけ砂漠に出て、その暑さを体験したらデザトの街に戻った。街では水が豊富に会って旅人が水を汲んでいった、私たちも飲み水は確保したが、いざとなればローズの『魔法』があった。
「次はどこにいこうか、ローズたん」
「ウィズダムとかはどうだ、大きな図書館があるらしいぞ」
「それは面白そうだな、ローズたん」
「それじゃウィズダムまでの護衛依頼を受けよう」
「ちょっと長旅になりそうだな」
「まぁな、良い商隊であることを願う」
ウィズダムまでいく商隊はごく普通の商隊だった、護衛の冒険者たちが男ばかりなのが気になったが、まぁそういうこともあるからこの商隊の護衛依頼を引き受けた。冒険者の男たちから私はじろじろと見られたが、ローズがルーシーは俺の女だと宣言していた。それを聞いた冒険者の男どもは最初は笑っていたが、私とローズの親しさに気がつくと本当なのだと理解したようだ。それからはあの街の娼館に行こうぜとか、いやあの街の娼館は病気が怖いとか、冒険者の男どもらしい話をしていた。
「俺は神様じゃないつーの!!」
「しかしやっぱり『魔法』のギフトは凄いな、ローズたんが王になったら良い王様だったろうに」
「はぁ!? 俺は王族や貴族はごめんだ、ただの平凡な平民でいい」
「ただの平民なら私と一緒だな、ローズたん」
「ああ、ルーシーと同じ平民でいいよ」
テテルの街では神の雷が大盗賊を滅ぼしたことになっていた、そして神殿には寄付をする人の行列ができていた。どうも大盗賊には随分とテテルの街が苦しめられていたらしい、私はローズが王様だったら最強の王になれたのにセナトス国は馬鹿な真似をしたと思った。でもローズが王様になったら、私は精々妾にしかなれないので、ローズが王様でなくて良かったとホッとした。そんな私の心中を知らないローズは早く宿屋に行って眠ろうとしていた、私もちょっと疲れていたから宿屋の部屋をとってローズと一緒に眠った。
「テテルの街は神殿が大儲けしているなぁ、ローズたん」
「本当は神の雷じゃないくせに詐欺師みたいだ、ルーシー」
「しぃ!! 神殿の悪口を言うと警備隊に捕まるぞ、ローズたん」
「マジかよ、ルーシー。神殿って怖いな」
「ああ、ちょうど大神官さまのパレードが通るぞ」
「ただの爺さんにしか見えないけどなぁ」
私たちは道の端に避けて跪く人々に紛れて、大神官さまのパレードを見た。ただの白髪のおじいちゃんに見えたが、そのおじいちゃんがローズをじぃっと見ていた。私は嫌な予感がしてきた、神殿では表向きは恋愛は禁止されているが、妻や恋人を神官が作っていることもしばしばあった。ローズがあのおじいちゃんに気に入られたんじゃないかなと心配になった、ローズの方は思いっきり馬鹿にした様子で大神官とそのパレードを見ていた。そして後日、心配していたとおりに神殿から手紙が届いた。
「なになに、ローズたんを神官見習いとして神殿に迎え入れたいとあるな」
「俺は絶対に行かねぇぞ」
「来ない場合は警備隊と向かわせるとあるし、もうこの宿を警備隊が取り囲んでいるな」
「なんで俺を欲しがるんだよ、『魔法』のギフトがバレているのか?」
「しぃ!! その場合はもうとっくに捕まっている、ただ単におじいちゃんのショタ趣味だ」
「しょたしゅみ?」
私は男同士のSEXなどローズに教えていなかったから、ローズは大神官が何故自分に興味を持つのか分からないでいた。いや分からないでいた方が幸せだったかもしれない、でも一応ローズにそういう趣味の人間もいるんだと説明したら、ローズは吐き気を起こしてしまった。そして結局は警備隊に囲まれて神殿に行くことになった、私は神殿についても警備隊を帰さなかった。そしてローズの口から直接、神官見習いにはならないことを伝えて貰った。
「俺は神様なんか信じられない、だから神官見習いにもならない」
「おお、この神を恐れぬ愛し子をお許しください、神よ」
「神官見習いにはならないっていっただろう、俺に近づいてくんな!!」
「大神官の私が自ら愛を教えよう」
「そんな愛とやらはいらねぇぞ、俺は法律も犯してないし帰るからな」
「そう言わず、ここに残ってくれ。愛し子よ」
