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05業火と優しい雨
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フォルがそう言うと『神聖』な『業火』が揺らいだ。優しい雨が降ってきて『業火』をだんだんと弱めていった。
「はっ!! 『神封』そんな魔法があるはずがない!!」
「いいえ、お姉さま。あるのです、もうあなたの『業火』はただの炎でしかない。ただの『業火』なら、私の持つ『慈雨』で消せます」
「ああっ、『神聖』が消える。でも『業火』だけでも貴女に負けなくてよ!!」
「タトゥーアーティストの腕が違います、『業火』は『慈雨』により……ほらっ消えていきます」
フォルの言う通りタトゥーアーティストの腕が違う、どんな奴が姉とやらに『神聖』と『業火』を彫ったのか知らないがフォルらしい優しい雨である『慈雨』は『業火』を完全に消してしまった。姉とやらは国王である父親に助けを求めた。
「お父様、フォルが私に酷い事をしたわ!! 即刻、処刑してちょうだい!!」
「いや、第一王女であるテア・ジェイエ・アンデミオン。お前の行動はいきすぎている。『神聖』と『業火』はタトゥーアーティストに『浄化』で消させる」
そう父親である国王から言われた時、第一王女であるテアは絶望的な顔をした。そうしてこの場から逃げ出そうとしたがそれは俺が許さない。
「おやおや、俺の出番かな」
「お前は何者!? いやぁ、放して体が熱い!!」
俺がテアという第一王女に触れると『神聖』と『業火』のタトゥーが流れ落ちていった。フォルが望まないだろうから俺は『浄化』と一緒に『治癒』を使っている。だから体が熱い程度で済んでいるが、本当は『浄化』だけだと痛みに苦しむことになったはずだ。
「第一王女であるテア・ジェイエ・アンデミオン、お前を西の塔に幽閉する。『神聖』と『業火』を失ったようだが、第二王女のフォルへの暗殺疑惑がかかっていることを忘れるな」
「いやああぁぁぁ、酷い!! わたくしはお父さまがメイドに産ませた忌み子を始末しようとしただけなのに!!」
こうして第一王女であるテアという女は父親である国王に裁かれた。はれてフォルの安全は確保された、そして彼女は第二王女フォルとして王宮に帰ることになった。なったのだが俺が報酬は金銀でいいと言い出すとフォルが怒った。
「クライブさん、酷い!! 私の処女を貰ってくれる約束です!!」
「口約束って奴だな、報酬は金銀でいいよ」
「ヤダッ!! それじゃ私が納得いきません!!」
「第二王女様の処女を貰うわけにはいかないだろう」
俺の言葉にフォルは凄く傷ついた顔をした、そうして客室に俺を残して走り去ってしまった。俺はどれくらいの報酬が貰えるのかなと考えながら客室の椅子に座っていた。すると一刻ほどでまたフォルが俺のいる客室に飛び込んできた。そして思い掛けないことを言いだした。
「クライブさん!! 私は第二王女を辞めてきました!!」
「はぁ!? 何だって!?」
「お父様にお願いしたら、クライブさんを夫にできるなら良いって言われました」
「夫!? 処女を貰う話からどうしてそんな話になった!?」
「だから私はクライブさんの旅についていきます。旅費も沢山貰いました!!」
「俺への報酬は……?」
「もちろん私の処女です」
「そんな馬鹿な話があるか!?」
でも国王陛下に確認したらフォルは本当に第二王女を辞めてしまっていた。いや俺を夫にできたら第二王女として復帰できるらしい。そんな勝手に人を夫に決めないで欲しかった。でもいまやすべてが遅く、フォルは第二王女を辞めて俺の旅についてくる気でいた。
「フォル、本当に後悔しないのか? 第二王女の地位だぞ、俺といたらただの少女だ」
「はい、それで構いません。クライブさんを夫にできるよう頑張ります!!」
「はぁ、どうしてもついてくる気なんだな」
「私、クライブさんが、いえクライブが好きです。だから貴方についていきます!!」
こうして俺は幾ばくかの旅費とフォルをいう少女を預かることになった。フォルのことは可愛いが、抱こうとまでは今は思っていない。フォルの旅費がつきるまでの二人旅だ。