ローズは全身に鳥肌を立てて大神官を拒絶した、そして私たちは何も法律は犯していないから帰ることにした。警備隊を待たせておいたのも良かった、神官たちも警備隊の前では手を出してこなかった。警備隊に賄賂を渡して聞き出しておいたのだが、警備隊も大神官の趣味に付き合わさせるのにうんざりしていた。おかげで私とローズは堂々と帰れた、そのまま冒険者ギルドにいって、護衛依頼を受けてこのテテルの街を離れることになった。最後まで神官たちがお願いしてきたが、冗談じゃない私のローズを渡す気は全くなかった。
「ローズたんが変な愛に目覚めなくて良かった」
「思い出させないでくれ、ルーシー。思い出すと吐きそうだ」
「まぁ、変わった趣味の人間もいるから気をつけた方がいい」
「相手が権力を持ってるっていうのが、凄くたちが悪い」
「さぁ、ローズたん。忘れよう、今夜は私と一緒に眠ろう」
「ローズの胸の中で忘れることにする」
そうやって商隊でかなり進んで野営をすることにしたのだが、神官たちは追いかけてまた懇願を繰り返した。どうやらローズを連れて帰らないなら帰ってくるな、そう言われたのだと口々に言っていた。ローズは十六歳になったとはいえ、まだ子どもっぽいところがある、そんな少年を生贄にするのが神様の望みかと聞いた。神官たちは誰一人そうだとは言えなかった、そう言われてすごすごと帰る神官たちと、中にはもう神官は辞めると商隊に雇ってもらう者もいた。
「帰った神官たちはどんな目にあうんだろうな、ローズたん」
「どんな目にあおうが知ったことじゃねぇ!!」
「神官を辞めた連中は少しは賢いな、神様を信じるのなら神官でなくてもできるからな」
「一応、油断はしない方がいいぜ。ルーシー」
「ああ、分かっている。ローズたん」
「それならいい、ルーシーの胸の中で寝かせてくれ」
私たちは見張り交代の時間まで一緒に抱き合って眠っていた、見張りの時間になったら起きて他愛もない話をしていた。これからつく街はどんなところだろうとか、いっそ国を出るのも面白いかもしれないとか話していた。そうして最初の野営地では少し神官ともめたが、その後は順調に旅は進んでいった。そしてだんだん気温が上がってきた、砂漠が近づいているのだと商人は言った。私は砂漠を旅したことがなかった、だからローズに頼んでちょっとだけ覗いてみることにした。私たちは目的地の砂漠の端っこの街であるデザトに着いた。
「すっげぇ、暑いな。こんなところ何が面白いんだ、ルーシー」
「いや砂漠を見たことがなかったからな、本当に砂がどこまでも続いてるんだな」
「まさか砂漠を旅するとか言わねぇよな?」
「私もそこまで無謀じゃない、砂漠について何も知らないから旅はしない」
「そういえばここでは大ムカデがでるらしいぜ、ルーシー」
「冒険者ギルドの依頼か、砂漠は砂に足をとられるから、あまり戦いたくないな」
私たちは十分に稼いでいたし、今回は狩りをするのを止めておいた。砂漠の民は独特の装飾品を売っていた、見たところ本物の宝石が使われていたので、いくつか気に入った物を金の輪と交換した。ローズに似合うかと言ってみたら、ちょっと赤い顔をしてルーシーは何でも似合うと言ってくれた。私たちは少しだけ砂漠に出て、その暑さを体験したらデザトの街に戻った。街では水が豊富に会って旅人が水を汲んでいった、私たちも飲み水は確保したが、いざとなればローズの『魔法』があった。
「次はどこにいこうか、ローズたん」
「ウィズダムとかはどうだ、大きな図書館があるらしいぞ」
「それは面白そうだな、ローズたん」
「それじゃウィズダムまでの護衛依頼を受けよう」
「ちょっと長旅になりそうだな」
「まぁな、良い商隊であることを願う」
ウィズダムまでいく商隊はごく普通の商隊だった、護衛の冒険者たちが男ばかりなのが気になったが、まぁそういうこともあるからこの商隊の護衛依頼を引き受けた。冒険者の男たちから私はじろじろと見られたが、ローズがルーシーは俺の女だと宣言していた。それを聞いた冒険者の男どもは最初は笑っていたが、私とローズの親しさに気がつくと本当なのだと理解したようだ。それからはあの街の娼館に行こうぜとか、いやあの街の娼館は病気が怖いとか、冒険者の男どもらしい話をしていた。
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