「クライブ、早く私の夫になってくださいね」
「そう簡単に俺を夫にできると思うなよ、フォル」
「はっ!! 『神封』そんな魔法があるはずがない!!」
「いいえ、お姉さま。あるのです、もうあなたの『業火』はただの炎でしかない。ただの『業火』なら、私の持つ『慈雨』で消せます」
「ああっ、『神聖』が消える。でも『業火』だけでも貴女に負けなくてよ!!」
「タトゥーアーティストの腕が違います、『業火』は『慈雨』により……ほらっ消えていきます」
フォルの言う通りタトゥーアーティストの腕が違う、どんな奴が姉とやらに『神聖』と『業火』を彫ったのか知らないがフォルらしい優しい雨である『慈雨』は『業火』を完全に消してしまった。姉とやらは国王である父親に助けを求めた。
「お父様、フォルが私に酷い事をしたわ!! 即刻、処刑してちょうだい!!」
「いや、第一王女であるテア・ジェイエ・アンデミオン。お前の行動はいきすぎている。『神聖』と『業火』はタトゥーアーティストに『浄化』で消させる」
そう父親である国王から言われた時、第一王女であるテアは絶望的な顔をした。そうしてこの場から逃げ出そうとしたがそれは俺が許さない。
「おやおや、俺の出番かな」
「お前は何者!? いやぁ、放して体が熱い!!」
俺がテアという第一王女に触れると『神聖』と『業火』のタトゥーが流れ落ちていった。フォルが望まないだろうから俺は『浄化』と一緒に『治癒』を使っている。だから体が熱い程度で済んでいるが、本当は『浄化』だけだと痛みに苦しむことになったはずだ。
「第一王女であるテア・ジェイエ・アンデミオン、お前を西の塔に幽閉する。『神聖』と『業火』を失ったようだが、第二王女のフォルへの暗殺疑惑がかかっていることを忘れるな」
「いやああぁぁぁ、酷い!! わたくしはお父さまがメイドに産ませた忌み子を始末しようとしただけなのに!!」
こうして第一王女であるテアという女は父親である国王に裁かれた。はれてフォルの安全は確保された、そして彼女は第二王女フォルとして王宮に帰ることになった。なったのだが俺が報酬は金銀でいいと言い出すとフォルが怒った。
「クライブさん、酷い!! 私の処女を貰ってくれる約束です!!」
「口約束って奴だな、報酬は金銀でいいよ」
「ヤダッ!! それじゃ私が納得いきません!!」
「第二王女様の処女を貰うわけにはいかないだろう」
俺の言葉にフォルは凄く傷ついた顔をした、そうして客室に俺を残して走り去ってしまった。俺はどれくらいの報酬が貰えるのかなと考えながら客室の椅子に座っていた。すると一刻ほどでまたフォルが俺のいる客室に飛び込んできた。そして思い掛けないことを言いだした。
「クライブさん!! 私は第二王女を辞めてきました!!」
「はぁ!? 何だって!?」
「お父様にお願いしたら、クライブさんを夫にできるなら良いって言われました」
「夫!? 処女を貰う話からどうしてそんな話になった!?」
「だから私はクライブさんの旅についていきます。旅費も沢山貰いました!!」
「俺への報酬は……?」
「もちろん私の処女です」
「そんな馬鹿な話があるか!?」
でも国王陛下に確認したらフォルは本当に第二王女を辞めてしまっていた。いや俺を夫にできたら第二王女として復帰できるらしい。そんな勝手に人を夫に決めないで欲しかった。でもいまやすべてが遅く、フォルは第二王女を辞めて俺の旅についてくる気でいた。
「フォル、本当に後悔しないのか? 第二王女の地位だぞ、俺といたらただの少女だ」
「はい、それで構いません。クライブさんを夫にできるよう頑張ります!!」
「はぁ、どうしてもついてくる気なんだな」
「私、クライブさんが、いえクライブが好きです。だから貴方についていきます!!」
こうして俺は幾ばくかの旅費とフォルをいう少女を預かることになった。フォルのことは可愛いが、抱こうとまでは今は思っていない。フォルの旅費がつきるまでの二人旅だ。
「クライブ、早く私の夫になってくださいね」
「そう簡単に俺を夫にできると思うなよ、フォル」
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